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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

zeitgeist/THE NOVEMBERS

2013-12-08 14:29:36 | 音楽

















例外しかありません
正解しかありません
解決はありません
問題がないのだから (Sky Crawlers)



















この度完全に独立、自主レーベルを設立し自らで売る店舗や方法まで提示してリリースされた新作
今のTHE NOVEMBERSのインディペンデントな格好良さがフルに出ている傑作に仕上がっています。
この作品に対する回答も色々とあるとは思いますが
これが私なりに選んだ回答として今から長々と提示させて頂きます
正直ここまで素晴らしいものになってるとは今回もまた予想以上の出来でした。

そもそも私がなぜここまでTHE NOVEMBERSの音楽に夢中になっているか、と言えば
彼らもまた○○のフォロワーとして出てきたバンドであり
そこから作品を重ねる毎に独自の味を生み出し
今やジャンル自体がTHE NOVEMBERSと言える位に個性的なバンドとして成立しているその変遷の面白さ
気が付けば○○に似てるなあ~とか一番初めに聴いた印象が無くなってる位に逞しくなり
バンド自体が持っているメッセージも随分明白になってきた感覚があります
小林祐介はそれを「問いかけ」や「選別」という言葉を使って表現していますが
私なりに言葉を選んで表現するならば「能動」という言葉一つに尽きるのではないでしょうか
限定的になる事で作品に対する愛着や感謝も増し
「どこでも、いつでも」という甘えた観念が薄れます
自ら「幸福」や「自分にとっての豊かさ」に邁進するという意識を提示する事によって
不出来な自分に酔う、やりもしない内から勝手に判断して諦める、という無駄な価値観を消し去る
今の活動方針と歌っているテーマは「能動」そのものであり
しかも、「頑張れ」でも「負けるな」でもない
今出来る意識改革を中心に歌われてるので押し付けがましさも暑苦しさもない
だからといって放っておくような無関心・薄情さも存在していない・・・
という実に絶妙なバランスで鳴らされている音楽だと深く感じます

聴き手に影響を与える音楽、というのは何も壮絶な人生を歌ったりカリスマっぽいメッセージを放つ
それだけが総てではなく、むしろ些細な日常の能動を歌うことこそ一番なのではないか
なんて事を今のTHE NOVEMBERSの音楽からは感じてますし
実際日常生活に於いて彼らの紡いだ言葉が脳裏に過ぎる事も多く
その意味では一般的な方法論とはまた違った方法論で聴き手の背中を後押しするような
ただ見た目が違っているだけでその実きちんと普遍性も内包出来ている音楽なのだと思います
その美しい伝達の仕方に惚れ惚れとするような、そういうアルバムに今回もなっているという話ですね。


今作「zeitgeist」は今までと比べても随分自由度が増しています
まず歌詞のモチーフがテトリスだったり(!)、童謡のエッセンスを取り入れた曲があったり
神秘的な雰囲気を漂わせる曲もあったりノスタルジーを強調した曲も存在している
その上で全体的なボーカリゼイションは変えない事で統一感を演出しているようなアルバムですね
だから、ただ単に「クールで格好良い」だけの音楽ではなく
ネタ元、モチーフを探るのも随分「面白い」音楽になりつつある
個人的にテトリスを題材にした曲なんて初めて聴いたので実にオルタナティブだなあ、と(笑
そういう枠に捉われない自由さがより一層増しているアルバムなので聴き込むのも楽しいと思います。
多分一度聴くだけじゃその全容は伝わり切らないと思うので何度も聴き込むの推奨です
初めは「格好良い」のただ一言で済んでた音楽が
どんどんユニークで懐が深いように思えてくるその聴き手にとってのイメージ変化も実に心地良いですね

今作のメロディラインはどの曲もアッパーなものではなく
這うように聴き手に迫ってくるようなシックなメロディラインが多いです
その冷徹な印象は前作から引き継ぎつつ、
最後の方では前々作の限りなく優しさが滲み出るような音像が復活して来ます
すぐにパッと盛り上がれる、というよりは内側からゾクゾクと沁み込んで来る印象のメロディ
聴けば聴くほどその格好良さがダイレクトに伝わってくるのでその意味でも長く聴ける類の音楽
気が付けばむしろ「シック」でなく「ド真ん中」にも思えちゃうくらい練り込まれたメロディラインを
しっかりと堪能出来るアルバムにも仕上がっていますね
全体的に鋭く磨き上げられており変化した、と思ってる内はいつもと違う感触を受けますが
それが馴染んでくるとこれが格好良いんだ、と思えてくる懐の深さが特徴的ですね。

「GIFT」では「能動」をしっかりと歌い切り、
「Fourth Wall」では都合の悪い現実とその道を歩くべきという非情さ(まともさ)を歌い切った
今作でもその両方が融合して組み込まれてると感じてますけど
それに加えて歌われているのは
すべての人と分かり合う事は出来ない
100%伝わる事は有り得ない
自分が選んだ行為や思想は場合によって他人に不通且つ傷を付けるものでもあり得てしまう、という
ある種の「シビアさ」なんですよね


好きな事をしてもいい
だけど誰一人として
人を傷つけないこと
そんなものを想像できるかい (Flower of life)


彼の仕草や彼の愛し方はあの国では罪
彼の首飾り彼の祈り方はあの神では無効 (Meursault)


ただ単に「行け」「やるべき」と無責任に背中を押すばかりでもなく
積極的な「能動」が引き起こすであろうデメリットもしっかりと歌われているんですね
こういうところにもTHE NOVEMBERSの誠実さを感じてしまう訳ですが
大事なのは「事実」ではなく
やっぱり「選択」なわけです
闇と光を同時に提示して、その上で聴き手の意思や決意の程を問いただす
「なぜ?どうして?」ではなく「そういうものなんだよな」と思える素養を提示する
納得して前に進んでくれる事を祈る、という方法論は無責任からはまったく掛け離れたものであって
自律、勝手に、という前置きはありつつもしっかりと聴き手や世間との繋がりを感じさせる一枚にもなってます


知って
想って
生きて
終わって (Meursault)


短いけれど、このフレーズが実に象徴的ですね
いい加減じゃない、無関心じゃない、ただの自己満足でもない
本気で聴き手の意識変革や前に進む為のエネルギーの一部になろう、という気概を感じる
音が格好良い、とかメロディがゾクゾクするだけじゃなく歌詞に関しても相当の完成度を誇る
様々な角度から再考しても妥協の余地が見当たらないアルバムになっていると言えると個人的に思う
勿論テトリスを題材にしたりと遊びの要素もあるのでただ重いだけでもない、っていう。
そこがまた絶妙ですね。


で、個々の楽曲に触れますと
とにかく性急かつ神々しいアンサンブルに耳を惹かれる「zeitgeist」の時点で最高です
この曲は「真っ白」というイメージそのものでその曇りなき美しさに陶酔してしまう曲ですね
前作の冷徹さを引き継いだ「Louder Than War(2019)」と「鉄の夢」もそれぞれで格好良い
どちらも表面的な怒りではなく、内側からグツグツと煮え滾ってるような怒りを想起させる楽曲です
歌とサウンド、アレンジはそこまで激情じゃない代わりに内心激昂してるのが伝わって来るというか
顔は冷静だけど内なる怒り、衝動をピリピリと感じる類の音
特に「鉄の夢」は後半メロディーの雰囲気が変わるパートがあってその変化も快感です
そしてテトリスを歌詞のモチーフに組み込んだ「We」、
前々作「GIFT」っぽいリフに後半シャウトという正しく前作前々作の融合ソング「Wire(Fahrenheit 154)」
この辺は前述の聴き手に這いよるようなシックでクールなメロディが光っている楽曲群
童謡のテイストを加味した「D-503」のユニークさ
どれもこれも一筋縄ではいかない複雑さと今のTHE NOVEMBERSの個性に満ちた楽曲に仕上がっています
正直ここまで内側からゾクゾクっとする感覚のロックも今は早々ないと感じて最高です

後半からは前々作のテイストが強くなり
シビアさ漂う「Meursault」、
バンドアレンジに拘らないこれまた神秘性あるアレンジが美しい「Sky Crawlers」、
この曲はそれだけに留まらず聴き進めていく内にどんどんポップに開放的になっていく
その変化も同時に楽しめる二段構造のような楽曲構成が素敵な曲ですね
そしてラストに決定打的な名曲二曲
「Ceremony」と「Flower of life」があります
最初は神々しい音像から這うようなメロディラインを武器とするシックな音像に変化し
それが段階を経て最後には完全にポップに染まっていく一連の流れは正直見事としか言えない
バラエティに富んでる、とかそういうのではなくまるでグラデーションみたいなアルバムだなあ、と
実にアルバム一枚通して聴く価値があるアルバム、というのもある種の提示になってる感覚で好印象
冷徹だったのが毛布みたいに柔らかく優しさが零れ落ちていく方向性に最終的に変わる
これを聴けた時点で自分にとってはまた大切な一枚だとはっきりと感じれた気がします
全体を通してかなりのオリジナリティを感じる楽曲群であり
その上で普遍的なポップも兼ね備えている
まさしく「GIFT」と「Fourth Wall」に対しての一つの回答になり得ている作品だと思います
個人的には大々的に支持することをためらわない、いとわないアルバムですね。
始まりの一枚には実に相応しい、今のTHE NOVEMBERSを象徴するような傑作アルバムです。
是非、触れてみて欲しい。そして聴き込んで欲しいです。
















ちなみに自分はMERZのオフィシャル通販で購入いたしました
今回アマゾンとかでは取り扱ってないのでブログのみのレビューになりますね
小さな、ノベンバの模様入りのトートバッグとまるでプレゼントのような大きめの封筒に入ってる包装
そしてメッセージペーパーとおまけとしてひなげしの種が一緒に付いて来ました
こういう買い方も有り難味があって全然アリですね。
良い音楽を、受け取りました。
ありがとう。

・・・ツアーも楽しみです!




この子の明日を守りたい
この子に明日を届けたい
薄紫の花で飾って
僕らはこれでよかったんだ
全てこれでよかったんだ (ceremony)





はねバド! 第7話「不調の原因」 感想

2013-12-07 19:30:06 | 漫画(雑誌感想)



















一度付けられた傷は中々癒えない。

















今月もなぎさちゃんのターン。
今回のお話は個人的に結構分かる部分もあって
人間って一度言葉のナイフで刺されるといつまでもその傷口を気にしてしまう
振り切れるようで振り切れない生き物なんですよね。
実際私もこういうレビュー活動を長年やってると楽しい反応ばかりでもないわけで
それが時折強い足枷になって「自由」という意識を失いがちになる時もあるんですけど・・・

でも、それはきっと「他人の価値観」であって
「自分の価値観」ではない
繊細な心に自意識の高さが加われば一気に自分の価値観が薄れて他人の価値観が滲み侵食していくけれど
それで本来そこにあったはずの自分の価値観や美意識が意味を持たなくなるのはやっぱりおかしいし
無意味だし、
本来はもっと自由に気ままに、思うままにやって許されるはず
そんな中で重なるポイントに気持ちを置けばいいわけで・・・その重なるポイントがコーチだった、と。


そもそもが「勝てて当たり前」的な扱いでしたから
それで「勝てない」となると更に慌ててスランプになって試行錯誤して迷走して、
そんな自分が嫌になって・・・と
随分苦しい時期を過ごして来たんでしょうね
でも、そういう中でコーチがなぎさの事をしっかりと分かってくれたこと
「もっと自信を持っていい」「自分の努力を見くびらないでいい」と背中を押してくれたこと
案外立ち直るきっかけは同じ価値観や美意識を持つ人の些細な声だったりします
長年他人の心無い声に悩まされ続けてきたなぎさの苦悩からの解放
ポテンシャルが花開きつつある手応えを感じました
こういう「青春要素」こそ濱田漫画に望む一番のトピックなので今月はとみに満足出来た回でしたね。

そんで、この後に匂わされる恋愛要素も中々に気になります(笑
濱田さんの事ですからそこは絶対に拾ってくるでしょう
綾乃の成長を予見させるシーンも挟まれていましたし今後の展開にも大いに期待ですね
その他にも部長の泉さんとかまだまだ掘り下げノータッチのキャラが大勢居るのでそこにも期待ですよ
そして最終的にはこの部自体に感情移入させるようなものになっていて欲しい。応援してます!


先月のなぎさのおっぱい描写は性的にグッと来ましたが(笑)。
今月は解放の表情、コーチにいじられて子供らしくムッとし赤面するシーンとか
みずみずしく吹っ切れてプレイをするシーンの躍動感だとか
勿論グラマーっぷりは目立ってますけど
それ以上に随分乙女ちっくで、かつ爽やかさを感じられる描写の数々だったかなあ、と
今月できっとなぎさのファンも増えたと思うので綾乃も負けないように頑張って欲しいですね
彼女は今現在「私つえー」中心なので彼女に感情移入出来るようになれば更にグッと面白くなるはず。
ひょうひょうとしてますが一応主人公だし(笑)。次回以降の精神的飛躍にも期待しつつ。

そして、初めて純粋にコーチを格好良くも思えました。やればできるじゃん、コーチ。











今までも地道なキャラの意識変化、バドミントン描写の小気味良さ等
楽しんで読んでましたし面白いと思ってましたが今月は今までの更に一歩を往く出来栄えで
同時に筆も相当脂のってるな~と如実に感じられたかなりの傑作回でした。
この漫画、既に表紙取れるくらいの人気はあるけど、まだまだいける。
そう確信出来たのも濱田浩輔ファンとして嬉しかった。
来年も応援していく!




ペーパーブレイバー 1巻/藤近小梅

2013-12-06 19:16:13 | 漫画(新作)






















藤近小梅「ペーパーブレイバー」1巻読了。




















現役女子高生でデビューした藤近小梅の初連載・・・って書くと
少女漫画誌の誰かみたいに思えますが少年誌の上にチャンピオンなんですよねえ(笑
その意外性も随分面白かったんですが、同時にそれってある種のフラグでもあるので個人的には
正直やや警戒してたんですけど
思ってた以上にイイ感じだなー、と途中から思うようになって単行本を購入しました
絵柄は可愛く素朴でもあるので多分読みやすく万人受けもしやすい、それにチャンピオンスパイスを少々・・・
って感じの塩梅でしょうか
でも絵柄と題材(勇者パロもの)を考えるとややスクエニ系っぽく思えなくもない
あとがきのオマケ漫画を読むとエレメンタルジェレイドが好きだったみたいですし(笑

年齢の割には絵が達者で、
その上ツッコミや台詞回しのセンスもあったりして
若々しい印象を受けつつも基本的には楽しめる漫画だと思います
ストーリーは最近流行りの勇者パロもの、現代に於ける勇者云々~という流れで
ダメ勇者の勇人を白魔道師の白窓さんが鍛え直す、っていう入りやすいものになってるかと

でも個人的に印象的だったのはそこにストーリー漫画の要素も少しあって
鍛え直しつつも本心では強いてしまって申し訳ない、だけど魔王の末裔に狙われるかもしれないから
勇人の為を想って行動している、という心情
勇人も最初はダメダメだったけど、そんな白窓さんの努力が少しずつ伝わり
後半ではいつもサボってばかりの自分を後ろめたく思い始める等
割とキャラクター自身の「成長」だったり「心情」に関してもフォーカスが当てられてるのが良かったです
普段はもっさりしてる勇人が白窓さんの為に一生懸命彼女を抱えて逃げるシーンは正直グッと来た
勇人もたまには格好良いところ見せれんじゃん!って印象で好感度上がりました(笑)。
まだメリハリに関してはそこまで鮮やかに決まってるとは感じませんが
これから更に良い作家になっていくような素養は感じられた1巻目
安定している上に、
ストーリー的に面白味を感じられるパートも多々あって楽しめた作品でした
てっきりゆるゆるコメディだと決め付けていたので積み重ねの良さも垣間見れたのは中々の収穫でしたね。
意外と単行本向きの作品なのかも。


前述のように、オーソドックスなお話でも台詞回しが結構練られているので
そのお陰もあって安定感が生まれている・・・というのもありますね
例えば「あれえおかしいなあ 赤の他人が話しかけてきますよお?」というツッコミ
「呼吸さえ意識せざるを得なくなり生きてることを実感させられた朝でした」というボケ
そういう目を引く台詞が多々散りばめられているので
その意味でも退屈せず最後まで読めるんじゃないかと
キャラも各々で個性的で面白いのでその二つの要素が上手く絡まって相乗効果を生んでてイイです。

で、後はおまけの3コマ漫画が凄く面白かったです(笑
白窓さんと八兵衛のお着替えのエピソードになっているんですが
二人の上半身下着姿が見れる上にネタも楽しくこれだけでも買う価値ありって感じ
それとお尻を触られて激怒する八兵衛はちょっと可愛かったなあ。
まだまだ、更に楽しくなるポテンシャルを秘めてる漫画だと思います(今の段階でも十分大好きですが!)
これからの更なる飛躍に期待しています。


それと、ちょいちょいラブコメっぽい雰囲気も挟まれてるので
ラブコメ好きとしても嬉しいですね。
なんせ白窓さんの性格とキャラデザが最高なので時折彼女のデレモードが見れるのは収穫です
他にも勇人と白窓さんの関係が恋人だと邪測されたりもするので
勇者パロ好きの方以外にもラブコメ好きの方にも案外通じるんじゃないかな、と
いずれにせよ前述のように高いポテンシャルを感じられるのは間違いないですね。カバー裏も美麗イラストで◎。













最近の本誌のお話も中々面白いので興味あればそっちも 
今週分は特にユニークで面白い出来でしたね。全くの一話完結なのでそっちも是非!




3LDKの花子さん 第28話 感想ほか(週刊少年チャンピオン 2014年1号)

2013-12-05 18:35:27 | 漫画(雑誌感想)


















チャンピオンも新年号突入!ですね
こっちはジャンプと違って目次はそこまで大幅な変化なし(一応リファインされてるけど)
取り合えず来年も花子さんを個人的にプッシュしたいのと藤川努の再来に期待しています
まあ後者に関してはどこの雑誌でも構わないんだけれど。
















◆3LDKの花子さん

今週は痛面白いお話でした
面白い事は面白いんだけど、痛くもあるっていう(笑

まあ、こうやって搾取されていくんだなあ・・・と感じたのと同時に
ある種の反面教師として描いてる部分もあるんでしょうね
俯瞰して見直す、というか。
でも信や源が不幸かって言えばそれはちょっと違くて、彼らは彼らなりに幸せでもあるんですよね
相手の嫌な部分に目を瞑ってまでも盲目的に愛してしまう悲しいアイドルファン心裡、
その分これからは良い部分を味わおう、という前向きな、、、いや、前向きは分からないですけど(笑
でも前回のオチが普通だった分今回はスパッと決まってて良かったと思います
まあ、笑ったけど痛くもあったけれど(笑
でもそういう「毒」もまた哲弘さんらしいのかもしれませんね
それに性格がアレでも歌やパフォーマンスで希望を与えている事は事実ですし
彼女らに「会えた」という事自体が信たちにとっては奇跡なわけですしね
ただまあ、あんまり花子さんに心配は掛けないように(笑
こういう話になると本当に花子さんが一番真っ当な人格者に感じられるのが面白いですね
しかも花子さんが選んだアリアちゃんが結果的に一番性格良かった、っていう。信よ、見習え!

でも、個人的には握手するなら花子さんがいいかな(笑
こんなに献身的な女の子、漫画の中でも滅多にお目にかかれないレベル
信が幸せを感じてるだけで自身もほっこりしている~って描写に関してはマジメに天使だと思える
その上純粋に一番良い子を選んで純粋にこんさーとに行きたい、と発言するスレた部分の無さ
人を見る目だったり、信と源はアイタタ・・・な割に花子さんは今週も株を上げていた気がします(笑
子供のように満面の笑顔を見せたと思ったら、保護者のように信の行動を心配してくれる
そういうキャラクター性って居そうで居ないと思うんですよ。
だから、もっと花子さんを見ていたいです。


サーシャとさおりんに関しては・・・随分手厳しいですね(笑
でもサーシャは腹黒だけどさおりんは無作為に、天然でああいう性格って感じもしました
握手を求められた時の素で「?」ってなってるような表情は不覚にも可愛いと思ってしまった
なんなら少しお世話になったくらい(笑)。あれはあれで個性的かもしれん。無自覚な女王様気質!
でも、まあ、あんだけのグラマラスバディな上にやや童顔の美少女と50分も居れる
それだけでもある意味幸せなのかもしれないですね。
ま、実際やったら気まずくて源状態になるんだろうけど。

サーシャは実にねちっこい性格ですね
女神っていうか、監視役みたいだった(笑
多分昔の些細な悪口なんかをずっと覚えてるタイプでしょう
でもそんな理由で切り捨てられる描写は可哀想だけど笑ってしまった
ま・・・ある意味裏表がなくていいのではないでしょうか
よかねえか(笑

ああ、でもある種の「プレイ」と捉えれば割合いいのかもしれない
美少女アイドルになじられる、という貴重な体験を体感出来ちゃう、っていうね。
それにしてもさおりんとサーシャのボディに関しては素直に素晴らしいですね
その意味では作画に魅入ってしまった回でもありました
いい胸を描く作家だ・・・。
個人的にさおりんには無自覚な女王様気質がありつつも「嫌」とは思えない不思議な魅力があるな、と(笑
花子さんは結果的に握手できず1券3秒な為碌にお話も出来なかった、でも本物のアイドルに会えたこと
それ自体に感動している様を見て欲を求めすぎな自分らのスレっぷりに気付いたのでしょう
落ち込むのも道理だけど、それが総てじゃない、と。
そう考えるとやっぱり前向きなお話なのかもしれないですねえ。考えるとけっこう深く感じます。


総じて、絶妙な面白さがありつつ、花子さんの天使っぷりも健在だった中々の回でした
そしてさおりんのキャラ性に謎の中毒性もありました(笑
やっぱりこの漫画を読んでると個人的には癒される感覚ですね。

ただ、位置は本当に油断ならない
少しでもこの漫画が好きならアンケ出し推奨です
キャラ漫画としても奇天烈漫画としても癒し漫画としても
相当なポテンシャルを持ってると思うので下に誰も居ないような状況はヤバい
一応グッズ化のアドバンテージがあるのでファンとして信じつつアンケやお手紙出そうと思います。
もっとカラーとか見たいよ。




◆ペーパーブレイバー

明日の単行本発売、楽しみだなあ。
絵柄が可愛い上にちょっと素朴な感じもするんですよね
今週は白窓さんがちょろすぎたのとガチの魔法かけちゃったのが面白かったです
オチも動きのあるオチでいかにもチャンピオンっ子らしくて好印象。
それにしても「ハッシュドビーフドーン」って普通に手間暇懸かってるじゃねえか(笑
その辺の台詞回しも中々でした。

八兵衛みたいな子が恋したらきっと見ててときめきそう。とか内心思ってます。



◆ブリキのアーチスト

メガネ先輩(喜多さん)は控えのピッチャーだったのか!
彼を使って新たなドラマも作れそうですね。そして港南マジチート。
でも実際弱小vs強豪の試合ってあんな風にあっさりバンバン打たれちゃうものですよね。
この間初めて観に行ってよく分かった。
















じつわたは早くも振られヒロインが・・・
でもそんなに後腐れのない感じでしたね。そして巻頭連発中(笑
バチバチは速攻決着が付くと思いきや意外と粘ってる印象でした。来週は合併号ですね。

それと目次コメント、マーニーの木々津さんの自画像が細川さんのになってて少し笑った。



γ-ガンマ- 第10話「この街のヒーロー ホーネットマン 前編」 感想

2013-12-05 06:00:41 | γ─ガンマ─





















冒頭から(ある意味)クライマックス!



















今月の掲載順は、凄く良いですね
VOMIC化も決まり単行本の売り上げも新人としては中々
実に良い感じに来ていると思います これからもアンケ出し頑張ろうと思います
ガンマで検索して来ているようなファンの方もよろしければ共にアンケ等で応援しましょう
なんせスクエアはビックリするほど新人の生き残りにシビアな雑誌なので(笑
気が付けば週刊の方もなぜか連載経験組のが生き残りやすくなってるけど。
時代の流れ・・・なのかな。

アンケート裏の質問で「表紙にして欲しい作品」「サイン会を行って欲しい作品」みたいな
そういう質問があったので今月もまた特に出して欲しいアンケになってますね(笑
維持は堕落に繋がるのでもっと高みに行けるように応援も頑張りたいです
荻野さんのサインとかめっちゃ欲しいなあ。

とにかく、掲載順が良いに越したことはない。
折角話が面白くても別の要因で心配になっちゃうのは出来ればナシにしたいですからね
スクエアはスクエアで週刊と別の意味で戦場なので油断せず支持の提示を行っていければ。
特に今回はシリーズの始まりなのでこういう順位を取れたのは何気に良いと思う。














今回は、何とヒーローvsヒーローという
これまたショッキングかつ懐かしい展開ですけど
格闘描写に躍動感や面白味がある分対決自体は中々に楽しみ
でもこれどう考えてもショウとヒロトなのは間違いないわけで
それ考えると随分重い展開も待ってそうで、その意味でも楽しみです
この漫画の重いシーンは各々で印象に残っていて、独特のカタルシスをくれるので。

やはり、「みんなのヒーロー」と義務感を負って囃し立てられていても
肝心な大切な人の存在は守れない、「それだけ」に尽力出来ない状況や
欺く為とは言え住民に内緒で地下に基地を作っていたというある種の「勝手」
様々な要因が重なってああいう風になっちゃったのか、
それともまた違う要因なのか。

この漫画は少年漫画のお約束にちょいちょい牙を向く傾向があるので
その意味ではこれまた容赦のない描写が続きそうで先行き不透明ながら続きを読むのが実に楽しみです
市民に対しての「説明不足」という、事情があったにせよそれだけは間違いない事実なワケですし。
ブルートレインがホーネットマンに対して何を思うのか
元々優しすぎるきらいのある性格だっただけに
その行動の顛末も気になりますね
「みんなのヒーロー」という役割から「ヒーローを疑う存在」へ
それでもユリやミユキがヒーローの価値を示す事が出来るのか・・・にも期待
ヒーローを演じる、と言う事は自分の人生の一部を犠牲にしなきゃいけない、という事でもありますから。
毎回凄い部分に切り込んでくるな、予見させるなー、と個人的に感心しております(笑
多面的な深さを含んでいる漫画ですね。
存在自体に対する疑念。


「こんな時代だから生きてるだけでありがたいじゃない」
この台詞は強がりであると同時に何%かは本音なんじゃないかと思う
それと同時に生存自体を喜び、糧にしていくという今回のメッセージであり
同時に現実世界に対してのメタファーでもあるというか、震災以降の世界に対する言葉でもあるのかと
恐らく来月以降に彼女の隠している心情も描かれるのかもしれないですけど
「今日も生きた」という切実な言葉に関しては、
この先どういう描写があろうと確かに尊い事実の一つなんだろうな、と思います
「失ったこと」以上に「失っても残ったもの」を大切にしょう、という独特で前向きな考え方
その強がりであろうと必死に前を向こうとしている儚い強さ・・・みたいな描写は凄く良かったですね
この3人を巡るドラマの行方にも注目を置きつつ、、、
清廉とした態度で生きる神宮寺さんの姿もまた可憐で美しかったです。
この漫画は「人は人が思ってる以上に実は強くもある生き物」という事も描きたいのかもしれない。

状況としては刻一刻と軍自体に危機が迫って来てますね
それを引き起こしたのはホーネットマン?ですが
それ以前に色々な企みを感じる今回
ディスチャージの弄ばれた正義を挽回する目的でもユリやヒカリには頑張って欲しい所ですね
ユリも当初の相談役ポジションからようやく主人公っぽくなってきて読むのも楽しいですね(笑)。
来月以降はユリの見解やどう動くのか、にもこれまた注目しつつ読み進めましょう。


さて、今回はそういうシリアスで物悲しさを感じるエピソードの裏側で
さり気に女の子同士のキャッキャウフフが楽しめる回にも仕上がってました
まず衝撃的だったのはミヅキちゃんが普通に学生だった事ですね
個人的に大人だと思ってたから余計に驚いた
って言うか、彼女もまた言動と行動が一致してなかったり面白いキャラだなあ、と(笑
まあ顔付きは幼くはあるんだけど雰囲気が学生のそれとは違かったので・・・。
彼女もまたミユキたちの輪に加わって欲しいところですね

それと、ヒカリちゃんとミユキの関係性が強化されたお話でもありました
冒頭の描写はかなり友情を超えた何かが感じられましたけど(笑
いや、でもシリアスに考えるとヒカリは一回「喪失」しているので余計に神経が過敏になっている
何が何でもミユキだけは守りたい、という本音が思いっきり噴出していて感情移入させられました
女子の友情ものとしても楽しめる本作
その辺の描写もまた後々ガッツリ味わえそうな予感です
そしてそんな親密になりつつある二人に嫉妬気味のユリは更に可愛かった(笑
ま、家では存分に愛してもらってる、って事で。それにしてもグラマー同士のカップリングは燃えます!

ユリは正直中学生ぐらいに見えますね(笑
でもその分不相応な感じもまた彼女の個性なのだと思う
今月も扉絵(少しヤバい)からちょくちょく挟まれるラブラブ描写と
正しくキャッキャウフフを堪能させてもらった
やっぱり荻野純って絵上手いわ。美少女だけじゃなくおじいさんもしっかり描けてますし。
最後のヒカリちゃんがユリをからかうシーンも面白かったんですが良い具合に三角関係も期待出来そうだな。
まあ三角関係というか、ユリ嫉妬要素の旨味っていうか(笑)。
















あと今月巻末の読者コーナーでもγが取り上げられています
やはり荻野さんはグラマー好きだったか(笑
個人的に「○○マン」ならやっぱりロックマンが好きですかね
でもボスキャラ勢のが実は好きなあたり何となく2巻のあとがきの話も分かるような。

ヒロトは勿論甲本、神宮寺はレミオのドラマー
山中町はさわおから・・・っていうかディスチャージって山中さわおのソロアルバム名だし
そのディスチャージの名前もさわおになってたわ。荻野さんは本当に和製ロックが好きなんだなあ。
そろそろRADWIMPS、ACIDMAN、THE BACK HORN辺りの出番かね(何が)。