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少年、しかめっ面でたばこ購入 顔認証自販機、識別できず

2008年09月27日 04時26分31秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2008年9月26日 17時08分
共同通信

 福島県喜多方市で今月、少年が成人識別カード「taspo(タスポ)」のいらない顔認証方式の自販機で顔をしかめるなどして認証をかいくぐってたばこを購入し、喜多方署に補導されていたことが26日までに、分かった。同署によると、少年は16-18歳。自販機を認可している財務省は、こうした不正行為を防ぐ新ソフトを7月に認可。全国の自販機で順次交換を進めているという。

>「顔識別年齢認証装置付きたばこ自動販売機」という長ったらしいのが正式名称だそうだが、開発したのは京都のフジタカという会社。

以下は読売の記事

カメラによる顔認証の機能で成人かどうかを判別し、未成年者の喫煙防止につながるというたばこの自動販売機を、自販機製造・販売のフジタカ(京都府長岡京市)が開発し、たばこ販売店向けに12日売り出す。

 上部にあるカメラに顔を向けてボタンを押すと、たるみ、しわ、骨格などから購入者の年代を3秒程度で判別する。10~60歳代の500人で実験したところ、9割の確率で成人かどうか特定できたという。はっきりしない時は、運転免許証を読み取り機に差し込むよう音声で案内して年齢をチェックする。

も一つこちらは毎日新聞の報道。共同より少し詳しい。

<たばこ>顔認証機能の自販機、顔しかめ買えた…福島の少年

 福島県喜多方市内で9月中旬、たばこを持っていたとして県警喜多方署に補導された市内の無職少年(17)が、顔認証機能付き自販機でたばこを買ったと話していることが分かった。「顔をしかめたら買えた」と話しているという。

 顔認証機能付き自販機は、機械のカメラに客の顔を撮らせ、しわや骨格などから大人かどうかを自動的に識別してたばこ販売する。県警少年課によると、少年は顔をしかめるようにして機械に顔を認識させ、大人と誤らせたらしい。8月に補導された別の少年数人も同様の手段で、たばこを買ったと話しているという。

 県たばこ販売協同組合連合会によると、顔認証機能付き自販機は7月に財務省の認可を受けた。しかし雑誌の顔写真などで買える場合もあり、同連合会は9月、問題点を指摘する意見書を財務省に提出した。

 一重靖夫会長は「年配の男性が丸刈りのため、子供と判断されて買えなかったという話も聞いた。顔認証機能の精度に問題があるのではないか」と話した。【神保圭作】

>ところで、本件に関連した事項を検索していたらユニークなブログを見つけた。
題して自動販売機と地域経済