映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

裏切りのサーカス TINKER TAILOR SOLDIER SPY

2012-12-04 | 映画 あ行
一時期、海外の推理小説をよく読みました。
そんな時、助かるのが表紙カバーの折り返しに書かれた登場人物のプロフィール。
ちょっと間が空くて「この人誰だっけ?」になった時にチェック。
「そうだった、そうだった」とまたまたのめり込む、なんてことをやっていました。

本作は登場人物が多く、その上コードネームなんてのがあるので誰が誰やら?
その上、「サーカス」だの「もぐら」だのの隠語。
「あれ?そのコードネームは・・・えぇっと?」
「ジム?ビル?どっちがどっち?」
「カーラって男性だよねぇ?」
などと、こんがらがってしまって
DVD鑑賞だったから、ちょっと止めて確認が出来ましたが、
原作も読まず、ぶっつけ劇場鑑賞でちゃんと理解できるんでしょうか?
推理小説の表紙かばーの折り返しのような人物相関図(写真・コードネーム付き)がないと
キツイわぁ~

正直なところ、一回目の鑑賞ではわかったような?何が面白いのやら?
チラシのキャッチコピー「一度目、あなたを欺く。二度目、真実が見える」を信じて、
今回、本作を2回鑑賞しました。
真実が見えたかって?・・・う~ん、まだ謎が残ってます。
ギラムは何故泣いていたの?トビーの素性は何なの?などなど。

推理小説から随分遠ざかっている私には、ちょっと難しかったです。

そして公式ホームページを覗いて見たら・・・こちら
ありました「必読」のタグ。何かな?と開けてみたら・・・
「鑑賞前:ご一読ください」と本作のあらすじと「人物相関図」が出ておりました。
やっぱりね~。これよこれ。待ってました!たって・・・もう2回も見ちゃったよ。



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      裏 切 り の サ ー カ ス
             TINKER TAILOR SOLDIER SPY

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 < ストーリー >
時は東西冷戦下。
英国MI6(通称:サーカス)とソ連の諜報機関KGBは水面下で様々な情報戦を繰り広げていた。
長年の作戦失敗や情報漏洩から、サーカスのリーダーのコントロールは内部に二重スパイ「もぐら」が
いることを確信。「もぐら」を見つけるためジム・プリドーをハンガリーに送り込むが作戦は失敗。
右腕であったジョージ・スマイリーと共に、引責辞任をし、間もなく死ぬ。
その頃イスタンブールにいたリッキー・ターは「もぐら」情報ロンドンのサーカス本部に連絡するが、
情報は揉み消され裏切り者にされてしまう。「もぐら」の存在が政府の情報機関監視役レイコンが知る
ところとなり、引退したスマイリーが「もぐら」探しを命じられることとなる。
「もぐら」と目されるのは4人の幹部。彼らはコントロールによってそれぞれ「ティンカー(鋳掛け屋)」
「テイラー(仕立屋)」「ソルジャー(兵隊)」「プアマン(貧乏人)」コードネームを付けられていた。
情報を集め「もぐら」の正体に詰め寄るスマイリー。「もぐら」は一体?

    スマイリーはゲイリー・オールドマン

007やミッション・インポッシブルのように激しいアクションがあるわけではありません。
静かに、緻密に、情報を集め追い詰めていく手法はとっても英国的で地味です。
表情を読み取る顔のアップやため、お互いの視線が絡みつくような描写など、
映像のトーンも落ち着いた色調です。
落ち着いたというか、寡黙でみんな陰気なの。
まぁ、スパイがヘラヘラするわけにはいかんけれども・・・。

本物のスパイはカッコよくもないし、命を懸けても報われない日陰の存在。
だからこそ仲間の信頼関係が頼りなのに・・・英国人なのにソビエトに情報を流す「もぐら」。
友人も、恋人?をも裏切って、共産主義に理想をみたのか?
このあたり、もうちょっと説得力ある描写が欲しかったところです。
他にも2、3謎のまま終わってしまったところがありました。
スマイリーカーラで「立て直したサーカスの逆襲」な~んて続編どうでしょう?

ソビエトが欲しかったのはアメリカの機密情報。
マット・デイモン主演の「グッド・シェパード 2006」で描かれていましたが、
アメリカで新たに組織されたCIAの前身であるインテリジェント部署所属の若者は、
第二次大戦中、英国諜報部MI6でスパイとしての訓練を受けたというのに、
すっかりソビエトにやられっぱなし。
しっかりしてよMI6!たって、これはあくまでフィクションです

007ではCIAは同盟国としてちょっと協力するだけですが、「スカイフォール」では
CIAの方、登場するのでしょうか?
近いうちに見にいく予定です。


重厚なMI6映画の次は、派手な「ボンド!ジェームズ・ボン~ド」と参りましょう。






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