このところ来られたお客様が口々にするのが、どこに行っても外国人観光客がワラワラいるということ。東北は全国ではまだ外国人観光客が少なく、その中でも秋田県は外国人観光客が特に少ないとの統計も出ています。それでも、田沢湖周辺や乳頭温泉(特に鶴の湯)、角館の武家屋敷通りや男鹿半島・なまはげ関係施設には他の観光地同様に外国人を多く目にするとのことです。
外国人観光客はSNSで観光地を探すことが多いようで、秋田県に外国人観光客が少ないということは、SNSによる発信が少ないということもあるのでしょうか。近年は若い人を中心にSNSなどでの発信が秋田県でも増えているとのことですが、そこに「何かのきっかけ」があって注目されるようになると、秋田県にもドッと外国人観光客が押し寄せてくることになるのでしょう。乳頭の鶴の湯などはその典型かもしれません。
とはいえ、果たして外国人観光客が押し寄せてくることが良いことなのかどうかは、また別問題。京都や鎌倉などではオーバーツーリズムとして、住民の生活が脅かされる事態になっているところもあるようで、そうしたことに免疫のない秋田県ではあまり多くの外国人観光客が押し寄せてくることに、柔軟に対応することは難しいかもしれません。
また日本の田舎を静かにゆっくりと楽しみたいという希望は外国人観光客だけでなく、日本人の観光客にも同じことでしょう。それを望んで来てみたら、多くの外国人観光客がいる光景に、日本人観光客はびっくりしてしまうでしょう。
多くの観光客がいなさそうな場所がお望みなら、来られた際にお尋ねください。幾ばくかのヒントは差し上げることはできるかと思います。