まらずもうブログ

日本まらずもう協会公式ブログ

秋場所の見どころ

2020-09-12 11:02:14 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

七月場所が2週間後ろ倒しになったことで調整期間が削られ、かつてない厳しい状況で迎える秋場所。
大相撲でもさっそく両横綱が音を上げ、37年ぶりに初日から横綱全員休場に。
まらずもうに至っては五月も中止しておらず、大相撲以上にハードな日程をこなすことになるが、理事長・毛呂乃からは不安は感じられない。ハードなプレイはもとより好むところ、休むなどという発想はなく、年がら年中立ち続けなので日程などどうということもない。九月に入っても収まらない暑さも、「暑いのに変なの。湧いてる!!」と、暑さでバテることもなく、精は湧き上がっている。秋場所は特に強く、現在秋場所30連勝中。先場所久々の全勝優勝を果たし、むしろ間隔を開けずにいい波のまま場所入りできるとあって、今場所大本命の位置はゆるぎない。

一方で大関は両名ともカド番となり、不安もささやかれる。大関陣の成績次第で、優勝争い自体が展開できなくなりかねないので、奮起を期待したいところ。
前回の綱とりと同じく、優勝直後に一転カド番となってしまった金精山。3,5,7月に強く9,11,1月に弱い、というサイクルを繰り返しており、カド番で弱体化期に入ることが何よりの不安。先場所無念の休場となり、その影響も不確定だが、カド番のプレッシャーとは無縁なところがこの男のいいところ。大関昇進がかかっても「地位は気にしない」、カド番になっても「地位は気にしない」。常に目の前の相撲に集中するのみ、「幕下に下がろうと関係ない」と平常心・不動心で場所に臨む。心配しているのは周りだけ、先場所の休場で調整期間も十二分に取れているとも考えられる。実力派大関、久々の相撲を待ち望んでいるファンも多い。

そしてもう一方のカド番大関、玉椿。実はこちらが今場所大注目。大関に在位することおよそ10年で積み上げてきた失態の数々が、今場所ついに一つの節目を迎えた。14回目のカド番である。大相撲での最多カド番回数に、今場所ついに並んだのだ。10年前「大関の特権を最大限利用し、栄誉ある地位にひと場所でも長くとどまれるように精進する」と述べた口上に偽りはなく、目標としてきた大相撲の大関・千代大海についに並んだ今場所。しかも千代大海は大関在位65場所目だったのに対し、玉椿はそれを上回るペース、59場所目で達成している。千代大海はこの最後のカド番で大関陥落となったため、今場所勝ち越して大関の座を守れば、いずれ前人未到のカド番15回が見えてくる。あと1年で大関在位記録も更新できるため、ここはなんとしても勝ち越し、次へつなげたい。衰えは顕著でごまかしもきかなくなりつつあるが、9月の強さは横綱級。過去8年連続でカド番で迎える形になり、この状況自体は例年のこと、特段騒ぐようなことではない。そして9月の強さも例年のことで、5年前から数え上げると、14勝1敗、15戦全勝(優勝)、14勝1敗(優勝)、14勝1敗、10勝5敗とまったくもって横綱級。昨年10勝という成績で「力が落ちた」と言われたが、いつもの玉椿なら上出来な成績なわけで、逆に9月の強さを物語っているともいえる。もちろん衰えが隠せないというのは否めず、昨年10勝止まりだったのは気がかり。今年もそれほどの成績を残せなければ、いよいよ本格的に衰えた、大関維持もそう長くはない、ということにはなろうが、いずれにしてもカド番脱出の公算は高い。いつもどおり、年に1回の強い玉椿が見られるか、その点に期待したい。

優勝争いを占うとすれば、毛呂乃が大本命ではあるが、付け入るスキは十二分。まず大相撲は両横綱の休場もあり、混戦が予想され、優勝ラインは下がりそう。さらに最近の毛呂乃は優勝するときは全勝だが、14勝1敗で取り終えることはまれで、星を落とすときは2敗、3敗とそれなりに負けが込む傾向が見られる。独走されてしまえば仕方ないが、一つ星を落とすとそれだけではすまず星をこぼす。ここで大相撲の優勝ラインも下がるとなれば、両大関にも十分チャンスは訪れる。おそらく毛呂乃の仕上がり次第、序盤で独走態勢を築くような圧倒的な相撲を見せればそこで決まり、そうでなければあるいは、といった展開になる。
明日から初日、初日から3人の相撲ぶりに注目したい。

なお、今場所は幕下力士もついに不在となり、関取に昇進する力士が出るという機会が一段と遠のいた。協会では幕下付け出し、三段目付け出しも認めており、自己申告を最高の美徳とするまらずもうにおいては、相撲協会のように付け出しに厳格な規定はない。幕下付け出しデビューがまらの神様の思し召しと思えば、アマチュア実績問わず付け出しデビュー可能というのもこの競技の魅力であるので、今からでも、秋場所の門戸は皆様に開かれていることを、どうかお忘れなく。我こそはという力士の参戦に期待。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする