超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

3LDKの花子さん 第28話 感想ほか(週刊少年チャンピオン 2014年1号)

2013-12-05 18:35:27 | 漫画(雑誌感想)


















チャンピオンも新年号突入!ですね
こっちはジャンプと違って目次はそこまで大幅な変化なし(一応リファインされてるけど)
取り合えず来年も花子さんを個人的にプッシュしたいのと藤川努の再来に期待しています
まあ後者に関してはどこの雑誌でも構わないんだけれど。
















◆3LDKの花子さん

今週は痛面白いお話でした
面白い事は面白いんだけど、痛くもあるっていう(笑

まあ、こうやって搾取されていくんだなあ・・・と感じたのと同時に
ある種の反面教師として描いてる部分もあるんでしょうね
俯瞰して見直す、というか。
でも信や源が不幸かって言えばそれはちょっと違くて、彼らは彼らなりに幸せでもあるんですよね
相手の嫌な部分に目を瞑ってまでも盲目的に愛してしまう悲しいアイドルファン心裡、
その分これからは良い部分を味わおう、という前向きな、、、いや、前向きは分からないですけど(笑
でも前回のオチが普通だった分今回はスパッと決まってて良かったと思います
まあ、笑ったけど痛くもあったけれど(笑
でもそういう「毒」もまた哲弘さんらしいのかもしれませんね
それに性格がアレでも歌やパフォーマンスで希望を与えている事は事実ですし
彼女らに「会えた」という事自体が信たちにとっては奇跡なわけですしね
ただまあ、あんまり花子さんに心配は掛けないように(笑
こういう話になると本当に花子さんが一番真っ当な人格者に感じられるのが面白いですね
しかも花子さんが選んだアリアちゃんが結果的に一番性格良かった、っていう。信よ、見習え!

でも、個人的には握手するなら花子さんがいいかな(笑
こんなに献身的な女の子、漫画の中でも滅多にお目にかかれないレベル
信が幸せを感じてるだけで自身もほっこりしている~って描写に関してはマジメに天使だと思える
その上純粋に一番良い子を選んで純粋にこんさーとに行きたい、と発言するスレた部分の無さ
人を見る目だったり、信と源はアイタタ・・・な割に花子さんは今週も株を上げていた気がします(笑
子供のように満面の笑顔を見せたと思ったら、保護者のように信の行動を心配してくれる
そういうキャラクター性って居そうで居ないと思うんですよ。
だから、もっと花子さんを見ていたいです。


サーシャとさおりんに関しては・・・随分手厳しいですね(笑
でもサーシャは腹黒だけどさおりんは無作為に、天然でああいう性格って感じもしました
握手を求められた時の素で「?」ってなってるような表情は不覚にも可愛いと思ってしまった
なんなら少しお世話になったくらい(笑)。あれはあれで個性的かもしれん。無自覚な女王様気質!
でも、まあ、あんだけのグラマラスバディな上にやや童顔の美少女と50分も居れる
それだけでもある意味幸せなのかもしれないですね。
ま、実際やったら気まずくて源状態になるんだろうけど。

サーシャは実にねちっこい性格ですね
女神っていうか、監視役みたいだった(笑
多分昔の些細な悪口なんかをずっと覚えてるタイプでしょう
でもそんな理由で切り捨てられる描写は可哀想だけど笑ってしまった
ま・・・ある意味裏表がなくていいのではないでしょうか
よかねえか(笑

ああ、でもある種の「プレイ」と捉えれば割合いいのかもしれない
美少女アイドルになじられる、という貴重な体験を体感出来ちゃう、っていうね。
それにしてもさおりんとサーシャのボディに関しては素直に素晴らしいですね
その意味では作画に魅入ってしまった回でもありました
いい胸を描く作家だ・・・。
個人的にさおりんには無自覚な女王様気質がありつつも「嫌」とは思えない不思議な魅力があるな、と(笑
花子さんは結果的に握手できず1券3秒な為碌にお話も出来なかった、でも本物のアイドルに会えたこと
それ自体に感動している様を見て欲を求めすぎな自分らのスレっぷりに気付いたのでしょう
落ち込むのも道理だけど、それが総てじゃない、と。
そう考えるとやっぱり前向きなお話なのかもしれないですねえ。考えるとけっこう深く感じます。


総じて、絶妙な面白さがありつつ、花子さんの天使っぷりも健在だった中々の回でした
そしてさおりんのキャラ性に謎の中毒性もありました(笑
やっぱりこの漫画を読んでると個人的には癒される感覚ですね。

ただ、位置は本当に油断ならない
少しでもこの漫画が好きならアンケ出し推奨です
キャラ漫画としても奇天烈漫画としても癒し漫画としても
相当なポテンシャルを持ってると思うので下に誰も居ないような状況はヤバい
一応グッズ化のアドバンテージがあるのでファンとして信じつつアンケやお手紙出そうと思います。
もっとカラーとか見たいよ。




◆ペーパーブレイバー

明日の単行本発売、楽しみだなあ。
絵柄が可愛い上にちょっと素朴な感じもするんですよね
今週は白窓さんがちょろすぎたのとガチの魔法かけちゃったのが面白かったです
オチも動きのあるオチでいかにもチャンピオンっ子らしくて好印象。
それにしても「ハッシュドビーフドーン」って普通に手間暇懸かってるじゃねえか(笑
その辺の台詞回しも中々でした。

八兵衛みたいな子が恋したらきっと見ててときめきそう。とか内心思ってます。



◆ブリキのアーチスト

メガネ先輩(喜多さん)は控えのピッチャーだったのか!
彼を使って新たなドラマも作れそうですね。そして港南マジチート。
でも実際弱小vs強豪の試合ってあんな風にあっさりバンバン打たれちゃうものですよね。
この間初めて観に行ってよく分かった。
















じつわたは早くも振られヒロインが・・・
でもそんなに後腐れのない感じでしたね。そして巻頭連発中(笑
バチバチは速攻決着が付くと思いきや意外と粘ってる印象でした。来週は合併号ですね。

それと目次コメント、マーニーの木々津さんの自画像が細川さんのになってて少し笑った。



γ-ガンマ- 第10話「この街のヒーロー ホーネットマン 前編」 感想

2013-12-05 06:00:41 | γ─ガンマ─





















冒頭から(ある意味)クライマックス!



















今月の掲載順は、凄く良いですね
VOMIC化も決まり単行本の売り上げも新人としては中々
実に良い感じに来ていると思います これからもアンケ出し頑張ろうと思います
ガンマで検索して来ているようなファンの方もよろしければ共にアンケ等で応援しましょう
なんせスクエアはビックリするほど新人の生き残りにシビアな雑誌なので(笑
気が付けば週刊の方もなぜか連載経験組のが生き残りやすくなってるけど。
時代の流れ・・・なのかな。

アンケート裏の質問で「表紙にして欲しい作品」「サイン会を行って欲しい作品」みたいな
そういう質問があったので今月もまた特に出して欲しいアンケになってますね(笑
維持は堕落に繋がるのでもっと高みに行けるように応援も頑張りたいです
荻野さんのサインとかめっちゃ欲しいなあ。

とにかく、掲載順が良いに越したことはない。
折角話が面白くても別の要因で心配になっちゃうのは出来ればナシにしたいですからね
スクエアはスクエアで週刊と別の意味で戦場なので油断せず支持の提示を行っていければ。
特に今回はシリーズの始まりなのでこういう順位を取れたのは何気に良いと思う。














今回は、何とヒーローvsヒーローという
これまたショッキングかつ懐かしい展開ですけど
格闘描写に躍動感や面白味がある分対決自体は中々に楽しみ
でもこれどう考えてもショウとヒロトなのは間違いないわけで
それ考えると随分重い展開も待ってそうで、その意味でも楽しみです
この漫画の重いシーンは各々で印象に残っていて、独特のカタルシスをくれるので。

やはり、「みんなのヒーロー」と義務感を負って囃し立てられていても
肝心な大切な人の存在は守れない、「それだけ」に尽力出来ない状況や
欺く為とは言え住民に内緒で地下に基地を作っていたというある種の「勝手」
様々な要因が重なってああいう風になっちゃったのか、
それともまた違う要因なのか。

この漫画は少年漫画のお約束にちょいちょい牙を向く傾向があるので
その意味ではこれまた容赦のない描写が続きそうで先行き不透明ながら続きを読むのが実に楽しみです
市民に対しての「説明不足」という、事情があったにせよそれだけは間違いない事実なワケですし。
ブルートレインがホーネットマンに対して何を思うのか
元々優しすぎるきらいのある性格だっただけに
その行動の顛末も気になりますね
「みんなのヒーロー」という役割から「ヒーローを疑う存在」へ
それでもユリやミユキがヒーローの価値を示す事が出来るのか・・・にも期待
ヒーローを演じる、と言う事は自分の人生の一部を犠牲にしなきゃいけない、という事でもありますから。
毎回凄い部分に切り込んでくるな、予見させるなー、と個人的に感心しております(笑
多面的な深さを含んでいる漫画ですね。
存在自体に対する疑念。


「こんな時代だから生きてるだけでありがたいじゃない」
この台詞は強がりであると同時に何%かは本音なんじゃないかと思う
それと同時に生存自体を喜び、糧にしていくという今回のメッセージであり
同時に現実世界に対してのメタファーでもあるというか、震災以降の世界に対する言葉でもあるのかと
恐らく来月以降に彼女の隠している心情も描かれるのかもしれないですけど
「今日も生きた」という切実な言葉に関しては、
この先どういう描写があろうと確かに尊い事実の一つなんだろうな、と思います
「失ったこと」以上に「失っても残ったもの」を大切にしょう、という独特で前向きな考え方
その強がりであろうと必死に前を向こうとしている儚い強さ・・・みたいな描写は凄く良かったですね
この3人を巡るドラマの行方にも注目を置きつつ、、、
清廉とした態度で生きる神宮寺さんの姿もまた可憐で美しかったです。
この漫画は「人は人が思ってる以上に実は強くもある生き物」という事も描きたいのかもしれない。

状況としては刻一刻と軍自体に危機が迫って来てますね
それを引き起こしたのはホーネットマン?ですが
それ以前に色々な企みを感じる今回
ディスチャージの弄ばれた正義を挽回する目的でもユリやヒカリには頑張って欲しい所ですね
ユリも当初の相談役ポジションからようやく主人公っぽくなってきて読むのも楽しいですね(笑)。
来月以降はユリの見解やどう動くのか、にもこれまた注目しつつ読み進めましょう。


さて、今回はそういうシリアスで物悲しさを感じるエピソードの裏側で
さり気に女の子同士のキャッキャウフフが楽しめる回にも仕上がってました
まず衝撃的だったのはミヅキちゃんが普通に学生だった事ですね
個人的に大人だと思ってたから余計に驚いた
って言うか、彼女もまた言動と行動が一致してなかったり面白いキャラだなあ、と(笑
まあ顔付きは幼くはあるんだけど雰囲気が学生のそれとは違かったので・・・。
彼女もまたミユキたちの輪に加わって欲しいところですね

それと、ヒカリちゃんとミユキの関係性が強化されたお話でもありました
冒頭の描写はかなり友情を超えた何かが感じられましたけど(笑
いや、でもシリアスに考えるとヒカリは一回「喪失」しているので余計に神経が過敏になっている
何が何でもミユキだけは守りたい、という本音が思いっきり噴出していて感情移入させられました
女子の友情ものとしても楽しめる本作
その辺の描写もまた後々ガッツリ味わえそうな予感です
そしてそんな親密になりつつある二人に嫉妬気味のユリは更に可愛かった(笑
ま、家では存分に愛してもらってる、って事で。それにしてもグラマー同士のカップリングは燃えます!

ユリは正直中学生ぐらいに見えますね(笑
でもその分不相応な感じもまた彼女の個性なのだと思う
今月も扉絵(少しヤバい)からちょくちょく挟まれるラブラブ描写と
正しくキャッキャウフフを堪能させてもらった
やっぱり荻野純って絵上手いわ。美少女だけじゃなくおじいさんもしっかり描けてますし。
最後のヒカリちゃんがユリをからかうシーンも面白かったんですが良い具合に三角関係も期待出来そうだな。
まあ三角関係というか、ユリ嫉妬要素の旨味っていうか(笑)。
















あと今月巻末の読者コーナーでもγが取り上げられています
やはり荻野さんはグラマー好きだったか(笑
個人的に「○○マン」ならやっぱりロックマンが好きですかね
でもボスキャラ勢のが実は好きなあたり何となく2巻のあとがきの話も分かるような。

ヒロトは勿論甲本、神宮寺はレミオのドラマー
山中町はさわおから・・・っていうかディスチャージって山中さわおのソロアルバム名だし
そのディスチャージの名前もさわおになってたわ。荻野さんは本当に和製ロックが好きなんだなあ。
そろそろRADWIMPS、ACIDMAN、THE BACK HORN辺りの出番かね(何が)。