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森羅万象 ~ 歩く印象派

韓国ソウルの旅(その14)2日目、ハンギョレ(新聞)社訪問(前編)

2005年12月28日 23時45分43秒 | 韓国 ソウルの旅
 夕暮れが近づいてきた。
 戦死者が静かに眠る国立墓地を後にした我々は今一度
タクシーの人となり、一路ハンギョレ新聞社を 目指した。
(下の写真はハンギョレ社にTELをするNI氏)

ところで、何故ハンギョレ社を訪ねることとなったのか?
つぎのような事情からである。(少し長くなります。)
 今年の5月、日本・中国・韓国=共同編集で「未来をひ
らく歴史 東アジア三国の近現代史」(下の写真)が刊行
された。

 その日本での出版元がNI氏の勤務する高文研である。
高文研は「金八先生」シリーズが有名だが、日本やアジア
の近現代史に関する出版も多い。
 小泉さんの靖国参拝などで何かとぎくしゃくする関係が
続く日中韓三国だが、文化・経済の交流はむしろ密接にな
って来ている。人々の往来も活発だ。しかし、その交流を
心からの友好親善に高めて行くには「韓流ブーム」だけで
はこころもとない。
 もっと広い視点で三国の関係を眺めてみることが大切と
考える。とりわけ60年前に日本が中国・韓国に今なお癒
しがたい苦痛や悲しみを与えることとなった侵略・植民地
支配の事実を知り、そのことを踏まえながら、三国の新し
い関係を築く、これは切実な問題である。間違った認識の
ままではちょっとしたことで「反日」「反中」「反韓」な
どのキャンペーンが起こってしまう。このことを心配する
日中韓の研究者、教師、市民の手によって生み出されたの
が本書である。
 前置きが、長くなってしまったがこの本の韓国での出版
を行っているのがハンギョレ(新聞)社なのである。
(下の写真)