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新横綱・摩羅の川関にきく

2011-12-01 10:00:00 | 力士にきく

 九州場所で全勝優勝を果たされ、念願の横綱昇進となった、新横綱・摩羅の川関にお話をうかがいます。

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― 九州場所で優勝の摩羅の川関にお話をうかがいます。優勝おめでとうございます。

(摩羅の川) 「どうも、ありがとうございます。」

 

― 場所前のインタビューでは、「全勝は最低ノルマ。目標は全勝優勝」と宣言され、みごと宣言どおりの結果になりました。こういった展開は予想されていましたか?

(摩羅の川) 「正直、予想していませんでした。大きな事を言っちゃった感があって少しプレッシャーを感じていたのですが、無事に有言実行できて良かったです。」

 

― 場所中におきた、おなじ一門の兄弟子・玉椿関の出場停止問題では、やや動揺するシーンも見られたように思います。各方面から叱られてばかりの玉椿関に声をかけるとすれば、なにを言いたいですか?

(摩羅の川) 「玉椿関にですか。私個人としては尊敬しているんですよ。まらずもうを復興させた第一人者ですし、私を勧誘してくれたのも玉椿関ですから。ああいう力士が居てこその『まらずもう』じゃないでしょうか。」

 

― これでことし3回目の優勝です。年間6場所のうち半分は摩羅の川関が優勝しているということになります。この1年の憂優勝は摩羅の川関のほかは、雲虎関・毛呂乃関・玉椿関が1回ずつですから、彼らの3倍優勝している計算になりますが、そういった実感はございますか?

(摩羅の川) 「雲虎関・毛呂乃関ともに豪快ですよね。このお二方の3倍優勝しているなんて自分でも驚いていますよ。しかし、実力ではお二方にまだまだ及びません。これからも精進します。」

 

― また、85勝で年間最多勝も決定しました。年間85勝は、雲虎関が昨年記録した82勝を塗り替えるまらずもう歴代最高記録。大相撲と比較しても昨年白鵬関がマークした86勝につぐハイレベルな記録です。ようするに1年間で5回しか負けなかったという計算になるわけですが、この記録についてはどのように感じていらっしゃいますか?

(摩羅の川) 「そんなに勝っていたとは。際どい取組も多々ありましたから、もう少し負けているかと思いました。ただ、来場所からはよりいっそう自分を律し、勝敗判定も厳しくしなければなりません。今場所のように二度寝で勝ちを拾うような取組は恥ずかしくてできなくなりますね。年間85勝もできなくなるんじゃないでしょうか。」

 

― さて、いよいよ横綱昇進が決定しました。いまの心境をお聞かせください。

(摩羅の川) 「喜びと同時に横綱としての責任を感じています。今後は勝って当然になりますから。」

 

― 摩羅の川関の入門後からの記録を読み返してみますと、やはり震災の前後で相撲ぶりが大きく変化したという印象があります。震災前はどこか頼りなさもあったのですが、震災後は一皮むけてたくましくなったという印象です。ご自身で先の震災を振り返って、変化を実感するようなできごとはございましたか?

(摩羅の川) 「被災地岩手の期待を一身に受けて戦った場所を境に、コンスタントに朝勃ちするようになった気がします。取組の有無に関わらず朝勃ちしてますから。それが取組の自信に繋がっているのかもしれません。」

 

― 摩羅の川関の昇進によって、まらずもう発足後はじめて東西に横綱が揃います。ファンとしてはやはり先輩の大横綱・雲虎関とはまた違う、摩羅の川関独自の横綱像をめざして、互いに競い合ってほしいと思うのですが、ご本人としてはどのような横綱を目指したいと思っていらっしゃいますか?

(摩羅の川) 「ここ最近、いろいろと取組に変化をつけようとしましたが、結局私には勢いまかせの相撲が合っているように思います。勢いある相撲を極めつつ、どっしりと重みのある相撲も身に付けたいですね。」

 

― これまでの摩羅の川関の活躍は、健康管理などの面で奥様の支えがあってこそだと思うのですが、その奥様には横綱昇進についてどのように報告なさいましたか? 

(摩羅の川) 「「『横綱に昇進したよ』と。すると、『……はぁ、まだやってたんだ』と蔑んでいる目で見られました。」

 

― さいごに、ファンのみなさまに一言お願いします。

(摩羅の川) 「皆さまの応援のお陰で横綱になることができました。横綱として恥ずかしくない相撲を目指しますので今後も応援よろしくお願いします。」

 

― 新横綱・摩羅の川関にお話をうかがいました。お忙しい中、ありがとうございました。 

(摩羅の川) 「お疲れさまでした。」




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