二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

「見えるためには」は、「見てない」

2017-02-20 18:41:59 | 徒然に想う

てっきり午後から雨だと信用していたのだが、天候はままならない。午前中の予定を変更し、種蒔きをすることにした。といっても、資材が間に合ってない。買い出しから始めなきゃ、と軽トラを出す。車窓越し、山と雲、風、雨の動と静の混沌とした景色が流れる。

谷と谷の合間に雲が漂う。あるいは昇り竜のように、上昇していく。黒森山の山頂付近は雲に覆われたり、ハッキリ見えたり。川に沿って、蛇が進むように、雲がゆったり流れ・・・。そうか、これは、今、自然が、空気の流れや水分の様態を、山や谷、川に対し、どのような変化を起こしてるのか語ったってくれてる、に他ならないんだ。

いつだったか観た洞爺湖の映像がある。外輪山の標高の低いところがあって、そこから一気に湖面に雲が流れ落ちる。麦畑にいると、麦たちが風の通り道を教えてくれる。山の木々、も同じ。仁ノ滝で、向かいの山肌を見てれば、麦たちとおなじ。しばらくして、足元の木々が騒めき、ドンと体が風を受ける。トンビだって。一気に上空まで舞い上がるのは、ここに上昇気流があると言ってるようなものだ。

ブンタンたちをお世話してて分からないことばかり。彼らの体調だけじゃない。取り巻く環境、地上も地下も含め、水や空気の動きがどうなってるのか。間違いなくザレ場や斜面が崩れてるということは、地下で水が滞留し、雨が降れば表層に近いところを流れ落ちるからだろう。すると、ブンタンたちは酸素を水分を栄養分をうまく取り込めてないんじゃなかろうか。解決する、したい。でもその前に、どのようになってるのか、状況を把握してる? 見えないものを見る方法はないんだろかなどと論点をすり替えていない、か。今日目の前で繰り広げられた風景は、そこにすでにある、そのことを物語ってじゃないか。仁ノ滝を対岸から眺めてみたくなった。

資材を買って帰り道、画面中央仁ノ滝に雲がかかっているよう。動きはない、風が弱く空気が滞留か。11時過ぎ。

ふるさと納税の返礼品として文旦を出荷しに家をでた13時頃、天神谷の様子。霧がべっとり、動かない。

 



今日の一枚:県道から横畠に上がる道筋、仁ノ滝の全容は見えないが一部が見えた。17時過ぎのこと。


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