All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

露天風呂の押し付け音楽に興ざめ

2005年11月06日 23時42分41秒 | 旅行(山行以外)
会社の旅行で宇奈月温泉に行った。そこでの話。

温泉で楽しみなのはもちろん温泉に入り、露天風呂につかることだろう。この宇奈月グランドホテルにも露天風呂はあった。けして広くはないがヒノキ作りでやさしい感触が温泉のあったかさとマッチしていた。

 しかしだ、内湯から露天風呂に出るドアを開いた瞬間から、奇妙な音楽が流れていて露天風呂を覆いつくすように響き渡っていた。どこかで聞いたようなそうでないようなクラシックみたいだが軽めのいわゆる「壁紙」ミュージックの類だった。 思わずあたりを見回し、この音がどこから流れてくるのかときょろきょろしたがそれらしきものは見当たらなかった。湯船に浸かると、さらに音源に近づいたようで音が大きく耳障りであった。話もできない。なにより、ホテルの下を流れる渓流のせせらぎもかき消されてしまい、せっかくの温泉気分がぶち壊しとなった。せめて音を小さくできたらと思ったが、音量を下げるつまみスイッチ類も見当たらない。こうなるともう一刻もはやくこの雑音地獄から抜け出したくなり、そうそうに退散することにした。退散間際に壁に貼ってあった紙に目がとまった。

なんと、この音楽はこの温泉で客のためにわざわざ流していて曲もオリジナルで気に入った人にはホテル内でCDまで販売しているとあった。
 なんたる勘違い。ぜったいこのホテルは客のニーズを読み違えている。(好みだから稀に気に入る人だっているかもしれないが)

声を大にして言いたい。
個人(露天風呂に個人の趣味の音楽を流すことを決めた人物、きっとそれなりの立場の人間だろう。)の趣味を私(や他の温泉客)に押し付けないで欲しい。個人の音楽の趣味はさまざまで自分が「これがいい。」と思ったってそれはどうしたって個人の趣味の範囲を抜け出ることはありえない。いいと思うのは自由だ。しかし、しつこいようだが、それを他人に(客に)押し付けないで欲しい。次回、宇奈月に行くときはおたく(宇奈月グランドホテル)は絶対に使わない。別のホテルにしたい。