アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ヘルシーメイト岡崎本店で販促出店します。

2018-02-22 23:03:39 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    あさって24日土曜日、4か月に一度のヘルシーメイト10%割引セール時の販促出店いたします。

    おもちするのは、穀物クッキー2種、ブルーチーズクッキー、ココアとまるごと甘夏ジャムのクッキー、ほうろく屋菜種油の穀物いろいろビスケット、アニスシードとオートミールのビスケット、黒ビールケーキ、こねずに作った玄米ご飯パンと小豆のパン、卵・乳製品不使用のクリームパン、おからのガトーショコラ、リンゴジャムスコーン、ブルーベリーの豆腐タルトです。

    ひさびさにいろいろつくっています。アンティマキ以外にも、業者が数店出店予定。年に3回のこのセール時出店。お客様とお話しできるのもたのしいのですが、ほかの出店者の方と交流できるのも勉強になってたのしい。朝10時過ぎから4時少し前まで店頭にいます。焼き菓子とパンは在庫があればそのまま店頭にならびます。セールについての詳しい情報は、ヘルシーメイトのHPをごらんください。みなさまのお越しをお待ちしています!
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稲武のプレーパーク

2018-02-10 16:48:47 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
    こちらに来てから知ったプレーパーク。別名冒険遊び場ともいうそうで、1990年代後半から日本での活動が始まったらしい。冒険遊び場とは、自然のなかで、遊具などを使わずに子供たちが自主的に遊ぶ場所のこと。昔の子供なら野山で遊ぶのは当たり前。でも、今の大方の子供は自然から遠ざかり、学校の放課後ただただ遊ぶということもなく、体を縦横に使うことがどんどん減っているようです。たぶんおしくらまんじゅうすらしていないとおもう。だから、あえて大人たちが、時には一緒に遊び、時にはそっと見守ってやれる場所と時間を提供したのがプレーパークのようです。

     このあたりでは、刈谷、みよし、豊田で、毎月、あるいは毎週、ほぼ定期的に開いているようです。このプレーパークが、稲武にもできました。

     道の駅・どんぐりの里から歩いて10分ほどの休耕地が、稲武プレイパークの場所となっている栗の木広場です。周りは山に囲まれていて、大きな栗の木や針葉樹も数本ある、気持ちのいい空間です。

     この場所でできることはたくさんあります。小枝を使ってチャンバラごっこ。木の枝に絡み着いたつるをとってリースづくり。ただただ終日穴を掘り続ける、というのもあり。そしてもちろん、かけまわったりよじのぼったりも。

     先々週の土曜日10日に今月最初のプレイパークが開かれたので、久々に見学に行ってきました。

      今年は雪が多いわけではないのですが、低温が続き、日陰は雪が残ったままの場所が多く、格好のそりすべり場所に。

     そりすべり~実はこちらに来るまでは未経験。来たばかりの15年前の冬、一度だけ夜中に自宅の裏道のスロープですべりました。以来、そのときにつかったそりはそのままほったらかしになっていたのですが、今年二度目のそり滑りを、この日のつい数日前、友人宅の裏山の坂道で体験。その家の5歳の女の子に乗り方、滑り方を教わって、ほんのわずかな距離をすべりました。それでも、スリル満点。ただ、それ以上の距離をのばす気になれず、その日は退散しました。

     そしてこの日。友人に誘われるままにそりにのり、先日よりはるかに長い距離をすべりました。といっても、急坂は避けてなだらかなところだけを選んで。長い分、満足感は大きく、そのほんの数秒間、滑っていること以外なにもあたまにのぼらなかった。久々に味わった快感でした。

      もくもくとそり滑りを続ける大人と子供がいるいっぽうで、広場のなかほどに組んである焚火スペースでは、おかあさんふたりが火をいじりながら歓談。昼ご飯は、たいていこの焚火に鍋をかけて汁をつくり、持参のおにぎりと一緒にみんなで食べるそうです。

      こちらは、しっかり固定できるテープ。いまはやりの運動具?らしい。バランスを取りながら、あるいたり跳躍したり踊ったりするためのものなのだそうです。友人に手を取ってもらって、あるいてみました。それでもふらふらし続けで、途中でギブアップ。でも、あの緊張感、あとになってまた味わいたくなりました。

      稲武プレイパークを運営しているのは、いなぶ地球子屋(てらこや)という、親子のサークルです。稲武を中心に、旭・足助地区や豊田市街地のメンバーで構成されています。7年ほど前に結成され、今はメンバーがほとんど一新。豊田市のわくわく事業の補助を受けて、童話作家・阿部夏丸さんをよんでの川遊び、城ケ山登山、草木染めなど、親子で自然と親しむさまざまなイベントを企画運営しています。昨秋は、映画「みんなの学校」の上映会を開催しました。

     彼女たちのプレーパークのモットーは、「こころの根っこは遊びで育つ」。親たちはこどものすることにできる限り干渉せず、ほんとに危ないことになりそうなとき以外は、とにかく見守る、というルールを大切にしています。

     20年以上前に聞いた話ですが、東京都内のある小学校で、朝授業の始まる前に子供たち全員を運動場に出してとにかく遊ばせたところ、数か月のうちに彼らの体力が向上したそうです。彼らがした遊びは、昔私たちがやっていた遊び。鬼ごっこ、陣取り、馬飛び、缶蹴り・・といった、遊具を使うのでもボウルを使うのでもなく、ただただ昔の子供の遊びを体験させたのだそうです。

     また、最近ほの聞いた話では、子供たちを自然の中で好きなように遊ばせて、自ら工夫したり考えたり行動したりといった体験が多い子ほど、頭のいい子に育つとか。そういう研究論文が確か欧米で出ているそう。からだもあたまも、遊びで育つ。プレイパークのような場所で過ごす時間は、子供にとってつくづく大事な時間だなとおもいます。もちろん、子供のころ遊び足りなった私のような大人にとっても。

     稲武プレーパークは、まだまだはじまったばかりなので、集まる人数はさほどおおくはありません。それで開催日はだいたい毎月1回か2回。今月は明後日土曜日24日です。来月は10日土曜日。お問い合わせはアンティマキまで。ご連絡いただいたら、地球子屋の担当者の連絡先をお教えします。
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本日、みよしアイモールの吉十にパンとスコーンを納品します。

2018-02-09 01:03:13 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   先日、穀物クッキーやおかき、ココアクッキーなど数種類のアンティマキの焼き菓子を納品した、みよしアイモール内の吉十に、本日パンとスコーンを納品します。

   お持ちするのは、全くこねずに作ったカンパーニュと柔らかめのライ麦パン、卵・乳製品を使わないで作ったクリームパン。スコーンは、黒糖と有機クルミ入り、カカオニブと有機アーモンド入り、自家製リンゴジャム入り、ほうろく屋菜種油と有機サンフラワーシードりの4種類です。

    クリームパンの中身は、設楽産の有機栽培の米粉が主原料。発売以来人気を博しています。リンゴスコーンは、信州産の低農薬栽培のリンゴをジャムにしたものをはさんでいます。久々に作りました。ほうろく屋の菜種油を使ったスコーンも、深い味わいをお楽しみいただきたいとおもいます。

    吉十では初めてのアンティマキのパンとスコーンの販売。いずれも数に限りがありますので、お早めにお求めください。遅くとも本日11時にはお店に到着できると思います。
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おでき治療に枇杷の葉

2018-02-02 15:55:15 | アンティマキ風自然的生活
   昨秋、家人の背中におできができました。結構大きくて根が深そう。

   枇杷の生葉があったので、枇杷の葉エキスを塗った患部にぺたり。

   すると一晩でこんなにおおきくなり、そののちこの枇杷の葉の貼付をくりかえすと、膿がどんどん出てきました。もともとのおできが小さくなったなとおもったら、今度は周囲に穴が開き、膿が噴出。枇杷の葉が古いのしかない時は、一日エキスにつけて柔らかくしてから貼りました。周囲の穴は一個だけではなく、3個くらい。ドバっと出るときもあれば、にゅるにゅるのときも。面白いほどの変化でした。

   結局2週間から20日ほどの治療で今回のおできは完治。実は家人のおでき、ちょうど2年前にも同じ場所にできました。

   そのときは、たまたま年末のことで医者は開いていないので、家にあった枇杷の生葉をくるくるまいておろし金でおろし、水を混ぜて患部に載せ、油紙とガーゼを貼付。このときも、毎日面白いくらいの変化があり、フェイスブックにその都度変化を載せたら、気もち悪がられながらも、興味津々、との反応が。

    ほぼ半月近くかかって、おできは小さくなりました。でもまだおできの根元は少々固かったのに、面倒になって勝手に治療を終了しました。それからほぼ2年後、おできの根が残っていたせいで、再度形成されたというわけです。

    今度はとことん治そうとは思いましたが、前回のようにすりおろすのは手間。それでただ葉っぱを貼るだけ、というきわめて横着な方法をとったのですが、大丈夫、治りました! 枇杷の葉の威力はすごいものです。今回は、しつこく貼り続けたため、患部の周辺からも膿が噴出。前日は何もなかった肌に突然穴があいて液体がでてくるとは、ほんとにびっくりしました。いいものみせてもらいました。



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昨年10月~12月の草木染め講習会

2018-02-02 15:05:36 | 草木染め
   昨年秋は忙しい日々が続いたため、どんぐり工房での草木染め講習会やほかの場所での講習会をブログで紹介しそびれました。おりおりにフェイスブックには投稿しているのですが、ちゃんとブログに載せることなく秋が終わってしまいました。

   写真もあまりとっていないので、辿れないのですが、思い出せる分だけ、まとめて紹介します。

   こちらは昨秋から始まった岡崎の暮らしの学校での染めの会に参加した方の作品です。クリの皮やアベマキのカクトなどを煮だして、茶色や焦げ茶色、グレーを出しました。

   ビー玉で絞っただけの模様。この模様、たのしい。

   こちらは、昨秋開かれたとよたまちさとミライ塾第一回目の講座。同じくアベマキのカクトやクリの皮を使いました。エコバッグはわたしの染めたもの。板をちょっとずらして色を増やしました。

   暮らしの学校の2回目の講習会では、古い枇杷の葉を使いました。枇杷の葉は染め材料としてとてもいいものなのですが、これまでは剪定してせいぜいひと月くらいまでのものしか使ったことがありませんでした。この講習会のおり、新しい葉を手に入れていたのですが、足りなくなりそうだったので昨年もらってすっかり乾いていた葉も持参。別鍋で煮出してみました。すると、いつもの生葉とは違う、ブルーベリーの枝葉や桜の枝を煮だしたときのような色になりました。染めてでてきたのは、こんな色。 

   こちらも同じ日の作品です。

   11月の終わりのどんぐり工房では、ビワの古い葉など。

   11月の最後の日は、豊田市街地の守綱寺で。参加者持ち寄りのクリの皮やどんぐりのカクト、境内で拾ったいがなど大量に煮出しました。材料が多いと液は濃くなります。この日はいつにもまして大成功。布靴も綺麗に染まりました。

   このお寺では、昨年は夏と秋、二回の講習会を実施。境内にある草木を採取して染める、こちらの講習会、なかなかたのしい。

   昨年最後のどんぐり工房での講習会は、芥子菜染め。市街地の友人が育ててくれる芥子菜をもらっては、ここ数年毎年染めています。出る色は水色。藍でもなくクサギでもないのに出るこの色、うっとりします。この芥子菜、来年からはもらえなくなることに。代わりに種をいただいたので、友人たちと手分けして育てることにしました。

   ただいま、どんぐり工房での講習会も暮らしの学校での講習会もお休みをいただいています。どんぐり工房は3月から、暮らしの学校は4月から再開します。日程は以下の通りです。

<どんぐり工房>
*3月25日日曜日
*4月21日土曜日
*5月27日日曜日
<暮らしの学校>
*4月16日月曜日
*5月21日月曜日
   詳細は、どんぐり工房、暮らしの学校のHPをごらんください。なお、5人以上の方が集まれば、どんぐり工房での染め講習会や出張講習会を開きます。お気軽にご相談ください。

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映画「愛の神エロス~若き仕立て屋の恋」

2018-02-01 21:36:29 | 映画とドラマと本と絵画
   「楽園の瑕」に続けて、ウォンカーウァイ他2人の有名な監督による共作映画「愛の神エロス3部作」を見ました。他二人とは、「セックスと嘘とビデオテープ」のソダーバーグと「太陽がいっぱい」のミケランジェロ・アントニオーニ。90歳を越えたアントニオーニの誘いで、3部作ができあがったそう。

   この映画のことを教えてくれた知人は、「ウォン・カーウァイだけが良作。あとはとるに足りない」というようなコメントをくれたのですが、ほんとにその通りでした。そのウォンの映画のタイトルは「若き仕立て屋の恋」。1960年代の香港が舞台。仕立て屋で働く若い男チャンが主人公です。彼の働く店の上得意のフォンは高級娼婦。フォンの住まいにドレスを届けたチャンは、寝室で客と性交するフォンの喘ぎ声に興奮。その興奮したままの彼を招き入れたフォンは、彼の体に自分の手を差し伸べ、服の上を繊細な動きでまさぐります。それが二人の出会い。

    原題は「The hand」。全編、裸のシーンはなく、つややかなドレスやスーツのしわの動き、顔や手の表情から、エロチックな気分を掻き立てられます。高慢でうそつきのフォンは次々に客に捨てられ、転落していきます。しかしチャンはずっと彼女への純愛を抱き続けます。いったんすべてのドレスを捨てるよう頼まれたチャンは、捨てずに保管。落ちぶれた彼女から久しぶりにドレスの注文を受けたチャンは、他の従業員や雇い主のいない深夜、昔自分が作った服をやせ衰えた彼女の体型に合わせて手直しします。出来上がったそのドレスを裁ち台にひろげて、彼は裾から手を入れ、あたかも服の下にある彼女の体をゆっくり撫でまわしているかのような表情に徐々に変わっていきます。このシーン、圧巻です。

    ドレスは「花様年華」同様、体にぴったり合うよう裁断されたチャイナドレス。筋はとてもわかりやすく、ねっとりしっとり描かれていて、知人のいう通り「良作」でした。最後の彼の表情もよかった。

    ソダーバーグの映画は、ある女の夢を見続けていることについて分析医に話すシーンが主。会話にウィットが少しちりばめられていてクスッと笑った箇所もいくつかありましたが、だからどうっていうことはない。アントニオーニにいたっては、「どうしちゃったの?」といいたくなるくらい、ひどい映画でした。だれが見ても、ウォン監督の作品が断然面白いというとおもいます。次にツタヤレンタルから届くのは「ブエノスアイレス」かな?
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映画「楽園の瑕 終極版」

2018-02-01 21:24:50 | 映画とドラマと本と絵画
   「グランド・マスター」を見てから、ツタヤレンタルで、ウォン・カーウァイ監督のまだ見ていない映画を数本頼みました。最初に来たのがこちら。「楽園の瑕 終極版」です。

    舞台は南宋の時代の荒れ果てた土地。そこに一人住んでいる殺し屋が主人公。かれのもとに毎年やってくる友人、かれの殺し屋家業を手伝う男、弟の敵討ちを頼みに来る女などなど次々に登場。話の筋はあるのですが、夢のよう。主人公が昔であったある国の王子に、冗談で「君に妹がいたら娶りたい」といったその言葉で、主人公の人生も王子(実は男装した王女)の人生もかわってしまいます。

    またまた描き方がすごい。のちの作品に比べて、あまりお金はかかっていないと思うけれど、「グランド・マスター」に至るには、ちゃんと前身があったのだと、納得できる画面でした。

    この監督の作品で最初に見たのは「花様年華」。話の筋は忘れたのですが、香港の裏路地の狭い階段を上がるチャイナ服の女性の、ぞくっとするほどなまめかしい腰は、いまでもはっきり覚えています。この「楽園の瑕」に登場する、たぶん男が迎えに来るのを待ち続けているらしい女性が馬を洗うシーンは、あの腰つきを見た時の気分を思い出させました。

    原題は「東邪西毒」。最後に残る二人の男がそれぞれこう呼ばれた、というのですが、意味は不明。深いいわくがありそうななさそうな。筋など関係なく、ボーっと見入ってしまった映画でした。実際の興行成績は最悪で、観客が次々に席を立ってでいったそう。でも、評論家には絶賛されたということです。
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