私が台湾の秘湯巡りにドップリとハマるようになったきっかけは、2012年に訪れた南投県・精英温泉での成功体験でした。それまで公共交通機関でしか移動できなかった私は、自分一人でチャレンジできる場所が限られていたのですが、現地にお住まいの方々のお力を借りることによって、それまで行くことができなかった場所まで到達することができ、またそれを機に台湾の山奥の事情もわかるようになったので、以降は自分で積極的に挑戦するようになりました。
2019年3月に南投県を訪問した際には、私に自信を与えてくれた精英温泉を再訪したくなり、レンタルバイクに跨って久しぶりに尋ねてみることにしました。
なお以前精英温泉を訪ねた時の記事はこちらです。
まずは廬山集落を目指します。台湾の温泉事情をご存知の方なら誰でも知っている廬山温泉(日本統治時代の名前は富士温泉)の手前から更に山をぐんぐん登って行った先にあり、路線バスは走っているものの本数が非常に少ない為、自分で交通手段を確保してアクセスした方が良いでしょう。
集落の高台から塔羅湾溪の谷を見下ろした様子です。
ここから谷底へ一気に下ります。
車一台がやっと通れるような細くて荒れたジグザグ道は、急勾配の連続。上述のように私はレンタルバイクでアクセスしていますが、川へ下りる道ではブレーキハンドルを握りっぱなしでした。普通の乗用車だったら、行きは下れるものの、復路の登り坂で登れなくなるかもしれません(4WD推奨)。
なお上の画像はその急な下りの途中で撮っており、画像中央に写っている吊り橋が目的地です。
いつまでも続く九十九折れの下りに飽き飽きし、ブレーキを握る手にも疲れを感じた頃に、ようやく川まで下りきりました。
坂を下りきって川に到達すると、目の前に吊り橋が架かっています。この橋で川の左岸に渡れば、目指す精英温泉に辿り着けます。
上の画像をご覧ください。この画像は目的地に到達した後、来た道を振り返って撮ったものです。吊り橋の向こうに細い道が伸びていますね。この道がいま私が集落から下ってきた道です。
画像の左下には怪しい水たまりが写っていますが・・・
お察しの通り、吊り橋下の大きな水たまりは、単なる水ではなく、れっきとした温泉「精英温泉」です。水面から湯気が上がる様子が画像にも写っていますね。
お湯に入りたいというはやる気持ちを抑えて、まずは状況を確認しました。
湯溜まりの上流を辿ると、温泉が自然湧出している箇所を発見。
温度計を突っ込んでみたら53.0℃と計測されました。結構熱いですね。
湧出地点では無色透明だった温泉ですが、そこから下へ流れるにつれ、金気により底を赤く染めています。辺りには温泉由来の金気臭が湯気と共に辺りに漂っていました。
湧出時には50℃以上だった温泉も、そこから数十メートル下った吊り橋下の湯溜まりでは43.2℃までさがっていました。この温度ならば入浴できますね。ということで・・・
水着に着替えていざ入浴。
ちょっと熱く、またちょっと浅いのですが、お湯自体はいい感じですよ。
春陽温泉や廬山温泉など、この流域には重曹を含む塩化土類泉系の温泉が点在していますので、おそらくここも同様の泉質かと思われます。ただ、この手の温泉は温泉藻が発生しやすいので、メンテナンスされない野湯だとすぐ藻が生えてドブ臭くなってしまうのが難点。実際にここでもお湯が鈍ってくる湯溜まりの下流部分ではそのような臭いが放たれていましたから、精英温泉で入浴するならなるべく上流側が良いかと思います。
また河原の砂が溜まっている箇所に湯溜まりができているため、一見すると透き通ったお湯に思えても、いざ入浴してみると足が底の砂に潜り、砂が湯中に舞い上がって、湯中の体がグレーの砂まみれになってしまいます(尤も野湯好きの方ならそのあたりの事情は百も承知でしょうし、苦にもならないかと思います)。
移動の足さえ確保できれば、比較的見つけやすい野湯ですから、もしこのエリアを探索なさりたい方は一度行ってみてください。
南投県仁愛郷
野湯につき無料。いつでも入浴可。
水着着用のこと
私の好み:★★★
2019年3月に南投県を訪問した際には、私に自信を与えてくれた精英温泉を再訪したくなり、レンタルバイクに跨って久しぶりに尋ねてみることにしました。
なお以前精英温泉を訪ねた時の記事はこちらです。
まずは廬山集落を目指します。台湾の温泉事情をご存知の方なら誰でも知っている廬山温泉(日本統治時代の名前は富士温泉)の手前から更に山をぐんぐん登って行った先にあり、路線バスは走っているものの本数が非常に少ない為、自分で交通手段を確保してアクセスした方が良いでしょう。
集落の高台から塔羅湾溪の谷を見下ろした様子です。
ここから谷底へ一気に下ります。
車一台がやっと通れるような細くて荒れたジグザグ道は、急勾配の連続。上述のように私はレンタルバイクでアクセスしていますが、川へ下りる道ではブレーキハンドルを握りっぱなしでした。普通の乗用車だったら、行きは下れるものの、復路の登り坂で登れなくなるかもしれません(4WD推奨)。
なお上の画像はその急な下りの途中で撮っており、画像中央に写っている吊り橋が目的地です。
いつまでも続く九十九折れの下りに飽き飽きし、ブレーキを握る手にも疲れを感じた頃に、ようやく川まで下りきりました。
坂を下りきって川に到達すると、目の前に吊り橋が架かっています。この橋で川の左岸に渡れば、目指す精英温泉に辿り着けます。
上の画像をご覧ください。この画像は目的地に到達した後、来た道を振り返って撮ったものです。吊り橋の向こうに細い道が伸びていますね。この道がいま私が集落から下ってきた道です。
画像の左下には怪しい水たまりが写っていますが・・・
お察しの通り、吊り橋下の大きな水たまりは、単なる水ではなく、れっきとした温泉「精英温泉」です。水面から湯気が上がる様子が画像にも写っていますね。
お湯に入りたいというはやる気持ちを抑えて、まずは状況を確認しました。
湯溜まりの上流を辿ると、温泉が自然湧出している箇所を発見。
温度計を突っ込んでみたら53.0℃と計測されました。結構熱いですね。
湧出地点では無色透明だった温泉ですが、そこから下へ流れるにつれ、金気により底を赤く染めています。辺りには温泉由来の金気臭が湯気と共に辺りに漂っていました。
湧出時には50℃以上だった温泉も、そこから数十メートル下った吊り橋下の湯溜まりでは43.2℃までさがっていました。この温度ならば入浴できますね。ということで・・・
水着に着替えていざ入浴。
ちょっと熱く、またちょっと浅いのですが、お湯自体はいい感じですよ。
春陽温泉や廬山温泉など、この流域には重曹を含む塩化土類泉系の温泉が点在していますので、おそらくここも同様の泉質かと思われます。ただ、この手の温泉は温泉藻が発生しやすいので、メンテナンスされない野湯だとすぐ藻が生えてドブ臭くなってしまうのが難点。実際にここでもお湯が鈍ってくる湯溜まりの下流部分ではそのような臭いが放たれていましたから、精英温泉で入浴するならなるべく上流側が良いかと思います。
また河原の砂が溜まっている箇所に湯溜まりができているため、一見すると透き通ったお湯に思えても、いざ入浴してみると足が底の砂に潜り、砂が湯中に舞い上がって、湯中の体がグレーの砂まみれになってしまいます(尤も野湯好きの方ならそのあたりの事情は百も承知でしょうし、苦にもならないかと思います)。
移動の足さえ確保できれば、比較的見つけやすい野湯ですから、もしこのエリアを探索なさりたい方は一度行ってみてください。
南投県仁愛郷
野湯につき無料。いつでも入浴可。
水着着用のこと
私の好み:★★★