光産業技術動向ブログ OITT

OITTとは、Optoelectronic Industry and Technology Trendの略称です。

英国で100キロ離れたDC間を1ミリ秒以下で接続、NTTとNTTデータがIOWN利用で

2024年04月27日 | 新技術開発

 NTTとNTTデータグループは2024年4月12日、英国と米国の国内で実証実験を実施し、NTTグループが所有する約100キロメートル離れたデータセンター(DC)間を1ミリ秒以下の低遅延で接続することに成功したと発表した。同社の次世代ネットワーク構想「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network、アイオン)」の光通信インフラ「オールフォトニクスネットワーク(APN)」を利用して実現した。
 


 実証実験の結果、400Gbps(ギガビット/秒)の通信において両DCを1ミリ秒未満の遅延、1マイクロ秒未満の遅延ゆらぎで接続できたという。英国ではへメル・ヘムステッドとダゲナムのファイバー長で89キロメートル離れたDC間で、米国ではバージニア州アッシュバーンにある4キロメートル離れたDC間で実証実験を行った。いずれもNECのAPN機器で接続し、両DC間の往復遅延と遅延ゆらぎを測定した。

 NTTは今回の実験成功により約100キロメートル離れたDCが「同一のDCと同等の統合ITインフラとして機能する」ことを示せたと表明。「分散型リアルタイムAI(人工知能)分析や金融分野への適用可能性を示すものだ」としている。NTTは国内で既に同様の実証実験を実施し、そこでの課題を洗い出すなど2026年の商用化を目指している。


さらに概要を知りたい方は次の記事を見てください。
日経XTECHニュース 
光技術や光産業の情報交流フォーラム
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