元ベース弾きの田舎暮らしは

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「神社の決算は」

2011年03月09日 | ふるさと
神社総代であり会計の私の「イベント」は・・・。

それは年度末の決算書作成。
1年間の収支計算と資産計上。今日はその監査の日。

我が家の家計と同じく、収入が先細り。
氏子が年々減ってくるのです。
限界集落の宿命ですが、戸数が毎年減少。

都市部の子供の家に移住するシニア。廃屋があちこちに。
病院や介護施設に入り、再び帰らない人。
高齢で運転できなくなると、食料の買い出しもままなりません。
JAの移動販売車でもカバーできないエリアも。
そんな人たちが、泣く泣くふるさとを離れます。

運命共同体だった田舎の結束も次第に崩れつつあります。
宗教上の理由から、神社の氏子を辞退する家も散見。神社は神道のシンボル。
氏神様を通じ、豊作や家内安全を祈願した時代は、遠ざかっていきます。

減った氏子で四季の祭りを支えきれなくなった集落も多数存在。
祭りは簡素にせざるを得ません。各戸負担の年会費が重くのしかかります。
宮司の世襲も崩れてくる現実。他の職との兼務でないと経済生活は厳しいとも聞きます。

祭りの開催日の問題も。
祭りは、いわば神社の「誕生日」のお祝い。「誕生日」は変更できません。
ウィークデイに祭りが開催される確率は高いのです。
サラリーマンは会社を休んで総代を務めます。それも年に数回も。
農業が主流だった時代なら可能だった総代や氏子の参加は、今や個人に大きな負担が。

ただ 神楽などのイベントはいまでも人気があります。
神楽開催が運よく週末に当たると、夜遅くまで子供たちで大賑わい。
神楽に打たれる「花」は逆に増えてきて、特別会計は利益増加。

輪番制の総代も戸数減少で、回転が速くなり、再任も急ピッチ。
総代拝命は、「神への奉仕」の精神からプレッシャーのかかる「義務感」に変貌しています。

当面 集落の集合化により、各戸負担軽減の対策しかありません。
リタイアー組が、名誉職として、永代総代を務める時代かも?昔と同じように。

考えることの多い神社の運営、決算書作成の手が止まります。

画像 昨年の子供神輿(祭りが、この子たちに引き継げるかどうかの瀬戸際です)
コメント (2)
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