新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

横手やきそば食べ歩き それぞれが微妙に異なる横手やきそば

2024-02-08 23:01:48 | 食文化

正月明けから横手焼きそばの食べ歩きをして1か月。ここまでで30軒で焼そばを食べてきました。中には横手やきそば暖簾会に入っておらず、普通に焼きそばとして提供する店もあります。そこまで食べに行く理由としては、横手やきそばの歴史をお勉強したら、昭和30年代に大人気になり横手周辺にまで広がったということなので、どの辺まで広がって、それが今どれだけ残っているのだろうかと云う興味で、少し広範囲に廻っています。

雄物川の滝沢食堂や羽後町の太陽食堂などは、横手やきそばの流れを汲むと思われますが、独自なものになっているようですし、それが地元に根付いて地域のソウルフードとして、帰省客が多く買いにくるなんて店もわかりました。

また横手やきそばの特徴の一つとして、ウスターソースと出汁を使うことで、少し水っぽくなります。関東で育った身としては、少し違和感を感じていましたが、地元ではそれが「普通の焼きそば」で、更に追いソースを掛けたり、しゃばしゃばにしてスープカレーやスープパスタのように「スープ焼きそば」状態にするツワモノもいるとか。

汁気が多い焼きそばはちょっと、という方なら、皿に盛られる店でなく、鉄板に載せて提供している「スフィーダ」や「朝菊」、「皆喜多亭」辺りなら、鉄板の暑さで汁気がなくなり、関東で食べる焼きそばに近いものになっているようです。それでも関東の焼きそばとは麺も出汁も異なりますので、横手やきそばのおいしさは体験して頂けるかと思います。

汁気が少ない方が良い方には、実は調理方法による違いでも体験できます。正統派の鉄板で調理すると、やはり汁気が多く残る傾向があるようで、そもそもそれが横手やきそばの特徴になったわけです。ただ現在では、居酒屋など鉄板ではなく、フライパンで調理しているところもあるようで、強い集中した火力で一気に調理できるため、汁気は少なめになるようです。カウンターから見ていたり、調理の音で違いが判りますが、奥の厨房で調理されると判断不明で、これは少し不確実な情報かもしれません。

いずれにしても、お店により微妙な違いはいろいろありますので、横手やきそばを一度食べれればいいや、ではなく食べ比べをしてみると、また違う楽しみ方が出来ることは今回食べ歩いた一番の成果かもしれません。(お見苦しい写真で恐縮です)

一時

 


雪の全然ない2月に

2024-02-07 23:57:04 | 季節

関東での降雪騒動はようやく沈静化になったようですが、首都高の通行止めが続いたり、転倒者、交通事故、鉄道の遅延など大きな影響がでたようです。一方今年雪の少ない秋田県では、熊も寒くないために冬眠しそびれたようで、この時期なのに熊の出没情報が流れています。(田んぼは畝や稲株が見え始めました)

今週末からは、秋田県南で本格的な冬祭りが始まります。小正月の行事ではありますが、雪があるからの祭りが大半で、盛大に火を使えるのも周囲に雪があるからできること。その雪が今年は過去に例を見ないほど少ない状態で、冬祭りにも影響が出始めています。

横手の「かまくら」祭りでは、羽後町や東成瀬村など山間地域から雪を運んでどうにか形にしているようですが、祭り本番までかまくらがとけないかどうか心配な状態。湯沢の「犬っこ祭り」では、雪不足で雪のお堂の一部の制作を断念との話。更に今年は開催を初めて17日に変更した美郷町六郷の「たけうち」は雪が少なかいことで祭りを中止した2020年よりも、更に少ない状態なので、開催の可否を今週中に再検討するとのこと。

新型コロナが5類になって初めての冬祭りの今年、今年こそはという観光客も多くいることでしょうが、今年は見に来るには容易な状態ですが、祭り自体が雪が少なくて本気の祭りになるかどうか微妙な状態になっているようです。

来られるお客様は直前に、祭りの情報をもう一度確認されることをお勧めします。

一時


横手やきそば食べ歩き ソースの歴史

2024-02-06 23:54:22 | 食文化

横手焼きそばの食べ歩きを1月からしていますが、戻ってからや外出しない時には、その資料作りとなります。足で稼ぐだけでは知識として不十分ですので、横手焼そばの歴史から、段々広がり過ぎて、ついに今日は一日ソースのお勉強となりました。

焼きそばについてネットで調べると、どうしても画一的な資料はなく、いつ頃で東京で食べられていたと云う話があったとか、大阪ではこうだとか、あいまいな情報が多くあります。これを矛盾なく整理しようとすると、ある程度確実と思われるところまで客観的なデータで調べておく必要があります。

また、最近では「まとめサイト」と称して、取材もしていないのに店の紹介を書いたするものもあるようで、話がトンチンカンなサイトも見受けられます。そうした情報を排除するためには、こちらが情報武装する必要があり、また複数で書かれているかをチェックしたり、書かれた時期や情報の出元を確認する必要があったりします。さらに別なサイトから必要な部分だけ「切り取った」ため、情報が不確か、誤解を招く記載になったりするところもあるようです。

今回ソースのお勉強をしたのもそのためで、焼きそばやその親戚のお好み焼き、もんじゃ焼きなどを調べるうえで、ソースはメーカー発の情報があるため、これを元に周辺の話と照らし合わせて、矛盾が出れば、その情報がおかしいと云うことがわかります。

-ソースの歴史-

ウスターソースが発売されたのは1837年(天保8)、英国ウスター州でのこと。これが日本に入ってきたのは江戸時代末期で、日本での製造が始まったのは、1885年(明治18)、ヤマサ醤油が「ミカドソース」として発売したものだったが、不発で1年で生産中止となった。

ウスターソースの製造販売で最初に成功したのは、1889年(明治22)上菱醤油製造(旧茨城県鳩崎村:のちにキッコーマンが子会社化)の「鳩ソース」で、すぐに全国的な販売が行われ、1890年の第三回内国勧業博覧会でも人気を博した。この開発に関わった安井氏は神戸で1896年(明治29)には安井舎蜜工業所(現阪神ソース・「日ノ出ソース」ブランド)を設立、国内初のソース専業メーカーが誕生した(会社はソース開発は1885年と主張)。

明治20年代後半には、一般市民にも洋食が広く普及した時期と合致し、三ツ矢ソース(1894年・現ハグルマ社・和歌山)、錨印ソース(1896年・現イカリソース・兵庫)、矢車ソース(1897年・伊藤胡蝶園・東京)、白玉ソース(1898年・野村用食料品製造所・廃業・大阪)、犬首印ソース(1905年・現ブルドックソース・東京)、カゴメソース(1908年現カゴメ・名古屋)とソースメーカーが各地で創業された。

時々一時


横手やきそば食べ歩き 番外②くろ丸食堂

2024-02-05 23:50:46 | 食文化

関東地方では降雪の予報で大騒ぎになっており、当YHでもこの時期、飛び込みのお客様はめっきり少ないのですが、それでも週末出掛けると混んでいることもあり、飛び込みのお客様の対応という言い訳で引きこもり状態でした。ようやくの週明け、今日もせっせと焼きそば探し。

最初に目指したのは羽後町のお店。不定休となっていましたが、着いたら定休日の看板。第二候補は近くにありましたが、そちらも定休日。少し離れた第三候補は長期休業の張り紙。

このままでは食べそびれると、湯沢まで足を延ばしての4軒目は、見つからず。で、5軒目は事前の調べで入店に少し勇気が必要かなと思っていた店。行ってみると客がいるようなので、突撃。くろ丸食堂(食べログ口コミ数5)。横手ではないので、肉玉焼きそば(750円)。

来た焼きそばは、いわゆる「普通の焼きそば」?!そりゃそうだ。添え物は紅ショウガで、麺は少し細くて縮れ麺。横手焼きそばでは野菜はキャベツ程度なのですが、キャベツの他に、もやし、玉ねぎ、にんじん、ピーマンと沢山入っていて、豚コマ肉とともに、焼きそばとほぼ同量あるのではというくらいで、食べたら並一皿でおなか一杯になってしまいました。横手焼きそばのように甘めのいソースではなかったこともあり、あっという間に食べてしまいました。

昼時と云うこともあり、次から次と客が来ており、見た目とは裏腹に実は人気の食堂だったり?!近くに食べられるところも少ないから?ほかの人の注文は、ラーメンやら、カツカレーやらばらばらになっていましたが、手際よく処理しているようでした。

せっかく湯沢まで行ったのに、本日は1軒で終了。横手以外の場所だと、本格的な食事メニューになっているので、ハシゴはきついかもということが本日わかりました。

一時


今度は読売新聞・秋田県版の記事に

2024-02-04 23:47:48 | 経営

昨年11月の配信会社の記者による記事が複数の新聞に掲載されましたが、今回は読売新聞の秋田県版で記事にしていただきました。

今回の取材は、その昨年11月の記事を見てとのこと。大曲在住の記者の方で、秋田県にもユースホステルがあるということを記事で知って、取材ということになったそうです。やはり若い頃にご自身でユースホステルを利用したことがあり、いろいろと経験されたとのことで、懐かしさもあったようです。

年明けの話でしたので、お客様のいない時期。こちらは時間に余裕がありましたので、ダラダラと勝手に話をしてしまい、こちらは話だけでなく、こうした文章もダラダラ書いてしまいますので、それを立派な記事にして頂けて、さすが経験豊富な記者の方の手腕と、記事を見て思いました。

新聞記事と云えば、11月に取材頂いた記者からその後、掲載された新聞を送って頂きましたが、今回は話に聞いていた岩手日報でした。ネットで調べたら、中部経済新聞というのにも記事を取り上げて頂けたようでした。今回の読売新聞の時期も、これによって取材が広がればと願っています。

新聞紙面に出ることで、少しでもユースホステルのことを知ってもらうきっかけになればと思っていますので、本業に支障がない限り、取材大歓迎です。

一時


横手やきそば食べ歩き 横手やきそばは出来立てを食べよう!

2024-02-03 23:39:25 | 食文化

新型コロナ以降、テイクアウトが一つの流れになりました。またそもそも焼きそばと云えば、祭りの屋台などでパックに入ったものを買うことが多く、横手の焼きそば提供店でも、テイクアウトで販売する店が多くあります。

食べられればいいと云うのであれば、止むを得ませんが、せっかく横手やきそば食べるのであれば、是非店で出来たてを食べて頂きたい。

その理由は、横手やきそばの特徴と関係しています。まず上に載っているのが半熟(ほぼ生に近い状態の)卵で、これを混ぜることでちょうどいい味になるように作られています。持ち帰って家でレンチンしたら、ダメダメですね。

また好き嫌いはありますが、横手やきそばは全般的に汁だく状態のところが多くあります。これはウスターソース+出汁、さらにキャベツの水分でどうしてもそうなりますし、更に追いソースと云う人も多くいます。時間が経ってしまえば、麺に吸収されて、麺の食感も大きく変わってしまいます。

是非、時間を作って、出来立ての横手やきそばを食べてみてください。(写真は横手やきそばではありません。)

のち

 


横手やきそば食べ歩き ㉗つばくら食堂、㉘滝沢食堂

2024-02-02 23:28:42 | 食文化

昨日はほぼ一日吹雪でしたので自宅待機となりましたが、本日は朝、少しすると道の雪もとけはじめたのでご出勤。横手市街地はほぼ廻ったので、少し離れた場所の食堂巡りになります。

最初に目指したのは、十文字の奥、増田町にある「つばくら食堂」(goolgeMAP口コミ数98)。地元に根付く食堂として、また観光地増田町の少ない飲食店として、更に離れた場所にある十文字ラーメンの店として、以前から注目していた食堂です。駐車場がないので、内蔵のある通りの入口にある観光施設、ほたるの駐車場に車を止めて徒歩数分。

混んでいるかと思いましたが、先客は1名。昼はラーメンと焼きそばだけのようで、「肉玉入り焼きそば(750円)」を注文。10分ほどして来た焼きそばは、いつもとは色が少し違い、福神漬と紅ショウガのダブル盛り。味は予想通り非常に薄く、ソースの味はほとんどないものの、出汁の味はしっかりついており、店の方に云われたように「追いソース」を早々に使用。少し酸味のあるウスターソースで、美味しく頂きました。値段が少し高い気がしましたが、もしかして観光客価格になっている??

2軒目は、増田町から離れた、横手盆地の西側、旧雄物川町にある老舗の「滝沢食堂」(goolgeMAP口コミ数69)。地元ではここの焼きそばがソウルフードと呼ばれるほど地元では知られた店。先客なしでしたが、今日は焼きそばしかできないとのこと。全然問題なし。

ということで肉玉焼きそば(500円)を注文。来た焼きそばは、見た目は見事な横手やきそば。ただここは横手やきそば暖簾会未加盟店。一口食べてみたら、一軒目が味が薄かったこともあり、しっかり味がついた焼きそばは非常に美味しく、少し食べていたら不思議と「ペヤング」の味?にも感じました。

食べ進んだところで、半熟卵を崩して味変。濃いソース味とキミのまろやかさでGOO!また少ししたら、今度は「追いソース」投入で2回目の味変。これが正統派の横手やきそばの食べ方?!と思いつつ、もっと食べたいと云う欲求を抑えてごちそうさまでした。ひき肉もかなり多めで満腹です。

本日は2軒廻れて、ノルマ達成となりました。

時々一時


2月は冬祭り満載

2024-02-01 23:43:44 | 観光地

本日より2月。例年雪の2回目のピークを迎えるようなタイミングですが、今年は雪に関しては、逆に少なすぎて夏に大丈夫なのだろうかと早くも心配するほどです。いつもなら、今時分は1月の雪との戦いで疲労がたまり、あと2週間ほどがんばれば今年も冬を乗り切れるという気持ちの時期ですが、今年は1月に雪寄せをしたのも数えるほどで、むしろ運動不足。これから降ったとしても、屋根の雪下ろしを一度すれば終わりかなと思っています。

さて、その冬祭りですが、多くが雪を直接・間接的に使ったものですので、今年の雪の少なさで影響が出ないか心配な状態。早くも小さな雪祭りでは雪像を作るのをあきらめたと云う話も出始めています。

今年、秋田県南の冬祭りは、2/3(大仙)太田の火祭り、払田柵の冬祭りから始まり、2/4(にかほ)掛魚まつり、2/10-11(湯沢)犬っこ祭り、2/10(西木)紙風船上げ、2/11(大仙)川を渡る梵天、2/14(角館)火振りかまくら、2/15-16(横手)かまくら祭り、2/16(横手)梵天コンクール、2/17(美郷)たけうち、2/17(大仙)鳥子舞・綱引き、などと続きます。

更に地域を広げると、2/9-11(男鹿)なまはげ柴灯まつり、2/10-11(大館)アメッコ市など、冬にも関わらず多くの人が集まる祭りが各所で行われます。冬祭りを目的に来られる方は仕方ありませんが、温泉など他の目的で来られる方は、近くでこうした祭りがあると宿泊施設や飲食店などは混んでしまいますので、お気をつけください。

ちなみに例年2/15開催の美郷町六郷のたけうち行事は今年は2/17に変更になっています。(写真は過去のものです)

のち