台風の日に「てんぷら ひら井」に行ったのだ。

　台風が来た土曜日の夜は街へ飲みに出かけたのだ。というのは、静岡の宿をキャンセルした後、「連休に天城山に登らんにごっちゃ、そのかわりに土曜日に飲みに行ぐがあ」という決断を下したのだ。で、飲みに行く場所は置賜町の「てんぷら　ひら井」だ。キャンセルした日は予約状況は勿論満席だったのだが、飲みに行くその日にもう一度確認すると、空席有りになっていたのだ。台風でキャンセルした人がいたらしいのだ。ラッキーだ。で、すぐさま「ひら井」さんに予約を入れたのだ。

　福島駅に向かうタクシーからの光景は、デニーズやガストが真っ暗くなっていて営業を終了しているのだ。勿論、ピボットもエスパルも営業終了だ。

　　「こだ台風のどぎお客さんなんて来ねし、従業員の安全を考えれば早い時刻の閉店はあだりめだ。」

　「てんぷら　ひら井」に着くと、だれもお客さんがいないのだ。あれっと思った瞬間平井さんが

　　ひら井「今日予約を入れてくれたの回り道さんでしたか。予約がみんなキャンセルになってどうなるかと思いました。予約を入れてもらって助かりました。」
　　私　　「こんな大型台風のどぎに来るなって、よっぽど変わり者だよない。」
　　ひら井「それでも、回り道さんが予約した後からもう一組予約が入ったんです。」
　　私　　「その人だぢも、・・・。」

　天婦羅を食べていると、なんども私やひら井さんのケータイに「タァラァラァラァラン～♬タァラァラァラァラン～♬」のメロディーが鳴るのだ。福島市内の台風情報だ。

　　「2次会なんか行がねで、まっすぐ家さ帰っか。」

　写真は土曜日夕方5:30頃の東西地下通路だ。エスパルのシャッターが閉まっている。誰も通行していない。