Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

30代・40代が要注意“女性のリウマチ~その1”! 2016年5月12日

2016-05-12 10:56:34 | 日記・エッセイ・コラム

今日は朝からスカッと晴れ上がった、ここ三日間ほど、ひつこく降り続いた雨もすっかり上がり、爽やかな5月の風が頬を撫ぜ、青葉・若葉が薫る新緑の樹々が棚引き、青空が広がる晴天に恵まれた!昼間、遊びに来た地域猫のサクラも、裏庭の木陰で暫し、小生の足元でスリスリしながら、気持ちよさそうに、くつろいで居たっけ!・・・

確か35歳頃だっただろうか?若くして関節リウマチを患(わずら)ってきた家内のために、2013年の11月11日に収録して温めて置いた、ある“あさイチ・リポート”のことをスッカリ忘れて、お蔵入りになっていた事に最近気づいた!如何しょうか迷っていたが、また暖め過ぎて少しカビが蔓延(はびこ)っているかもしれないが、今日敢えて、ここにリリースすることにした・・そもそも、女性の方が、男性より免疫機構が複雑で、関節リウマチ患者の80%は、女性が占めている!女性には生まれ持って、妊娠・出産をスムーズにするため、“プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)”や、“エストロゲン(卵胞ホルモン)など、自己免疫力を高める女性ホルモンを持ち合わせているようだ!・・・

また、妊娠中、胎児を異物と見なさないように、炎症性疾患を抑える副腎皮質ホルモン“ステロイド・ホルモン”を量産して免疫の働きが抑制される!しかし出産後には、免疫の抑制が解除されると、こんどは一時的にまた免疫の働きが高まり、人によっては自己免疫疾患を起こす!そして全身に紅斑が現れ、発熱・全身倦怠感を引き起こす炎症を伴う“全身性エリテマトーデス”が襲う!関節と内臓などを悪化させて、関節リウマチを発症させる経過をたどるようである!今、小生の子供達か幼かった発症当時の家内を振り返ると、家内にもそ同じ様な症状が出て、火事場の力で重い家内の身体を抱え上げて車に載せ、病院へ連れて行った思い出が蘇る!確か当時は、リウマチの原因の医療知識は乏しく、診る医者も乏しかった!それ故、整形外科と並行して何年も御着の鍼灸(しんきゅう)院へ通ったものだ!・・・

では早速、その時の録画を開いて、早期発見も期待される中谷文彦(なかや ふみひこ、47歳、長野出身、東京農工大)アナ、プレゼンス“リウマチの常識が変わる”の真実に迫って行くことにしよう!・・まず気になるリウマチの初期症状を探るため、中谷アナは、10年前30歳の時に、関節リウマチと診断された岐阜・多治見市に住むある患者、杉浦いづみさん40歳宅を訪ねて取材した、今は投薬治療を受けているため、関節の痛みはほとんどなかった、しかし調子が悪い日によっては、手が強張って思うよう動かず、指に力が入りづらくなり、包丁で野菜を切るのにも苦労していた、トントントントンと切れることなど、まず不可能だった!特に不自由さを感じるのは右肘だった!大きく曲げることも、真っ直ぐ伸ばすことも、この6年間、出来ていなかった!・・・

我々、健康な人の関節は骨と骨の間に、隙間が在るため、スムーズに動かすことが出来る、一方34歳の時に撮影した杉浦さんの右肘のX線画像を観ると、関節の部分が白く変色していて隙間がほとんど見えなかった!骨と骨がくっついて固まり、関節を自由に動かすことが出来なくなっていた!思うように肘が伸びないため、カップボード上段の皿を取り下ろすにも指をひっかけて下ろすことに成る!全ての動作が慎重に成らざるを得ず、油断すると滑らせてしまい、落として割ることもあった!リウマチの症状は手の指にも表れていた、右手中指の第二関節が盛り上がっていた!炎症のため、関節を支える靭帯がゆるみ、変形が起きていた!リウマチは外から分かりずらいが、手なり足なり、変形が分かると云う事は、少し症状が進んでいることに成る!・・・

杉浦さんが身体に異変を感じたのは、29歳の頃、結婚して3年目を迎えた時のことだった、ある朝、階段を降りようとして左脚を着くと、脚の付け根と足の裏に、ビー玉をずっと踏んでいるような我慢できない激しい痛みを感じた!しかし、その痛みは昼頃には消えて、何時もの様に生活することが出来ていた、こうした状態が数日間続いた、続いて次に現れたのは、両手の指の第二関節や第三関節の異変だった!腫れ上がって打撲した時のように痛み、ニンジンなど野菜を切ることも出来ず、朝ごはんを作ることも出来ない日も出て来た!やがて、両膝・両肩と云った大きな関節にも、針で刺されたような痛みと腫れが現れて来た!・・・

自覚症状が出てから2か月後、心配になった杉浦さんは、総合病院の整形外科を訪れ受診した!すると若い担当医がのたもうた『あなたはまだ若いから、リウマチではないですね!しばらく様子を診ましょう!』、リウマチではない!?リウマチの診断が降りなかった!?リウマチは年寄りの病気と思っていた杉浦さんも、その医師の診断を疑わなかった!その病院の担当医は、両手・両脚のX線による画像診断を行い、血液検査も行っていた!しかし、初期のリウマチは骨に異常が診られないことも多く、この時の血液検査でも、リウマチの兆候を示す値が出ていなかった!・・・

その後、何度も病院に通い続けたものの、原因不明のまま処方された“痛み止め”を服用していた!それでも杉浦さんの症状は回復せず、ドンドン階段は降りられなくばかりで、杉浦さんは日々苦しんでいた!顔を洗ったり、コップを持ったり、当たり前のことが出来なくなって行った!・・症状が出てから8か月後、昼には消えていた痛みが、一日中、持続するようになった!余りの痛さに、寝たきりの状態になり、病院に足を運ぶことすら難しくなって行った!トイレにも、夫の肩を借りないと行くことが出来なくなるほどだった!恥ずかしい事乍ら、服を脱いだり、下着を下ろしたりと云う動作も一人では出来ず、夫に手伝ってもらうようになった!・・・

杉浦さんがリウマチと診断されたのは、症状が現れ始めてから、凡そ1年後のことだった!別の病院で受けた血液検査で、リウマチによる炎症反応を示す結果が出た!CRP(C-Reactive Protein、C〈肺炎球菌多糖体〉反応性蛋白)定量が、標準値0.2mg/dlのところ4.3も!またRF(Rheumatoid Factor、リウマチ因子)定量が、標準値5U(ユニット)/mlのところ何と191も!正常値を大幅に超える値だった!ヒトには誰にでも、IgG(Immunoglobulin G、免疫グロブリンG)と云う免疫抗体が備わっているが、そのIgGに対抗して、リウマチ因子なる自己抗体が張り付いて悪さをする!・・・

やっと本当の自分のリウマチ検査診断結果報告書を手にした杉浦さんはスッキリ気が晴れた思いを味わった!また自分の病状の真実を知るまで、本当に長く苦しい1年間を味わった感が否(いな)めない!その後、適切な治療を受けた杉浦さんは、二人の子供を出産した、症状は一進一退を繰り返しながらも、今は肉体的にも精神的にも、落ち着いた笑顔がこぼれる生活を取り戻していた!抱っこ魔の2歳くらいの末っ子を抱きかかえるまでに、痛みも落ち着いていた!完治が難しいとされるリウマチだが、そうだとしても、今の状態が続けば良いと満足する杉浦さんだった!だが自分の様に、激痛に苦しめられたリウマチの発見が、もっと早くなるよう願う杉浦さんでもあった!・・・

杉浦さんが体験したように、リウマチは足と手の小さな関節から始まり、手首・足首・肘・膝・肩へと、大きな関節に広がって行く傾向があった!リウマチも早期発見、早期治療が肝心で、治療が遅れると、手足の関節が変形する“尺側偏位”に陥り、手遅れになる傾向が在った!恐ろしや、恐ろしや!・・次回は、“女性のリウマチ~その2”として、“何故、関節が壊れるのか?原因不明の免疫異常とは?~リウマチの謎”に迫って診ることにする!乞うご期待を・・・

 

 

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