映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ジェーン・エア

2012-12-22 | 映画 さ行
ブロンテ姉妹の「嵐が丘」と「ジェーン・エア」、学生時代に読みました。
ところが…「嵐が丘」は結構ストーリーを覚えているのに、
「ジェーン・エア」のストーリーは朧げです 


「嵐が丘」に「ジェーン・エア」、オースティンの「プライドと偏見」と
英国文学を彩る女性作家の作品は、
身分や財産・結婚で運命が決められた時代に、流されることなく人生を切り開こうとする女性の姿を描き、
現代女性にも勇気を与えてくれます。当時の反響は・・・かなりのものだったでしょうね。

厳しい階層社会の中、財産がどれほどあるかや社会的地位が会話の中に露骨に出てきて
媚びへつらったり卑屈になったり。
上流階級の中でもランク付けがあって、人間関係はなかなか難しいですね。
召使いや農民階級に至っては、ストーリーに絡んでくることはほとんどないですし、
そこにいるけれどいないも同然。話もしないって、現代からは考えられません。



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             ジ ェ ー ン ・ エ ア

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 < ストーリー>
幼くして両親を亡くしたジェーンは、叔母のリード夫人とその子供達から虐待された挙句
寄宿学校へ送られる。ここでも厳しい規則と体罰で虐げられ不遇な日々を送る。
学校卒業後、ソーンフィールド館の家庭教師となり、屋敷の主ロチェスターに出会う。
気難しいロチェスターであったが、次第に互いの感性や人間性に惹かれあう二人。
ロチェスターがジェーンに求婚。
結婚式当日、ジェーンは屋敷にロチェスターの幽閉された妻がいることを知リ屋敷を去る。
牧師兄妹に助けられ教師を続けるが、ロチェスターの声を聞き屋敷に帰るが・・・。

              ミア・ワシコウスカ

女性の地位が低く、生まれた環境で運命が決められた時代。
度重なる不運に見舞われながらも、真っ直ぐに、ひたむきに、芯の強さを内に秘め、
知性と強い意志で人生を切り開くジェーン。
雇い主であるロチェスター氏の試すような質問にも自分の考えをはっきり述べる。
そんな当時としては珍しい女性にロチェスター氏は魅かれたのか?

主演のふたり、ミア・ワシコウスカとマイケル・ファスベンダーをして、
ジェーンもロチェスターも容貌はいま一つ、「知性や人格」なんて言ってもねぇ。
ちょっと説得力に欠けますよねぇ。
でもお二人とも、相手への思いを心に秘めた抑え目の演技がよろしいわぁ~。

ミア・ワシコウスカって、私の中で綾瀬はるかと被ります。
顔が似ているのではなくて(当たり前やんか)、デビューからの経緯が似ているのです。
暗い、薄幸そうな感じだったのが、ある映画・ドラマをきっかけに大きくイメージが変わったんです。
綾瀬はるかのイメージを変えたのは「ほたるのひかり」と「ハッピーフライト」で、
ミアは「永遠の僕たち」です。「アリス・イン・ワンダーランド」で眉間に皺を寄せ戦っていたミアですが、
「永遠の僕たち」ではショートヘアが似合っていて、とてもチャーミングでした。

本作には007のMジュディ・デンチも登場し、英国らしい重厚さをプラス。
そして、「リトル・ダンサー」以来ファンのジェイミー・ベルも牧師として登場します。
彼には踊って欲しいのですが・・・「崖っぷちの男」や「タンタンの冒険」「第九軍団のワシ」など
準主役・主役が続いて嬉しいところです。
ジェイミー・ベルってもう26歳だったのね~。もう、ベル君なんて言えないねぇ。
そして奥さんがエヴァン・レイチェル・ウッドって!
        「アクロス・ザ・ユニバース」「スーパーチューズディ」「人生万歳!」に出演。
                     
           ジェイミー         レイチェル

英国の18・19世紀のドラマって、ストーリーに加えて衣装やお屋敷など、やっぱり魅かれます。






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