二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

鳥たちのこと

2009-05-21 06:51:21 | 徒然に想う
四時に目が覚めてしまった。まだ空は明るいどころか漸く白み始めたところ。早起きなのはツバメだった。例によって、今日はどこへ行こうかと散々会話をしてマンションの周りを飛び回わっている。

4時半になると彼らはお目当てのところに出かけていって、近くにはいない。代わりに雀の親子か、子が親を呼んでいる。腹減った、早く連れて行ってのように聞こえてくる。ムクドリか四十雀たちもいるようだ。そのころになると、日の出の時間を向かえ、明るい。

五時となると、鳥たちはどこに行ったのだろう、声が聞こえぬ。いや、車の交通量のせいか、声が聞き取り難いだけか。それとも、美味しいものを食べに木や草のあるところまで出払ってしまったか。

だとしたら、面白い。我々人間も鳥たちもマンションのあるようなところはねぐらでしかなく、何かをするために出かけて行かねばならない。

六時過ぎ、駅にむかう。空を見上げると高く重役たちのご出発。どこを目指すか、カラスが三羽、一心不乱に東へ。





今日の一枚:西の空、夜の顔から朝へと移り変わる。

暇つぶし

2009-05-20 06:49:33 | 徒然に想う
新型インフルエンザで一斉休校が続く中、繁華街では、普段の平日以上に中高生の姿が目に付くそうだ。「ちょっとその辺なら大丈夫かな」と思うと同時に「家にいても暇過ぎる」ので、外出する。自宅待機が徹底されない。

暇過ぎる、というのが分からない。高校生時分、興味もいろいろあって、暇過ぎるということなぞなかったような気がする。暇過ぎるとはどういうことなんだろう。

気になることも。教育委員会のコメントなんだが「…両親が働いている家庭で、外食に出ることまでは止められない」と頭を悩ませているのだとか。では、これまで何のために「家庭科(今じゃこうは呼ばないか、生活科?)」を教科にしてきた? そんなことで頭を悩ますくらいなら、「家庭科」をどう効果的にするか考えるべきだろう。

確かに、中高あたりだとやりたいことが沢山あっても、手を出さなかったかもしれぬ。かといって、時間つぶしには人ごみに出なかった。興味がないんじゃなくて、時間の使い方がわからないということなんだろう。それはそれ、仕方あるまいか。




今日の一枚:マクロを使ってグッと近づいた。マンションのツツジ。

散歩の目的

2009-05-19 19:01:20 | 徒然に想う
朝の光が横から射す時間帯がいい。日の出から1、2時間以内だろう。建物や車、人や動物、植物が赤らんで見える。雑木林や公園では葉の間から光がこぼれ、土手では朝露が草の葉先から輝きながら落ちている。

ロイターによると、専門家の間で、ゼネラル・モーターズの破産法適用申請は避けられないとの見方が強まっているという。もしそうなら、アメリカの三大自動車企業のうち二社が破産法申請と言う事態だ。何が起こることやら。新型インフルエンザも拡大して、心配が増え、なんてことだろう。

散歩、なんとか散歩に出たいものだ。浮き世の不安や恐怖から逃れるためではない。ただあの美しさの中に身を置きたい。




今日の一枚:ベランダにて

目に入ってくる

2009-05-18 07:19:14 | 徒然に想う
嗚呼…、畑が夏。トウモロコシがおおきいところでは30センチを越している。枝豆もだ。麦も穂が黄色黄金色になってきた。ジャガイモの花も咲いて。電車の窓越し、とって見える。

地下足袋姿で鍬をいれらるている。畝を立てているようだ。何のだろう。幅は鍬一つ二つか…。地下足袋、気持ち良さそうだ。

電車の中にお客さん。無賃乗車間違いない。大きさ1センチ程のカメムシ君。どうして乗ってしまったか知りようもないが、ガラスに行く手をさいぎられて、じっとしていればいいのに。追い払われてしまった。

昨日は朝に雨、止んだはいいが自治会関連の会議があって散歩に出れず、余計に目に入ってくる。この時期、地下足袋はいて作業に出たいものだ。





今日の一枚:マンションの植え込み、自慢のサツキ。

静かな朝

2009-05-16 08:34:22 | 徒然に想う
色々な朝。土曜日曜、同じような時間帯に散歩に出ても、五月蠅い時と静かな時がある。出会う人の数が違う。季節や天気それによってさまざま。でも、挨拶を交わす人たちは関係ない。たいてい同じ時間同じようなところに。静かな朝のほうがほっとされている。同感。

また夢を見た。映像のない夢。香りだけの夢。ふんわりとご飯の炊き上がる香りに包まれている。突然こんどは金木犀の香り、頭の上のほうから下りてくる。映像がないといった。いや、ないんじゃない。意識だけで、周りに存在がないんだ。

ゆっくりでいい、ゆっくりで。パン屋さんがパンを焼き上げる甘い香りにお腹がなって、足がはまってきたときだった。自分のペースで進んでいるやつがいる。何か言っている。耳を澄ませば…。どうしてお前はそう急ぐ、俺みたいにゆっくりでいいんだ。いつかは到達するのだから。



今日の一枚:遊水地をぐるり取り巻く土手の道。大丈夫かな、人出が少なくふまれはしないだろうが、鳥たちが活発に食べ物を集めているぞ。

見つかった?

2009-05-15 12:03:19 | 徒然に想う
夢を見た。

木々の若葉や稲や野菜たちの苗のような若々しい緑が、見渡す限り広がり、大きく風にそよぐ。田んぼのようであり、畑のようであり、大きな大きな木のようであって、何だろう。そして、その中遠くに小さい白いものがところどころ、かすかに動く。白鷺が何かを啄ばんでいるようであり、タスマニアで見る白いオウムたちの群れのようであり、草むらに遊ぶ子うさぎたちにも見える。

どこなんだろう、あまりにも緑に圧倒され場所を特定できる物がない。日本なのか・・・。

自分はというと、窓のようなものが視界にはいる、そこだけが無機質。銀色のサッシ? 電車の中か、飛行機の中? でも、頬を風がなでる。ならば、車で峠道にさしかかったか。ちょっと高いところから、その圧倒的な緑を眺めてる。


幸せな時が流れていた。



今日の一枚:オフィスに着いてしまった

出鼻をくじかれた

2009-05-13 11:09:47 | 徒然に想う
奇妙な眠気に襲われることがあるのに気付いた。とにかく気持ちの悪い眠気で突然やってくる。たとえば、つり革につかまっているとき、風呂に入っているとき、何にも前触れがない。最悪なのが、本を読んでいて最高に面白くなってきたときにかぎって、ずどんと来る。

眠気でも、ランチ後のは格別。時たま、ランチ休憩中と張り紙し、デスクでそのまま30分ほど寝かせてもらうことがあるが、最高の時間。もっといいのは、木陰でとる百姓屋TさんやO町の大将のところの昼ごはん後の休憩。もう、何にも代えられない。そのために行くようなものかもしれぬ。

しかし、あの眠気は全くの正反対。襲われると気分が悪くなる。なんでこんなときにと腹立たしくさえなる。一つ分かるのは、朝の散歩が出来なくなってしまった以降からのことだということ。出れなくなってそれでかえって夜寝る時間が短くなってしまったからのような気がする。今日は診察で遅く出社、よしと思って窓を開けて見たら雨がぱらついていて出鼻をくじかれた。こんなもんだ。しばらく、戦わなければなるまい。




今日の一枚:新橋で見つけたオアシス

鱈、レバー。腹減った?

2009-05-12 06:13:23 | 徒然に想う
ちょっと早く目がさめた。蒸し暑い朝。窓を開けてまた横になった、あと30分もある。ツバメたちが盛んに飛んでいる、ピチュ、チュビ、ピチュ。この辺に来たときと歌い方が違う。長くチュビチュビチュビチュルルルルルルじゃない。ピチュ、チュビと短い。

アエラの記事、『カッコよく「ザクザク」経営─農業で稼いでいる農家はごく少数にすぎない。しかし、壁を突き破った「ファーマー」はいる。違いは何なのか。各地の「突破者たち」を訪ねた。いずれの現場も、叡智と情熱にあふれていた。』そのまま書き写した。

何事も「経営」。それはそれでいい。歴史とか哲学に「たら・れば」は禁物である、が。もしたとえば福岡さんがご存命でこのアエラの記事を読まれたら、なんと思われたことだろう。






今日の一枚:窓を見上げる。冷たい空気が頬撫でた。

華やかなものの影?

2009-05-11 13:06:28 | 徒然に想う
電気自動車がCO2を排出しないからと、華やかだ。でも電気をどうやってまかなうかということをあまり耳にしない。電気の需要が増えた。でも供給は火力発電というわけにゆくまい。が、不思議なことにこの点や環境を念頭に置いた発電のことなどが話題にならない。どうするつもりだろう。

先日風力発電の風車のことがあったが、設備のメンテナンスのことで、供給を補えるとかの話ではなかった。まるで、需要が増えた分だけ、原子力発電にたよることが大きくなりそうな勢いだ。あるいはそれを見込んで何もしていないかのようにも写る。

自分はCO2を減らすことに貢献している、電気を使ってCO2を排出していない。たしかにご本人さんはそうかも知れない。しかし、発電先が原子力発電となると、それこそ安全性が気になる。プルトニウムの処理もだ。将来の子供の孫たちに、我々先祖のゴミ処理を押し付けたことになる。目先の環境のみを論じているような気がする。

電気自動車は原子力発電やそれに関する計画を正当化する口実を与えるに過ぎないと思うのは、思い過ぎだろうか。




今日の一枚:久しぶりの遊水池、昨日の画像