昨日に作業開始から約10分後の状態。その後1時間ほどみっちりとヤスリで削りました。どんなに良い理論を持っていても、実際にそれを使える様にしなければ何の意味もない。評論家は「口」だけ、実務家は実際にやり確かめます。ただし、根気のいる仕事です。自分のシステムで使う訳ですから妥協は最低限のとこだけ。出来る処は自分でやります。
正味2.5時間程で穴の開口は出来ました。ひたすらヤスリ掛けでした。
取付用のネジ穴を開けて工事は完了。
ネジを取り付けて完了です。ただし、取付ネジを付けるのが大変でした。側板とのクリアランスが無い為手が入りません。3㎜六角ボルト専用のボックスドライバーを使って何とか止められました。
この後は、配線です。配線にアース線を加えて一緒にビス止めと半田付けで完了。早速、音出し確認をして工事によるトラブルが無いことを確認しました。「知らないうち」(自覚症状がない)に何処かで結線が外れたり、ショートしたりしますので、工事が完了したら、必ず一通り全体を見渡して、怪しそうな処を目視確認するのが良いでしょう。
電源プラグの「配線にアース線を加えて一緒にビス止め」の部分ですが、
そのアースが機器内部でシャーシに落としてあった場合、各機器のシャーシ同士はこのアース線を通して繋がる事になります。
一方、信号ラインのグランドは、完全なバランス(XLR)動作でもない限り、シャーシのどこかに1点アースされている筈です。
と言う事は、信号のグランド側がRCAケーブルだけでなく、このACケーブルのアース線を通しても各機器間で接続されることになります。
(A機器)信号GND=>機器シャーシ=3P GND<==>3PGND=>機器シャーシ=信号GND(B機器)
私は以前試した事が有りますが、やはり3Pプラグのアース線を使って、この様にすると音が濁る事がわかり、現在は機器内部では3Pグランドは浮かしています。
勿論、テスターでひとつずつ確認してやりました。
ループが出来なければ、どちらか片方(上流)はアース線を繋いでも良いでしょう。
3P電源プラグを使う目的は主にサージ対策と思いますが、因みに私の場合は電源にACレギュレータを使用しているので、そこで遮断プロテクトされるようになっています。
それと、アース線を機器内部に接続したからと言って、サージに強くなるわけでは無いです。グランドが振られて半導体を壊す可能性もあります。
きちんとサージ対策するなら、サージ・アブソーバー部品(ZNR等)を使うほうが良いと思います。
長々と書きましたが、思想が違い、要らぬお世話なら、読み飛ばすなり、削除してください。
機器の内部は1点アースにされている?
そう云う機器は数少ないと思います。
確かにアースのループが出来ます。承知しています。
問題はそのアース線の質の方が大きいです。
XLRケーブルでも+線・-線・グランド線(アース線)を使いますが、
意外とグランド線の質の重要性を知らない方が殆どです。
システム全体でもアースループをします。
後は試聴で確認して決めるしか有りません。
自分で確認して決めています。(大きな差がない)
>機器の内部は1点アースにされている?
きちんと設計されている真空管アンプなら、グランドがどこか1点でシャーシに落としてある筈です。一般的には初段の近くです。
1点の理由はシャーシに電流や信号を流したくない、かといってシールドもしたいためです。
シャーシが導体だからと言っても必ず0.数Ωの抵抗を持っています。2点になると、その間に電流が流れてしまします。
システムでループが出来た場合、私が特に気にしているのが、このシャーシを信号グランドが通る事です。
でも、オーディオには何が正解ってないですから、自分で試聴して決めるのが一番ですね。
機器を開腹してみて見ますとアースの状態がよく分かります。
ディネッセンのアンプは1点アースにしてあります。
見ただけで1点にアースラインが集中しています。
でもトラブル続きです。(総合的に判断が必要)
アキュフェーズやパイオニアのアンプ・レビンソンのアンプを見ても1点アースの様にはなっていません。
真空管アンプでも引き回して1点アースの様にしているものもあります。(ノイズを拾っています)
電源ケーブル自体やアンプ内部の配線自体が「ノイズ」を拾っている場合もあります。
その器台器台の総合的な回路設計で音質も変わってきます。
最終的な判断は不要な「ノイズ」が出るか?出ないか?だと思います。
ノイズが有ると音楽に浸れませんね。