私は現在2つのメインシステムを完成させている。その特徴の一つが「3ウェイマルチアンプシステム」で、中域や高域に「管球アンプ」を組み合わせて使っている。中・高域に使っている「管球アンプ」は100万円を超えるTr型アンプのSN比を越えている。
低域の瞬発力はTr型アンプでないとコーン型ウーハーをコントロールできない。しかし、中・高域にコンプレッションドライバーを使っているので、管球アンプの方が「音の厚み」の処で優位性が有る。
Tr型アンプと管球アンプを一緒に使って、「音色の統一」が取れるのか?と疑問に思う人もいると思う。ここで重要なのが「ケーブル類」である。ケーブル類でそのシステムのサウンドや音色が決まると思う。私は、電源ケーブルやラインケーブル、SPケーブルはおろか、SP内部配線、管球アンプ内部配線までも同じ配線材を使っている。全て統一して使っている。だから、ケーブルの「質」に非常にこだわっている。最高に良いケーブル材を自分なりに作ってたどり着いた世界です。
soundは初心者でも、耳の良い上級者でも非常に良く分かるサウンドだと思う。耳障りのない緻密な音がステージ感を持って鳴っている。良くコントロールされたサウンドだと思う。ただ、部屋の条件があまり良くないので、「本領発揮」させられないのが残念。
憧れのスピーカーです
私の持っているのは、同じC50エンクロージャーでも、日本に正規輸入されなかった「S6」TYPEのエンクロージャーです。1960年頃の、底板に単板を使ったタイプです。
S7Rはパッシブコーンを使ったシステムで、LE15A+LE85を使ったシステムになります。
S6タイプは基本的にD130+175DLHの仕様になります。
私は、D130の替わりにLE15(シリアル#1000番台の最初期品)を低域に、175DLHの穴をバスレフにして、375+HL88、ハイルドライバー、LE85+小型蜂の巣、#2405+DECCAリボン+ビクターリボンの7SPユニットシステムにして、3ウェイマルチアンプにしています。特にケーブル類はごく太の特殊な銀線使用に統一して作り上げています。物凄い金額がかかっています。貧乏人には過ぎたるシステムです。それと同じグレードでウーハーとホーンを替えた自宅システムも所有しています。ユニットにも拘っていますし、ヒューズにも拘ってFXヒューズを使っています。
何事も拘るとお金がかかります。ほどほどが丁度よいとこの頃悟った次第。
JBLオリジナル状態では「じゃじゃ馬」なサウンドです。じゃじゃ馬鳴らしの覚悟が要ります。
S7RやS8Rは1970年代に輸入されましたが、S6は1960年頃の商品で、既にディスコンになっていたと思われます。
当時は1ドル360円の時代で、JBLの商品は大変高価でした。
S6 は標準装備で、LE15,LE15A
S4 が標準装備で、130A
これが、オリジナルの搭載仕様だった筈です。
間違えていたらすみません。
当時は米国のオーディオ黎明期から全盛にかけての時代です。SPユニットの色々な組み合わせが有ったと思います。
型番や仕様から行くと、S1~S8システムまであったと推測できます。当時はエンクロージャー・ウーハー・スコーカー・ツイーター・ネットワークとバラ売りが多かったので、自分でアセンブルして組み上げるのが主流だったと思います。
自分がS6について調べた時に、D130もしくは130Aと175DLHの組み合わせが出てきました。今となっては、175DLHは中途半端なユニットです。間違いなくLE85の方が上も下も伸びています。