二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

酒池肉林的生活

2015-06-20 06:01:52 | 徒然に想う

布団の上でいつものようにストレッチ。するとニイニイゼミが鳴き出した。月曜日に今年最初のを聞いてから毎日のこと。窪川あたりでも最初はニイニイゼミだなと思う。

「植物の中で何が起こっているのか」という本を読みだした。最近の研究による光合成のことや植物ホルモンのことが出てくる。専門書ではなく、科学の一般書。昔習ったこととは違うことが出てくる。

毎朝、一人巡回に出かける。その週の自分の実習担当ハウスや圃場を見て巡る。何か変わったことなかったか、圃場に着くまでにいろいろ観察してみる。川が流れていて、葦? 茅?だかがあって、川に沿って一様に一方方向、倒れている。あれ? そんなに大雨? 風? いい加減な巡回…。何をするわけでなく、「圃場に足跡を多く残す」ため。

環境制御は、植物生理を何とか利用し出来るだけ収量を上げようとすることだと思い始めた。先進技術の話を聞くと光合成をいかに最大限効率的に引き出すかがテーマが多い。先ほどの本でも同じように光合成の話が重要なテーマの一つ。う~ん、分からないのが、そう? 光合成だけを考えればいいのかってこと。つまり、光合成を最大限にして作られたものが効率よく植物全体に行き渡らなければ、無駄になる。それに、光合成が最大限でなくとも、転流がよりうまく促進される条件であれば、それでもいいのじゃないか。と、思う。決して批判や避難じゃないが、これまでのところ、どこでも、何にしても、ハタと光合成だけで話が止まってしまう。なかなかこの疑問の答えに迫るようなものが見当たらない。もちろん転流の説明は読める。でも、光合成でできたものをいかに効率的に必要なところに運んでいくかということになると、調べがつかない。植物生理の研究も日進月歩。庵主が高校生くらいまでに学んできたこと以上に分かってきているらしいが、この転流を含めた植物の管理となると、はっきりしていないのかもしれぬ。ただ、庵主自身として、ヒントじゃないかと思うことがある。プレナイト・ダウンという管理法があって、夕方に温度が下がってくると、一気にハウス内の温度を下げる。それは植物の葉と実ではその厚さから冷える早さが違うことで、植物内に温度勾配をつけ葉にある光合成でできたものを実に向けさせるという手法。転流も濃度勾配。この「勾配」が鍵、なんだろうか。ハウスに入って実習してきて、植物生理ってのが面白くて仕方ない。

雨の日にはあまり整枝作業はしないほうがいいとされている。整枝自体が植物にストレスを与えるに他ならないが、特に雨の日だと水を灌水することなくとも、植物たちは水を取り込んでいる。だから、パンパンな状態。下手に力を入れようものなら、パキンと折れる。晴れの日の午後のように思い切って力を入れられない。だから、草取り‼ 巡回途中、ここ数日、ハウスの中じゃ草取りだ。

 

毎日、こんなこと思ったり、やってたり。毎日、たくさんの植物に囲まれてる。これは、もしかしたら、酒池肉林?

圃場巡回、行ってきまーす!

 

 

今日の一枚:昨日のこと、県の農業技術センターの一つ、茶業試験場で、一日お茶の加工の実習。何度も葉の状態を確かめさせてもらう。それこそ数分で状態が変わっていく。面白くてたまらなかった。専技たちに感謝! おっと、我々が使った後を片してくれた職員さんたちにこそ、感謝‼ 11時ころ、庵主が刈り取った跡。