新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

大曲YHの馬頭観音

2024-08-15 23:00:45 | 観光地

泊まられたお客様方にはあまり知られてはいませんが、当YHの敷地の奥には、馬頭観音があります。前に住まれていた方のご先祖様が馬を使った商売をしていて、その縁で建てられたとのこと。土地建物を譲っていただく際に、撤去するとの話もありましたが、無くして集落に災いがあったら、馬頭観音をなくしたせいにされかねないので、そのままにして頂きました。

本来なら祭りを年何度か行う必要があるとのことで、村社の八幡神社の神主さん(大曲・諏訪神社神主)から、いつ祭りをやるのかと聞かれたこともありました。残してもらったとはいえ、祭りをやったり、管理をしたりまで手が回らず失礼なことをしている形になっています。

本日、この馬頭観音を訪ねてこられた方がいました。聞けば、昔この集落の近くにいた方で、子供の頃に度々遊びに来た縁で、馬頭観音の祭りにも参加されていた方とのこと。昨年11月の秋田魁新報の記事で、この建物がYHになったと見て、馬頭観音が残っているかどうか気になって何度か近くを通ったものの、藪の中で見つからず、本日意を決して訪ねてこられたとのこと。

そうした経緯をお話しして、藪の中、馬頭観音までご案内しました。小さな祠の中もそのまま手付ずで、祭りで使った提灯や祠内には古い写真もそのままにしてあります。写真には、来られた方の若い頃の写真もあり大変懐かしがっていて、こちらは草ぼうぼうにして申し訳なく思いました。

秋になって涼しくなったら、祠周辺もしっかり草刈りしておく必要がありそうです。もうしばらくお待ちください。

のち


旬の岩ガキにも大雨の影響

2024-07-29 23:33:41 | 観光地

この時期、お客様の中には、日本海で獲れる天然岩ガキを食べに来られる方もいるほどです。漁期は大半が7月初めから8月中旬まで。今の時期が量、値段とも例年ではいい感じになっているのですが、今年は先日の大雨の影響が一部で出てしまっているようです。海が濁るというよりは、最上川や子吉川などの河川が洪水になり、流れ出したゴミや木材、家財などが日本海に達し、波で漁港に流れ着いて船が出せないところが出ているようです。中には海岸に最上川ライン下りの船が流れ着いたとの話もあるようです。

周辺の岩ガキ漁は素潜りで行われることもあり、例年お盆期間はお休みで、お盆前までが旬。今の時期ですと、残り2週間といったタイミングで、こうした事態になっており、港のごみ処理などどのくらい時間がかかるかわかりませんが、金季はかなり厳しくなってしまったようです。

ただし、道の駅などの販売所では、例年でも、地元産以外の山形、新潟産の岩ガキも売られているので、こうしたものの一部は通常通りの漁がおこなわれている可能性があり、店には時期ということもあり、岩ガキが並んでいるかもしれませんが、秋田の岩ガキを味わうなら、当然購入時に産地も気にすることになると、かなり厳しそうです。しっかりと味わうことを目的とするならな、来年以降もう一度来ていただいたほうが確実かもしれません。(写真は過去のものです)

時々


夏の黒川のイチョウ並木

2024-06-18 23:57:25 | 観光地

昨日は十文字の道の駅に出かけた帰りに、この冬に見た黒川の銀杏並木(横手浄水場の並木を見に行ってみました。冬に来た後、地図で再確認し、道も把握していたので、今回は迷うことなく到着。

元々多くの観光客が集まる場所ではありませんし、なんでもない季節ですので、当然観光客どころか地元の人もいない状態。本当は快晴の青空の下で撮りたかったのですが、晴れを待っていたら、タイミングを逃してしまいそうで、とりあえず緑の並木を見ておこうと。ドン曇りでしたが、木の緑は鮮やかなものでした。

これで、次は紅葉の時期にでも来てみれば、「違いがわかる男」になれそうです。

 


自然が豊かな秋田だから?

2024-06-07 23:58:32 | 観光地

秋田県の良さは何?という質問を秋田県の方にすると、自然が豊か、という答えを多く聞きます。秋田だけでなく、都会以外の場所では、多かれ少なかれ自然が豊かな日本です。でも秋田の人にとって、その自然は自慢の種。今回クマ出没の問題では、自慢の自然が裏目に出ていることになります。

都会の人に、旅行に行くなら?と尋ねると、温泉やグルメという目的形の答え、非日常を感じるためという現実逃避的な答えの他、自然を楽しみたいと云う答えもあるようです。ただこの場合の「自然」と云うのは、観光地的自然で、人の手が入って整備された自然を指すことが多いようです。近年ブームのグランピング(キャンプの贅沢版)などは、そのよい例かもしれません。

秋田にある自然の大半が、人の手が入っていない、本来の自然と云えるでしょう。自然なのだから、当然いろいろなリスクも伴います。クマ出没もその一つ。秋田では他に、ツツガムシ病やマムシ、ヤマヒルなどの危険も伴います。動物だけでなく、毒キノコ、トリカブトや水仙など山菜と間違える草などがあったりしますし、地形的にも危険な場所が多くあります。天候でも、大雨による洪水や大雪などは自然の一端とも云えるでしょう。

これらのことを制するというのは、かなり無理が伴いそうで、本気でやるなら莫大な費用や人手が必要です。またいくら費用をかけても、砂場に撒く水のように、いくら投入してもすぐにしみ込んでしまいそうです。ツツガムシ病というのはかつて新潟山形周辺の広範囲にいた風土病のようですが、これが河川工事による湿地帯の減少などにより生息地域が減少し、今では山間部を中心に「封じ込まれた」ような状況になっているようです。

河川工事や圃場整備といったことによる二次的影響ではありますし、ツツガムシ病を退治するために行ったことではありませんが、仮にツツガムシ病を減らすために同様のことを行ったとしたら、目玉が飛び出すような費用になったと云えそうです。

熊に話を戻せば、自然界の食物連鎖で最上位に位置する動物なのでしょう。食物連鎖自体が中途半端に崩れ、連鎖では熊の上には人間しかいなかったものの、その人間も熊を狩ると云うことをしなくなり、今のような状況になったとも云えます。これを元に戻すのもご時世柄、いろいろと大変な昨今、当分の間は、熊と共生するにはどうするかを考えていく必要があるのでしょう。

人口減少率日本一が見込まれる秋田県。いずれ人間よりも熊の方が多くなる、なんて将来も考えておく必要があるのでしょうか。


見に行くのが大変な西馬音内盆踊り

2024-06-06 23:52:58 | 観光地

先日は、西馬音内盆踊りを見て、近くに泊まりたいので、宿を探しているとの問い合わせを頂きました。西馬音内盆踊りは毎年8/16-18開催で、富山市で開催される人気の「おわら風の盆」に似て風情があるとのことで、秋田県外からも見物客が多く集まる盆踊りです。

羽後町西馬音内地区で開催される数少ないイベントで、公共交通機関は少なく、宿泊施設も多くないため、当YHからも見に行く方がいらっしゃいます。ただ、祭りの終わりが夜10時半、それから車などで戻られても当YHに戻ってくるのが12時前後になってしまいますので、ご希望の方は予約時に一言言って頂けると助かります。

公共交通機関では、湯沢から西馬音内までバスがあります。祭り当日は臨時便が出る可能性がありますが、通常運行便は交通規制のため明るいうちに終わってしまいます。タクシーと云う方もいるようですが、新型コロナ以降、タクシーの台数は秋田県でも減少傾向で、早い時期から事前予約する必要がありそうです。宿泊施設に関しては、湯沢駅周辺、横手駅周辺のホテル旅館はありますが、祭り後の到着が深夜になる可能性がありますので、その旨言って頂いて、OKかどうかということになりそうです。

自前で交通機関の調達や宿泊の手配を考えるとパックツアーで行くことも一案です。人気の祭りと云うこともあり、旅行会社では多くのツアーを組んでいると思います。夜遅い祭りは、行くのも受け入れるのも一苦労です。大曲の花火のように宿泊客全員が同じ目的であれば、それに合わせたスケジュールを考えられるのですが、西馬音内盆踊りの時期は、一般のお客様もある可能性が強いので、悩ましい所です。(写真は過去のもの)


秋田市// ポートタワー・セリオン、土崎街区公園のSL 

2024-05-31 23:00:31 | 観光地

本日は所用のため秋田市に。用事が済んで少し時間があったので、秋田市をうろうろ。計画して来たわけではないので、覚えていて簡単に行けそうな所だけ。まずはこちらも数年来ていなかった土崎のポートタワー・セリオン。

1994年に造られ、当初タワーに上がるのに有料だったが、数年で入場者数が減り、2007年に指定管理者制度を導入し、タワーを無料化。道の駅として登録されたのは2010年。近年では近くにあったうどん自販機がテレビで取り上げられて人気となり、自販機を設置していた店舗の閉鎖でセリオンに2016年に移設された。

今回、何年かぶりにタワー上部の展望台に上がりましたが、高所恐怖症の身にとっては、あまり行きたくない場所でした。足元には海上保安庁の警備艇や、秋田臨海鉄道の廃線跡が見られました。

セリオンの後、土崎駅近くの公園にSLが保存されているということを思い出し、出向いてみました。国道7号から県道161号線で土崎駅に向かって右、土崎神明社の隣にある土崎街区公園にSLはありました。公園に駐車場がありませんので神明社に車を止めます。SLはD51 370号機。

このSLは1972年に廃車登録されているようで、ここに置かれて50年以上経つのでしょう。屋根はなく、劣化はかなりなもので、生体保存と云う状況ではないようでした。なんか非常にもったいない感じもしましたが、新庄の街中の公園にあったSLやかつて中山平駅にあったSLもそうでしたが、ちゃんと管理するとなると費用がかかることもあるようで、どこのSLもボロボロになっているようです。

のち


花火の日の予約の話③

2024-05-13 23:42:47 | 観光地

さて、一昨年から8月の大曲の花火では、自由席の設定がなく、全席事前購入が原則となっています。このため、花火当日には、花火が始まる少し前に会場入りすればよくなり、前日から連泊のお客様の中には、当日午前中に横手のかまくら見物や乳頭温泉に入浴を計画される方もいるようです。

ツアーバスなどではそうした時間の使い方をするようですが、当YHにお泊りのお客様にはお勧めしていません。行くのはいいのですが、大曲に戻る際に渋滞に巻き込まれる可能性が大きいことが理由の一つ。

8月の大曲の花火は、午後5時から昼花火が始まり、7時前の夜花火、その間に今年はドローンの演出も予定されているようで、実際には会場に4時から10時近くまでの6時間いることになります。日暮れまでは暑さ対策、日没後は寒さ対策なども求められる可能性があり、また終わってからも当YHに戻ってくる体力も必要で、たかが花火ですがかなり体力を求められます。このため花火までの時間は体力の温存を図るべきと考えています。

そして3番目の理由は、従来の秋田県の観光地は比較的人も少なく、特に温泉などは静かな温泉を楽しめて、本当の温泉と云えると考えていますが、花火の日前後はどうしても「ついでに」観光をされる方が多く、いつもとは桁外れの人がいることが多いようです。せっかくですので、別な機会に改めて来て頂き、本当の秋田の良さを感じて欲しいと思っています。

これらのことからコロナ前は午前中に出発をお願いしていましたが、昨年から午後3時頃までは当YHに滞在OKとしています。

のち


花火の日の予約の話②

2024-05-12 23:01:41 | 観光地

今年の夏の大曲の花火はどんなことになるのかなどと、考えています。昨年の花火では、夜になっても昼間の暑さが残ってしまい、お客様からクレームが出るほどでした。一昨年の花火は、コロナ禍での開催で、直前にコロナ感染発覚でキャンセルが続出し、また天候も直前まで大雨だったことで、桟敷席のチケットは金券ショップに大量に流れ、当日券の販売はなしでしたが、当日桟敷席のチケットを調達するお客様が出たりと、今までにないことが多く起こりました。

従来、こちら大曲ではお盆明けには涼しくなり、最低気温は15℃前後まで下がることもあって、寒いと云って戻られるお客様が出るほどでした。今年は4月発表の3か月予想でも夏は平年よりも暑くなると云う予想になっているようです。昨年の反省から全客室にエアコンを入れる手配をしましたので、客室での暑さの問題はどうにかなりそうです。

寒ければ戻ってからの入浴時間も長くなり、順番待ちになったり、最後の人の入浴が夜の2時過ぎになんてこともありましたが、暑い場合は入浴時間は短くなる傾向が強いため、そうした心配もあまりしないで済みそうです。

のち


花火の日の予約の話①

2024-05-11 23:38:37 | 観光地

昨日、6/1受付開始の8月の大曲の花火の日の予約方法を記載しました。毎年、8月の花火の日の問い合わせは、花火が行われる1週間前あたりから、翌年の問い合わせを頂くほどです。これはその年は宿が取れなかったので、翌年は少しは楽できるように早めに動き出すということなのでしょう。

前年夏以降、予約開始の5月下旬までに多くの問い合わせを頂きます。一部の宿泊施設では、1年前から受付開始となるため、花火の日翌日には満室となるところも多いと聞きます。その後、半年前予約、3か月前予約と施設によって受付時期が異なるようですが、3か月前と云うのは極めて少ないようです。

今までご連絡頂いた方には、5/10に詳細を決めるので、それ以降改めて電話して頂くか、ネットをチェックして欲しいとお話してきました。例年、間違えて、5/10に予約できるものと電話を頂くことがありましたが、今回それはなく、また電話での確認もほとんどなく、あれ?っという感じを受けました。

前日から連泊でお願いしているので、どうしても来られる方は年齢が高い方が多い傾向がありましたので、ネットで見られないという話を事前に多く聞いていました。それでも電話で問い合わせが少なかったと云うことは、高齢の方にもスマホが一般的になって来て、ネットを見られるようになったのか?などと思ってみました。

 


今年はドラゴンアイの見頃も早い?

2024-05-02 23:58:07 | 観光地

このところのお客様の中に、八幡平に行き、ドラゴンアイを見てみると云う方が出始めています。八幡平のドラゴンアイは、八幡平山頂付近の鏡沼の雪どけ時に見られる光景で、ここ数年大人気になっているようです。

平年だと、5月下旬から6月中旬に見頃になるため、連休のお客様とはタイミングが合わないものですが、今年は降雪が少なく、雪どけも早いため、そろそろ雰囲気が出始めているとの話。

先月中旬に八幡平アスピーテラインが開通した際、積雪は5mほどあるものの、例年より2mほど少ないとの話でした。また川の水が例年だと雪どけによる増水が4~5月にあるものだが、今年は雪どけ分が1~3月に流出し、これから田植えが始まるため農業用水が必要になるものの、確保に例年より1か月ほど早く、農業用ため池に水を入れ始めた、という話もあるようです。

例年より川の水が早く増えたということで、本日のニュースでは山形県飯豊地区の白川湖の水没林が中継で放送されていました。そうなると、秋田県では玉川ダム手前の水没林もそろそろ見頃になっているようです。

当YHを始めた20年前には、この連休中には角館の桜が見頃になることが多かったのですが、5月中旬から下旬に見られるドラゴンアイや水没林が連休中に見頃になってきたのも、温暖化のせいなのでしょうか?

5月下旬でも八幡平山頂駐車場は満車になることが多かったようですから、連休中ともなれば、その混み方は半端じゃなさそうですので、見に行かれる方は覚悟して行かれたほうがよさそうです。(写真は過去のもの、借物です)