光産業技術動向ブログ OITT

OITTとは、Optoelectronic Industry and Technology Trendの略称です。

アジアと欧州を結ぶロシア

2011年07月07日 | 光市場
 ロステレコムとKDDIは、日本海の海底を経由する光ファイバーケーブルの容量拡張について合意した。

 海底ケーブルネットワークは、2008年に運用が開始された。このネットワークは、ロシアと日本のほかに、中国と韓国も参加する「欧州―アジア」プロジェクトの一部となっている。ロシアは同プロジェクトで、欧州とアジアの結び目となっている。

 「欧州―アジア」プロジェクトは、海底ケーブルシステムにかわる地上ケーブルシステムだ。欧州とアジア間は従来、大西洋、太平洋、インド洋経由のネットワークで接続されていたが、ロシアは数年前、アジア太平洋地域と欧州間のケーブルネットワークを敷設するために自国の領土を使用するよう提案した。このルートでは、一部分のみが海底を経由している。

 地上ルートのメリットは明らかだ。まず一つ目に、海を経由するネットワークと比較して距離が半分に短縮されるため、2倍の早さでシグナルを送ることが出来る。2つ目には、損傷した場合、容易に修復が可能だ。

 東日本大地震では、多くの太平洋海底ケーブルおよびネットワークが影響を受けた。これを受け、日本側はロシア横断ルートの拡張を決定した。

 「ロステレコム」のオレグ・ルミャンツェフ広報課長は、東日本大震災では、ロシア横断ルートの損傷はほとんどなかったと述べ、次のように語っている。

詳しい情報はこちら。
アジアと欧州を結ぶロシア: The Voice of Russia

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http://www.e-lambdanet.com/8wdm/
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