アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

梅の実が不作

2024-06-05 00:05:40 | 手作りのたべもの
  恐れていたことが起きてしまった。梅の実がならない。
 
  裏作、なんてものではない。大木になった木の梢をいくら見つめても、一つも実が見つからない。かろうじて見つけたのはこれだけ。下に落ちていた未熟の実と、垂れ下がった一枝にだけついていた数個の実。
 
  FB友達の埼玉のガーデナーが、「裏作ということがないほどいつもたわわに実っていた梅の実が、今年はほんの少ししかとれないと聞いた。全国的に不作らしい」と投稿していましたが、こちらもやはり同じ状況らしい。
 
  彼女が紹介していた埼玉新聞では、原因を次のように分析しています。
 
  「(1)昨年秋の少雨で木に栄養が蓄えられなかった(2)2月の寒暖差が大きく不完全な花になった(3)その後に訪れた高温―が複合的に絡み合った結果だと推測している。「体力がなかったので、ただでさえ少ない実も木が耐えられずに落としてしまったのでは」と言う。 今シーズンは暖冬で梅の花が1週間ほど早く開いた一方、開花後に雪が降り受粉にも影響した。梅は同じ品種の花粉では受粉しても実がならない場合が多く、ミツバチを利用した受粉が広く行われている。ところが、開花後に寒の戻りが長引くと、ミツバチが飛ばなくなってしまう。近年は温暖化の影響で、開花期とミツバチが活動するタイミングを合わせるのが難しくなっている。」
 
  稲武の友人が分けてもらっている地元の農家でも、かなり少ないらしい。日進の親戚に聞いてみたら、2本ともにほぼ皆無。
 
  豊田市の別の山間地域に住む友人の家では、1本は例年通り。でも南高梅は2本ともほぼできていないそう。いつもたくさんの実をつけ、うちの梅よりはるかに採取しやすいので毎年大量にもらっている名倉の友人宅の梅のようすは、まだ知らせが来ないので不明ですが、私はだいぶ悲観的になっています。
 
  こんな時がいつかやってくるのではないかと思い、ここ数年、とりあえず梅干しだけは漬けていました。米と塩と味噌と醤油と梅干し。これだけはとりあえず確保しておきたい。
  
  果たして今年は無事、梅漬けをつくれるのだろうか。いつもなら見向きもしないでほうっていた未熟の梅、とりあえず醤油に漬けておきました。
 
 
 


 
 
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山椒の実のみりん漬けとドクダミ茶づくり

2024-05-28 23:48:59 | 手作りのたべもの
  しばらく外出や用事が多く、家にいてもパンや焼き菓子の注文がちょこちょこあって、ほんとはちょっとした時間など作れるのだけれど、意欲が湧かなくて最後に回されるのが、保存食づくり。意欲が湧いた時がつくりどき。
 
  やっと先日、ちょっとしたあいまに、ふたつの仕事を終えました。ひとつは山椒の実のみりん漬け。以前、軸を取るのが面倒で、「あとで使うときにとったらいい」とおもってそのまま漬けておいたら、実だけではなく軸まで柔らかくなって食べても支障がなかったので、今回も長すぎるところだけ切って、あとはそのまま漬けました。塩漬けとかゆでて冷凍とかいろいろやってみましたが、みりん漬けが一番。山椒あじのみりんとともに料理に使えます。わたしが一番よく使うのは、ちりめん山椒。ついで、だしを取った昆布で作る塩昆布。
 
  2枚目の写真はドクダミ茶用のドクダミ。毎年わんさと生えるのですが、花の咲く直前にその気になるのは珍しい。洗って干したので、今日は乾きませんが、第一段階は終了。いつもは、洗いもせず刻んで水気を切って、35度の焼酎につけることが多いのですが、今年はまずお茶にしてみました。
 
  3枚目はワイルドストロベリー。小さすぎて、実を見つけることがほとんどないのですが、今日は5粒もありつけました。
 
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旭地区さくら村の石窯で遊びました。

2024-05-16 00:53:59 | 手作りのたべもの
  一昨日は、旧ガキ大将養成講座、現あそびまNAVIの拠点・さくら村で石窯遊びの会でした。焼いたのは、日曜日に続いてアンティマキの草の庭で採取した野草と山菜。ただし、こちらは味噌ソースで。
 
  ウドの新芽と柔らかい茎、ミツバ、セリ、ミョウガタケ。お茶はカキドオシとヨモギとローズマリーとアップルミント。先日よりもさらに緑をたくさん載せました。味噌ソースはいつものトマトソース同様、自家製みそにみりんと水をどぼどぼ入れて、ほんの少しの粗糖を。そこにいりごま投入。火にかけなくても十分おいしい味噌ソースができあがりました。
苦いと思えたウドの新芽や茎に子の味噌ソースをつけて、参加した友人の4歳の男の子までがパクパク。彼はなんと山菜だらけのピザも平気で食べてくれました。
 
  焼き菓子は、米ぬか入りのカレークッキーとココアクッキー。名倉三川農園の無農薬栽培の米ぬかは、そのままでも甘い。この糠を窯に入れて軽く炒ると、さらに香ばしく甘くなりました。それも生地に入れて薄く伸ばして焼いたクッキーは、お菓子というよりつまみ。窯で焼くとオーブンよりも水分がぱっと抜けるのか、なんだかいつもより軽い食感の気がします。
 
  青空の下で、作りながら火を見ながら焼きながら交わされる話題は結構重い。学校のこと、勉強のこと、添加物や香害のこと。重いけれど笑い声もたっぷりあって、心地よく楽しい時間でした。
 
  来月は、長らくさくら村石窯の会のスタッフを務めてくれた方が他国へ移住のため、彼女を囲む会を開きます。わたしが焼いたパンと参加者持ち寄りの食べ物でお昼ごはんにし、あとは朝から2,3種類の焼き菓子を焼く予定。来月もその後も、あそびまNAVIの会員、ガキ大将の旧会員以外に、空きがあって、会員旧会員のご紹介があればビジター参加も可能です。お問い合わせください。
 
 
 
 
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はじめてのどら焼き

2024-05-09 00:38:26 | 手作りのたべもの
  はじめてどら焼きを作りました。
 
  餡は、小豆:黒砂糖+粗糖=2:1。灰汁はとらないで塩を効かせて砂糖を入れた粒餡です。ネットで見たら、ほんとは、どら焼きは「「三同割(さんどうわり)(小麦粉、卵、砂糖が同量の配合の総称)」をどら焼きの基本配合」と、和菓子屋はしているのですね。
 
  カステラにあんこをはさんだもの、というのがどら焼きらしい。だから想像以上に卵を入れる。だけど、わたしは、卵は3分の2に、砂糖は半量に押さえました。だからと思いますが、家人の切望する「ふわふわのどら焼き」にはなりませんでした。泡立て方が足らなかったということもあるのですが、卵と砂糖の不足が原因なのでしょう。
 
  でも、甘くない分食べやすい。熱いほうじ茶を入れて、2個も食べてしまいました。固さはともかく、味は私の好みの甘さになりました。
 
  ところで、どら焼きというのは「銅鑼」の形だからとばかり思っていましたが、銅鑼のような銅鍋て焼いたから、あるいはほんとに銅鑼の上で焼いたからこの名がついたという説があるそう。
 
  わたしはホットプレートを使いましたが、火加減しだいで焼き色が全然違いました。一般のどら焼きのあの薄茶色に全体がかわったのはほんの数枚だけでした。きっと銅鍋で焼いたら、きれいな焼き色がつくのだろうな。
 
  残りのあんこは冷凍したので、また作ってみよう。今度は「三同割」にするか?いやきっとしません。
 
  私は子供のころ、どら焼きなるものを食べた記憶がほとんどありません。卵が安くはなかったから、家で作るということはなかったろうと思いますが、土産やたまの贅沢で食べたのは、あんまきか大判焼きで、どら焼きではなかった。家でおやつに焼いていたのは、今川焼。卍の印のついた、アルミ製の焼き器が、今も台所の片隅に残っています。鯛焼きもこちらの類のおやつだとおもうので、卵も砂糖もたっぷり入ったどら焼きとはちょっと違います。ちゃんとした和菓子屋で売っているようなので、やはり少し高級品なのでしょう。
 
 
 
 
 
 
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久しぶりにベーコンを作りました。

2023-03-02 14:17:25 | 手作りのたべもの

   こちらに来たころ、まず地べたがあるのがうれしくて、七輪で火を焚いてサンマを焼き、ついで燻製にも手を出して、段ボール燻製器なるものを使って、いろんなものを燻製にしていました。でも、それはいっときのことで、やらなくなってもう10年以上経ちました。それでも、いつか再開したくて、ホームセンターで金属の簡易燻製器なるものを見つけ、購入だけしておきました。

   先日、なぜか突然その気になって、生活クラブで豚バラ肉の塊を注文。数日後から始めました、塩だけのベーコンづくり。

   最初にしたのは塩麴塗り。塩でなくて自家製塩麴、それも麹10:塩3の塩麴ではなくて麹10:塩6の昔ながらの塩麴を、豚肉の重さの10%計って、両面にしっかり塗りました。容器に入れて冷蔵庫に。ほぼ10日ほどそのまま放置。

   その後、塩麴をしっかり洗い流して冷水につけます。約2時間に一回水を取り替え、合計6時間ほど塩抜きしました。塩気が少し足りないくらい抜いたほうがいいというので、かなり長いことつけました。そろそろいいかなと思った頃、端切れをちょっと切って、フライパンで焼き塩加減を味見。おいしいけれど、豚臭さというか肉の臭みがまだかなりあります。

   脱水シートでしっかりくるみ、また冷蔵庫に。水分でぶよぶよして来たらシートを取り替えます。たまたまうちに脱水イートがあったので使いましたが、なかったら、タオルペーパーにくるめばいいみたい。ただししばしば取り替えないといけないけれど。

   ほぼ一日くらい置いてから、ざるに載せて、薪スートの下で乾燥。省略してもいいけれど、カチカチになるほど乾燥させえうように、と、ネットで検索したレシピに載っていたので、こうしました。だんだんいい色になってきました。

   ベーコンに取り掛かる前に、煮卵の燻製でウォーミングアップ。うまくいきました。

   そして本番。スモークウッドは昔買ったのが残っていたので、それを使いました。ほぼ1本で十分中まで火が通りました。下の炭台は油でべっとり。

   出来上がりの写真を撮り忘れましたが、とてもいい色に仕上がりました。昨夜は厚めに切ったこのベーコンと春キャベツで、パスタ。ベーコンの味がよくて、食べながら何度も自画自賛しました。

   無添加のベーコンって、ふつういくらくらいなんだろう。100gで500円以上してたと思うけど、どうだったかしら。このベーコン、肉は生活クラブの肉なのでまず安心なもの。650gで1500円くらいします。スモークウッドが400円くらいだったか。ざっと見積もって2000円。びっくりするほど安上がり、というわけではないのですが、味の良さと満足感が違います。以前は、ピックル液だったか、ややこしいものを作ってつけていましたが、塩だけなら簡単。今度はうんと上質の塩で作ってみたい。

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今年度の醤油、できました!

2023-01-01 16:30:04 | 手作りのたべもの

   8年めか9年目になる私たちのお醤油作り。今年度も無事に絞りの日を迎えることができました。

   絞ったのは昨年晩秋。11月の末日でした。

   絞り師の井上時満さんは信州からお越しになります。今期は彼が手作りした新しい「ふね」で絞ります。木の香りがしてうれしい。

   彼の到着後、すぐに湯を沸かし始めます。

   3月に仕込んだもろみ。時さんがなめて「うん、いいね」と言ってもらえると、ほっとします。今年も言ってもらえました。今期は一度だけちょっとカビのような白いものが浮き、心配しましたが、その後は問題なく過ごしました。昨年よりもさらに温度が上がったようで、いっとき、ぐぐっと量が減ってどろどろになったことがありました。気温がぐんと上がったのだろうとおもいます。この方法の醤油作りには、まずまずの天候だったようです。

   このもろみに、竈で沸かした湯を入れ、適度の濃度に調節します。

    そして、時さんが布袋に、湯で薄めたもろみを入れていきます。

   入れた端から袋を寝かせ、次々に積んでいきます。

   すべて入れ終わったら、上から圧搾。出ました、今期の醤油です!

    この生醤油をなめるのが、この日の一番の楽しみ。この生醤油ができるころ、お昼ごはんにします。

    竈の隣の小さなぬかくどで煮ているのは、野菜汁。みんなの持ち寄りです。使っているお釜は、私が小学生低学年のころ家で使っていたものです。毎年この時だけ活躍。今も使えているのがうれしい。

   野菜汁の出しは昆布だけ。野菜が煮えたら、醤油だけで味をつけます。野菜のいい出しも出ているので、シンプルだけどおいしい。今期は、汁のほか、地元稲武の製麺所・末広屋の生うどんだけ。うどんに生醤油と大根おろしやしょうがのすりおろし、刻み葱をかけただけなのですが、これがまたついつい後を引くうまさです。素朴なお昼ごはんですが、豊かさをじんわり感じました。

   昼食の後は、生醤油を加熱します。アクをしっかりとっているところ。

    袋から取り出したのは、もろみの滓。昨年はこの滓で、何度かふりかけを作りました。クッキーも作りましたが、今年は、ぜひともゴマ油やニンニク、ショウガなどをまぜて、何にでも合うたれを作ってみたい。いつも、生醤油とこの滓を差し上げている自然食の総菜屋さん・ラカンカは、ゴボウを炒めてこの滓で味付けした料理をことのほか、好むお客様がいらっしゃると教えてくれました。雑味も加わった複雑な味がおいしさを引き出すらしい。ゴボウとの取り合わせ、私も試してみよう。

   最後の仕事は、袋を湯で洗って脱水すること。たぶん真っ白だったと思われる袋がいい色に変わっています。醤油染め。

   絞りのすんだ1週間後、瓶詰めをしました。ほぼ一家族の一年分の醤油ができました。来期の仕込みは、3月か4月。それまで、醤油の仕事はお休み。ちょっとほっとできる期間です。

 

 

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今年の味噌仕込み

2022-03-09 18:20:02 | 手作りのたべもの

  先月の終わり、今期の醤油の仕込みを終えました。醤油がすんだら次は味噌。昨年は20キロ以上の味噌を仕込み、これで安心、とおもいましたが、その前の年の仕込みの量が少なかったのか、春になる前に味噌がなくなり、一年たたないうちに甕を開けることになりました。だから今年もまた多めに仕込む必要があり、このところ、少しずつ作業を続けています。

  写真は甕から出した昨年お米味噌。一昨年から、大豆をあまりつぶさずに粒々が残る程度にして、塩と麹と混ぜています。このほうが空気の通りがいいので、酸っぱくなりにくいと、醤油麹をわけてもらっている美濃加茂市の浅野やさんに教えていただいたからです。

   甕から出してから、フードプロセッサーにかけてなめらかに。面倒ではあるのですが、たしかに酸っぱい味噌にはならないですんでいます。以前は大概すっぱくなっていました。

  さて今年の味噌は、はじめて大豆を蒸して使うことにしました。蒸したほうがゆでるより栄養価が損なわれなくてすむので、そうしたいなと思ってはいましたが、かなり時間がかかりそうで躊躇していました。でも物は試し、とおもって薪ストーブの上に鍋を置き、蒸し器をかけてみました。

  すると、意外に早い。1日で蒸しあがらなかったら二日目もしかけたままにし、時々鍋の中をのぞいて水を足す、ということだけをしてやれば、手間もいりません。蒸しあがったかどうか調べてみるのも簡単。

   というわけで、大豆2キロずつくらいから、ちまちまと蒸しては餅つき機でつぶして、麹と塩であらかじめ塩きりしておいたものを混ぜています。

   蒸し器に入るだけちょっとずつ作る、というのは楽でいい。

   昨年、フェイスブック友達が紹介していた麻布。おなじものではありませんが、味噌甕の一番上に敷いておきました。

   すると、表面は一部を除いてまったくダメージなし。布がうまくかけられていなかったらしくて、その部分だけカビが生えています。よくよく洗って日に干し、同じ布を今年も利用しました。

   味噌作り、まだ途中ですが、今年は、麦みそ、米味噌のほか、豆味噌も作りました。豆味噌は、大豆と豆麹、塩で仕込みます。使った豆麹は、知人の畑で無農薬栽培された大豆に麹をつけたものです。

   豆味噌は初の試み。蒸した大豆2キロに塩400gと豆麹2キロ、それに浅野やさんで以前買った豆味噌を160g入れました。岡崎の料理家caieさんのレシピです。米味噌よりさらに陽性の味噌なので、ほんとはもっと日常に食したいのですが、じつはあまり好きでない。自分で作った味噌なら、好きになれるかもしれないと期待しながら仕込みました。

   

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ガキ大将養成講座さくら村で石窯お試し会

2022-02-15 09:50:02 | 手作りのたべもの

  先日、豊田市旭地区の森のなかにある、ガキ大将養成講座の拠点、さくら村にある石窯を使ってみる会に参加しました。

    稲武のハウスポニーにある窯よりかなり小さめ。下に焚口がある、連続燃焼式というのだったか、要するに昔の風呂釜方式です。

    焚いてくれたのは、小5の女の子。この講座に通い出して4年がたっているそうです。だから、火を扱うのにはなれていて、2時間かからずに窯の中は400度近くになりました。

   この日のトッピングは、タマネギにマッシュルーム、シイタケ、レンコン。チーズはセルロース無添加のとけるチーズとモッツァレッラ。熱々の石窯ピザは、いつ食べてもおいしい!!

    ピザをおなか一杯ほおばった後は、230度くらいに落とした窯で、ハーブのフォカッチャを焼きました。連続燃焼式だと、いちいち燠を出す必要がなく、温度が下がったら、すぐに火を焚けばいいところが楽なのですが、難点は、床の温度がともすれば高くなりすぎて焦げること。天板を逆さにしてその上に載せて焼いたのですが、やっぱり焦げた!

   フォカッチャのあとは、黒糖のスコーン。焚火で焼いたさつまいもをつぶして、リンゴと一緒に入れてみました。リンゴとサツマイモの味、似てる! よく合いました。スコーンもやっぱり裏は黒焦げ。

   写真の真ん中の瓶は、日本ミツバチの蜂蜜。額田の古民家に巣を作っているのを見つけて、採蜜したのだそうです。フォカッチャにつけて食べたら、うっとりするような豊かな味わいになりました。

   干し柿はガキ大将養成講座を主宰している安藤征夫さん作。食べ物、それもおいしい食べ物がならんでいる光景は、いいなあ。焦げもおいしそうに見えます。

    窯の温度がだいぶ下がってから焼いたのは、アップルパイ。パイシートを使って、中身は生リンゴと黒砂糖、甜菜糖に小麦粉。小麦粉が水分をうまく吸ってくれるので、自然とリンゴジャムのようになり、好評をいただきました。

   稲武の私宅の日蔭は、この日まだ10センチほどの雪が残ったままでしたが、標高の低い旭地区は森の中でもほぼ雪はなく、日の当たるところは早春のような穏やかさでした。

   さて、この石窯を使って、3月か4月に石窯で遊ぶ会を開くことになりました。参加いただくのは、養成講座に通う親子さんたち数組。おって、スタッフから募集のお知らせが届きますので、ご興味のある方はごらんください。

   稲武より小規模の窯なので、人数は限定され、焼くものも稲武での会よりも減りますが、火を囲んで料理する楽しさを満喫いただけたらと思います。焦げたとはいえ、フォカッチャもスコーンも、結局捨てることなく全部食べられました。焦げたり、時間がかかり過ぎたり、薪を入れすぎたりといったハプニングも石窯の楽しみのひとつ。そう思って面白がっていただける方たちに、お越しいただけたらとおもいます。

 

 

 

 

 

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秋~冬の保存食 花梨シロップ、柿酢、柚子いろいろ

2022-01-20 18:14:15 | 手作りのたべもの

  晩秋から今冬にかけて、柚子、渋柿、カリン、シークワーサーと、豊かな貰い物が続きました。柑橘系はこの土地にはできず、渋柿も甘柿も家の敷地内からなくなって久しく、カリンは高いところに毎年数個だけなるのですが、それも今年はひとつも見当たらず。というわけで、どれも貴重な果実類です。

  柚子は、写真を撮り忘れましたが、果汁たっぷりのポン酢と柚子味噌に。種は35度の米焼酎を注いで、種一杯のぜいたくな化粧水をつくりました。化粧水というものを買わなくなって何十年にもなりますが、かわりに使っている種や草のエキスが重宝しています。なかでも、柚子の種と枇杷の種化粧水はすぐれものです。

   渋柿は、干し柿にした残りを柿酢にしました。昔一度試みて失敗したので、手を出せなかったのですが、とにかくなんでも保存瓶に放り込めばいいと聞いたので、そうしました。

   カビっぽいものが浮いたこともありましたが、押し込んでおいたらそれ以上広がらず、何とか完成。

 いささか白濁していますが、カビくささやアルコール臭はしません。おいしいのかな? ちょっとなんともいえませんが、酢にはなりました。

   カリンはひと月も前にいただいたのに、手を付けられず、やっときょう加工。切って砂糖に漬けるだけのシロップだと、えぐみが強いので、はじめて、ゆでて皮をむき、種とわたを取ってからさらに3回ゆでこぼす、といういつもに比べたら結構めんどうな手順を踏みました。

   そのあと、シークワーサーを輪切りにしたものと柚子の果汁を用意し、カリン、粗糖、シークワーサー、粗糖、カリン、粗糖・・の順で重ねて瓶に入れ、上から柚子果汁を注ぎました。

    こんなに手をかけてつくったのだからきっとおいしくなることでしょう。10日ほどときどきゆすってやって汁気が出てきたら、いったん沸騰させて完成となるようです。手をかけただけのことがあるといいな。

    さて、今度の空いている日には金柑と甘夏または八朔で何かを作ります。何がいいかしら。

 

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高菜漬けを作りました。

2021-12-05 17:22:03 | 手作りのたべもの

   半月ほど前、私宅より100mほど標高の高いところに住む知人が、フェイスブックで「高菜がたくさん採れ過ぎました。ほしい方にお分けします」と投稿したのを見て、すかさず挙手。1.2キロほどのみずみずしい高菜をいただきました。

   高菜漬けは、以前、熊本の親戚から毎年新漬けが送られてきていて、漬物好きでない私でも十分おいしくいただくことのできる数、少ない漬物の一つでした。九州産の野菜のはずが、こんな寒い土地でできるとはまずびっくりでしたが、とりあえず、知人におそわったとおりに、まず下漬けからはじめてみました。

   下漬けの塩分は、8%。洗って、一日置いた菜を、塩と順に重ねながら漬けます。おもしには、うちにある重しでもっと重い6キロのものを載せました。

   ところが、2日後には本漬けに入る、ときいたのですが、2日どころか5日経っても水は上がってきません。菜っ葉をひっくり返したりもんだりして漬け直しましたが、やはりだめ。食べてみると、高菜漬けの懐かしい味が。

   水は出ていませんが、もう本漬けに入るには十分の頃合いのはずなので、ボウルに菜っ葉を入れてごしごしもんだり押し付けたりして繊維を壊す作業に入りました。

   市販のものを食べていた時は全く気が付きませんでしたが、高菜の繊維はとても固い。茎は嚙み切れるかどうかのぎりぎりの固さです。そのあと、0.5%の塩を振り、また重しを。

   たった0.5%の塩では到底水は上がってこないだろうと思ったらやっぱり翌々日になっても上がらず。とにかく腐るのが心配なので、検索して見つけた塩水漬けに切り替えました。適当な濃度の塩水を作り、樽の脇から注ぎ、また重しを載せて漬け直したのです。

  数日後、味を見たら、苦みもえぐみもない立派な高漬けになっていました。

  試行錯誤の末の高菜漬け。新漬けを通り越して古漬けの数歩手前の匂いと味になっていました。塩だしをしてもしなくても、味がいい。めはりずしにするには、これくらいの固い繊維が、破れなくていいのかも。ひとまず成功しました。

   漬けた甕は、2年ほどまえにかったもの。買ってすぐ、金属の何かにぶつけて、ひびが入ってしまいました。最初は漏れることなどなかったのですが、今年は梅を漬けたら、いつの間にか下に赤い液が溜まっていました。だんだんひびが広がったようです。

   それで、友人のオクダキヨミさんに、金継ぎをお願い。金属をあまり使わず、漏れないようにしてくれました。今回、直してもらってから初めて使いましたが、何の支障もなくちゃんと漬物ができあがりました。よかった。

   菜っ葉と甕とおもしと塩。それだけあれば、常備食ができるって、すばらしい。

   できあがった漬物は小分けして冷凍しましたが、ほんの一部残して、小さな甕で漬け直しました。はじめは塩だけ振りましたが、やはり思うように水が上がってこないので、塩水に変更。4日目くらいになりますが、だんだん古漬けの色に変わってきました。そろそろ試食してみようと思います。

 

コメント
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