アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

甘酒と塩麹のケーキを試作中

2012-04-10 09:02:53 | アンティマキの焼き菓子とパン
   自分で作った甘酒を使って、甘酒と塩麹のケーキを試作しました。卵も乳製品も入れないケーキです。

   左が、玄米粉入りのリンゴケーキ。ラム酒に漬けたレーズンも入っています。甘みは甘酒とてんさい糖。塩味は塩麹でつけました。前回の試作では、ちょっとぼそぼそしていましたが、甘酒と豆乳を増やしたらしっとり落ち着きました。これで完成にしようと思うのですが、ただし、レーズンやリンゴの味にまぎれて、甘酒の味は際立っていません。でも、なぜか香りはみそっぽい。だから、「リンゴと玄米粉入りの麹ケーキ」にしようと思います。

   手前のクッキーは、小麦粉とおからを半々に入れた、甘酒と塩麹のクッキーです。砂糖は入れずに、塩気をきつくしてみました。でも、クッキーの焼き方があまくて、さくさくした感じがなく、味もイマイチ。それで、残った生地に豆乳とベーキングパウダーを加えて型に入れて焼いてみました。それが右後ろのケーキ。

   このケーキがおもいのほか、おいしい。甘酒とおからの香りがふわっと漂います。野菜の塩ケーキの、卵とチーズを抜いたバージョンを作りたいなあとおもっていたのですが、これでいけそうです。今度のベジフェスタには間に合いませんが、その次のグリーンママンの朝市か旭の福蔵寺ご縁市には、販売できるかも。

     
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甘酒作り

2012-04-10 08:30:46 | 手作りのたべもの
   はじめて甘酒を作りました。

   しばらく前から、甘酒と塩麹入りのケーキを試作しているのですが、いつも使っていたどんぐり横丁の甘酒が、このところの麹ブームで品切れになり、入荷の見込みが立たないといわれ、いつか作ろうと思って買い置きしておいた麹で、急遽、製造に踏み切ったのです。

   使ったのは、もち米。洗ったもち米400gを炊飯器に入れ、3合の腺まで水を加えて炊きます。スイッチが切れたら、蓋を開け、保温したまま、米麹300gをごはんに混ぜて冷まします。蓋を開けたまま保温を続け、温度計を入れて、70度より下がったら麹を入れてさらに混ぜます。60度まで下がったら、ふたを閉めたりあけたりしながら、60度を保つように調節します。

   小さな炊飯器を使ったせいで、温度がすぐに上がったり下がったりし、60度を保つのはちょっと大変でしたが、10時間ほどたつと、甘酒のいい香りがしてきました。成功です!

   荒熱が取れたら容器に入れ、冷蔵庫に。私は試したことがありませんが、冷凍して、シャーベットのようにときどきかき混ぜてやると、おいしい甘酒シャーベットができるそうです。

   私は、味噌とか糠漬けとか甘酒とかいった、麹の系統の食品があまり好きではありませんでした。子供のころ、母の実家に行くと、広い土間の一角に、大きな樽がいくつも並んでいて、味噌のにおいが年中漂っていました。私はそのにおいが嫌いで、その場所を通るときは走って通ったものです。大正末年生まれで、農村に育った母の話では、子供のころの調味料は塩か味噌か味噌樽にたまった溜り。醤油はぜいたく品だったそうです。私が嫌ったあのにおいは、母の家族にとっては、大事な調味料がかもし出す豊かな香りだったのです。   

   二十数年前、マクロビオティックの食事法を知ってから嗜好ががらりと変わり、味噌が好きになり、甘酒も飲めるようになりました。糠漬けだけはまだちょっと苦手ですが。味噌はそのころから、ときどき手づくりするようになりました。でも、甘酒は、なかなか自分で作る気にはなれませんでした。冬に、体を温める飲み物として飲む以外の利用法を知らなかったからです。

    それが、塩麹を使い出していろんな料理に使ううち、塩麹だけでなく甘酒も料理に使えると知って、けっこうよく利用するようになりました。とくにたびたび食卓に登場するのは、味噌と甘酒に漬けておいた魚の焼き物。要するに味噌漬けなのですが、甘酒が、みりんと酒の両方の役割を果たし、かんたんにおいしい味噌漬けができあがります。マグロの刺身を柵のまま一晩漬けて置き、翌日そのまま切って食べると、刺身の生臭さが消え、深みのある味に変身します。甘酒味噌の床は、何度も使いまわして利用しています。きょうは、ゆで卵をこの床の中に入れてみるつもりです。   

   
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スコーンの焼き方を変えました。

2012-04-08 13:59:38 | アンティマキの焼き菓子とパン
   朝、目覚めてもおきだすのがためらわれるとき、寝床の中でいろんなことを思い出したり考えたりします。半分目覚めていないからなのか、こういうとき、いつもとは違うことを思いついたり思い出したりします。今朝も、スコーンの焼き方について、あることを思いつきました。といっても、前にもなんとなくそうしたほうがいいなとおもっていた気がするのですが、記憶の底に眠っていました。

   何を思いついたかというと、ジャムサンドスコーンを焼く際、はじめにまず、台になる部分をから焼きしておくという方法です。いつもは、丸く台をくりぬき、その上にジャムをおき、帯にする生地をぐるっと巻いて焼きに入ります。

   私はそれでいいと思っていたし、友人知人、お客様からもなんの問題点も指摘されたことはなかったのですが、家人が唯一、「あのスコーンはジャムと生地の間がぬれているのが気に入らない」と、最初から文句を言っていました。でも、聞き流していたのですが、そのことを今朝、突然思い出し、ブルーべりーやリンゴのジャムサンドクッキー同様、まず台をから焼きしておけば、ぬれた感じがなくなるだろうとおもいついたのです(ジャムサンドスコーンのレシピはコチラ→)。

   きょうの納品の分で、試してみることにしました。私は、焼き菓子を焼くときは最初に高温、それから低めの温度に設定しなおして焼きます。スコーンの場合は最初180度で5分焼いていました。その時間、台だけで焼いてみました。それからジャムを載せ、帯を巻き、再度焼きに入りました。このときも、いつもは160度に設定するのですが、まず170度で5分焼いてから、いつもの温度に変えてみました。

   結果は上々。ジャムと台の間もさくさくしていて、いつもより香ばしい仕上がり具合です。家人からは、「いうことなし!」といってもらえました。これからも、ジャムサンドスコーンの焼き方はこうすることにします! いまから、どんぐり横丁に納品します。
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チエ流マクロビオティック料理教室・6年目の開始です

2012-04-08 12:12:24 | マクロビオティック
   2006年にはじめたチエ流マクロビオティック料理教室は、いよいよ今年で6年目を迎えます。5月下旬に15回目の教室を開くので、ご案内します。

   講師の初田智恵子さんは、大阪在住の私の友人。野菜料理家として目下活躍中で、陶芸家や、妹の森ひろこさんと一緒に食事のできる個展を開いたり、マクロビ風野菜料理のケータリングを引き受けたりと、多彩な活動を展開中です。今年から、大阪にオープンしたスターネット大阪店で、毎週土曜日、「チエ・カフェ」を開いていて、動物性食品を使わない、しみじみとおいしいスイーツを提供しています。

   春といっても、いまだに日中でも5度前後の日が続くここ稲武。でも5月下旬なら、暑くも寒くもない気持ちのいい季節になっていると思います。体にも心にもやさしい料理の数々を、初夏のすがすがしい風の吹く稲武に、ぜひ学びにいらしてください。

   なお、この教室は毎回単発の講習会で、継続して行っているものではありません。マクロビオティックにちょっと興味のある方、あるいは、長年マクロビオティックをやっている方で、料理の幅を広げたい方にお勧めの講習会です。深くじっくりマクロビオティックを学びたい方には物足りないかもしれませんので、その点はご承知ください。

   なお、過去のマクロビオティック料理教室に関しては、こちらをご覧ください。

    2009年秋の教室(三河の山里便り)
    2010年春の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)    
    2010年秋の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)  
    2011年春の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)
 2011年夏の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)
    2011年秋の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)

●日時:5月28日(月)・30日(水)午前10時~午後3時
●場所:どんぐり工房厨房(旧稲武地区・どんぐり温泉前)
●費用:2000円(材料費別途 1000円程度)
●申し込み:5月23日ころまで。先着順に受け付けます。
●定員:それぞれ15名。両日とも同じレシピで進めます。
●講師:初田智恵子(大阪在住・クシマクロビオティッククッキングスクール卒業)
●申し込み・問合せ先:アンティマキ(村田)℡fax 0565-82-3304
 e-mail: auntie-maki@cb.wakwak.com
 
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エクアドルの森のチョコレート

2012-04-07 21:30:10 | たべもの
  三河湾の海を一望できる自然食レストラン・カフェオーシャンで、こんなフェアトレードのチョコレートを見つけました。

  「エクアドルサリネリートカカオニブ入りチョコレート」(輸入元:スローウォーターカフェ有限会社)

  「カカオニブ」は、カカオを乾燥して粉砕しただけのもの。クランチチョコのような食感があります。フェアトレードのチョコレートはたびたび食べるのですが、これは初めて。ミルク入りのようなのですが、ミルクの味はあまり前面に出ていなくて、おいしい。香りがとてもよくて、最初、ミント入りかな?と思ったほど。原材料は、砂糖、カカオバター。全粉乳、カカオマス、カカオニブ。香料の類は入っていません。

  包装はかなり簡単。硫酸紙のような水をはじく紙に包まれたチョコレートは、いっさいシールされていなくて、小さめのかわいい箱も、昔のキャラメルみたいに、ただ折り込んであるだけ。それ以上は何の包装もしてありません。近頃、きわめて珍しい簡易包装です。その箱の裏にはこんなことが書いてあります。

  「南米エクアドル、標高3700mのサリナス村で、最後の一包みまで丁寧に作ったチョコレートです。チョコレートの原料であるカカオは南米産。これは、原種に近く香りが高いといわれる、エクアドルのアリバ種の実です。
   ここでは、森のほかの樹々を伐採せずに、いっしょにカカオを植えて育てます。足元は落葉でフカフカ、木漏れ日のなかの果実は神々しくみえます。
   この森林農法によって、様々な生きものの住処が保たれ、年々豊かさを取り戻す森には、一度いなくなったキツツキが戻ってきました」

   つい最近、グリーンママンの通信で、ボルネオにアブラヤシのプランテーションが急速に増え、原生林がどんどんなくなっているという話(コチラ→)を読み、大変なことがおきているなと思っていたところだったので、森を壊すことなく育っているカカオがあると知って、うれしくなりました。
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「スーパーサイズミー」のこと

2012-04-06 09:17:32 | 映画とドラマと本と絵画
  「スーパーサイズミー」とは、ほぼひとつき、某大手ハンバーガーメーカーのハンバーガー、それもスーパーサイズを毎食食べ続けたアメリカの青年のドキュメント映画です。だいぶ前に見たのですが、「フードインク」を紹介したついでに書きたくなりました。

   青年の職業は映画監督。ひと月食べ続けたらどうなるか、彼の日々の生活をカメラに収めた異色のドキュメントです。彼と同居している女性は自然食を続けている人で、彼も彼女の食事を好んで摂っていたようですが、彼女の反対を押し切って撮影に取り掛かりました。ハンバーガーを食べ続ける、という行為で、今のアメリカの姿が浮かび上がるのではないか、と考えたからなのでしょう。

    「スーパーサイズ」とは、そのハンバーガーショップで出しているもっとも大きなサイズのハンバーガーのこと。日本の店だとどれくらいの大きさが最大か知らないのですが、アメリカに滞在経験のある人たちは、異口同音に、「アメリカのハンバーガーはおおきすぎ!」と言うので、もしかしたら日本では売られていないサイズかもしれません。

    ともかく、青年は、そのスーパーサイズのハンバーガーを毎食食べます。それもポテト付きで。あの、名前を忘れたのですが、その店には必ずある大きなカップの飲み物かコーラも一緒だったかも。それも、サイズがおおきかった気がします。

    最初は快調でした。彼は、「おいしい」と感じていたようでした。でも、何日目からだったか、だんだん疲れを覚えるようになってきたようです。肥満も進みました。やせていたのが、10日か2週間でけっこうな太り方に。医者の診断も随時仰ぎながらの撮影だったのですが、3週間目だったかに、かなり内臓が悪くなってきて、ドクターストップがかかりました。

    そもそも彼がこの映画を撮るきっかけになったのは、このハンバーガーショップのバーガーを食べ続けて肥満になった高校生二人が、件のメーカーを相手に裁判を起こし、敗訴したというニュースを見たのがきっかけ。映画は、単に彼の体の変化を追うだけでなく、巨大ハンバーガーショップが、いかにたくみに宣伝をしていて、幼いときから食べたくなるようにマインドコントロールめいたことをしているか、また、ハンバーガーの中身にどんな肉を使っているから、あんなに安くできるのか、といった事柄にも取材をしています。

  彼が元の体に戻るには、同居している女性の作る自然食を数ヶ月続ける必要があったそうです。この映画の続編は、体が治っていく様子が描かれているらしいなので、いつか機会があったら、こちらもぜひ見たいと思っています。

    それにしても、アメリカの食べものの実態はひどい。でも、日本でも、ここまでひどくはないかもしれないけれど、問題は多々あるはず。本はいろいろ出ているのに、映像で見せるまでに至っていないようなのは、日本独自の事情が実はけっこうあるのかな、とかんぐってしまいます。その点では、アメリカは、阻む勢力も多いようですが、実態を暴こうという姿勢に協力的な人たちがけっこういるのだな、と感心します。食べ物のことではないけれど、マイケルムーアの作品のような映画が作られること自体、アメリカが自由な証拠なのかな、とおもいます。
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ウサギとキツネ

2012-04-05 21:17:29 | アンティマキの場所に生きる動植物
   田舎暮らし10年目にして、やっと、里山なら必ずいるはずのウサギに遭遇しました。昨年の冬、雪の上に残った足跡がウサギらしいとは思ったのですが、姿を見たのは初めて。夕方、暗くなりかけたころ車で家を出てすぐ、家の前の公道を下からかけてくるのに出くわしたのです。薄茶色で小さくて、車のライトの明るさに驚いたのか、身動きせずにこちらを見ていました。

  その数日後、夜の10時半ころ出先から戻って家に入る直前、助手席に座っていた家人が、「キツネだ!」と叫びました。私宅の敷地内から公道に出たところを目撃したのです。私は見損ねました。残念! ウサギを見つけた場所のすぐ近くです。

  私の家の北側にある山の入り口。後方の森が、以前カモシカの姿を見つけたところ。ずっと右手にどんどん行けば、稲武で最も高い山、城が山に連なっているはずです。この森に、たぶん、ウサギもキツネも棲んでいるのだと思います。手前の坂道を上れば、私宅。この道は、国道153号線の旧・旧道にあたり、今は、私たちのほかはほとんど誰も通りません。だから、いろんな獣の行きかう道になっているみたいです。ここを上って私宅の敷地に入り、家の横を通って公道に出て左に曲がってずっとのぼると、砂防堰堤。そちらも彼らの縄張りだか冒険すべき場所なのではないかしら。公道を通るイノシシの鳴き声を聞いた人もいるし、私はサルの姿を見ています。

  家人がキツネを見た数日前、この裏山の向こう側にある菜園レストラン「山里ちゃふぇ」のパティシエさんから、ちゃふぇで飼っているニワトリがキツネに食い殺されたと聞いたところ。もしかしたら、目撃した夜も、ちゃふぇの鶏小屋を襲った帰りだったかもしれません。でも、ちゃふぇでは鶏小屋から鶏を移し、警戒を怠らなくなっているはずなので、もしあのキツネが遠征してきたとしても、たぶん、狩りはうまく行かなかったと思うのですが。

  前にも書いたように思うのですが、ずっと昔、キツネがトウモロコシを取っていってしまうのに往生した稲武の人たちが、毒餌をまいてキツネを全滅させたことがあるそうです。それで、トウモロコシの害は減ったのですが、かわりにイノシシが急激に増えました。

  どういうことかというと、キツネの大好物は、イノシシの子供のうりんぼう。キツネが食べてくれるおかげで、イノシシの害はたいしたことがなかったのだそうです。それが、キツネがいなくなったせいで、イノシシが我が物顔に振舞うようになり、畑も田んぼも、キツネの害どころでない多大な被害がもたらされることになった、という話です。

  「こんなことなら、キツネを生かして置けばよかった」

  私にこの話をしてくれた地元の老人は、ポツリとこういいました。

   でも、キツネを「全滅させた」といっても、ずいぶん前のことですし、稲武近辺だけの話でしょうから、どこかでずっと生き延びていたはず。そろそろまた近辺に出没を始めても不思議ではありません。

  ブルーベリーなどの若芽を好んで食べるウサギも、肉食のキツネも、人間にとっては困った存在ではあるけれど、どれかを絶滅させてしまうと、この話のようにもっと困ったことになりかねません。ときには戦う必要もあるのでしょうが、必要以上には戦わないで、共存できる道がみつかるといいなあ、とおもいます。  

   
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こころざし工房の石鹸

2012-04-03 16:24:16 | 奥三河three trees+
   奥三河Three trees+のメンバー、中村志江(ゆきえ)さんの主宰するこころざし工房の石鹸を紹介します。

   2年前、彼女から初めて手作りのオリジナル石鹸をもらって以来、私はずっと彼女の石鹸だけを使っています(コチラ→)。それまで、石鹸というものをほとんど使わなくなっていたのですが、彼女の石鹸に出会ってから、石鹸に対するイメージががらりと変わり、私の毎日の生活になくてはならないアイテムのひとつになりました。

  この2年の間に、彼女の石鹸の種類はどんどん増えました。それぞれ、固さ、におい、使い心地に特長があるようなのですが、私はまだどれが一番自分の肌に合っているのかは特定できません。鈍感なのかもしれませんが、はっきり言ってどれも気持ちいい。

  こころざし工房の石鹸のよさは、作っている志江さんの顔の色艶と髪の毛の質を見れば歴然としています。すっぴんの顔はつるつるつるだし、きめ細かい。髪は黒々と光っています。生まれつきよかったわけではなく、自分の石鹸を、体にも顔にも髪にも使い出してからこうなったと言います。

  ついでに言うと、彼女とはかなり年齢差のある私も、彼女の石鹸を使い出してから、色艶もなめらかさもそれなりによくなってきたように思います。

   さて、この美しい石鹸、イベントではたいていういろうと間違えられ、一度などは高齢の女性が口の中に入れそうになり、あわててやめてもらったほど。以下、彼女のしおりから何箇所か引用します。
   
    「ひとつひとつ丁寧に時間をかけて手づくりした石けんです。油はすべて植物性油100%。食用にできる良質の油を使用しています。着色料・合成香料・防腐剤無添加の、人や環境に優しい安心できる石けんです。手づくり石けんには、天然グリセリンがたっぷりと含まれています。その為、志工房の石けんは豊かな保湿力を備え、油溶性・水溶性、両方の汚れをきれいに落とすことができる、うれしい石けんなのです」

  この天然グリセリンというものが、肌には大事な成分なのだそうですが、大量生産の石鹸だと急速に乾かして製造する必要があるためせっかくのグリセリンが抜けてしまい、そのせいで使ったあと肌が突っ張るような感じになるのだそうです。すでにあるものをわざわざ抜いてしまうなんて、もったいないことをするものです。

  石鹸の種類は現在9種類。

  「*米ぬかとはちみつの石鹸  
    愛知県稲武産(大野瀬)の有機栽培で育てた筒井さんのお米からとれた米ぬかを使用しています。信州産のアカシア蜂蜜を配合しました。油の72%がオリーブオイルでできた無香料のマルセイユ石鹸です。
   *酒かす石鹸  
    愛知県奥三河の純米大吟醸、「蓬莱泉」の酒粕をふんだんに使いました。無香料の石鹸ですが、ほんのりと酒かすとはちみつのよい香りがします。70%がオリーブオイルでできた、やさしい石鹸です。
   *ラベンダー石鹸  
    ラベンダーの精油とラベンダーの粉末を配合した、志工房人気の定番石鹸です。ウコンの粉末が入っています。ラベンダー精油とゼラニウム精油の好まれやすい香りです。
   *花石鹸  
    ポットマリーゴールド(別名:カレンデュラ)というハーブの黄色い花びらを散りばめました。ほんのりとお花のやさしい香りが漂います。
   *柿渋石鹸 <マンダリン>or<ティートゥリー> 
    国内産の無臭柿渋を使用しています。リクエストによって生まれた人気のクレイ入り石鹸です。オレンジに似た香りの<マンダリン>と、すっきりとした香りの<ティートゥリー>の2種類の香りの中からお選びいただけます。
   *ローズウッドの石鹸 
    ローズウッドとローズゼラニウムの精油のブレンドです。ローズの花をイメージして、ピンク色の天然フレンチクレイを使用しています。香りも泡立ちもとても良い石鹸です。
   *ヒマラヤンソルトの石鹸  
    ヒマラヤの岩塩をほんの少し石鹸に溶かし込みました。フレンチクレイで模様付けした、72%がオリーブオイルのマルセイユ石鹸です。泡立てネットを使用されることをお勧めします。さわやかな香りで、塩の特長を兼ね備えたとても気持ちのよい使用感です。
   *トゥルシー石鹸(ホーリーバジル) 
    トゥルシー(ホーリーバジル)は、インドの薬草医学アーユルベーダにおいて最も神聖な植物といわれています。名前の通り、ホーリー(神聖な)バジルです。ホーリーバジル精油と無農薬・自然栽培で育てたトゥルシーのティーが入っています。
   *カモミール・ラベンダーの石鹸 
    甘くすっきりとした、よい香りが特徴の泡立ちの良い石鹸です。2層の色は、日本で昔から洗浄に使われてきたといわれている「あずきの粉」を使用しました。キュッキュッといった洗い上がりが心地いいです。」

  一つ一つの単品もいいけれど、4個ずつセットしたお試しセットは、プレゼントにとても重宝します。私は友人知人になにかちょっとプレゼントしたいとき、このセットをよく選びます。気に入った石鹸が見つかった人は、そのままファンになっているみたい。 

  こころざし工房の石鹸は、現在、どんぐり横丁で販売しているほか、アンティマキと一緒にイベントにも出店しています。近いところでは、4月14日(土)のベジフェスタでご覧いただけます。奥三河Three trees+のブースにお越しください。

  なお、この石鹸に関するお問い合わせ、ご注文は、アンティマキの問い合わせメールにてご連絡ください。                          
                                                 
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アンティマキの、優しく易しいパンとスコーンとスープの講習会を開きます。

2012-04-03 15:31:44 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
  体に優しく作るに易しいパンとスコーンとスープの講習会を、どんぐり工房で開きます。


  昨年の春、知人に「ぜひ売ってほしい」といわれて販売を始めた、こねずにつくるパンシリーズ。発売以来、イベントなどで、「こねないでいったいどうやって作るの?」と、たびたび尋ねられました。

   パンはこねないとできない、とほとんどの人は思っているはず。その常識を覆すパンの作り方を考案したのは、藤田千秋さんという料理研究家。彼女の作り方をもとにして、ホシノ天然酵母を使ったこねないパンが生まれました。

   このパンは、前日、大きな漬物用のシール容器に材料を入れて粉っぽさがなくなるまでかき混ぜておくだけで、翌朝にはしっかり発酵が進んでいて、二次発酵を終えてから焼けば、普通のパンと遜色のない、おいしいパンが出来上がります。

   忙しい方、パンが好きでもこねるのが面倒で作るのをためらっている方に、ぜひとも覚えて頂きたいパンです。一昨年2度開催しましたが、友人知人からぜひ開いてほしいとの要望をもらったので、再開する事にしました。

  パンと一緒に作るアンティマキのスコーンは、バターも牛乳も卵も使わない、甘さ控えめのスコーンです。豆乳と植物油を使っているので、脂肪のしつこさがありません。ジャムをつける手間を省いて、最初からサンドしてしまった、一風変わったスコーンと、胡桃と黒糖を入れたスコーンを作ります。野菜スープは、動物性食品やスープの素などを一切入れないで、野菜や豆だけで作る、おだやかな味のスープです。

   講習会の詳細は以下のとおりです。

   *日時:5月13日(日)午前10時~午後3時
   *場所:どんぐり工房(豊田市武節町) 
   *参加費:2000円(材料費込み) 定員:15名
   *講師:アンティマキ(村田牧子)
   *問い合わせ・申し込み:どんぐり工房 
    (ただし、申し込みは4月20日から)電話0565-83-3838
  
  一昨年の講習会の様子は、こちらからご覧ください。




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ジャーマンヨーグルト

2012-04-03 14:24:19 | たべもの
  京都にいたころ、近所の自然食品店で見つけてたびたび買っていたおいしいヨーグルト、名古屋・藤が丘の成城石井で再会しました。
  
  共進牧場のジャーマンヨーグルトです。

  コクがあって濃厚。すっぱさがちょうどよいのか、なにもかけなくてもたくさん食べられます。メイプルシロップをちょっとかければ、りっぱなアイスクリーム代わりのおやつになります。とにかくいいヨーグルトです。このヨーグルトをコーヒーの濾紙でで漉して、ヨーグルトチーズを作ったらかなりおいしいものができそう。

  共進牧場のHPによれば、独自のバランスで育てた菌で、長時間発酵させるのだそう。創業120年のこちらの牧場は、加工場に隣接した直営の牧場の見学もできるようになっています。

  そういえば、このヨーグルトには、アンティマキがヨーグルトスコーンを作るときに使う小岩井のヨーグルトと同じように、粉砂糖がついていません。納豆のたれと辛子同様、ヨーグルトにはあの粉砂糖を添付するのが当たり前のようになっていますが、使わない私には無用物。こういうところも、好感をもてます。

  ところで、たまに別のヨーグルトを買って粉砂糖が残ったときは、捨てるのもしのばれるので、夏、酒や酢でハチのトラップを作るときに使おうと思ってためています。


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