アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

丸いズッキーニ

2010-07-27 22:34:22 | たべもの
  もらったとき、かわいいなとは思ったのですが、上から見たらもっとかわいいことに気づきました。

  久々に訪れた友人がお土産にくれた、彼女の菜園自慢の丸いズッキーニです。「メロンのようにくし型に切って、さらにいちょう切りにし、塩でちょっともんだもぎたてのナスといっしょに、イタリア風のサラダにするとおいしいよ」と、彼女は言いました。

  ズッキーニもナスも、私は生で食べた記憶がありません。体を冷やしそうだけれど、このごろのうだるような暑さには、体が欲する料理かも。新鮮なナスが手に入ったら、作ってみます。バジルやオレガノやパセリなどもたっぷり入れたほうがおいしいそうです。
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「カフェ爾今」の四土市に出店しました

2010-07-26 16:24:29 | イベント記録
  新城市にあるカフェ爾今で毎月第四土曜日に開かれている四土市に、アンティマキが初めて出店しました。

  爾今は旧道沿いの古民家を再生したカフェ。ギャラリーもあります。

 消しゴムはんこ、流木細工、手縫いのバッグなど、こまごましたものを売る人たちや、オーガニック認定を受けたブルーベリーや健康な肥料で育てた豚肉を販売する方たちも出店していました。

  アンティマキのコーナーです。かなり暑い日でしたが、風通しのよい軒下だったのでしのげました。売ったのは穀物クッキー四種とクルミ&黒糖スコーン、それに草木染めいろいろ。自家製の冷たいハーブティーをサービスし、喜んでいただけました。この市で初お目見えの予定だった野菜のCAKEは、あまりに暑い日が続くので、炎天下で販売するのがはばかられ、見合わせました。

  さほど大きくないカフェの、大して広くない庭でのささやかなイベントでしたが、三々五々人が訪れ、明るい夏空のもとで、にぎやかな笑い声や話し声が途絶えることなくさざめいていました。

  穀物クッキーもスコーンもほぼ完売。アンティマキの、甘さを抑えた素朴な味をよろこんでくださる人に出会えるのは、とてもうれしい。早めに店をたたみ、爾今特製の生姜シロップをかけたカキ氷で火照った体を冷やしてから、帰途に着きました。


  四土市で買った品です。

  左は「修行中です」というharuさんの白い器。薄い繊細な感じに惹かれました。500円。右は流木のカード立て。マグネットでくっついています。流木工房・Rinneさんの作品です。300円。手前は、若い女性が手作りの品をいろいろ売っているお店で、買った花柄マスク。花粉症でもないし、風邪もめったに引いたことがないので使わないかも知れないのですが、かわいいのでついつい買いました。400円でした。

   
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まゆっこクラブの草木染め

2010-07-26 14:35:02 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
  稲武は昔、養蚕業の盛んな土地でした。寒い気候と狭い土地では、米も野菜も存分には育ちません。だからほとんどの家は、林業と養蚕業で生計を立てていました。

  それで、昔からある家は二階に、蚕のための部屋が設けられていました。子供たちの仕事は桑摘み。いまでも、桑の木はあちこちにあり、私の家にも栽培種の桑が何本も生い茂っています。

  でも、昭和の中ごろから養蚕業は下火になり、今は蚕を飼う農家は一軒もなくなりました。こうした時代の流れに寂しさを感じ、町おこしのひとつとして、今一度稲武を「繭の里」としてよみがえらせようと努力しているご夫婦がいます。金田平重さん、ちえのさん夫妻です。

  ちえのさんは若いころ、「糸引き女工」として製糸工場で働いた経験を持っています。50歳を過ぎてから、養蚕、糸引き、糸染め、機織りにいたるまでの一貫した仕事を独学で学び始めました。彼女の仕事を陰で支えていたのが平重さん。古い糸引き道具や機械を修理して、独自の工夫も加えて使いやすいようにしました。

  数年前、彼らが中心になってまゆっこクラブが結成されました。今メンバーは10人ほど。50代から70代までの女性たちが、お二人の指導で、糸引きや機織りを習っています。そして、月一回、道の液のどんぐり広場で糸引きの実演をしています。

  私も誘われてメンバーには加わりましたが、なかなか参加出来ません。せめて糸染めだけでもしようと、昨年から少しずつ、クラブから預かった糸を染めています。

   ほとんどがちえのさんの引いた絹糸です。木綿や麻にはほとんどないつや。中国製の安い絹スカーフではこれだけの光沢はありません。

  メンバーの方たちは糸引きも機織りも覚え、近い将来には道の駅で自分たちで織ったスカーフ類を売る段取りになっています。彼ら自身も、自分たちで糸染めも覚えたいというので、古橋懐古館の敷地内にある「まゆっこセンター」で、7月19日、草木染め講習会を開きました。講師は私です。7人が集まりました。

  染め材料は、昨年ご夫婦が採取して乾かしておいたカリヤスと、タカキビの殻。どちらも稲武ならではの材料です。

  写真は、カリヤスを媒染液につけたところ。左からアルミ溶液、酢酸銅溶液、鉄溶液です。

  5種類の色に染め分けました。この日染めた糸は少し質の悪い太目の絹糸。初心者の扱いやすい糸を染めました。これから二つに分けてよりをかけて糸にするのだそうです。
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道の駅ののぼり

2010-07-26 14:27:16 | 道端観察記録
  稲武の道の駅には、こう書かれたのぼりが何本も翻っています。

  「来たときよりも美しく」


  稲武の道の駅が独自で作ったのではなく、全国の道の駅の連絡会のようなものがあって、そこが作って配ったらしいのぼりです。各道の駅は、配られたのぼりを義務のようにあちこちに立てているのでしょう。

  のぼりに書かれた言葉は、ストレートに届きにくい言い方ですが、たぶん「ごみを道の駅に捨てるな」といいたいらしい。

  だったらそういえばいいのに、と私は思います。もちろんはっきりそう書かれたのぼりを見たら、いい気はしません。ゆったりした気分が少し損なわれることでしょう。

  でもだからといって、「来たときよりも美しく」はいただけない。

  「ごみを捨てるな」ならマイナスをなくせといっているだけですが、「より美しく」だと、プラスにしていけ、といったことになります。「お客に、仕事して帰れというの?」と、思わず言い返したくなりました。

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とうとうゴキブリが出現!

2010-07-22 12:05:18 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
 稲武に来てはじめてゴキブリに遭遇しました! 京都のアパートに住んでいたときは親しく(?)つきあっていたゴキブリ、ここ稲武では見かけたことがなく、「やはり寒い土地だからゴキブリには住みづらいのだな」とおもって、ゴキブリのいない清潔な住生活に満足していました。

  ところが、とうとう出現したのです。先日夜中、玄関の廊下にさしかかると、薄明かりににうごめくおおきな虫がいました。どうも形がゴキブリに似ています。目の錯覚だといいけれどと思いつつ、念のため、翌日、ゴキブリ撃退のための薬を買ってきました。


  その晩のこと、居間の壁を伝う虫を発見しました。見まごうことないゴキブリです。7年ぶりの遭遇。生かしては置けません。買ってきた薬「ゴキブリがいなくなるスプレー」をすぐに噴射。みごと、退治しました。立派な成虫で、「油虫」の名のごとく背中がぎとぎと光っています。

  一匹いたらその何倍もどこかにいると思うのですが、それからは見かけません。一安心です。でも、警戒は怠らないようにしようと、ゴキブリホイホイやホウ酸団子など、京都でしょっちゅう使っていた薬を仕入れておかなければと思っています。

  4,5年前、うちより100mほど標高の低い集落に住んでいる中学生が、「生まれて初めてゴキブリを見た」と感慨深げに言ったことがあります。その何年かあと、ほぼ同じ標高にある小学校にけっこうゴキブリがすんでいる、という小学生の発言も耳にしました。

  でも、うちはまだ大丈夫とおもっていたら、今年初登場となってしまいました。数年かかって、やつらは北上を果たしたようです。

  ゴキブリが住み始めたら、うちで生息していたいろんな種類のクモや虫にも影響を与えることでしょう。クモや虫がうようよしているのも困りますが、ゴキブリよりまし。温暖化によって、この小さな家の中でこれからどんな変化が起きるのか、注意をおこたらないようにしないといけないようです。

  
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タイツコウと卵油

2010-07-15 21:04:37 | アンティマキ風自然的生活
  私の家には常備薬というものはほとんどありませんが、切らさないようにしている軟膏がひとつあります。

  名前はタイツコウ。中国の宋の時代の漢方薬の書物に載っているという「神仙太乙膏」の製法をもとに作られた漢方薬で、火傷、切傷、床ずれ、虫刺されなどに効く薬です。(タイツコウのHPはコチラ→)

  15年ほど前、親戚のアトピーの子供の話を知人に話したところ、教えてくれたのがこの軟膏です。彼女は夫が入院中床ずれに悩んでいたとき、人から紹介されたのだと、言いました。

  入手してからしばらくしたころ、草刈りをしていたとき、不意に蜂が襲ってきたことがあります。たぶん、蜂も私に突然襲われたとおもって逆襲してきたのでしょう。チカッと感じたときには、蜂はブーンという音ともに目の前を飛んでよそへいきました。

  すぐに家に入り、このタイツコウを塗りました。すると刺されたところはなんの痕跡も残らず、腫れもせずにすみました。以来、この薬は田舎暮らしになくてはならないものになりました。  

  初夏のころ、知人の子供がうちへ来たとき、やけに頬が赤いのに気がつきました。聞くと、「日光過敏症」という病気だそうで、きつい日に当たると顔の表面が赤くなり、湿疹のようなものができるといいます。副作用はないからだめもとでやってみようと、このタイツコウを薄く彼の頬に塗ってみました。

  その日はそれで帰ったのですが、翌日その知人から電話があり、「頬の赤みが消えた。あの薬をぜひ手に入れたい」といわれました。その後も、調子が悪くなったときには塗っているとの話です。

  タイツコウに続いて、この春から常備薬になったものがあります。卵油です。以前、小原地区の西村農園で製造見学(コチラ→)をしたおり、ひとつ買い求めてきました。写真左端の白い容器がそれ。

  卵油の威力をはっきり知ったのは、家を訪れた友人の右腕にひどい火傷があるのをたまたま見つけたときです。パン屋でアルバイトしている彼女はその前日、オーブンから出したばかりの天板が腕にさわったため、火傷を負ったというのです。すぐにオキシフルで消毒したということですが、火傷したあとは赤くただれ、痛々しげでした。

  すぐに卵油を塗り、ガーゼで傷口を覆って手当てしました。そして、何回か使える量の卵油を分けました。

  数日後出会った彼女の口から、あの日以来やけどが見る見るうちに治りはじめた、との報告を受けました。

  切傷でもかなりの威力を発揮しました。2週間ほど前、家人がのこぎりで指を切ったのです。血がぽたぽた滴り落ち、かなりの深い傷です。すぐに卵油を塗り、包帯しました。

  2,3日後の指の様子です。ピンボケですが、傷口はすっかりふさがり、新しい肉が盛り上がっています。盛り上がり方が旺盛で、こういう治りかたは見たことがないようにおもいました。治癒が早くて驚きました。  

  10日後の写真です。白っぽくなって皮がむけています。あと少しで完全によくなりそう。卵油の力は想像以上でした。


  
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パスタ三種

2010-07-15 11:57:54 | たべもの
  パンも好きですが、麺も好き。なかでもパスタは大好きです。知らないメーカーのパスタを見つけるとたいてい買ってみます。

  最近見つけて食べてみたのがこれ。ジュゼッペ・コッコのカペッリーニというパスタです。

  値段は500g600円ちょっとだったと思います。けっこう高かったけれど、「ローマ法王庁御用達」とあって、「パスタ職人ジュゼッペ・コッコが作り出す最高級パスタ」といううたい文句に惹かれて購入しました。

  食べてみておいしさに驚きました。今まで食べたパスタのうちで1番かも。調べてみて、またびっくり。かなり有名なパスタで、イタリアでも入手しにくいものなのだそうです。(コチラ→) 

  このパスタが作られているファーラ サン・マルティーノという土地は、「天然の湧き水で潤うヴェルデ川の水質、この土地特有の低湿度、風の絶えない気候という自然条件」がそろっていて、「パスタを完全に乾燥させ、独自のパスタ製造を可能にしてい」るのだそうです。

  もうひとつの特徴は、湧き水で練った生地をブロンズ製の口金で搾り出していること。こうすると、「ソースのうま味を絡めるざらつきを作る」ことができるのだそうです。

  このパスタについては、かなり詳しく紹介しているブログを見つけました。ずいぶんほれ込んでいる方が書いているようです。(コチラ→

  しばらく前からたびたび自然食品店で買っているのはこちら。 

  ジロロモーニのリングイネ。創健社が扱っています。このパスタメーカーの代表者、ジーノ・ジロロモーニは、1970年代にイタリアの過疎の村で有機農業を始め、3年後有機農業協同組合を立ち上げた人だそうです。(コチラ→)こしがあって、ゆで方を少々失敗してもたいていおいしく食べられます。

  ずいぶん前に買ったのですが、どんな料理にしたらおいしいのかわからなくて、放置してあったのがこちら。やっと食べました。

   カナダ産のライスパスタです。テインクヤーダ社製(コチラ→)。石挽きの白米と水だけが原料です。小麦アレルギーの人たちのために、ライスパスタはけっこう作られているようです。

  私は、手近にあった材料の玉ネギ、ズッキーニをオリーブオイルで炒めて最後にゆで汁を入れ、バジルソースやハード系のチーズなどを加えたソースに、ゆでたてのパスタを絡めました。

  どうということのないソースでしたが、パスタは期待したよりおいしかった! いわれなければ米だとは分かりません。かといって小麦のパスタとも違います。ビーフンとも違うし。

  いっしょに買った玄米パスタ(玄米。米ぬか、水が原料)のほうは、まだ未開封。HPに料理法が載っているようなので、今度は参考にしてみることにします。
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Yさんの畑

2010-07-11 17:05:16 | 林と畑と庭づくり
  前から見たいと思っていたYさんの畑を見学しました。

  Yさんは稲武のとなり町に1年半前移住し、恵那自然農塾に通って自然農を勉強する一方、自宅近くの畑を借りて実践している方です。

  「不耕起、無肥料、無農薬」の栽培が、自然農の考え方の柱です。恵那自然農塾ホームページのトップにはこう書かれています。

  「耕さない。草や虫を敵としない。自然の生命の営みにそった、農の実践と学びの場」

   私はこの春から、耕さないで、草もあまり取らないで、虫もなるべく殺さないで、ほんの少しの野菜を作り始めました。でもほったらかしにすることが多く、畑はすぐに草に覆われ、野菜は、ともすれば虫に食われて惨憺たる有様になってしまいます。

   そんなわけで、自然農で実際にちゃんと収穫ができている人の畑がどんなふうなのか、とても興味がありました。

   Yさんが学んでいる自然農のやり方では、苗の周りの草は刈って、その草を苗を囲むようにして置きます。それが肥料にもなり草除けにもなるのです。

   そして、何も植わっていないところは草を生やしたままにしておきます。草を育てることによって土地を肥やすと同時に、虫の食料調達場所を広げてやることにもなります。

   でも、Yさんの畑は思いのほか、草がよく刈ってあります。蛇やマムシの出没がいやなので、この季節は少し広めに刈るのだそうです。 
 
  畝の間は歩き回るので、草はあまり育ちません。だから刈らなくても大丈夫。

  Yさんの二つの畑には、何十種類もの野菜が植えられています。のびのび元気に育っているのもあれば、虫に食われて絶滅寸前ものもあります。でも、草の中で育っている野菜は、草と競争しているせいかどことなくたくましく感じられます。

  去年、カボチャを普通に地植えにしたら、蛆虫のような細かい白い虫が、カボチャのなかにいっぱいいたそうです。それで今年は立体栽培にすることにしました。手前と向こう側からつるが伸びています。

  写真手前はゴボウ。種を採るため徒長させました。この種を来年蒔くのだそうです。葉っぱが大きくて風変わりな花が咲いています。ドライフラワーにしたら、ルリタマアザミの代わりに使えるかもしれません。

  帰りに、採れたてのズッキーニとジャガイモをいただきました。どちらもみずみずしくて、いい味でした。

  「人間は自然保護だとかなんだとか言って、虫や草のためになるいいことをしているとおもっていますが、話は逆です。虫や草が生活している中に、私たち人間が、食べるための野菜を作らせてもらいにあとから割り込んだのです。だから、虫や草の都合に合わせるのが当たり前なのです」

  これは、知人に聞いたあるナチュラリストの言葉です。たしかに新参者が急に勝手なことをしだしたら、安らかに暮らしていた自然界の住人はおおきな迷惑をこうむるだろうな、とおもいます。彼らとうまくやっていく道は、そう簡単には見つからないかもしれませんが、見つけるのも楽しみの一つにして、あれこれ試みてみたいと思います、
  
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「野菜のCAKE」試作中

2010-07-04 17:33:22 | アンティマキの焼き菓子とパン
  フランスに、「ケーク・サレ」というパンのようなケーキのような食べ物があります。直訳すると「塩ケーキ」なのだそうですが、キッシュよりもっと手軽にできる惣菜ケーキです。

  最近入手した本、その名も「ケーク・サレ」(八田真樹著・文化出版局刊)で、この甘くないケーキの存在を知りました。

  フランスでは、カフェや総菜屋でよく見かけるそうですが、もとはありあわせの材料でさっと作れる食事用のケーキなのだとか。

  卵と粉チーズ、小麦粉、牛乳を混ぜた中に、いためたりゆでたりした肉類や野菜を加え、型に流し込んで焼いただけのとても簡単なものです。でも、焼直しても冷たいままでもけっこうおいしくて、本を買って以来、ときどき作っています。

  この「ケーク・サレ」を、なるべく動物性食品を使わないで作って商品化したいと、何度か試作を重ねました。やっときょう、納得のいくものができました。

  ベースにする卵と粉チーズは動物性ですが、あとはすべて植物性食品です。牛乳のかわりに豆乳。油は米油を使いました。

  具材には、コクと食感を出したくて、稲武特産のタカキビの粒と、家で干したシメジを主にしました。

  塩味はまずまず。もくろみどおり、干しシメジが複雑な味を出しています。タカキビの食感もまえよりずっといい。

  前回の試作品を食べてくれた友人の一人、パン職人のKさんは、「油が強すぎる。クルミの味が勝ちすぎる。焼き締め方が固すぎる」と、かなり手厳しい意見をくれました。言われてみれば指摘どおり。とくに油の多さは私も気になっていました。

  今回は、彼女の指摘を一つ一つクリアできるよう、塩梅してみました。クルミは小さく砕き、油もチーズも減らし、焼き方も変えてみました。それがこのケーキ。私は満足しています。

  Kさんに食べてもらえるのは来週。冷凍して保存しておくつもりですが、歯に衣着せぬ彼女がなんと評するか、楽しみでもあり心配でもあります。

  このケーキ、名前は「野菜のCAKE」と決めました。初お目見えは、今月末の7月24日に開かれる、新城のカフェ、爾今(にこん)の四土市の予定です。
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ジャックと豆の木

2010-07-01 19:02:02 | アンティマキの場所に生きる動植物
  ひと月ほど前、幸田町のJA憩いの農園で「ジャックと豆の木」という名前の種を買いました。

  ピンポン玉ほどの大きさで茶色い皮をかぶっています。その皮を破って、土に三分の一ほど埋めるよう、袋の中に入っていた紙に書いてありました。

  指示通り植えて半月ほど経った写真です。はじめは黄色だった種が美しい緑色に変わりました。

  それからまた1,2週間後のこと、気がつくと種の真ん中に亀裂ができていて(亀裂が入る瞬間を見たかった!)、そこから茎がにゅっと突き出ていました。そしてすぐに茎の先端が枝分かれをし始めました。

  植物らしくないユニークな形です。

  この「ジャックと豆の木」は商品名で、正式にはカスタノスペルマム。オーストラリアビーンズとも言うそうです。「ジャックと豆の木会公式ホームページ」(コチラ→)というものがあって、そこには会員の人たちがそれぞれ育てたこの植物の写真とこまめな記録が載っています。

  自生地はオーストラリア北東部やパプアニューギニアで、樹高は40mにも達するそうです。ジャックと豆の木と名がつくくらいだから、たぶん成長も早いのでしょう。でも、気温25度以上でないと育たないそうなので、いくら室内に入れたとしても稲武では越冬できるかどうか分かりません。

  とりあえず、秋まではたまに外において日光を当てながら、生長する姿を楽しもうとおもっています。


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