光産業技術動向ブログ OITT

OITTとは、Optoelectronic Industry and Technology Trendの略称です。

日立製作所、IT機器内データ伝送の高速・低電力化に向け小型光受信器を試作

2010年10月02日 | 光製品情報
 日立製作所は、ネットワーク機器やサーバーなどのIT機器内で使用する基板間のデータ送受信を光信号で行う低消費電力の光伝送技術の実現に向けて、小型光受信器を試作した。伝送速度は100Gbpsで、1Gbpsあたりの消費電力は従来の3分の1以下の3.0mW。高性能・省電力の次世代IT機器の基盤技術になる。

 ネットワークを制御する装置、ルーターや多くのCPU(中央演算処理装置)基板を搭載するブレードサーバーをはじめとしたIT機器では、装置内の「バックプレーン」と呼ばれるボードに基板を差し込み、基板同士や基板とネットワークとの間で高速にデータを送受信する。そのために専用の送受信器を搭載している。現在は、データを電気信号の形でやり取りするのが一般的だが、同社は新たな技術として光伝送の利用を検討してきた。

 試作した光受信器は、光信号を電流に変換する部品、フォトダイオードと、電流信号を電圧信号に変換して増幅する回路で構成。隣接するチャンネル(伝送路)との間で生じる信号の相互干渉を抑制する技術や、低電力性に優れたCMOS(相補性金属酸化膜半導体)を使って高速化する技術などを開発した。 16mm角の小型パッケージ上に25Gbpsの光受信部を4チャンネル分装備して、100Gbpsの受信を実現した。

詳しい情報はこちら。
日立製作所、IT機器内データ伝送の高速・低電力化に向け小型光受信器を試作:エコ技術・エコ製品:ECO JAPAN -成長と共生の未来へ-

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日本企業初、中国にて光ファイバ母材の量産を開始

2010年10月01日 | 企業情報
 住友電気工業 <5802> は、中国の光ファイバ・ケーブル大手である富通集団有限公司(以下富通集団)と合弁で設立した富通住電光繊有限公司(以下SFF社)にて、最先端の技術と最新鋭の設備を導入し光ファイバ母材の量産を開始した。

 現在中国では、ブロードバンド利用者の拡大、上海万博などの大規模イベント開催等により、情報インフラの整備が急速に進み、世界最大の光ファイバ需要国となっている。更に、2011年頃よりFTTx市場も急速に立ち上がっていくものと予想され、中国における光ファイバの需要は今後も堅調に伸びていくと見込まれる。

詳しい情報はこちら。
日本企業初、中国にて光ファイバ母材の量産を開始 | 財経新聞

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