衝撃的な寒さ

畑に向かおうと外にでると、キーンとするほどの空気の冷たさ。朝の散歩の時の方がずっといい。電車に乗り込んでホッとすると、出掛けに読んだWebの記事：J-CASTニュース 1月10日(金)18時37分配信 が蘇る。【夜道で迷子みかけたら、声かける？】との表題。全部載せたいところ、かいつまむと…。

『ある男性が20時ごろ、小学校低学年くらいの子供が1人で泣きながら歩いているところを住宅街で見かけた。迷子かと思い、声をかけようとしたが、いわゆる「声かけ事案扱いされること」が念頭に。彼は不審者扱いされるリスクを考えて声をかけることをやめ、「110番」通報』

「声かけ事案」とは、子供などに話しかけ、それが誘拐事件や性犯罪などの前兆と思われる事案のこと。驚いたというか衝撃的だったのはその事例のくだり。

『「おはよう」と挨拶した男性や、「駅はどちらですか」と尋ねた男性、「すみません」と声をかけた男性の通報例は、受け取り手の過剰反応である可能性も否定できない。インターネット上には、転んだ少女に「大丈夫？」と声をかけた結果、長時間にわたって事情聴取されたという不幸な報告もある』

「駅はどちらですか」「すみません」で通報の例もあるらしい。

これらの例は一体なんだ。「事案」として連絡する方もするほうだし、警察も警察だ。まるで話し掛ける人間は悪人、犯罪者だ、親切など余計なことするなと言わんばかり。

ここまできていたのか。ここまで他人を悪人だと思えとの接し方・見方がはびこっていたとは思いもよらなかった。まったく、日本という社会全体で信頼関係が崩壊し、各々生活しているコミュニティーですら完全に崩壊しているしているといわざるをえない。

先ほどの男性、『「10年前なら間違いなく声をかけて交番に連れて行ってあげたが、今は男がそんな事をしたら何を言われるかわからない」。やりとりの末「一分でも早く警察官に保護させてください」と伝えて、後味の悪さを感じながらも子供のいる現場を立ち去ったという』。

後味の悪さを感じられたのがせめてもの救い。では、果たして、自分がその立場に置かれたらどうしただろう。






今日の一枚：神社の境内にて、6時半前。