映画の話でコーヒーブレイク

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ミレニアム  ドラゴンタトゥーの女

2010-03-19 | 映画 ま行
何とも勇ましげなタイトルのスウェーデン映画です。
この題名でこのポスターを見てちょっと引いてしまいましたが、なかなか面白かったという
感想を数人の方から伺い、見てみることにしました。
「ミレニアム」は主人公が所属していた雑誌社の名前ですが、程なく退社するし・・・、
ドラゴンタトゥーは特に意味はなかったし・・・。



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       ミレニアム   ドラゴンタトゥーの女

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     失踪した少女・・・40年前の写真だから、生きていれば60歳前

 < ストーリー >
40年前、ストックホルムの孤島から忽然と姿を消した少女。
孤島に住む彼女の伯父の大企業社長は、生きているうちに事件を解決して欲しいと、ジャーナリストの
ミカエル(名誉毀損で有罪判決を下された)に捜索を依頼する。
ドラゴンタトゥーの謎の女リスベットの協力を得て捜索を進めるうちに、驚くべき事実が明らかになる。

サスペンスなので・・・ネタバレにならないようにしないと・・・。

全世界で1500万部を売り上げた傑作ミステリー3部作だそうですが、全然知りませんでした。
残念ながら、原作者は出版前年心筋梗塞で亡くなられたそうです。
タランティーノ監督がハリウッドリメイクを熱望しているとか。

   
   ドラゴンタトゥーの女リスベット     ジャーナリストのミカエル     
   
鼻ピアスにタトゥー、寡黙な謎の女リスベット。
どうやら辛い過去を抱えているようだが、ハッキングの天才でネットを駆使し情報を
集める腕利き調査員。
2時間半の長い映画でしたが、この後の展開には?犯人は誰?動機は?と最期までぐいぐい
引きつけられました。
しかーし、R15+指定がついているだけあって、かなりどぎつい・ショッキングなシーンが・・・。
リスベットの性格や謎を仄めかす描写なのですが、おそらくというレベルで謎は謎のまま。
本編終了後流れた続編の予告で、どうも明らかになる模様。

それよりも、40年かけた捜査で謎だったものが、リスベットの手にかかるとネットを駆使して
次々明らかになるのがちょっと出来過ぎじゃぁないですか?
ミカエルの濡れ衣も、あらら・・・。
カリスマハッカーの手にかかると、個人のパソコンや会社のシステムの中を覗くってのは、あんなに
簡単にできることなんでしょうか?怖いなぁ。

人の弱みに付け込む変態エロオヤジや猟奇的連続殺人事件など、
紳士面した人間の恐るべき裏の顔が暴かれてゆく。

しかし結末が、少女の失踪理由がこれって・・・○×%#&▲?*・・・あんまりやないですか?!
第二次大戦中スウェーデンもナチスの影響下にあったことには驚きましたが、ナチスがらみ?の
思わせぶりなこの伏線は?・・・捜査には関係ないやんか~!


戦後のナチスを扱った映画では
「オデッサ・ファイル」「マラソンマン」「ブラジルから来た少年」などが思い出されます。
戦後60年以上が経過した今、元ナチ幹部逮捕なんてことは流石にもうないでしょうが、
戦後何十年経っても、戦争を引きずり戦い続ける人たちがいることを上記70年代公開の映画を見て
衝撃を受けました。
クローン技術で羊のドリーが誕生したニュースを聞いた時、はっと思い出したのがその中の一本
「ブラジルから来た少年 The Boys from Brazil」でした。
たまたまテレビで見たのですが、ローレンス・オリビエ、グレゴリー・ペック出演の驚きのストーリー。
見た当時は「クローン」なんて夢物語だけれど現実になったら恐ろしいなぁ、神の領域に踏み出して
いいの~?そこは触れてはならないサンクチュアリー、なんて思ったことを思い出します。
30年先取りのストーリーにあらためて「何という先見の明やろか~!?作者は誰よ?」と興味を持ち
Wikiで調べたら、原作者アイラ・レヴィンは「ローズマリーの赤ちゃん」や「死の接吻」も書いて
らっしゃったんですね。
書いているうちにもう一度見てみたくなりました。DVDを探してみま~す。


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 ***** 見た 映画 *****

 3月17日 「フィリップ、君を愛してる」@109シネマズMM横浜


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6 コメント

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ポスター見たとき (海パンjoe)
2010-03-19 22:47:50
シザーハンズのジョニー・デップかと思いました(照)。

邦題はちょっと酷すぎかと思いましたね。
原題は「女を憎む男たち」ですし、ドラゴンタトゥーどこどこ?みたいな。
作品テーマも「男たちによる女性に対する性暴力を告発すること」
みたいですし、邦題だと無理あるかなーと感じましたね。

天才ハッカーにかかれば現実も個人情報は筒抜け状態ですね。
それだけ、パソコンには秘められた情報が詰まっているということですかね。
Unknown (海パンjoeさんへ(ryoko))
2010-03-19 23:43:18
早速のコメント、いつもありがとうございます。
原題は「女を憎む男たち」なんですか。スウェーデン語なんでわけわかめです。
男たちによる女性に対する性暴力の告発がテーマって・・・原作者スティーグ・ラーソンって男性ですよね?
以前読んだ本でアメリカ映画には女性嫌悪(ミソジニー)があるというのがありましたが、スウェーデンにもあるんでしょうか?
「女を憎む男たち」って、ただの変態オヤジかとかと思っちゃいました
ちなみに (海パンjoe)
2010-03-20 00:33:26
2作目の原題は「火と戯れる女」。9月スウェーデン公開。
3作目の原題は「眠れる女と狂卓の騎士」。11月スウェーデン公開。
となっているみたいです。

スティーグ・ラーソンは男性なんですかね?この辺ちょっと不明です。
ただ、このシリーズは女性のパートナーがいたと聞いてますよぉ。

テーマは失踪した少女とリスベットの共通点としても描かれていましたね。

女性嫌悪はスウェーデンにあるんでしょうかね?この辺詳しくないです(涙)。
Unknown (海パンjoeさんへ(ryoko))
2010-04-06 23:10:44
とんでもなく遅い反応ですみません。
う~ん、意味も無く憎まれたら困るなぁ。
続編2作も、原題だけでドロドロ感あふれてますねぇ。
Unknown (Unknown)
2015-01-25 19:11:59
女性嫌悪の男がいない国なんてないでしょう…
日本にだって脈々とあるじゃないですか
Unknown (Unknown さんへ(ryoko))
2015-01-26 01:15:48
そりゃあ、どこの国にも女性嫌悪の男性も、男性嫌悪の女性もいるでしょう。
ここで言う「ミソジニー」は猟奇的というかサイコパスな感じです。
日本にも脈々と・・・?これは何を指しているのですか?

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