超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

食戟のソーマ 第50話「日常を越えるもの」 感想 ほか(週刊少年ジャンプ 2014年 1号)

2013-12-02 14:04:49 | クロス・マネジ(WJ系)

















新年1号!!来年も色々と頑張ろう。
目次が変わりましたが正直前の方が見やすかったですね(笑
ただまあ、オシャレ度は増したし最下位作品のチェックには支障ないんで慣れればいいのかな。
来年はまた縦並びになってればいいですね、って事で。


















◆食戟のソーマ

田所ちゃん、覚醒の巻。
いや・・・覚醒っていうより元々やれば出来る子だったのに
自信不足とテンパり癖の所為で本来の実力を発揮出来ずにいたって感じですかね
確かにあの寮に入れた時点である程度の実力者であって然るべき、ですもんね。

自身を卑下する、という行為は
実はこれ以上ないくらい「楽」な行為で
苦でもなんでもなかったりする
そこに酔えばある種の「安心」にも似た効果を得られる行為だとも思っています
でもそこに「逃げる」事を選ばず勇敢にトライ出来ている時点で彼女は一歩成長出来たのだと
少なくとも初期と比べると格段に段階を得て進化出来てるなと感じられるのが素敵ですね
創真の男気や懸命さに周りが刺激されていくお話だとも思ってますが
彼女は一番彼から良い影響を受けられたキャラなのでは・・・と
きちんと田所ちゃんの成長物語としても「横(繋がり)」の面白さを感じられるのが中々にグッと来ますね
思ってた以上に田所ちゃんの「健気さ」がクローズアップされている印象でもあったので
作中内ダークホースの役割としてはピッタリなキャラでもあります
恐らく頂点には立てないと思うけど、
こうやって一歩一歩進んでいくキャラが存在しているのは「横」的にとてもイイですね
この間から「田所ちゃんを成長させよう」という作り手側の意思が垣間見られる描写が多かったんですけど
それがようやく少し結実したような良い具合のお話でした
その上で相手のキャラも立ってるしドラマ方面にも期待出来そうな今週でしたね。

それにしても田所ちゃんの堅実ながら地に足の付いた包丁捌きと、
創真との絆を感じさせる手合わせのシーンは個人的には感慨深いものがありました
以前助けてもらった恩があるからこそ無様な姿は見せない
彼女なりに精一杯尽くそう、という
人としての成長も同時に感じられたのも嬉しかったですね
田所ちゃんは「自分を見くびる」という雑念の所為で本来の力が出せずに終わっていたキャラクター
その雑念を克服出来たんだな、っていうのが言葉やモノローグではなく
ただただ作画演出のみで表現されていたのは
個人的には凄く好みでして
「説明しすぎない」作劇の良さが今回フルに出てたんじゃないかなあ、って思います
元々の実力は示されていただけにメンタル面の克服が一番のネックなのは分かり切っていましたし
自身の「武器」は既に理解しているだろうからその武器を頼りに精一杯頑張って欲しいですね
読んでて清々しい気分になれるワンエピソードでした。カラーも田所ちゃんなので
田所ちゃん好きは是非今週チェックすべし、って事で。

北条さんは本戦に上がれず、田所ちゃんをここで認めて
本戦では彼女の応援とか解説役に回りそうな気がして来ました
でも彼女もなんだかんだちゃんとした意思と理由を持っていて悪くないキャラですね
格好良くもあるし。
ちょっとだけ動向なんかも気にはしつつ・・・来週に続きます。今回もまた傑作回の内の一つです。




◆ニセコイ

「ボンボン坂高校演劇部」でも似たような話があったのを実直に思い出した
88話ですね 面白いのでちょっと比較してみる。

・ヒロインの実家が食べ物屋で母親とも顔見知り
・ヒロインの実家の真向かいに同じジャンルの飲食店が出来る
・主人公がそのライバル店で働く
・主人公がその事を気にして色々と試行錯誤する
・最後にヒロインの母親に悪いイメージを残して終わり

「ボンボン坂」の場合はお好み焼き屋で、
後は「試行錯誤」の方向性と収束のさせ方が違いますね
今回の「ニセコイ」の場合は均衡を保つ為に努力する「試行錯誤」で
「ボンボン坂」の場合はそもそもライバル店で勤務している事自体を隠す「試行錯誤」でした
収束のさせ方に関しては「ニセコイ」はコラボレーションで一端の均衡を保ちましたが
「ボンボン坂」に至ってはお邪魔虫キャラがライバル店に乱入したお陰でライバル店自体が潰れてしまう、という
似たプロットのお話でも随分読み心地自体は違ったものだったなあ~、と
相当デジャヴを感じたエピソードでしたが
「ボンボン坂」大好きなので懐かしくもあり嬉しかったですね
その上今回の「ニセコイ」ならではの方向性やオチも楽しめたのもプラスでした
ただ単に被ってるだけなら安直に比較対照として比べるけど相違点があるのでこれはこれで楽しめる感じ。
「ニセコイ」はコメディ色の強いラブコメですがこういう「ボンボン坂」的なアプローチも出来る位なんですね
そのレンジの広さが幅広い層に受けてるのかもなあ・・・なんてふと思いました。

そんな訳で「ボンボン坂」世代の人は勿論
これを機に今の方も「ボンボン坂」に触れてみて欲しいですね(宣伝)。
今でも真琴さんはジャンプ最高のヒロインの内の一人です。
余裕で可愛いもん。



◆HACHI-東京23宮-

久々にテッキンがフィーチャーされた回でしたけど
こうやって見ると確かに「助けたい」と思える位には美人で健気な子ですよね
なんかもう眼福にも近いものを感じたんですが・・・絵柄はあんまり変わってないなと思ってたけど
こと「ヒロイン力」に関しては以前よりも上がっているのかもしれない、なんて感じた回でした

目的に関してもハチは目線が広がったし、
今回でラスボスといずれ結ばれるであろうヒロインの強大さ・魅力は伝えられたとは思うので
個人的にはそういう部分に期待して読んでいきたいですね。頑張って欲しい。












今回新連載1本だけですけど、
なんでかと思ったらちょうど「銀魂」が来週で10年目なんですね
それを号数ピッタリで祝う為に今回は1本に抑えたのかもしれません
だから次の新連載シリーズは切られる作品よりも入る作品のが多くなると予想。

背表紙も今週から一年間ずっと「銀魂」だそうで
取り合えず11周年も確約されてる感じ?キャラが多いのでチョイスには困らないだろうな。