本書の中でエスニックジョークに関するくだりがある。
エスニックジョークとは
「人種や民族によってその行動の差異を比較し、それを笑いのモチーフにするもの」だそうだ。
「そこには、各民族に対するイメージがステレオタイプとして凝縮されている。」として各国の特長が記されている。
※「いずれもユーモアの範囲内で「どちらかというと軽口(banter)のようなものである。」と著者。
アメリカ人=独善的、倣漫、自慢好き(boastful)
イギリス人=紳士、堅苦しい(uptighit)
ドイツ人=真面目
フランス人=好色、グルメ
イタリア人=情熱的
ロシア人=酒好き、物がない(旧ソ連時代)
ユダヤ人=狡猾、金儲けが好き、議論好き
ポーランド人=愚か者(stupid)
スコットランド人=ケチ、抜け目がない(canny)
ギリシャ人=絶倫、男色
そして日本人はどうかというと
日本人=ハイテクの国、お金持ち(拝金主義)、主張が曖昧(何を考えているのかハッキリしない)となるそうだ。
本書には日本人をオチ(punch line)にしたジョークが数多く掲載されている。
これら一つ一つのジョークや小咄には、諸外国の人たちの日本人観というもの
が色濃く反映されている。その中には「日本人の多彩な姿がくっきりと映し出
されて」おり「日本人ジョークは日本に対するイメージの発露」であり「日本
に対する『世界の眼』が反映された」ものであるという。
あとがきの中で著者は最近の日本ネタは変化してきていると述べている。
「経済大国としての日本をネタにしたものだけでなく。マンガやアニメを題材
にしたジョークが増えつつある。それは日本という国の変遷を的確に現してい
るだろう。」と結んでいる。
どうもこの国はカルチャーというよりサブカルチャーの方がもてはやされると
いう(元々のカルチャーの)未成熟な一面が早くも国際社会で認識されつつある
ということかもしれない。
実は「全部、日本人ライターが書いた」って、
そういうジョークのような気も。
読んで見てください。
時間はあまりかかりません。
ちなみにね、ユダヤ系のジャズミュージシャンは超絶技巧が多いよ。
そうなんですか!オ・寒さんにも話してみましょう。