ままならぬ、と言うか

新緑というのは、木々がくれる最高のプレゼント。緑色なんて一言では言い切れないほどの緑色のオンパレード。見れば見るほど愉しくなってくる。

このまま今日はいい天気になる。それなのにＣＣＲと地区のファイバーリサイクルの回収の手伝い。ままならぬもんだ。

そんなに暇そうに見えたか、まぁ実際暇だが、ツバメが遊びに来た。長く遊んでいくかと思いきや…、直ぐにどこかに行ってしまった。もっと遊んでけ～っ！ 退屈だぁ。

が、悪いことばかりじゃない。春先散歩中に出会った百号の絵を描いていると話してくれた小母さん。偶然近所だった。またどこかに出展するんだろう、絵を運び出している。百号というと畳一枚とはいかないがそれに近い。それを二点、すごい。

結局、午前中三時間の拘束。五分から六分に一組ぐらいの割合でポツリポツリと来るだけ。携帯でニュースを読んでもすぐに読みつくす。挙句の果て電池が切れてしまった。何もするでもなく時間がゆっくりと過ぎていく。そんな状況は河原や草原でやりたいんですけど、何とかなりませんかね。




今日の一枚:神社下の公園、振り返ったら緑が溢れている

草木や小五郎たち

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新型インフルエンザの感染者が3名確認されたとのニュース。カナダに滞在しアメリカ経由で帰国した先生と生徒さんだそうだ。大事に至らんことを。気になったのが成田経由だという点、そこから大きく広がりませんように。
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久しぶりに晴れた、やっと晴れた。いつもよりずっと早く起きて、散歩。これまた久しぶりのこと。楽しいかと思いきや…、どこかおかしい。気分はいい、晴れやかだ。が、何か閉ざされてしまった気がする。

草木たちが閉ざしたのか、自分の心が閉ざしたのか。光が、青さがスッと入ってこない。自分と周りの間に見えないベールがかかってしまったよう。シャッターを押す回数もずいぶん少ない。どうしたんだろう。

たったこの一ヶ月ほどで、広がっていたアンテナが錆び付いた？　いやそれはあるまい。…そういえば、小五郎、どこかよそよそしかった。久しぶりに会ったのだからもっと愛想よくしろと言わ…。ああ、そうか、そういうことか。そりゃそうだ。彼らは人間よりもずっとストレートなだけなんだ。

帰ってデータを見ると2時間半近く歩いていて、50枚ほどシャッターを切っていた。



今日の一枚：もう少し早く出発すべきだった。霧や靄ならいいのだが、水蒸気が上がってしまっていた。いつもの川の土手にて。

動物園

動物園の役割が、野生動物の展示から、種の保存へと変わってきているという。そのため、上野動物園では今いる猿たちを北限の猿・下北のニホンザルに替える。何故なら、今いるニホンザルは、二箇所から連れてきて一緒に住まわせたので、自然界にいない種になってしまったからだという。

おかしくない？　種の保存目的というけど、パンダがいなくなり人寄せが出来ない。旭山動物園のように展示方法を工夫も出来ない。だいたい、自然界に存在しない種を作り出したのは誰。同じ種だから、一緒にすれば交雑するのは、ここ10年20年で新しく分かった事じゃない。さらに、そんな自然界に存在しない種を引き取る「動物園」がどこにある？　結局、ここ上野動物園だけしかいないですよという「売り」を作りたいだけ。

種の保存なんて、まったくの驕り。動物園はノアの箱船ではない。なんで種の保存をしなければならないか、それを発信する基地でこそ動物園であると思う。動物がいないのが動物園ではないだろうか。




今日の一枚:オフィスの中にいた。

新指標

面白い話を聞いた。このゴールデンウィークにヨーロッパに旅行に行ったカミさんの観察。去年と今年とを比べると、中国からの旅行者をあまり見かけない、ロシアからの人が多いという。イメージとして経済の状況から考えると、中国のお客さんが多くロシアが少ないのだが、そうではないらしい。

やはり韓国からの旅行者も減ったし、地方都市を回る日本人もグンと減った気がするといっていた。このあたりは、さも有りなん。

むかし残業をしてタクシーで帰ったとき、運転手さんに景気のことを伺ったことがある。ニュースで言われるほど、利用者が圧倒的にすくなくて、回復しているとは思えないと。タクシーを使えないのだそうだ。

この話、意外にも数字では測れない実体経済を示しているんじゃないだろうか。統計の結果は作り方に始まって解説の仕方でなんとでも出来る。お金を使う人間の心理は反映されない。そんな心理が海外旅行に出かける出かけないに現れる？　各国の景気を見るのにその国の海外渡航者数、国内ではタクシーの利用者数なんていい指標だったりして。




今日の一枚:今朝も雨、マンションの植え込みも泣いている。

連休最終日のスケッチ

改札口でおばあちゃんが田舎に戻ってしまうのが悲しくて泣いている女の子。バアバと夏休みに会えるでしょとお母さん。

結局ゴールデンウイーク最終日だというのに出社するはめに。が、スムーズに運び、半日分とはいえ有給休暇が追加される。オフィスから見下ろせば、首都高ガラガラ。


連休最終日の悲喜交々。



今日の一枚:会社の最寄り駅のホーム。いつもならこんなに時間でもスーツで溢れている。

収穫、収穫

雨が降り続く。車が水をはじく音しか聞こえない。雨の降る音、かえるの合唱はどこにいってしまったのだろう。昨晩富士宮から帰ってきた。

定植や種まき、草刈などなど、ああ何だかんだ言っても体が覚えている、楽しくてしょうがない時間があっという間に過ぎる。伐木、初めての立ち木倒し。チェーンソーの講習会が役に立った。そんな時間だけでも十分なのに、昨日の午後最高のプレゼント。

今頃富士山ではまた雪なんだろうか。その朝、雲間から姿を現した大きな富士、解けていた南面が白にもどっていた。雪と蚊取り線香、セーターと半袖の、どこか不思議な季節感の日々。

昼ごろから本格的な雨の中、朝霧高原に連れて行ってもらった。知り合いの夫婦がやっている高原のカフェ。そのご主人との話のなか、ヤギのチーズのことが話題に出た。逆説的にポールがくれた言葉の意味を理解した。「ジャングルブック」のキップリングの言葉。長いけど引用する:

The individual has always had to struggle to keep from being overwhelmed by the tribe. To be your own man is hard business. If you try it, you will be lonely often, and sometimes frightened. But no price is too high to pay for the privilege of owning yourself.

大いに収穫、若き百姓屋Tに感謝、感謝。



今日の一枚:朝霧高原のカフェの窓から

手立て、か

暖かな朝。未明に雨が降ったようで柔らかい風となって流れている。

ちょっとグルリと散歩。大きな保存樹、下から見上げると枝が抱き抱えてくれるよう。ホッとする時間が流れる。

畑に向かう道すがら、牛がいる。五畝ほどのところに二頭のオス。比べるのは適切なことじゃない。筋肉の付き方が薄く見える。

鶏たちがいて、牛がいて、大きな庭。縁側。二、三日お世話になるのがいいかも知れぬ。



今日の一枚:カヤの木、大きな枝、枝、枝。

一つ目の収穫

想定していたよりも空気が冷たい。富士宮での二日目の朝、曇りの朝。カエルと鳥たちの合唱。川？ 用水路？ から流れる水音。気持ちよい音に囲まれている。

田んぼがメイン、畑作地域じゃない。中間山間地と言っていい、の上に広がっている。そのための水路が細かく張り巡らされ、かなりの水量。古くは明治以前にもなるらしい。ちょうど田植え時期。モダンな家が多いが、街から子供や孫たちが手伝いにきてる。おじいちゃん、おばあちゃんたちが嬉しそう。

富士山が見慣れぬ。南面がかなり雪が解けて黒い。北面側は５、６合目あたりまでしっかりと雪が残り白い。半分半分。通勤時には白いコニーデだから、不思議でしょうがない。

場所を見るには留まることをしなければならない様な気がしてきた。音を聞き、作業をし汗かいて、話しを聞いて。そして感じる。ようやく踏み出したマザーランド探しの一つ目の収穫。




今日の一枚:お世話になっているところを取り囲む植林の木々。トレードマーク？の黄色い軽ワゴン。

チリツモ

塵も積もれば山となる。一円もなければ一億円も出来ぬ。

二歩目を踏んで、三歩目を踏んで。そして、目的地に足を踏み込む。




今日の一枚:いつもとは違う富士山、富士宮。

もう、そんな時期か

オバマ政権はクライスラー再建の近道として破綻処理とフィアットとの資本提携の“２点セット”と判断した。ニュースによると、これにより、６月１日に抜本再建策の提出期限を迎えるゼネラル・モーターズの破綻も一気に現実味を帯びてきたそうだ。玉突き破綻？

心配なのが、別なニュースにあったこと。フィアットとの資本提携を破産裁判所が認めず清算されることになると、数万人が失職し、数十億ドルの年金すらもなくなる。何が起こるか・・・。

さらに、FRBが銀行の健全性を確かめる審査を進めていて、その結果が今週にも出る予定だった。ところが来週以降に延期。いったい、何を物語る。昨日の情報では6行ぐらいが要件に合わないらしいとも。

流れを見ていると、ずるずると崩れていっているような気がしてならない。気分を変えようと外を見下ろした。大学のプールでもう学生たちが練習している。明るい午後だった。




今日の一枚：初夏の光、運河も輝く。