![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/4b/20fb3dee8223cccf8fe111fa191f77e3.jpg)
(2023年2月訪問)
日本最大の古墳である仁徳天皇陵の近くに掛け流しの温泉施設があると聞き、実際に行ってみることにしました。
その施設があるエリアは鉄道の駅が多いため、現地までの道程にはいろいろなルートが考えられるのですが、どうやら「黒土口」というバス停の目の前にあるらしいので、JR阪和線と南海高野線がクロスする三国ヶ丘駅から路線バスに乗車することにしました。と言っても三国ヶ丘駅から「黒土口」バス停までわずか数分。駅から歩いても全く問題ないような距離でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ec/74be3fda0d8f4c58339f1819c1a63d65.jpg)
施設の看板には「源泉かけ流し」と書かれており、期待に胸が膨らみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/96/a68c1280253a2b84dfe2fc5d5d665dde.jpg)
今回訪ねる「御陵天然温泉亀の湯」は幹線道路(大阪中央環状線)沿いに立地しており、ここには以前パチンコ屋があったそうですが、いつの頃からか現在のような温泉施設(いわゆるスーパー銭湯)に生まれ変わり、利用客に癒しをもたらしながら現在に至っているようです。土日は早朝7時から営業しており、私が訪ねた日曜の午前10時には既に多くのお客さんで賑わっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c8/e4d73b4fe6b8ec614db2d3e2d5f6824e.jpg)
券売機で支払い・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d1/dc3c33a61e5619618bdb283b196581a9.jpg)
受付カウンターで下駄箱の鍵と券を差し出し、ロッカーキーを受け取ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/21/a92b663b71f5d7c9730806945fdab9e9.jpg)
いかにもスーパー銭湯らしく、浴場までのアプローチには食品を中心とした物販コーナーが設けられているのですが、サウナ全盛のご時世らしく、各種サウナグッズの品揃えも多いようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/25/48c877b430135cc5ebebf1f2861607f3.jpg)
受付の先方右へ曲がって浴場へ。
浴場の画像は用意してございません。お風呂の様子をご覧になりたい方は、お手数ですが公式サイトにてご確認ください。
ガラス窓を介して中庭に面している脱衣室は明るくて広さもまずまず。窓の向こうには露天風呂が見えます。
浴場内も広々していて開放的。洗い場のカランも十分な数が確保されています。内湯には真湯のジェット風呂や電気風呂、2種類のサウナ、水風呂のほか、窓に面して源泉使用の温泉浴槽が設けられているのですが、残念ながら循環ろ過の影響で本来の温泉の個性が失われている感がありました。でも後述する露天風呂の各浴槽は源泉の持ち味を活かすために敢えてぬるめに設定されているため、温泉のお湯でしっかり温まりたければ、この内湯の温泉浴槽を利用することになります。
この施設で注目すべきは露天風呂でしょう。はっきり言って私は露天風呂の各浴槽以外ほとんど利用しておらず、とにかく露天風呂のお風呂に入らなければこの施設を訪ねた意味が無いと言っても過言ではありません。男湯の場合、手前から加温掛け流しの壺湯が2つ、かけ流しの寝湯、高濃度炭酸湯、マッサージ浴槽(いわゆるジェットバスの類)、温泉の岩風呂、そして屋根に覆われた掛け流しの岩風呂、といったように様々な浴槽が配置されており、炭酸湯とマッサージ浴槽以外には温泉が供給されています。毎分400リットルという豊富な湧出量が複数の浴槽におけるかけ流しの実現を可能にしているのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/7f/c990389338c32428905b56c9ee64941b.jpg)
温泉のお湯は薄い麦茶色を帯びており、湯中では薄い褐色やベージュの浮遊物がたくさん浮遊しています。お湯を口にしてみますと、ほろ苦みを伴う薄い麦茶のような味のほか、モール泉の芳香とは微妙に違うものの、モール泉を薄めたような、深い地層から組み上げる重曹泉にありがちな独特の匂いがほんのりと感じられました。
かけ流しの浴槽はどこでも良好な浴感が得られるのですが、とりわけ屋根に覆われた掛け流しの岩風呂は、加温による微妙な変質を避けるためか、40℃で湧出した源泉のお湯をあまり加温せずに(もしかしたら非加温のまま)浴槽へ落とし込んでおり、私が利用した時には39℃という不感温度に近いぬるま湯状態になっていました。人により好みが分かれるところかと思いますが、私はこうした35~40℃の湯加減が大好きで、この時も湯船で30分ほどウトウト微睡んでしまいました。下手に源泉に手を加えていないためお湯の鮮度感も良く、大変気持ち良い湯あみを楽しむことができました。
単純温泉 40.3℃ pH8.0 400L/min(掘削動力揚湯) 溶存物質0.467g/kg 成分総計0.473g/kg
Na+:108.5mg(92.48mval%),
Cl-:7.6mg, HCO3-:286.2mg(94.31mval%),
H2SiO3:52.8mg, CO2:5.9mg,
(平成29年8月25日)
大阪府堺市北区黒土町2264-3
072-252-4126
ホームページ
10:00(土日は7:00)~25:00(受付24:30まで) 年中無休
平日850円(土日祝900円)
私の好み:★★+0.5
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます