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森羅万象 ~ 歩く印象派

ユニークな記録法

2005年11月24日 00時00分40秒 | 歩く印象派
 小松健一さんという写真家の話だ。
著書には「ヒマラヤ 父と子の旅」(高文研)などがあるらしい。
(「らしい」というのは私はまだ未読のため。NIさん、ごめんなさい。)

NIによれば、その小松さんの記録方法がユニークだという。
小松さんはいつもテレコ(テープレコーダー)を携行し目の前の
出来事をつぶさに録音しまくるのだそうだ。

写真家だから、自身で撮影した写真とあとでテープから起こした
文章を組み合わせて一冊の書物にまとめあげてしまう。

なるほどと思った。山頂で朝のご来光にしろ、夕暮れの空の変化に
しろ景色の変化は意外にすばやい。写真を撮ったりしているうちに
メモを取ることなど、忘れることしばしばである。

 録音という手なら、撮影しながらでも口は動かせる。
第一、情報量は筆記をはるかに上回る。
それに、あとで聞き直すにしろ、自分で吹き込んでいるんだから
途中でどこを飛ばせばいいか、容易に判断できるし。
(座談会で他人の声を起こすときなどはそう簡単ではない。)

今は、IC録音機などという小ざかしいアイテムもある。
(そういえば我が家にもてぽの放置品があったな。)
私も真似してみたいと思った。

しかしだ。
誰も周りにいないときはいいが、周囲に人がいるときには、
けっこう不思議がられる気がする。(特に私なんかだと)
ちょいと(いや、けっこう)勇気が必要かもしれない。

ま、そういうこと気にするようじゃ、チャンスを取り逃がす
ってことか。

 なんだか小松氏がとても偉大に思えて来た。