イタリアはメジャーリーガーが8人もいるということで、警戒していた。が、メジャーといってもメジャー経験があるというだけの選手が多く、やっぱり格下かなとも思っていた。
メジャーでMVPを獲ったり、本塁打王争いをしたりしている大谷からすれば、ほぼ二軍相手の勝負。普通に投げれば打たれないはず。
実際ほとんど打たれなかったが、時々打たれた。時々打ったのは現役メジャーだったり、今年メジャーに定着しそうな選手だった。で、2失点。
3回裏、イタリアは早くも継投。左のラソーラに交代。スライダーとツーシームだけの投手らしい。やや横から手が出てくるタイプなのに、プレートの三塁側を踏むという。左打者に対して角度をつけたいなら一塁側じゃね?
この回、ヌートバーから村上まで5人左が続くので、切り札のラソーラでゼロに、あわよくば4回裏もというのがピアザ監督の作戦だったと思うが、大谷のセーフティーバントから岡本のスリーランまで出て4失点。ここが勝負と見た大谷の勝ちだった。岡本もツーシームを泳ぎながら上手く運んだ。東京ドームの鬼ならではのドームランだった。
2点差に詰め寄られ、大谷が残した満塁のピンチを火消しした伊藤大海が曖昧批評賞かな。あそこで追加点取られてたら、まだわからなかった。
と、いつもなら書くところだが、僕はそれほど心配してなかった。大谷のおかしな曲がりのスライダーでも時々当てられるし、近藤でも空振り三振しちゃうような球も投げるが、イタリアは概して大事なところでのプレーの精度が低い。源田の盗塁で慌てて暴投。大谷のバントで無理して悪送球。この試合の与四死球は合計9個だ。それじゃ日本には勝てんよ。
僕もまあまあ長く野球を見てるので、日本代表の戦いはシドニー五輪からずっと見ている。外国の、訳のわからん投手を打ちあぐね、緊張から先制を許し、重い空気のまま終盤まで絡れる胃が痛い展開を何度も見てきた。今大会も毎試合覚悟して見始めるのだが、蓋を開けてみれば四球でランナーを出させてもらって重量打線がドーンという試合ばかり。チャンスでドーンをやれる日本打線が素晴らしいのだが、なんつーかプールA/Bは日本以外レベル低かったなと。