二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

サクラ咲く

2013-04-27 09:55:21 | 徒然に想う

早く咲くやつもいれば、みんなと合わせ満開の中の一輪になるようなのもいる。だが、こうして、もう誰もが咲いていないだろうと思うようなときに、葉が生い茂る中、ひそかに咲くやつらもいる。どれもが美しい。

…いやいや、そうじゃない。

この花が一番。一番花と同じように、我が道を、我が時を、誰かに指示されるのではなく、自らの思うままに咲いている。だが、それだけじゃない。これだけ葉が生い茂っている中だから目立たない。目立つ目立たないなんて全く意に介していないし、周りから注目されるされないも関係ない。周りからどうかということでなく、ただ咲いている。

今まで何度こんな機会を逸してきたことだろう。どれだけ、近くを歩いたことか、チャンスがあったことか。ただ、今朝は遊水池の土手に着き桜の葉のトンネルに入った時、偶然目にすることができた。どうしてその方向を、その場所に目を向けたのか、全くわからない。自然が何かを教えようとしたのか…。歩いていると、こんな素晴らしい光景に出合える。自転車や走っていたら、決して目にすることはなかったろう。散歩の、いや歩くことの良さは、こんなところにある。そして、これが自分にとって心地良いリズム。

自分のリズムを見つけたい、手にしたい。そう思い続けてきた。それがようやく何とかなりそうな雰囲気になってきた。自然の花々のように完全に自分でコントロールするには至らないかもしれない。が、ある程度実現させられる、そんな気がする。今朝の、これらの桜のようになれれば、最高なんだが。

 

 

今日の一枚:5時、遊水池の畔の桜並木にて。