Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

新・花燃ゆ、第34話“薩長同盟!~後編” 2015年8月24日

2015-08-24 20:16:52 | 日記・エッセイ・コラム

椋梨藤太の最期の願いが聞き届けられ、椋梨は藩内動乱の責めを負い、一人斬首とされた、その処刑の日、椋梨は袖口から手を入れ、袂(たもと)の中の将棋の駒“歩兵”1個を取り出し、それを床においてから、牢を出て処刑場に向かった!そして司獄が見守る中、キリッと正座すると、刃が振り下ろされた、そして椋梨の命は儚(はかな)くも露と消えた!・・・奥御殿で、何時もの様に美和が輿丸の守をしていると、鞠が来て一通の文を美和に手渡した、姉の寿からのものだった、”ずっとこの日が来るのを恐れて居りました、わたし達の大きな支えであった父上が、杉家の皆に見守られながら、『寅、寅、そこに居ったか!寅!』と言って安らかに逝った、野辺送りも終わり父上は今、久坂さんのお隣で眠られています、『大丈夫!美和ならもう心配ない!』そう仰られていたそうです、『自分の脚で歩き出し、自らに道を開き、歩き出した!』と”、興丸が、悲しみに沈む美和を励ますようにと声をかけていた・・・

一方、下関の御座敷では、薩摩・西郷どんとの会席の場が設けられていた、「どう云う事じゃ、これは!?」伊之助と桂がしびれを切らして西郷どんを待っていた、そこへ龍馬が現れ言った『急に京に向かわんといかん様になったき、ここには寄れんようになったと!』、桂「さすが西郷殿!人を愚弄するのが、よほど好きらしい!」、龍馬『西郷どんは信念の男じゃき、この同盟に賭けちゅ!命に代えてでも、藩をまとめると約束してくれちゅ!』、否!、桂は立ち上がって伊之助に言った「西郷さんとの、この話は無しじゃ、行きましょう!小田村殿!」、桂は出て行ってしもうた・・・桂と伊之助は山口の城へ帰って、その日の事を、殿と元徳に報告した、桂「坂本との手前、憤(いきどお)って見せましたが、改めて探(さぐ)りを入れましたところ、聞けば西郷殿、此度の同盟、真にまとめようと、奔走している様子!じゃのに、姿を見せんのは、よほどの抵抗が薩摩に在ると云う事!?これで組んだとて、足並みが揃いませぬ!」・・・

伊之助 「恐れながら、坂本殿は、薩摩に米をと!」、米?、「薩摩は、今年は不作だそうです、我が藩に武器、弾薬を!薩摩に米を与えることで、双方、歩み寄ってはと!」、元徳『他藩に米をやるなど、聞いたことが無い!』、伊之助は続けた「薩長同盟!組むなら、急がねば!」、桂「しかしながら、同盟に拘り、薩摩にすり寄るそぶりを見せれば、藩内の不安爆発は必至!」、敬親『国の行く末か!?藩としての誇りか!?』・・・二人は銀姫の部屋へ移った、桂は元徳に一礼して言った「お世継ぎの興丸様、やっと御尊顔を拝することが叶いました!」、桂は守り役の美和に向かって言った「そなたが守役の美和殿か、かねがね、兄上、松陰先生から兵学を学び、久坂殿とは、京で共に!」、美和「御交誼、御礼申し上げます!」、桂「今日のところは、これにて失礼つかまつります!」と言って、伊之助を残し、奥をあとにした、元徳『興丸の顔が観たいと急に?桂も、あれで、迷っていると観得る!』、銀姫『迷うとは?薩長同盟で御座いますか!?』、元徳『うん!美和、此度の同盟を、お前は如何思う?久坂の妻として、はばからず、申してみよ!』・・・

美和は銀姫の眼を観た、銀姫が肯(うな)いた、「最初に、そのことを聞いた時、堪らなく嫌で御座いました、炎が見えました、放たれた火の中で、命が絶つ夫の姿が目に浮かび、悔しゅうて!・・・私事ですが、先日、父が亡くなりました、最期、彼方を見詰め、声を掛けたそうです、寅、そこに居ったかと、もしかしたら、気の早い兄が向かいに来てしもうたんかも知れません、きっと今頃、天から見とるでしょう、父も兄も、久坂も、よう見えると、地上に居って、見えんかったもんが、よう見えると!せわあない!許せ!憎まず、皆許して、前に進めと!そう久坂は申すでしょう!天からよう見えるよう、発生(ことが起こり生じる)の道を!興丸様が将来歩まれる道、その先に新しい国が在りますように、ご覧になる景色、晴れやかな眺めでありますように、無事、道が切り開かれることを願うております!」、恨みの世界から解き放たれた美和を観て、伊之助も嬉しそうであった!・・・

京に帰った桂が、薩摩藩士・小松帯刀邸の御座敷を訪ねていた、そこへ龍馬が駆けつけてきて言った『桂さん、よう来てくれた!すまんのう、到着がちっくと遅れてしもうて、ちゃんと米は薩摩に届けちゅう!おまんらの銃も、確かに下関に運んじゅ!』その日の桂はご機嫌斜めじゃた、ふてくされて桂が「もう用はない!帰国する!」と言って立ち去ろうとした、帰国する?何ゆう?話し合いは?、「もう十日も待ったと云うに!同盟の事は何も言うてこん!長州から頭を下げ、借りを作るつもりはない!」、『ちっくりと待っちょりな!』龍馬は西郷の控室へ急いだ、戸を開けるなり龍馬は西郷の胸倉を掴んだ『一体何しゅうがでや?おまんも武士やったら、分かるろ!今どんな思いで桂さんが待っちゅう!この期に及んで、まだ、まつりごと、やりゆうかい?』、西郷『今しばらく形勢を見守るちゅう声も、そいに、何も薩摩から!』・・・

『藩ら!面目ら!立場ら!そんなもん、どうでも、ええがいき!一つになるのか、ならんのか?こん国のために!』、桂の足音を聞いて叫んだ『桂さんも!何しにここまで来たがぜ?もっと必死にならんと!死んでしもた若い藩士らを、根っ子にしちゃらんと!新しゅう生まれかわるこの国の根っ子に!のう、薩摩!のう、長州!ええかげん!肝すえんかえ!』、西郷が廊下に出てきて桂と対峙した、すると、二人は互いに歩み寄った!龍馬を挟んで見つめ合った!龍馬が二人の手を取って、ほれ!、二人が固く握手した!龍馬も二人の手を握り、三人は見つめ合った!、そして両藩の交渉が始まり、慶応2(1866)年1月、薩長同盟が成立した!この同盟の同意書の裏には、龍馬が朱色で記した裏書きが在った!この同盟は長州藩にとって、再起への重要な足掛かりとなった!・・・

その頃、大奥では興丸の小姓推挙の話が佳境に入っていた、銀姫が合図を送り、美和が懐から書面を取り出して、その候補者らの名前を読み上げた「まず周布家から、周布政之助様の甥御・周布政治殿!つづいて、高杉家、高杉晋作様の義弟、半七郎殿!そして、椋梨家から、椋梨藤太様の御親戚筋より、椋梨幸介殿!」、銀姫『以上、我が藩に尽くしたこれらの家の者達を、是非、興丸の傍に!』・・・そのことの承諾を得るため、都美姫は興丸の小姓として推挙された3名を敬親に推奨した、敬親の得意のセリフあれが帰って来た、『そうせい!』、一件落着~~~!・・・

そんな頃、高杉晋作は相も変わらず芸子“うの”の処に身を寄せていた、伊藤利助がやって来て朝廷から幕府へ下った“長州再征討”の勅許を見せた、『出たか!』と高杉が三味をつま弾きながら言った、利助「すでに我が藩へは10万石の減俸!殿と元徳様には、隠居と云う処分が決まっていますが、更に、全国32藩に出兵を命じたそうです!その数総勢、15万!」、『我が藩の兵力は凡そ6千!腕が鳴るのう!?』、その時、高杉が激しく咳き込んだ!口を押えた左手を恐る恐る見ると、がべっとり着いていた!、高杉さん!、晋作様!、高杉は明らかに胸の病に侵され 喀血(かっけつ)していた!・・・大奥では、この様に切迫した状況下にある長州をひしひし感じ取り、銀姫が覚悟を決め立ち上がろうとしていた、潮!美和!いよいよじゃ!、美和「興丸様をお守り致します、何としても!」・・・

今日の北京世界陸上3日目、男子やり投げ予選A組で、86m66の自己ベストを持つ新井涼平(24歳、スズキ浜松AC)が、ななな~~~んと!シーズン・ベストとなる84m66と云う大投擲を成功させ、予選A組1位で明日、26日水曜日の決勝進出を決めた~~~!もしかして、初メダルが十分期待できる!11″23と云う好タイムで女子100m準決勝2組に進んだ福島千里は11″32と云う平凡なタイムで敗退した、リオ五輪での自己ベスト更新を期待したい!女子100m決勝では、やはりジャマイカのフレーザー・プライスが強かった、高々と右腕を突き上げて、文句なく、10″76で金メダルを獲った☆10″81でオランダのジバーズが銀を、10″86でアメリカのボワイが銅を獲ったぞ~~!・・・

 

 

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