アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

5月のどんぐり工房の草木染め講習会~葛・藤・桑・蓬で緑葉染め~

2023-05-30 10:14:47 | 草木染め

  5月の染め講習会は、葛と藤と桑と蓬を使った緑葉染めを行いました。

   庭先の石垣の間からぐんぐん伸び始めた藤。

  こちらも伸び始めた、まだ柔らかい葛の蔓と葉っぱ。

  桑も、伸び方が今年はいつも以上に早い気がします。そして蓬。こちらは工房の庭先で採取しました。

   春の時期だけにできる緑葉染めは、水にソーダ灰を入れて煮だすことで、緑色の生まれる染め方です。黄色系の色の成分が先に出やすいので、一番液はいつもはあまり使わないのですが、今回は最初から渋い緑色が出ました。それで、1番液と2番液を足して染めたら、こんな色になりました。あざやかな緑ではないけれど、渋めのお茶色、とでも言いたい色。

   こちらはコナラ。敷地内に育ちすぎたこの木を先日家人が伐り始めたのですが、わけあって、中断。講習会の前日、その場所に行ってなんとなくこの木を見ていたら、突然風が吹いてきて、ギシギシと音が。と、目の前で、どどっと木が倒れました。太さは直径15センチほど。高さは結構ありました。すぐに、倒れてきそうな場所から逃げたので、事なきを得ました。いいところ見られた! で、倒れた木の枝を採取してきて、枝葉の煮だしをしてみました。

   こんな色です。黄色のようなベージュのような、穏やかな色です。クリやシラカシと、同じ系統の色が出ました。

   鉄媒染したコナラ。左端の茶色の糸は、鉄媒染のあと、消石灰の上澄み液につけたものです。スカーフの模様は、紐をぐるぐると巻いただけ。おしゃれなスカーフになりました。

   シミのついてしまった白いブラウスがよみがえりました。

   こちらは昔のおかあさんたちのエプロン。

   レースのピアノカバーを持参した方がいらっしゃいました。見ただけでは化繊か綿かわからなかったのですが、染めてみたら、冴えた黄緑色に。着物のショールになりそうなすてきな一品になりました。

   こちらは蒸し器用のふきん。茶色っぽくなり、破れもあるものなのですが、こんなきれいな色に変身。粗い織なので、夏、首に巻くのによさそう。破れたところを繕うか隠すかしたら、りっぱなプチスカーフの出来上がりです。

   古い木綿の蒲団綿をガラ紡の機械を使って紡いだ、アップサイクルの糸。右から、コナラ鉄媒染&消石灰、コナラ銅媒染、緑葉染め、コナラ銅媒染、コナラ鉄媒染。豊田市松平地区で、昔盛んだったガラ紡績の稼働の再開を始めたおぎゅうの里の野々山大輔さんの作品です。

   ご自分で染めたり、わたしの講習会で染めたりした糸。それぞれに、日本の古い色の名前が付けられています。

   一日かかって、たくさんの染めができました。やっぱり染めは楽しい。次回は6月30日金曜日。いつもはたいてい第四土曜日の開催なのですが、今回は特別に平日に開きます。くわしくは、どんぐり工房のHPをご覧ください。

 

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明日、常楽寺オーガニックご縁市に出店します。

2023-05-27 23:35:44 | アンティマキの焼き菓子とパン

  明日は、豊田市下山地区の常楽寺で、オーガニックご縁市が開かれます。昨年8月以来9か月ぶりの開催。静かな山寺が、一日にぎわう日となります。

  今回のテーマは、「風土火水~わたしをつくるもの~」。「身に着けるもの~わたしとともに~」には5店舗、、「オーガニックフード~わたしになるもの~」には6店舗出店。アンティマキもこちらで出店します。

  お持ちするのは、穀物クッキー4種にざくざくクッキー、米粉の味噌ビスコッティ、白味噌とピーナッツバターのガレットブルトン、米粉のあんこ入りマフィン。パンは、なんちゃってルヴァン種のカンパーニュ。プレーンのほかライ麦とイチジク入りをお持ちします。

   ご縁市では、本堂で、ヨガ、3歳からの性の科学と健康講座が開かれ、境内では、子供たちが自由に遊べるよう、虫取り用のたもや籠が用意されています。小川で遊ぶのも野原で遊ぶのも自由。一日気持ちよく過ごせる場所です。来週からはしばらく雨になりそう。5月の最後の日曜、どうぞこちらにお出かけください。お待ちしています。

  常楽寺 豊田市野原町中野46 

   10時から15時まで。

  (20+) 常楽寺オーガニックご縁市 | Facebook

 

 

 

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あした守綱寺読み聞かせの会のマルシェに出店します。

2023-05-22 19:06:32 | アンティマキの焼き菓子とパン

  毎月2回、開いている寺部町守綱寺の絵本読み聞かせの会。あすは、今月二回目の会です。いのはな農園と一緒に、本堂の浜縁にて焼き菓子の販売をいたします。

  お持ちするのは、穀物クッキー5種のほか、人気のざくざくクッキー、まるごと甘夏ジャムとココアのクッキー、米粉の味噌ビスコッティをお持ちします。他にカカオニブとチョコチップのスコーンも。パンは、なんちゃってルヴァン種の全粒粉入り食パンを少しだけ持っていきます。

  あすは、飛騨古川のあいいいろパン工房のパンの販売もあるそうです。こちらのパン、材料の吟味も製法も素晴らしい。おいしいパンをおつくりです。こちらは早い者勝ちだそうなので、お早目のお越しを。

  先日来、だいぶ初夏の気温になってきて、やっと毛糸ものを手放しました。今年は春が長かった。でもまだ薪ストーブを焚く日は訪れそう。昼夜の気温の差は相変わらず激しい毎日です。街(平地~標高の低い土地)へ行くときは、いつも着ていくものに悩みます。あしたはどうなのかしら。

  守綱寺の読み聞かせの会は、10時半から。マルシェは11時からです。お昼には終わりますので、早めにどうぞ。

 

 

 

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足助すげの里で石窯の会を開きます。

2023-05-12 10:50:38 | アンティマキの焼き菓子とパン

   稲武地区ハウスポニーにある石窯よりも、小さめのかわいい石窯が、足助地区すげの里にあります。昨秋、お試し会を実施し、こちらでも、わたしとオクダキヨミさんの二人で、こちらでも会を開くことになりました! 共催は、おいでん・さんそんセンターです。

  すげの里には、石窯のほか、便利な調理室があるので、そちらを使って、アンティマキのパンと焼き菓子、それにパンに合うおかずやスープなどを作る会としたいと思います。

  第1回目は6月10日。初夏の草やハーブを取り入れたピザを焼き、調理室のコンロで重ね煮スープを作り、石窯の様子や周囲の緑を見ながらランチを楽しみましょう。
 
  食後は、ライ麦入りカンパーニュと、ざくざくクッキーを石窯の余熱で焼きます。小麦粉やオートミール、ナッツやドライフルーツ、野菜などは、主に有機栽培の材料を使用。レシピの内容について、いつもの石窯の会より少し詳しくお話しできる、いわば講座と石窯で遊ぶ会の両方の良さを兼ね備えた、楽しく学べる会としたいと思います。

  ただし、石窯の扱いはその日の温度や湿度など、気候により思うように調整するのが難しいものです。ハウスポニーより小さい窯なので、温度調節はさらに難しい部分があります。焦げたり、温度が低すぎてなかなか焼けなかったり、段取りが悪かったりとさまざまなことが起きると思いますが、ともに、面白がったり不思議がったり一緒に原因を考えたりしてくださるとうれしいことです。
****
■日時:6月10日(土)10時~15時
■講師:村田牧子(アンティマキ)・オクダキヨミ
■定員 先着7組(最少催行組数5組)
■参加費 5,000円/1組 +300円(使用料)
※ピザ1人前、スープ1人前、生地量500gほどの天然酵母パン1本、焼き菓子(パンと焼き菓子はお持ち帰り)
※ご家族の場合に限り、ピザ1人前とスープ1人前を1,100円にて提供いたします。
■申し込み・問い合わせ:アンティマキの問い合わせメイルまたはauntie-maki@cb.wakwak.com
●主催
すげの里(一般社団法人おいでん・さんそん)/村田牧子(アンティマキ主宰)共催
●今後の予定(第2回目以降は、変更の可能性があります)
第1回 6/10(土):初夏の草とハーブのピザ、ライ麦入りカンパーニュ、ざくざくクッキー、重ね煮スープ
第2回 8月初旬予定:ベジカレー、ナン、パラダイス酵母のパン、チャイスコーン
第3回 10月中旬予定:カルツォーネ(餃子ピザ)、なんちゃってルヴァン種のパン、ジャム入りマフィン、スープ
*****
  以下は、3月末すげの里で開いた、有志グループの会の様子です。
  ハウスポニーの石窯に比べると、小ぶりの石窯ですが、表面にタイルが貼ってあって、とにかくかわいらしい。
   屋内の調理場とは別に屋根だけある作業場があり、使いやすい。
  すげの里は、山里の暮らしを体験してもらうためにできた施設。もちをつくための臼、羽釜や簡易竈、五平餅づくりや畑の耕作のための道具が充実しています。
   パンの生地量は500g。発酵籠に入れて二次発酵させます。
   施設の裏は小山になっていて、崖登りして遊べます。
   この日は、根菜とチリメンジャコのピザを焼きました。
   スープは調理室で重ね煮スープを。自家製白味噌のスープです。
   施設の敷地内にはささやかな小川も。ツクシや和ハッカを見つけたので、ツクシはピザに載せ、和ハッカはハーブティーに入れました。
   この日の焼き菓子は簡単アップルパイ。
   リンゴの甘さをそのまま生かした、素朴なパイが焼き上がりました。
   作業の合間のおしゃべり。
   クープが上手に入り、石窯ならではのおいしそうなカンパーニュの出来上がり。
 
   すげの里は、足助市街地と稲武地区の間にあり、宿泊もできる施設です。豊田の材木を使った居心地のよい部屋が3部屋あります。宿泊料が安いのも魅力。前日から泊って、朝は周辺の山里散策を楽しみ、石窯の会に参加する、という方法もあれば、会に参加した後どんぐり温泉まで足を延ばして、温泉入浴と夕飯を済ませて戻り一泊。翌日香嵐渓やきららの森など、近辺の周遊を楽しむという手もあります。山里で過ごす格好の季節が始まります。どうぞ、お越しください。
   
   なお、稲武のハウスポニー同様、すげの里でも、5組以上の参加者がいれば、日時を調整のうえ、石窯の会を開きます。メニューや予算も相談に応じますので、お問い合わせください。
 
   
  
 
 
 
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あした福蔵寺ご縁市に出店します。

2023-05-02 18:59:38 | アンティマキの焼き菓子とパン

  12年ほど前にはじまった、旭地区の山寺のささやかなイベント。マルシェと音楽とときには踊りと落語などなどが本堂の浜縁と階段を舞台に繰り広げられます。アンティマキは、初回からほぼ毎回出店。パンデミックの間しばらくお休みしていましたが、昨年度から再開。今年は昨年より出店者が増えているようで、うれしいことです。

   お持ちするのは、まず、米粉とあんこの蒸しマフィン。先日発売してからまずまず好評を博したので、今回もお持ちします。トッピングの桜の塩漬けは、昨年のものと今年のものを。赤さが際立っている方が今年つけたばかりのものです。作り方が違うのか一年たったから色があせたのかわかりませんが、加熱しても赤さが変らないのに驚きました。少ししか漬けられなかったけれど、来年まで少し残して色の褪せようをみてみます。

   先日来、いい組み合わせだなと思っているのが、カカオニブとチョコチップ。過日は、ある集まりの折にココアも入れてパウンドケーキにしてもっていったのですが、今回は、スコーンにしてみました。食感と甘さがいいとおもう。お試しください。

  そのほか、パンはなんちゃってルヴァン種のパン2種。プレーンのカンパーニュとライ麦、クルミ、レーズン入りのカンパーニュです。ただ今まだ一次発酵中なので、今夜真夜中の焼成となりそうです。

  クッキーは、穀物クッキー4種、味噌ビスコッティ、ざくざくクッキー、自家製白味噌とピーナッツペーストのガレットブルトンヌをお持ちします。

   2,3日草の庭に行くのを怠ったら、草が見事に!ふえていました。この白いかわいい草、昨年まではこの場所になかった気がしますが、今年は小さな群落をつくっています。何という名前だろう。

   ブルーベリーの花も満開。花の数ほどは実がならないのが残念。

   カキドオシと三つ葉が柔らかくておいしそう。

   中央にぐんと伸びているのが日本茜。今年はなんだか、たくましくなっている気がします。

   水仙も桜も花桃も盛りを過ぎ、今は新緑が美しい。でも、朝夕は家の中は10度からせいぜい15度。ほんとは薪ストーブを焚きたいくらいなのですが、こたつだけで我慢しています。明日は暖かくなるのかしら。風が冷たいかもしれないので、どうぞ羽織るものをお持ちください。

   福蔵寺ご縁市

   5月3日:10時から14時頃まで

   豊田市旭地区大田町  (20+) 福蔵寺ご縁市 - 春の福蔵寺ご縁市 5月3日(水)に開催します~ いつもの仲間たちと、いつものゆるやかな時間を楽しみましょう。... | Facebook

 

 

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