9月17日14時40分配信 時事通信
大阪府高槻市で1996年8月、サッカー大会の試合中に落雷に遭い、重度の障害を負った私立土佐高校(高知市)の元生徒北村光寿さん(28)と家族が、同校と大会運営に関与した高槻市体育協会を相手に損害賠償を求めた訴訟の差し戻し控訴審判決が17日、高松高裁であり、矢延正平裁判長は同校などに3億円余の支払いを命じた。
最高裁は落雷事故の予見可能性を認定、差し戻し審では、引率教諭がどのような措置を取ることができたかや、事故を回避できたかが主な争点となった。
原告側は、グラウンドの周囲に10メートル間隔で立つ高さ7、8メートルのコンクリート柱周辺に落雷を回避できる「保護範囲」が存在し、そこに誘導すれば、事故は防げたと主張した。
被告側は「保護範囲」はあいまいで、安全性も十分でなく、5分程度で生徒を安全な場所に避難させるのは不可能だったと反論した。
土佐高1年のサッカー部員だった北村さんは96年8月13日、高槻市で開かれた大会に出場。試合開始5分後に雷が頭を直撃し、両目失明や下半身不随などの障害を負った。当時、府内には雷注意報が出されていた。
大阪府高槻市で1996年8月、サッカー大会の試合中に落雷に遭い、重度の障害を負った私立土佐高校(高知市)の元生徒北村光寿さん(28)と家族が、同校と大会運営に関与した高槻市体育協会を相手に損害賠償を求めた訴訟の差し戻し控訴審判決が17日、高松高裁であり、矢延正平裁判長は同校などに3億円余の支払いを命じた。
最高裁は落雷事故の予見可能性を認定、差し戻し審では、引率教諭がどのような措置を取ることができたかや、事故を回避できたかが主な争点となった。
原告側は、グラウンドの周囲に10メートル間隔で立つ高さ7、8メートルのコンクリート柱周辺に落雷を回避できる「保護範囲」が存在し、そこに誘導すれば、事故は防げたと主張した。
被告側は「保護範囲」はあいまいで、安全性も十分でなく、5分程度で生徒を安全な場所に避難させるのは不可能だったと反論した。
土佐高1年のサッカー部員だった北村さんは96年8月13日、高槻市で開かれた大会に出場。試合開始5分後に雷が頭を直撃し、両目失明や下半身不随などの障害を負った。当時、府内には雷注意報が出されていた。