光産業技術動向ブログ OITT

OITTとは、Optoelectronic Industry and Technology Trendの略称です。

三菱電機、14Tbps光空間通信で宇宙・空・海のカバレッジ拡張をめざす

2022年01月23日 | 新技術開発

光空間通信の大容量化は、将来の衛星通信やモバイルバックホール、航空機・船舶での適用で期待されている。例えば、宇宙ではデータ中継用衛星間で1.8Gbps光空間通信が2014年から運用されている。また、モバイルバックホールで使われているマイクロ波通信と比較して、機器の小型化、そして通信容量の増加を実現する技術として注目が高まっており、B5G/6Gカバレッジ拡張におけるマイクロ波の補完が想定されている。

 三菱電機は、この光空間通信技術の開発成果として「マルチ開口アイセーフ送信器による14Tbps光空間通信のフィールド実証」を発表しており、OFC2021のポストデッドラインにも選ばれている。同実証では、Class1の安全性を実現した14Tbps信号を、屋外にて220m伝送し、30分間のエラーフリーを確認したという。
 


 三菱電機がフィールド実証した技術のポイントの一つは、14Tbpsという大容量で空間を伝搬する、送信パワーの高いレーザの安全性だ。例えば、衛星同士の通信のような宇宙空間のみの伝搬ならば一般社会へ影響は無いが、地上と衛星間、モバイル、航空機・船舶といった一般社会に関わる空間での伝搬では、レーザの安全性は必要になる。そこで三菱電機は、一番安全な基準であるClass1の要求を満たす14Tbps光空間通信を実証したという。


さらに概要を知りたい方は次の記事を見てください。
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Sheffield、ウルトラマイクロディスプレイと可視光通信デバイス開発

2022年01月12日 | 光デバイス

次世代スマートフォン、スマートウォッチ、VRヘッドセットの解像度向上、スピードと効率向上を実現するマイクロディスプレイ製造の革命的な新方法をシェフィールド大学(University of Sheffield)の研究チームが開発している。同大学の電子&電気工学部、Tao Wang教授をリーダーとする大型新プロジェクトでハーバードおよびMITと協力して、研究者は、究極的なマイクロディスプレイと可視光通信デバイスを開発するためにマイクロレーザダイオード(microLDs)を使用している。 


 マイクロディスプレイは、スマートフォン、スマートウォッチ、AR/VRデバイスに現在使用されている。可視光通信技術は、Wi-Fi、5Gよりも遙かに広帯域で効率がよい可能性があり、RF放射が規制された、あるいは航空機、病院、水中、危険環境などで機能しないところで使うことができる。

これらの技術双方の主要コンポーネントは、III-窒化物可視LEDsであるが、代わりにLDsを使うとデバイスは、より高解像度、高速、高効率になる。

EPSRC(工学・物理科学研究評議会)が助成する190万ポンドプロジェクトで、シェフィールド主導チームは、マイクロスケール光源とトランジスタをシングルチップに集積する革新的新方法を開発している。グローバルマイクロディスプレイ市場は、2025年までに42億ドルに達すると予想されており、可視光通信市場は、2030までに80億ドルを超える見込である。シェフィールド主導プロジェクトは、すでにMicrosoft、Sony、Plesseyなどの世界的技術企業によりサポートされている。


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8K小型カメラヘッドとCCU間を光ファイバーで最大2km伝送 マルチパーパスカメラ用光伝送装置 OT-5902/OR-5903を発売

2022年01月07日 | 光製品情報

アストロデザイン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:鈴木 茂昭、以下アストロデザイン)は、アストロデザイン製8Kマルチパーパスカメラのカメラヘッド(AB-4830)とCCU(AC-4829)間を光ファイバーで接続するための光伝送装置OT-5902/OR-5903を発売。 


 アストロデザインの8Kマルチパーパスカメラは、グローバルシャッターのカメラセンサーを搭載したファンレス・軽量・小型の8Kカメラシステムです。カメラヘッドとCCU(カメラ制御ユニット)間は、USB Type-Cケーブル使用時に2m、DisplayPort activeケーブル使用時に最大100mまで離すことができます。今回新たに発売するOT-5902/OR-5903を使用することで、カメラヘッドとCCU間を最大2kmまで光ファイバー(LCコネクター付きSMF)で伝送可能となります。お天気カメラ、監視システム、有線ドローン撮影、ワイヤーカメラ、オーケストラなど、様々な場面においてより柔軟な8K撮影を行うことができます。


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