温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

壱岐 湯本温泉郷 あづまや旅館

2024年06月07日 | 長崎県

(2023年3月訪問)
前回に引き続き長崎県壱岐の湯本温泉郷を巡ります。今回訪ねる「あづまや旅館」も湯本地区の集落にあり、美しい朱色の格子窓が印象的です。


路地向かいの駐車場には源泉井と思しきコンクリ桝があり、あたりは赤茶色に染まっていました。いまから入るお風呂のお湯はここで湧いているんですね。目にするだけでもワクワクします。

玄関で日帰り入浴をお願いしますと、快く了承してくださいました。上がり框から真っ直ぐ進み、途中で左へ折れて狭い廊下を進んだ先にお風呂がありました。


家庭のお風呂をひと回り大きくしたような民宿サイズのこぢんまりした浴室には、浴槽とシャワーがひとつずつ。
コンパクトなつくりながら、浴槽の上に窓があるため、室内は明るくて気持ち良く入浴できます。


周囲を白いタイルで囲まれた浴槽は、3人は入れそうな容量があり、ご当地ならではの濁り湯が張られています。そしてタイルを含めた浴槽まわりは、温泉成分の付着により赤茶色に染まっています。完全かけ流しの湯使いで、浴槽の右側からオーバーフローしています。


湯口には木の栓が差し込まれているのですが、栓がゆるいためか単に差し込んだだけだと抜けちゃうため、重石を載せて動かないようにしています。


お宿の方にお風呂まで案内していただく際、「ぬるければ石をどかして(栓を抜いて)ください」とのことでしたので、実際に栓を抜いてみますと、湯口からしっかりと温泉が出てきました。先程駐車場で見たコンクリ桝で湧出したお湯がここへ流れてきているのでしょう。前回記事までに取り上げた各施設の温泉はかなり熱いお湯が湯口から出ていましたが、この湯口から出てくるお湯はそんなに熱くなかったので、おそらく源泉からお風呂へ導く途中の中継タンクで湯温が下がるのでしょう。でもそのお蔭で水で薄める必要がないため、源泉そのままの濃い温泉を味わえます。

同じ地域の他源泉と同様、こちらのお湯もやや緑色を帯びつつ赤茶色にしっかり濁っており、とてもしょっぱく、わずかに金気を感じます。特に塩味については他源泉より強く感じたのですが、これって私の気のせいかしら。いずれにしても良いお湯であることには違いなく、明るいお風呂で良泉を堪能させていただきました。


ナトリウム-塩化物温泉 52.6℃ pH6.6 22L/min(動力揚湯) 溶存物質17.16g/kg 成分総計17.32g/kg
5316.3mg(78.78mval%), Mg++:228.7mg(6.41mval%), Ca++:595.0mg(10.11mval%), Fe:2.7mg,
9187.2mg(91.70mval%), Br-:21.0mg, I-:2.5mg, SO4--:675.2mg(4.97mval%), HCO3-:546.6mg(3.17mval%),
H2SiO3:71.2mg, HBO2:17.9mg, CO2:157.4mg,
(平成22年2月9日)

長崎県壱岐市勝本町湯本浦59
0920-43-0006
ホームページ

日帰り入浴については施設へお問い合わせください

私の好み:★★+0.5

コメント
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