アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

足助のミヤコイチへ納品しました。

2020-09-27 14:42:22 | アンティマキの焼き菓子とパン
  足助のろじうらバンバン堂が数か月前から始めた、足助旧道での朝市・ミヤコイチに納品に行ってきました。

  場所は、和菓子の加東家の隣の空き店舗。呉服屋だった家が数年前に改装され、一層しっかりしたつくりになったのに、すぐに空き家になったのだとか。その空き家での朝市です。

  中はちょっと暗いのですが、古道具がいろいろ配され、バンバン堂の智子さんのセンスの良さが随所に光っています。

  おいてある品は、近隣の山里の良質の野菜や足助市街地のお店の品、ちゃんとした作られ方をした調味料や、着物をリメイクしたおしゃれな服までさまざまです。

  今日並んでいた野菜の作り手は、旭のいのはな農園、足助の徳八農園、下山の福えびすファーム。私はその中から、ほうれん草とサツマイモを頂きました。

  ほかに、すぎん工房の酒粕クッキー、有機バナナ、ゴーバルのハーブソルトも購入。アミノ酸のはいっていないインスタントラーメンも気になりましたが、今度にしました。

  私がお持ちした焼き菓子は、平飼い名古屋コーチンの卵と四つ葉バターの入った、黒糖&生姜粉の穀物クッキーとオートミール&ナッツのクッキー、アニスシード入りのオートミールのクッキー、チリミックス&バジルのクラッカー、それにニンニクのクラッカーです。

  ミヤコイチは、水曜日以外の毎日朝9時半から12時半まで開催。出品者が交代で店番しているそうで、今日のお店当番は、着物のリメイクを手掛けているひろみさん。大島紬や絞りの浴衣、男物の長じゅばんなどから格好のいい服が誕生。目の保養になりました。

  小一時間ほど、店内を見たり、智子さんやひろみさんとお話ししていたのですが、その間、何人ものお年寄りの方が来訪。足助の旧道沿いには昔あった八百屋や食料品店が次々に撤退。車でちょっと行けばコンビニもあるし、食品スーパーもあるのですが、近隣に住むお年寄りには遠すぎる。彼女たちにとっては、ちょっとした買い物のできるミヤコイチは便利な存在のようです。

  covid-19禍のため、イベント出店がかなわなくなったことに加えて、私自身が、だんだん大きなイベントに出店する元気が失せ始めたので、近場でこういうマルシェがあるのはうれしいことです。たまに、少しずつお持ちいたしますので、どうぞのぞいてみてください。

  帰りがけ、高知からやってきた久保田のアイスクリームをいただいて、大急ぎで稲武に帰りました。

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡崎のヘルシーメイト・ラカンカ・べーぐる庵に納品しました。

2020-09-26 21:37:14 | アンティマキの焼き菓子とパン
   本日、ヘルシーメイト岡崎店、ラカンカ、ベーグル庵に、焼き菓子やパンをお持ちしました。

   焼き菓子は、穀物クッキー2種のほか、アニスシード入りオートミールのビスケット、チリミックス入りのほど良いからさのクラッカーはバジルをプラスしたもの、それにニンニク入りのクラッカーです。

   ニンニク入りのクラッカーはひとつきほど前に発売開始したもの。いまは、シンシア豊川さんの自然栽培のニンニクを使っています。チーズがはいっている?と聞かれたほど、乳製品のようなおいしさのあるクラッカーなのですが、材料は粉と塩とニンニクと菜種油だけ。ビールのつまみにおすすめのクラッカーです。

   パンは、パラダイス酵母ジュースで仕込んだ、ピンクペッパー入りの白いパンと、ライ麦・ラム酒漬けレーズンとカレンズのはいった黒っぽいパンの2種。どちらもヘルシーメイトにだけ納品しました。

   こちらは、明日納品する焼き菓子。足助のミヤコイチへお持ちします。10時頃までには訪れたいと思います。

   ミヤコイチは足助の旧街道のなかほど、加東家の隣の空き店舗で、水曜日以外のほぼ毎日、9時半から12時半まで開いている朝市です。2回目の納品ですが、市にいくのははじめて。新鮮な質のいい野菜が毎朝とどいているようで、買い物が楽しみ。着物をリメイクした洋服なども販売しているそうです。

   きょうは、朝9時頃稲武を出て、岡崎へ。あちこちの道の崖には赤い曼殊沙華が咲き誇っていました。うちの曼殊沙華も満開。知らないうちに生育場所が広がっていて、うれしい。草を刈って種が飛んでもちゃんと地面に着地できるようにしてやりたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明智町でヨガとランチ

2020-09-24 21:20:41 | 小さな旅
   毎月2回、稲武でヨガ教室を開いてくださっている横光あゆみさんは、明智町の方。きょうは、彼女の住む明智町に、ヨガ仲間6人と車に同乗して出かけました。

   明智町は大正村のあるところ。昔何度か訪れたことはありますが、大正村以外の場所に行くのははじめて。大正村近辺の電信柱や信号機、なぜか緑色。大正時代がこの色だった?
 
   稲武を出て45分足らずで町の施設に到着。あゆみさんを待って、ヨガの開始です。3週間ぶりのヨガ、気持ちいい。教室に通って久しいのですが、家でなかなか実行しないので体はかたいまま。でも、動かすと、「あ、こんなところ伸ばしたことない」と思える箇所がいっぱいです。

   そして最後のシャバーサナでは、私は必ず寝ます。あゆみさんの話では、温度差が激しいと自律神経が緊張して体調を崩すのだとか。6月以降、長雨と酷暑で体がだいぶ疲れている上に、日較差が大きくて、なんだか体の芯がついて行っていない感じがありました。1時間だけのヨガですが、体がいまどうなっているのか、気づかせてくれる大事な時間です。

   ヨガの後訪れたのは圡田金商店。製麺所です。おいしいうどんをつくっている、というので立ち寄りました。連れの何人かはよく知っていて、「どたきん」と呼んでいました。店の構えを見て、思い出しました。小学生の頃、しばしばお使いに行った製麺所のことを。もう少し間口が狭かったけれど、似ています。昔は、米の裏作で小麦を作っている土地が多かったから、たいていのちょっとした町に製麺所があったのでしょう。こちらのお店は、創業百三十年。いまは、うどん、きしめん、ひやむぎのほか、ラーメンも作っています。特に焼きそばがおいしいというので、全員が購入。訪れた6人の家は、たぶんどちらも今夜のごはんは、焼きそばだったはずです。

   ランチはあゆみさん行きつけのお店、クラシヤ。こちらは前から行ってみたかったカレー屋さんです。全員一致して注文したのは、ルーロー飯と二種のカレー、つまりこの日のメニューのすべてが載ったごはんです。辛さが適度で、ココナッツミルクの味がまろやかな、おいしいカレーでした。ルーロー飯の味もよかった。ご飯には長粒米が混ぜてありました。

   ケーキもおいしいというので、4人で4種のケーキを頼み、無理して4等分していただきました。こういうことができるのうれしい。木の実のタルトが一番好みでした。

   今年に入って、covid-19感染拡大のため自粛が続き、家族以外の誰かとどこかへ出かける、ということがなくなっていました。外食はもしかしたら9か月以上していなかったかもしれません。友人と会って一緒にご飯を食べる、ということはままありましたが、誰かの家か戸外でお弁当を広げるのが普通になっていました。3人以上の人とある程度長い時間、とりとめなくおしゃべりする、というのも久々です。体がほぐれたのと同じように、気持ちもほぐれました。
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラフトコーラの講座に参加しました。

2020-09-23 08:32:51 | 手作りのたべもの
   しばらくまえになりますが、暮らしの学校でいとカフェのクラフトコーラづくりの教室を受講しました。
   
   イベントでしばしばご一緒するいとカフェさんは、豊田市駅近くのカレー屋さん。カレーもとてもおいしいのですが、イベントで私がよくいただくのが、スパイス入りの飲み物いろいろ。特にスパイスコーラは、スパイスが効いていて、味も香りもいい。この春お店での講座に参加する予定だったのが、covid-19の感染拡大防止のため中止に。残念におもっていたところ、暮らしの学校で、夏に続き二回目の講座が9月に開催されると知り、すぐに申し込みました。

   いとカフェさんが用意したスパイスは20種類以上。免疫力アップブレンドとデトックスブレンド、二つの推奨モデルのうちどちらかをえらび、各自お皿に取ります。

   わたしが選んだのはデトックスブレンド。カルダモン、オールスパイス、クローブ、シナモン、ジャンジャー、ナツメグほか10種類にプラスして、この実でレモングラスとレモンバームを足しました。

   彼がブレンドしたコーラの粉~甜菜糖とキビ砂糖他主要のスパイスが入っているものを水で溶かし、少し煮てからスパイスとハーブ類を一気に入れます。冷めたら要してきた瓶に入れ、完了。

   水や炭酸で薄めるほか、牛乳や豆乳で薄めてもおいしいそう。わたしは、外での作業後、水で薄めてちびちび飲んでいます。あと少しでなくなるので、シロップを入れてもう一度楽しみたいと思います。

   焼き菓子づくりやそのほか料理に使おうと思って買ったスパイスの残りが、結構あるので、あと数種買い揃えたら、このコーラ、簡単に作れそう。自分なりのブレンドもしてみたい。でも、問題はバニラ。いとカフェさんによればバニラがあるとコーラっぽくなるのだそうですが、このところバニラの値段が急騰して、わたしはお菓子には一切使わなくなりました。バニラを入れずに、体に良くておいしいスパイスコーラ風飲料はできないものでしょうか。試してみたいとおもいます。
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月のどんぐり工房の染め講習会

2020-09-23 06:14:09 | 草木染め
   先日醤油の天地返しをした折、醤油樽の入れてある戸外の小さな蔵の温度は19度でした。一月前の同じ場所の温度は45度! あっというまに秋が深まりました。

   さて、9月の染め講習は4連休最後の日の昨日、開きました。

   広報では「9月の染め材料はクズ」と告知しましたが、敷地内では、採取しやすいところに今年は生えておらず、採取場所を探しに行く時間もなかったので、わずかに採れたクズのほか、ススキ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、カナムグラなど、私宅とどんぐり工房周辺に生えていたものを適当に採ってきました。野草ミックス染めです。

   ススキは穂が出ている状態なので、ちょっと時期遅れ。クズは少量。そのほかも今の時期どれくらいの色が出るか心配でしたが、薄めの黄色がちゃんと出て一安心。

   もう1種類は栗の皮です。

   こちらは外れなし。少々虫唾ってはいましたが、多めの皮を入れたためかなり濃い染液になりました。一番上の大きな布は、参加者のお一人がお持ちになった厚めの絹の古い反物。白布の時はぱっとしませんでしたが、染まってくるにしたがって光沢が出てきました。さすが絹。

   手前のエコバッグは、鉄媒染に消石灰の上澄み液をかけたもの。向こう側のグレーは、鉄媒染。

   反物は、鉄媒染したら茶色みのあるグレーに。写真は少し薄めになりましたが、ほんとはもっと濃くて渋いいい色です。

   糸やゴムで縛ったり縫ったりしてつくった柄。知多木綿の手ぬぐいだそうです。

   こちらは、野草ミックス染めのグラデーションTシャツ。

   銅媒染の黄色がきれいです。

   黄色は銅媒染、草色は鉄媒染です。

   今月も、しみじみうっとりするようないい色が出て、参加した方々に喜んでいただけました。10月は、17日土曜日に開きます。詳しくは、どんぐり工房のHPをご覧ください。染め材料には、ヨモギかセイタカアワダチソウを使う予定です。もう一種類は未定です。

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青ミカンを使って作ったもの

2020-09-19 22:24:34 | 手作りのたべもの
   一週間前、自然栽培の青ミカンを手に入れました。静岡県浜松市のみたらいやさんのミカン。日照りが続いて葉が落ちすぎ、このまま放置すると木が枯れてしまうので、完熟を待たずにたくさんのミカンを摘果しないといけない、ということで、岡崎市の自然食の弁当屋・ラカンカさんの仲介で届きました。

   スダチやカボスみたいですが、酸っぱさはさほどではなく、このまま魚や肉の料理に使うと、ジューシーでまろやかな味に。でも、日がたつうちにみるみる黄色く熟してきたので、きょう、いくつかの加工品を作りました。あおみかんの加工は初めてです。

   まずこちらはミカンシロップ。レモンシロップや柚子シロップ同様に、同じ量の粗糖につけただけ。簡単なのですが、漬けたことをわすれないようにしなくちゃ。私はいつも、中身を入れたままほったらかしにしてしまうことが多いので、柑橘類の場合は、皮の苦みが出て、シロップがおいしくなくなることがしばしばなのです。

   次いで作ったのは、ミカン塩。レモン塩と同じです。ミカンを小さめに切り、重量の2%の塩を混ぜてフードプロセッサーで回します。へただけは取りますが、あとはすべて一緒に。苦みは多少残りますが、たいしたことはありません。さわやかな味です。

   冷蔵庫にずっと残っていた貰い物の酸っぱいブドウの実をほぐし、塩レモン少々に、オイル、米酢、胡椒と一緒にフードプロセッサーで撹拌し、できたのがこちら。ブドウドレッシングです。色がきれい。

   もっとも青いミカンだけ選んで作ったのは、砂糖煮。

   薄い輪切りにして鍋に入れ、ひたひたの水を注ぎます。ミカンと同量の粗糖を入れ、火にかけます。

   30分ほど煮ると、やっと、皮が何とか食べられるほどのやわらかさに。そこで火を止めそのまま放置。こちらは、ケーキなどのトッピングにしてみたいと思って作ったのですが、水気が多すぎたかもしれません。それに、固い皮は食べるとき障りになるかも。

   ともあれ、どのように使うと最適なのかは、あとで考えることにします。ひとまずこれで、貴重な青ミカンをすべて加工することができました。ああ、すっきり。
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「獣人」

2020-09-18 10:54:58 | 映画とドラマと本と絵画
  1938年のジャン・ルノワールの映画。原作はエミール・ゾラ。

  ジャン・ギャバン扮する蒸気機関車の運転士は、遺伝的なアルコール中毒のせいで、暴力的な発作を起こすことがあり、過去、かなりひどい事件を起こしたこともあることがほのめかされる。彼はそのことで苦しみ、恋人の求愛にこたえられないでいる。

  あるとき、上司の妻に出会う。彼ら夫婦は、上司の嫉妬が原因で、ある金持ちを殺害。そのことに気付いた妻は主人公を誘惑。しかし、次第に二人は恋仲に。

   映画冒頭から、白と黒のコントラスト鮮やかな張り詰めた画面にくぎ付けになります。昔の映画と侮れません。精神医学や遺伝学、そのほか周辺の学問がまだ今ほど進んでいない時代の小説なので、主人公の病がどういうものなのか、いまいちよくわかりませんでしたが、それはともかくとして、昔のフランス映画はよかったなあ、と思わせてくれる映画ではありました。

   一つ驚いたのは、ジャン・ギャバンたち機関士たちは、会社に所属するのではなく、一匹狼のトラック野郎のような存在だったらしいこと。彼らには、自分の担当(持ちものではないはず)の機関車がそれぞれあり、燃料である石炭の代金を自分で支払うシーンがありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石窯で遊ぶ会、開きました。

2020-09-18 08:50:03 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   先日の日曜日、ほぼ10か月ぶりに石窯の会を開くことができました。集まってくださったのは、根羽村の方たち4家族。大人5人に子供8人の参加です。

   石窯を焚くことがまず久しぶり。晴れてなかったのは残念でしたが、暑すぎず涼しすぎずで、頃合いの気温でした。でも、窯担当のキヨミさんは暑かったかな。

   さて秋のピザは、秋の草入り、と去年から決めました。今回入れた草は、ソバ(草ではありませんが、うちでは草のように伸び放題)、ムラサキツユクサ、イヌタデ、ゲンノショウコ。ほかに、青シソの葉と穂、ブッシュバジル。

   草は各自すきなだけ。

   今回は、トマトの角切りを最初に載せて、そのあと、草いろいろに、タマネギ、オクラ、ナスの薄切りなどをトッピング。いつものように、チーズはモッツァレッラとセルロース無添加の溶けるチーズを最後に載せました。

   スープは、カボチャやジャガイモ、タマネギのほか、白いんげんやコーンもいれてもりだくさん。自家製白味噌と塩、胡椒で味付けした昆布だしのスープです。いつものように、かまどに火をつけ、大鍋で調理。かまどの火担当は、この日唯一の大人の男性参加者であるお父さんにお願いしました。

   どの作業も、子供たちが熱心に率先して手伝ってくれました。日頃お料理に親しんでいるのか、どの子も、手慣れた調子で、包丁を握っています。かたわらで、おかあさんたちが見守るのがほほえましかった。

   2時間ほど焚き続けて窯は400度以上に。窯の天井が白くなってきたら、焼成に頃合いの温度というサイン。キヨミさんの指導のもと、それぞれで自分の伸ばしたピザを窯に入れます。

    できあがり。スープと一緒に召し上がっていただきます。

    あいにくの雨で、ハウスポニーの草はらにテーブルを出すことはできませんでしたが、屋根のある場所に思い思いに座ったご家族の皆さんから、「おいしい!」「これまでで最高においしいピザ!」「オクラがあう!」との声が。久々にお聞きしたうれしいことばです。

    ピザを食べ終わったら、窯の燠をかきだし、温度を下げて、2次発酵のすんだ大型ライ麦パンの焼成を始めます。

    こちらも各自、自分の印をつけたパンを窯に。

    ほぼ30分後、焼きあがありました。石窯の火で焼いた生地量750gのパンは、何度見てもほれぼれします。

    味見のために切ったまだ熱い黒パン。このパンは、少し冷めてからのほうがおいしいのですが、大人も子供も、みな異口同音に「おいしい!」。写真の二人のお子さんは、1本分のパンがすべてなくなるまでほぼこの場所に陣取り、食べ続けました。

    もうひとりいました。まんなかのお嬢さんも。

    いつも思うことですが、普通のパン屋ではめったにお目にかからないライ麦パンを、これまでこの会にいらした方のほぼ全員が、絶賛なさいます。中身は、国産小麦粉やオーストラリ産有機栽培の全粒粉とライ麦粉、塩と圧搾菜種油がすこしとホシノ酵母。ナッツやドライフルーツなどの具材は入っていません。ごくごく素朴なこのパンを気に入ってもらえるのは、ほんとにうれしい。

    最後の仕事は、スコーンづくり。アンティマキ定番のスコーンです。この日は、冷凍してあったラフランスのジャムを入れました。

     焼き上がりはこちら。スコーンの表面に塗ったのは豆乳。卵や牛乳でなくても、十分いい焼き色になります。

     少し薄めのスコーンはちょっとカリッとしすぎでしたが、ほぼどれも、中はしっとり。石窯のスコーンは、何度食べてもおいしい。こちらは黒パンとともに、お土産に。

     この日は、知人たちがお友達家族を募ってお申込みくださり、開いた会です。でも、Covid-19感染拡大防止のため、石窯のある施設、ハウスポニーは、定員を15名(スタッフ・赤ちゃんも入れて)と決めたため、最初に希望なさった人数より減らしていただき、やっと開くことが来ました。今回、参加できなかったご家族は、10月18日にお越しいただき、会を開くことになっています。こちらのほうは、人数にまだ余裕がありますので、参加したい方がもしいらしたら、アンティマキまでご連絡ください。

     また、11月か12月に、私たち主催の少人数の石窯の会も、開こうかと思っています。今年はミライ塾に参加しないので、乳製品卵なしのシュトレンの会とするかもしれません。詳しくは追って告知いたします。

     木々に囲まれ、山々を遠望できる場所にあるハウスポニー。この気持ちのいい場所にしつらえられた大きな石窯は、ほんとにすぐれものです。感染そのほか、とにかく久しぶりの開催なので、いろいろ心配がありましたが、開いてよかった! ぼちぼちですが、できるだけ気をつけながら楽しいことを続けていきたいと思います。
     



    



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GONZORE TRAILの森を訪れました。

2020-09-17 10:56:38 | 小さな旅
   足助の過疎の集落に住んでいる知人の藤澤あやさんが、婚家先の持ち山を「GONZORE TRAIL」と名付けて整備し、美しい森に変えつつあります。しばらく前にこの話を聞いてから、ずっと訪れたいとおもっていましたが、昨日やっと願いが叶いました。

   手作りの木の橋を渡ると、杉やヒノキの針葉樹の森が広がっています。針葉樹の森と言っても、かなり間伐してあるので、明るい。木々の向こうには、清流が流れています。

   川のある場所は、森からすぐ。森と川が一体になって、あたりの景観を形作っています。そのせいか、木々の緑を見ながら聞く川の音が、ことのほか心地よく響きます。

   針葉樹のほか、カエデ類などの雑木も。古い木にからみついた太い蔓は、サルナシかもしれないとのこと。1町歩ほどの広い森には、コケや小さな植物、実生の木など、無数に生えています。

   細い木の株を覆った苔。かわいらしい。

   実生のねむの木。こういうのを見て歩いていると時間を忘れそう。

   朴の実。初めてみました。大きさはこんなです。

   もう、枯れていますが、とげとげ。クリのイガのようなものだとか。

   森の端のほうに横たえられた倒木。あやさんの夫君が川から運び出し、この場所にしつらえたのだそうです。揺れるベンチになりました。ここに座ると、森全体が眺められます。

  彼女たちは、今年の冬、この森の整備に着工。小さなお子さんもいっしょにご家族で作業を開始。標高600mにある寒い山の中で、笹竹の駆除にいそしみました。

   「私が住んでいる集落は、6軒ある家のうち、実際に住んでいるのは4軒だけ。子供がいるのはうちだけです。いまはみなさんまだお元気ですが、いつかこの集落が消滅の危機に見舞われることは必至。すばらしい場所なのに、朽ちていくのをただ見ているのはつらい。森の整備を始めた1番の目的と動機は、地域に人の動きを生み出し、地域の存続を目指すきっかけにしたかったからです。この土地の良さをまず知ってもらいたい。良さを感じてもらえる場所を作りたいとおもいました」

    はじめは、自転車が走れるトレイルを作って、人々が訪れる場所にしたいとおもいましたが、整備している間に、自転車のための場所だけにしてはもったいないと思うようになったのだそうです。

    彼女自身が森で過ごす時間が長くなるにしたがって、木々のにおいや風、川の音などが醸し出す心地よさに魅せられたのでしょう。わたしも、この日、数時間いただけで、なんだか胸が開くような気持ちよさを味わいました。

    この夏、彼女たちは、地域の方たちを呼び、山でのご飯会を開きました。過疎化が進むうえに、covid19禍でさらに人が集う場が減ったこのごろ。お年寄りたちはあやさんたちの計らいにとてもお喜びになったそう。この会はまたこの秋、開く予定だそうです。

    こちらは、デザイナーでもあるあやさんが考案したオリジナルTシャツ。鹿の角に山と川が配されています。

    シャツの前部分。木に寄り添うように人が座っているイラストです。書いてある言葉はドイツ語。「Waldeinsamkeit 」の後に地名が続いています。

   あやさんのFBの投稿によれば、「ドイツ語で、「Wald(ヴァルト)森」と「Einsamkeit(アインザムカイト)一人でいること、孤独」を合わせて「森の中に一人でいる気分」という意味です。森で孤独⁉︎‥ちょっと「怖い、寂しい」と思い浮かべがちですが、ドイツ語では、ポジティブな意味で、「自然との繋がりを強く感じて、リラックスしているような瞬間」の事を指します。森の中で、自然と共に在り、自然と一体化して、ゆったり過ごすようなイメージの言葉です。日本語にはない言葉ですが、まさに!私たちが作りたいフィールドを説明できる言葉です。MTBでももちろん遊べて、そして、自然の中で、ただ「自分で在る」ということを、ゆったり心地よく感じられる場所。自分のあるべきエネルギーを受け取り、満たせる場所。そんな場所です。(中略)アーシングや瞑想などのワークも考えています」とのこと。

    私はこの「Waldeinsamkeit 」という言葉に惹かれて、たぶんはじめて、オリジナルTシャツというものを買いました。選んだ色は「ダークフォレスト」。深い森の色です。きのうは、このシャツを着て森に入ったのですが、まさにこのことばどおりの気分を味わいました。

    お昼ご飯には、先週石窯でやいた黒パンを持参。杉の薄板のお皿に並べて木のカウンターに載せると、あまりに様になったので、うれしくなりました。森にはドイツパンがよく似合う。持参したナスのペーストとラフランスのジャム、あやさんの作った春雨と卵のスープ、キノコのアヒージョなどで、おなかも満喫。

    この日の帰り、同行した友人と話していて気がついたのですが、私はこんな山里にいても、木々の間を自由に歩きまわれる森に入ったのは、たぶんはじめて。この近辺には、きららの森や面の木など美しい森がたくさんあるのですが、どちらも、管理された散策路に沿ってしかあるいたことはありません。

    裏山など、その辺の山に分け入ることもありますが、そういうときは、木の株や竹の地下茎に躓かないように気を取られ、気分はなかなか愉快にはなりません。

   そんなことを思うと、自然を損なわないようにしながら、ゆっくり歩きまわることのできる森に変えてくださったあやさんたちのご苦労に、いまさらながら感謝の気持ちでいっぱいになりました。今度は、子供たちがこの森で自由に遊びまわる姿を見たい。倒木や木々は、かくれんぼうに格好の場所になると思います。

   帰る間際、あやさんがバッグから取り出したのは、松の精油。この森の松から採ったものです。松脂臭いかなとちょっとおもいましたが、そんな臭さは全然なくて、いつまでも嗅いでいたくなる芳香でした。この森にあるウスゲクロモジや、スギ、ヒノキなどからも精油を採り、様々な利用法を模索したいとのこと。あやさんの夢は広がります。
   ・・・・・・・ 
*GONZORE TRAIL オリジナルTシャツ 1枚 2800円(税込)
(ロッドにより価格が多少変動する場合があります。)
※このうち500円を環境活動家谷口たかひささん
https://m.facebook.com/chikyuwomamorou/
に寄付いたします。
GONZORE TRAIL のある御内の自然環境をずっと残したい。その為に、待ったなしの地球の状況を救う活動をしている谷口さんに、少しでも協力したい。との思いからです。
Tシャツご希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい。(以上は、GONZORE TRAILのFacebookから)
   





 




 
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日まちかど朝市に出店します

2020-09-08 00:16:07 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
  当日の告知になりましたが、本日、寺部町守綱寺で開催する絵本読み聞かせの会のあとの、まちかど朝市に出店します。

  7月の終わりに半年以上ぶりにこちらに出店。買ってくださる方とお話ししながらの対面販売、久しぶりで楽しゅうございました。読み聞かせの会は毎月第二週と第四週に開催しますが、今月私が出店するのはあしただけです。

  前回、あっというまに売り切れたパライス酵母ジュースのパン。今回は、レーズン入りと豆乳ヨーグルト入りをお持ちします。

   豆乳ヨーグルト入りは、オレガノとバジルも入れました。写真は、釜めしの器に入れて発酵中のところ。

   ほかには、穀物クッキー、うさぎ菜園のタマネギクラッカー、ブルーチーズクッキー、チリミックスのクラッカーをもっていきます。

   台風のため、突然中止になるかもしれないと思って、賞味期限の短いケーキやスコーンは、今回作りませんでした。あしたも、夜の気象予報によると、稲武は午前中大雨になるとか。もしかして出発できなくなったら、どうしよう、とちょっと心配しています。いまは、降っている様子はありません。

   読み聞かせの会は10時半から。まちかど朝市は11時からです。いつもどおり、旭地区のいのはな農園さんが、新鮮な野菜をもってこられます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする