アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

宮島工芸製作所のご飯しゃもじ

2020-05-16 13:16:15 | 便利な道具・好きな道具
  しばらく前に、ヘルシーメイト岡崎店でちょっとしゃれた形のしゃもじを手に入れました。

  片方が斜めになっていて、片方に厚みがあります。手にしっくり馴染む形。素材は桜です。

  もち手もちょっと太くなっていて、しっかりしています。こんなに凝った形のご飯しゃもじははじめて。普通のぺらっとしたものより、確かに使いやすい。

  でも、私はこのしゃもじをお菓子作りの折に、へらのかわりにつかっています。多めの量の生地を混ぜるときに、ゴムベラだと柔らかすぎて力がかからず生地を混ぜることができない。木べらだと、形がぺらっとしているので、大体混ぜることはできても、ボウルの側面のほうは混ぜにくい。

   その点、このしゃもじは相当力を入れても大丈夫だし、側面に張り付いた生地もちゃんととれるし、便利です。難を言えば、もち手がちょっと短かすぎることくらい。ご御飯用だから、その点は仕方

    製作は、宮島工芸製作所

    このしゃもじの名前は、斜め丸型しゃもじ。斜めターナーとか、右利き用と左利き用の別々のしゃもじやターナーもあるようです。ヘルシーメイト岡崎店にも、数種のしゃもじやターナーが置いてあります。今度行ったら、よく見てみようと思います。
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棕櫚箒を修理してもらいました。

2015-06-21 14:35:10 | 便利な道具・好きな道具
    5年半前、私は和歌山県の桑添勇雄商店から棕櫚箒を購入しまいした(コチラ→)。棕櫚箒の使い心地は抜群で、もともと掃除機を出すのが嫌いなこともあって、日々の掃除は棕櫚箒ばかり使っていました。

   ところが、絨毯の上で無理な力を入れてはいたり、家具の隙間の細いところにつっこんで乱暴にゴミをかきだしたりしたせいか、数か月前から棕櫚の毛が抜けて落ちてきてました。修理に出しても結局新しく買うのと変わらないことになってしまうかもしれないと思って、ためらっていたのですが、やはりせっかく気にいっている道具なので、一度「箒の修理」というものをしてもらうのも経験かもしれないと思って、HPで桑添勇雄商店を検索しました。

   ところが、くだんのその商店のHPは閉鎖。代わりに見つけたのが、同じ和歌山県のたぶん同じ町の棕櫚箒製作舎です。読んでみると、桑添勇雄商店で修業したお弟子さんの製作所のよう。しかも、5年前の購入時、丁寧な応対で感心した女性のお弟子さんその人の立ち上げた製作所です。

    さっそくお願いしたところ、やはり今回もとても丁寧で細かいところまで配慮した文面のメッセージをくださいました。数回のやり取りの後、送付。2週間ほどたって修理が終わり、昨日送られてきました。

    新品かと思うほどの美しさ。一瞬、間違って新品を送ってくださったのではなかろうか、と思ったほどです。丁寧に結い上げています。最初いただいたときよりもっときれいな箒になっている気がしました。

    添えてあった3枚の紙には、私が送ったいたんだ箒の写真と修理内容、そして修理完了後の写真が載っていました。修理個所は6点。「全体的にゆるんでいたので、すべての糸・銅線をきつく締め直し新しくしました。見える部分は以前の意匠を尊重して修繕し、見えない部分は以前よりも強くゆるみにくい作りに改めました」と補足してあります。さらに自社のオリジナル葉書には、「お陰様で良い勉強になりました」とあります。わたしの雑な使い方でいたんだ箒をごらんになって、職人として「勉強」してくださったのです。

     さらにおまけも入っていました。いたんだ箒の棕櫚繊維を使って作ったミニ箒です。銅線も捨てないで、こちらに使ってくださったそうです。

     丁寧な仕事を心がけるだけでなく、材料を最後まで大事に扱うその姿勢に脱帽しました。こういう方がいて、いいものを世の中に出しておられることに感動です。うれしくなりました。今度こそ、大事に使おうと思います。ただいまこの箒、居間の壁につるしてあります。しけった納戸に置くのがもったいなくて。これからしばらくの間、うちに来た友人たちは、この箒と箒を修理してくれた遠い地方に住む女性の話を、わたしからきっと聞かされることになると思います。



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割り箸の話

2014-09-23 01:27:32 | 便利な道具・好きな道具
   以前から手に入れたいとおもっていた岐阜県郡上市産の割り箸を、昨日出店した八事山興正寺マルシェでやっと入手しました。

   スギの間伐材で作っているそうで、薬処理を一切していない割り箸です。100膳で500円ちょっと。思ったより安かった。

   販売していたのは、名古屋のオーガニックのお店。このお店の方によると、一般の中国製の割り箸を5本、ある人がカエルのはいった水槽に入れたところ、何分後かに、カエルがすべて死んでいたそうです。

   木がもったいないからというより、我が身を守るためにマイ箸を持ったほうがいいのだな、あらためておもったことでした。
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ダイソンのコードレス掃除機を買いました!

2013-02-02 17:38:38 | 便利な道具・好きな道具
   とうとう買いました。アメリカのダイソン社のコードレス掃除機。一般の掃除機並みにパワーがあって、しかもコードレスなのに充電後15分の間、パワーの低下がない、というキャッチコピーに惹かれて。

   値段は、前に私が買ったコードレス掃除機の4倍。日本製の普通の掃除機よりも高い値段です。さんざん迷った末、「強力なコードレスなら、掃除嫌いの私でも、きっとしばしば掃除する気になれるはず」と思い、先日購入しました。

   買ってから一週間。家の中がなんとなくきれいになった気がします。「拭いたようにきれいになる」とチラシのどこかに書いてありましたが、ほんとにそんな感じです。ごみ出しもとても簡単。この掃除機を選んで、正解でした。

   掃除機というものを使うのがめんどうで、ここ数年ずっと、ちょっとした掃除には棕櫚の箒を使っていました。手軽に出せるので、すぐ掃除する気にはなるのですが、板の間の場合、やはり埃が残ります。

   以前買った、コードレスの掃除機は、パワーがすぐに低下。それでも充電した直後に使えばちょっと掃除する分にはいいのですが、充電してしばらく経っていると、放電してしまっているのか、ほとんど使い物にならないこともあります。

   長いコードを引っ張りながら掃除する従来の掃除機は、たぶん私の手入れが悪いせいで、どうもすぐに吸引力がなくなります。といっても、私がこの間まで使っていた掃除機は、30年も前のものだし、そのあとは、友人のお下がり。最新式の掃除機なら、きっとすぐれているのでしょう。

   でも、ずぼらな私には、ダイソンのコードレスはぴったり。ただし、15分はすぐに経つので、先に棕櫚箒で大雑把に掃いておき、そのあと掃除機をかけています。これから難点が出てくるかもしれませんが、いまのところ、ほぼ満足しています。
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棕櫚タワシ

2011-02-11 10:41:41 | 便利な道具・好きな道具
  陶器の回収のため、岐阜県土岐市のどんぶり会館に行ったとき(コチラ→)、棕櫚タワシを買ってきました。前にもこの場所で同じものを買ったのですが、とても使いやすかったので予備にもうひとつ買っておくことにしたのです。

  見た目は普通の亀の子タワシと変わりありませんが、手でさわると違いがよく分かります。痛くないのです。このタワシで、私は鍋やフライパン、ときには食器も洗いますが、汚れたところにブラシ部分がちゃんと触れて、汚れ残しがありません。それでいて固さがあるので洗いやすい。柔らかいタワシと普通の固い亀の子タワシの両方のいいところを兼ね備えているように思います。

  タワシそのものの油落ちがいいのも特長です。てんぷらした後の鍋を洗っても、タワシが油っぽくならず、お湯でさっと洗えばすぐにきれいになるのです。

  現在、普通に使われている亀の子タワシは、パームヤシの繊維で作られているのだそう。大正末期から昭和初期にかけて棕櫚が不足し始めたため、南方のヤシを使うようになったようです。だから、あの固さは亀の子タワシ特有の固さではなく、パームヤシの特徴だと、この棕櫚タワシを使うようになってから知りました。

   棕櫚といえば、前に棕櫚の箒を買ったとき、和歌山が棕櫚の一大産地だったと知りました(コチラ→)。このタワシも和歌山の生まれ。タワシ職人が一つ一つ手作りしているということです。製造元の高田耕造商店のホームページには、タワシが出来上がる工程が丁寧に紹介されています。値段は400円ちょっと。手作りでこの値段とは、うれしくなります。

   ホームページには、野菜や体を洗う棕櫚タワシシリーズに「やさしいたわし」という名をつけています。「やさしいたわし」を使うと、「やさしいわたし」になれますよ、という含みがありそうで、おもわず微笑んでしまいました。

  ところで、亀の子タワシという呼び名は、株式会社亀の子束子西尾商店の登録商標(第393339号など)だそうです。でも、ああいうかたちのタワシをほかにどう呼んでいいかわからないので、そのまま、「亀の子タワシ」と記しました。   
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タジン鍋は便利

2010-08-12 21:40:56 | 便利な道具・好きな道具
 モロッコの土鍋・タジン鍋を買いました。しばらく以前に存在を知り、興味はあったのですが、1万円以上もするので買う気にならなかった鍋です。

  だから、恵那市のホームセンターで「1980円」の値札のついたタジン鍋を見たときは、小躍りしたい気分でした。まよわずすぐに買いました。

  ほんとのタジン鍋は、もっと細長いようなのですが、電子レンジ対応型だとかで、少しすそ広がりのこの形が一般に出回っているようです。1万円以上する鍋は上質の素材でできた鍋みたい。中国製のただの土鍋だから、この値段で売り出されているようです。

  タジン鍋の特徴は、ほんの少しの水分だけで蒸し煮の状態に仕上げることができる点。丈の高い蓋の中で蒸気がうまく対流するらしいのです。

  材料を鍋にいれて火をつけ、弱火にしてほうっておけばいいので、入手以来頻繁に使っています。いろいろ試してみましたが、なかでもたびたび作るのが、ざく切りした残り野菜を積み重ねて一番上にベーコンや豚肉をほんの少し乗せ、塩、胡椒をふりかけ、水を少し回しかけるだけの料理。弱火で20分も煮れば、やわらかくなります。味付けは好きなように。

  とにかく野菜がおいしくなるのがうれしい。もちろん動物性を入れなくても、野菜のうまみが引き出せます。マクロビオティックの重ね煮もやってみました。

  スクナカボチャの煮物も上手にできました。適当に切って、しょうゆとみりん、水をまわしかけるだけ。上から塩をぱらぱら振ります。そして蓋。

  20分後、ふたをあけたらできあがっていました。味はきちんとついています。普通は出しに浸かった部分だけが茶色になっているのに、この鍋だと、数ミリしか出しに浸かっていなくても全体に染み込んでいるのです。ただし、途中であまり蓋を開けないほうがよいらしいので、開けずにがまんしていたら、少し焦げ付いてしまいました。

  夏野菜を使ったラタトゥイユもできそう。タジン鍋でできそうな料理を、もっともっといろいろ試してみようとおもいます。
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久々の開催、祇粘堂自宅ショップ

2010-06-23 10:11:53 | 便利な道具・好きな道具
  静岡県浜松市内の普通の家で、年二回だけショップを開いている女性がいます。アクセサリー作家の榊原加奈子(コチラ→)さんです。彼女は、稲武のブルーベリー園「ブルーベリーレーンいなぶ」の直売所・マコの店の店内の装飾も手がけています。

  昨年一年は妊娠と出産でお休みでしたが、この6月久々にショップが開店しました。11回目です。私は一昨年、マコの店で榊原さんと知り合い、アンティマキのクッキーと草木染め製品を販売して頂きました。

  再開はまだ先だろうと思っていましたが、パワーあふれる加奈子さんは育児の傍ら、一人で企画と準備、運営を手がけました。今回は規模を小さく限り、開催は10日ほどで、営業時間を短くしました。

  ショップの主力商品は、加奈子さんのオリジナルアクセサリー。木の粘土を使った品々です。エスニック風の柄が面白く、一見石かなと思える外見なのですが、持ってみると軽い。木の粘土ならではのよさです。

  ほかにおいてあるのは、加奈子さんが選んだ家具や陶器、衣類、雑貨、バッグなどなど。普通の住まいがこの期間だけはおしゃれなお店に変身します。置き方、見せ方がいい感じです。

  アンティマキの草木染めの風呂敷です。キッチンとの境に使っています。自分が染めたものなのに、色と柄がきれいなので、ついみとれてしまいました。

  洗濯ばさみでつるし、カーテン代わりにも。加奈子さんはモノを生かす名人です。

  ここにくると、何かしら必ず気に入ったものを見つけます。今回はこれだけゲット。おおきな籠は、何かの草で編まれていて、とっては木でできています。イベントのときに使おうと思って買いました。とりあえず今は、壁に飾っています。

  籠に入れてある細長いものはインド製の火バサミ。鉄製で重く、しっかりしています。先がとがっているので、細かいものもつかめそう。それにかっこいいのです。

  ストーブ仕事で一番よく使うのは火バサミ。アルミ製のださいものしかなかったので、うれしい。いい物を見つけました。籠は2500円、火バサミは1900円。加奈子さんのショップは値段も良心的なのです。二つの袋はケニアの紅茶。香りが高くておいしい紅茶です。

  次回のショップは秋に開催の予定だそうです。今度は、アンティマキの焼き菓子もまた置いてもらうことになりました。
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背中みの

2010-06-22 10:26:03 | 便利な道具・好きな道具
  こちらに来て、「背中みの」というものをはじめて知りました。みのは知っていても、背中みのは初耳。野良仕事のときに仕事着の上に羽織る、わらでできたちゃんちゃんこのようなものです。

  みのは雨よけですが、背中みのは日よけ。直射日光をさえぎります。その効果は驚くほどで、羽織るとほんとに涼しくなり、ほっとします。いわばわらが木陰を作ってくれているのです。 

  こちらはどんぐりの里いなぶで買いました。地元の方が作った製品です。

  だいぶくたびれてきたこの背中みのは、地元の方が講師の講習会で作りました。編み方は俵を編むのと同じなので、俵編みの道具で作りました。縄をなうのが難しくて、講師の方にほとんどやってもらいました。

  ところで、このふたつの背中みの、もとは外側に垂れた穂の先に稲の実がついていました。たしかどちらかは黒米だったとおもいます。それが、ある日ふと気がついたらいっさいの実、つまりお米がすっかりなくなっていました。

  犯人は野ネズミ。だいぶあとになって納戸を片付けたとき、布類の入った箱の中に黒米の穂先が丁寧に並べてしまってあるのを見つけました。いつか食べようと、大事にとっておいたもののようです。巣を作る予定だったのかもしれません。

  
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「暮らしのお店」に行ってきました

2010-06-16 00:19:47 | 便利な道具・好きな道具
  安城にこの春できたばかりの「暮らしのお店」に行ってきました。こちらは、野菜料理のレストラン「野菜がおいしいごはん」、雑貨店「くらしのものがたり」、パン屋「しあわせをはこぶパン」、それに自然派住宅の建築会社のモデルルーム「気持のいい木の家」の四つの店舗が、いっしょに一つ屋根の下に収まっています。  

  最初に入ったのは小さな雑貨屋さん。刺し子の小物入れ、シェーカーボックス、鉄の蚊取り線香などなど、センスがよくてしっかりしていて、見ていて飽きないいい道具が、古材を使った棚の上に並べられています。

  でも、どれもみんなかなりの値段です。見るだけにしておこう、と思っていたら、390円の値札のついた小さな袋を見つけました。ネパール製のイラクサで編んだ石鹸入れです。イラクサは決してかびないのだそうで、石鹸入れには最適。手触りは意外とごわごわしていなくて、自然の色合いが美しい。買いました。石鹸入れにはもったいない気がするのですが、ほかに用途を思いつきません。

  パン屋さんはおかずパンの種類が豊富で、見たところかなりユニーク。ねぎがいっぱい載っていたり、ドライトマトがはみ出ていたり。

  買ったのは、天然酵母のカンパニューと全粒粉のパンなど。香ばしくておいしかった。おかずパンもついでに買ってみました。

  どちらも出来上がったパンにいろいろトッピングしてさらに焼いたもの。左はベシャメルソースを塗ったパンにマッシュポテト、オイルサーディンが載っています。右はハムをサンドした上に緑の野菜のペーストたっぷり塗ってあります。右上はカレー味のラスク。珍しいので買ってみました。

  モデルルームへはレストランから中庭を通っていきます。小道には瓦が縦にぎっしり並べられています。このあたりは三州瓦の産地。その瓦を使っているのかどうか分かりませんが、美しい曲線を描いています。

  モデルルームは北欧風の家具やしつらえ、デザインが魅力的でした。今度はぜひともレストランへ行ってみようと思います。

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ヒノキ笠と背負い籠

2010-05-20 10:31:33 | 便利な道具・好きな道具
  久しぶりに木曽に出かけました。稲武から国道153号線を走って阿智村で左に曲がり、昼神温泉郷を抜けると木曽に入ります。木地師の里で木工製品を物色したあと、妻籠方面に向かいました。

 妻籠のちょっと手前に「桧笠の家」があります。前に何度も訪れたことはあるのですが、いつも竹製品ばかり見ていました。今回初めてここが全国でたぶん唯一「桧笠」を売っているお店だということを知りました。

 これがヒノキ笠です。農作業や山仕事、川での漁にも使われていて、耕地の少ないこのあたりの主要な産業として成立っていたのだそうです。最盛期は明治のころで、「100万枚ちかい生産量を誇っていた」と、「蘭(あららぎ・南木曽岳の麓に広がるこの一帯は蘭の里というそうです)桧笠」のパンフレットに書いてあります。

 今は生産協同組合ができていて、土地の方々が作って販売しているそう。特産のヒノキを薄く切って長細い短冊(ひで)に切り、編んで作ります。かぶってみると、見た目よりはるかにかぶり心地がいいのに、驚きました。

 大きさはさまざま。天辺が二重に編んである高級品もあります。

  ニホンカモシカの剥製がかぶっているのは三角が深い形のもの。きょとんとした目に似合っています。

 野良仕事に便利そうなので、ひとつ買いました。私の頭にちょうど合う枠を探してもらいました。気に入ったのがなければ付け替えてくださるそうです。

 背負い籠と青竹のザルも買いました。どれも美しくてつかいやすそうです。青竹の籠に入っているのは「ひで」の端切れ。お風呂に入れるといい香りがするそうです。おまけにもらいました。笠は発送もしてくれます。
 *ひのき笠の家 (0264)58-2727
  

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