アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

サントリーのビール・深みの贅沢

2013-12-28 18:07:49 | のみもの
    何十年か前、サントリーの内幕を暴いたノンフィクションを読んでから、サントリーのお酒は、ウイスキーにしろビールにしろ、どうもあまり飲む気がしなくなり、ウイスキーにしろビールにしろ、めったに飲むことはなくなりました。

    でも、先日コンビニでこの「深みの贅沢」という名のビールを発見。基本的に麦芽とホップだけの材料で、ちゃんとつくってあるビールで、初めてみたものは、たいてい一度は買ってみることにしているので、とりあえず購入。期待はしていませんでした。

    ところが、おどろいた! おいしいのです。そして濃い。こくがあります。普通のエビスビールはこのビールに負けます。

    赤い缶には、「7つのこだわり」として、このビールの特長が記されています。アルコール度数は、6.5%。普通は5%なので、だいぶ濃い目です。そして、麦芽の旨味を引き出やホップの香りを引き立たせるための工夫をしている旨、明記しています。

    もう少し高めのドイツビールと比べて、遜色のない味だと思われます。限定醸造のようですが、サントリーも、宣伝費にばかりお金をかけないで、こうしてちゃんと中身をよくする工夫をやっとしだしたか、とうれしくなりました。
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冬の草木染め

2013-12-28 17:52:54 | 草木染め
半月ほど前、友人達とうちの裏庭で、冬の木々を煮出して染めをしました。その日の数日前に、稲武は初雪。いつもより、少し早い雪でした。

   染めに使ったのは、ピラカンサの小枝、ブルーべリーの落葉、それと乾燥させておいたカリヤス、アベマキのカクトです。

   ピラカンサは、アルカリ水で煮出す冬の木々の染めの中では、もっとも美しい赤が出ます。足助に住む友人が前日採種した小枝を持ってきてくれたので、さっそく煮出しました。

   ところが、いつまでたっても液が赤くなりません。それどころか、緑色になります。布を浸してみたら、緑色に。春先から初夏にかけて緑葉染めで出る色と同じ色になりました。写真の一番左がそれです。

   こんなことははじめて。持ってきてくれた彼女に尋ねると、どうやら、採取したのは、若い小枝らしい。それで、季節が違っても、緑葉染めの色になったようです。季節は冬なのに、不思議なことが起こるものです。

   ブルーベリーの落ち葉は、この日の一週間前に煮出した液を使いました。放置した間に、液はよりいっそう赤味を増しました。写真右から2番目の色です。赤というより茶色に近い色です。

   カリヤスは黄色。写真一番右は、タカキビです。アベマキは濃い目の茶色になりました。

   たくさん着込んで、寒い寒いといいながら外での作業を続けました。最後は、うつくしい色がたくさん生まれ、皆さん満足。

   さて、この日の数日後、朝おきたら、一面真っ白。初雪のときより、ずっとたくさん積もりました。ほぼ5センチほど。

   それでも、この日の雪は、かなり水っぽかったらしく、わりに早いうちに融けたのでひと安心でした。でも、これからは、ひたすら寒くなる稲武。きょうは、昼間でも稲武交差点はマイナス1度でした。

    イベントの季節が終わり、冬はちょっと一息つける時期。草木染めの仕事を進めたいところなのですが、作業場は外なので、今年もなかなかはかが行かないかもしれません。
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いなぶのおかき、あしたから発売です。

2013-12-26 21:14:00 | アンティマキの焼き菓子とパン
   お待たせしました。先週製造を開始したアンティマキのおかき、ようやくほぼ乾燥できたので、オーブンで焼いて、きょう袋詰めしました。

   明日の午前中、豊田市のやまのぶ梅坪店の店頭に並びます。これまでの、「冬のオカキ」改め、「いなぶの玄米おかき」という名にしました。
  
   やまのぶへは、昨日、穀物クッキー4種(全粒粉・カラスムギ・そば・カカオニブ)と、グラノーラ、オートミールと玄米粉のクッキー3種(ローズマリー入り・ローズマリーなし・ゴマ入り)を納品。

   ついで、本日、スコーン2種(クルミ黒糖・ライ麦+甘夏ピール+レーズン)、黒ビールケーキ、穀物クッキーのほうじ茶入り、それにこのおかきを発送しました。

   あしたで、やまのぶへの今年の納品は終りです。どんぐり横丁へは、穀物クッキーとスコーンをあす納品。こちらは、ようすを見ながら、穀物クッキーを補充する予定です。

   おかきは、今回はプレーンのみ作りましたが、おって、黒糖入りやカレー粉入りなどを作ってみようと思っています。


   
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田舎の手作りの味・うまかりんとう

2013-12-23 00:31:28 | たべもの
   やまのぶ梅坪店のママンのお気に入りコーナーのそばで見つけたかりんとうが、気に入っています。

    名前は、「うまかりんとう」。袋には、貼ってあるシールと、帯のふたつに、それぞれくまもんの絵が。

    小麦は有機栽培の自家製。材料はほかに、種子島産洗双糖・豆乳・卵・自然塩・一番絞り菜種油。かなり良質です。甘すぎず、油っぽくなく、ついつい食べ過ぎてしまう味。素朴なおいしさがあります。卵は、製造者の庭先で飼っている鶏が産んだものだとか。

    製造元はだんだんな。熊本弁で、「ありがとう」という意味だそうです。巾10センチほどの帯がかりんとうの袋にぐるりと巻かれているのですが、そこに書かれているコピーがおもしろい。

    「田舎の手作りの味  うま か りんとう  一度食べたら・・・
    なつかしい素朴な味 甘さひかえめ ほどよい歯ごたえ」
    
    裏には、大きな字で製造元の情報と材料が明記されているのですが、そこにも、「添加物は愛情のみです」と、ありました。つい、笑ってしまった。

    「うまか」は、熊本弁の「おいしいなあ」。それと、「かりんとう」の「か」をかけた掛詞になっていると思われます。言葉の随所に、このかりんとうに対する製造者の愛着が感じられて、ほほえましい。あした、一人暮らしをしている姪におくる荷物のなかに、このかりんとうも入れてやることにします。

    
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マデイラワイン

2013-12-23 00:13:42 | のみもの
   最近、寒くなったせいもあって、ビールを冷たく感じます。それで、日本酒やワインを飲む回数のほうが増えてきました。先日、何本かのワインを買いだめした折、たまたま1本、マデイラワインが混じっていました。聞きなれない種類のワインです。

   わたしが選んだのは、イーストインディアマデイラ10年。ポルトガルのマデイラ島でできるこのワインは、ポートワインと並ぶ、酒精強化ワインというものだそう。
   
   「マデイラ・ワインは、ブドウ果汁が酵母によって醗酵している時に蒸留酒を添加することで、醗酵中のブドウ果汁のエタノールの濃度を上昇させて酵母を死滅させることによって、強制的に醗酵を止めるということを行う酒精強化ワインの1種」と、ウィキペディアに書いてありました。

    どうりで、飲んでみたら、甘みが強くてお菓子みたいなお酒で、ついつい飲みすぎてしまいました。度数が高く、17度。ふつうのワインより2,3度高めです。

    小さい頃、わたしの実家では、正月のお屠蘇は赤玉ポートワインでした。わたしはあのお酒が好きで、正月の楽しみの一つだった記憶があります。

    サントリーのあのワインは、後にポルトガル政府から抗議を受けて、名称変更。いまは、赤玉スイートワインというのだそうです。

    この、もと赤玉ポートワインは、本当のポートワインの製造法で作られたものではなかったのようです。どんな味だったか、いまさら知りたいとは思いませんが、この年になってマデイラワインを飲むことができて、落ち着いた気分になれました。本物のポートワインに近い味に出会えたらしいから。

    もちろん、本物のおいしいポートワインも、そのうち探してみたいと思っています。
    
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おかき製造開始しました!

2013-12-19 14:13:21 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    この一年、イベントなどでたびたび、お客様から、「おかきはありませんか?」と聞かれました。「冬のオカキ」という名前で販売していた、もち米と粗糖、塩だけでできたお菓子のことです。聞かれるたびに、「冬になったら製造します。もうしばらくお待ち下さい」とお答えしてきました。

    ようやく本日、このおかき製造に着手しました。ほぼ1週間後には完成しますので、来週中には、やまのぶ梅坪店とどんぐり横丁に納品できる予定です。    
    
     このおかきに使っているもち米は、大野瀬町の筒井重之さんが栽培した低農薬の玄米です。玄米もちをついて粗糖と塩をまぜ、型に入れて固くなってから薄く切り分けます。その後、数日間、部屋の中で陰干しして、たたくとかんかんと音がするようになってから、オーブンで焼きます。

     いささか固くて、歯の悪い人には難のあるお菓子ですが、素朴で地味があります。「あなたのお菓子は甘くないからあまりすきでない」という人からも、「これだけはおいしい」といわれることもある、そういうお菓子です。

     「冬のオカキ」をあらため、「稲武のおかき」として売り出します。今週は玄米おかきだけ。その後、おって、別バージョンのおかき製造にかかります。乞うご期待!
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生リンゴケーキをきょう発売します!

2013-12-18 01:21:31 | アンティマキの焼き菓子とパン
    本日、リンゴケーキを発売します。これまでも、いくつかリンゴケーキを製造していましたが、こちらは、生のリンゴをたくさん入れた、新鮮な味わいのケーキです。

    材料は、信州産のリンゴのほか、国産小麦粉・全粒粉に圧搾菜種油、有機豆乳、てんさい糖、沖縄産黒糖にノンアルミベイキングパウダーとゲラントの塩。バター、牛乳、卵はもちろん、ナッツ類やシナモンなどのスパイス類も入れていません。きわめてシンプルなリンゴケーキに仕立てました。

    特筆したい材料が一つだけあります。それは、自家製レモンチェロ。リキュールです。数年前、無農薬のレモンが手に入ったので、その皮とウォッカ、白ワイン、粗糖をまぜて寝かせておいたもの。香りが高く、いい味になりました。

    このチェロが、シンプルなケーキにこくと味わいをかもしだしています。本日、豊田市のスーパーやまのぶ梅坪店に、11時過ぎ、納品の予定ですが、7個だけの限定販売です。柔らかいケーキなので、そっと切ってお召し上がり下さい。2,3個分で500円。値段はかなり低めに設定しました。やまのぶでお買い上げ下さった方々への、ささやかなサービスです。

    
    
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「安堂ロイド」最終回

2013-12-16 00:59:56 | 映画とドラマと本と絵画
  「八重の桜」最終回の2時間後に、「安堂ロイド」の最終回を見ました。こちらも、おもしろかった! 予想通り、科学者・沫嶋れいじ(字をわすれました)は、ロイドが彼の体を返すという形で、生き返りました。大団円。

   でも、ドラマの最後に、またロイドが沫嶋れいじと一体化したかのようなメッセージがパソコン画面上に出ました。もしかしたら、二重人格の人間+アンドロイドとして、彼らは生きることになった、とでもいうのでしょうか? そして、そういう人格の男が主人公になって、パート2がつくられるのかしら。だったら、期待する!

   それにしても、きょうも、現実の今の政府、財界、マスコミ、そして文化人に対する批判を込めていると思われる揶揄が、何度もアンドロイドの口から飛び出ました。そして何度も「アンダーコントロール」と。きょうの「アンダーコントロール」は、ばかな人間達を、自分達が支配下においているという意味で使っていました。

   SFなのですが、わたしには現代の感覚にフィットしているドラマに思われました。きょうは、二本もおもしろいドラマを見られて、満足です。
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「八重の桜」最終回

2013-12-15 19:12:58 | 映画とドラマと本と絵画
  たった今、NHKBSで、「八重の桜」最終回を見ました。最後は、感動。泣きました。福島のことだけでなく、今の日本に対する強烈なメッセージを読み取りました。去年の「平清盛」以上のすごさです。

   8時から総合テレビで放映。これまで見なかった方でも、最終回だけで、このドラマの大枠が分かります。ぜひ、ご覧になることを勧めます。
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「安堂ロイド」

2013-12-15 02:19:24 | 映画とドラマと本と絵画
   あしたで最終回となるテレビドラマ、「安堂ロイド」。久々に民放の日本のドラマを続けて見ました。

   主演はキムタク。天才的な科学者と、彼にそっくりのアンドロイド「安堂ロイド」の二役をこなします。100年後だったかの世界から来たロイドが、突然亡くなった科学者の婚約者を守るという「任務」をはたすべく、他のアンドロイドたちと死闘を繰り広げます。

   このロイドは、二千何年かにバグをおこして大量の人間を虐殺したアンドロイドの生き残り。きわめて危険な機械ということになっているのですが、実は、バグというのは嘘で、増えすぎた世界の人口を減らすため、世界の指導者達の命令に従って、アンドロイドたちが行動したのでした。

   この争闘の過程で、ロイドは自分達のやっていることの間違いに気づき、陰謀に加担した指導者達を殺戮。そのため、追われる身となったようです。科学者は未来の人間たちによって自分が抹殺されることを予知し、殺される前に、婚約者を守る任務を遂行するロイドを未来から呼び寄せたらしい。

   かなり複雑で、実はよくわからないところもたくさんあるのですが、楽しめました! アイザック・アシモフをもじった名前の刑事が脇役の一人。警察上層部も政界もアンドロイドに支配されていることを知らない彼は、体を張って、事件のなぞを解くことに奔走します。

   彼はたびたび、政治家や警察上層部に対する怒りをあらわにし、罵詈雑言を発します。彼の言葉は、そっくり今の日本の現状に向かっていっているようで、小気味良かった。

   ロイドは次第に、人間的な感情や感覚を持ち始めます。感動的なシーンも何度かありました。その一方で、新型アンドロイドたちの冷酷さがきわだちます。なかでも、女子高生スタイルのアンドロイドがすごい。

   彼女は、自分達を雇ったはずの日本の総理まで殺し、こういいます。「ネバーアンダーコントロール」 おもわず大笑いしました。脚本家が、先日の、東京五輪招致の際の、現首相の演説に出て来た言葉、「アンダーコントロール」を揶揄しています。

   このドラマも視聴率が低い、ときいていますが、今はどうなのでしょう。切り替えが冴えていて、アメリカドラマ風。先日、本屋で立ち読みした「安堂ロイド」の本には、キムタクがたしかこんな話を紹介していました。

   お母さんがこどもに、「あなたは毎日学校で授業を受けて、宿題もやって、何時間も学んでいるのに、なぜテストの点がわるいの?」とたずねたら、子供は即座に、「ぼくにその機能はついていない」と答えたそう。

   「機能はない」は、ロイドの常套句。子供はうまいこと、使っています。

   さて、きょうの最終回、まさか死んだはずの科学者が生き返ったりしないだろうな。ハッピーエンドだといいけれど。
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