アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

種団子を播きました。

2019-06-20 15:48:39 | 林と畑と庭づくり
   念願の種団子播きをやっと実施できました。

   種団子とは、自然農の創始者福岡正信さんが提唱している土と粘土と種を混ぜた団子のこと。これを地面に撒き、植物が勝手に生えてくるのを待つ、という、人の手がかかわってはいるものの、かなり自然に近い種まきの方法です。福岡さんは確か、第三世界の砂漠化した土地にこの種団子農法を施し、緑化を促したのではなかったか、と記憶しています。

   昔、花の種や野菜の種を適当に土に混ぜて団子に丸め、あちこちに投げておいたら、数か月後、草の中できれいな花があちこちに咲いていて、「けっこううまくいくじゃないか」と思ったことがあります。そのときは、ただの土の団子だったので、地面に着地した途端団子は壊れた可能性があるのですが、それでもいちおうごく一部ではあっても生き延びたのに気を良くしました。

   ほんとの種団子は、粘土と土をまぜて、その中に野菜や花や果樹など多種類の種を入れたもの。粘土と土の割合や団子の大きさ、粘土と土を足したものと、種との割合など詳細は不明なのですが、とにかく粘土を手に入れて試してみたい、とずっとおもっていました。

   昨年、安城に住む友人から「粘土を販売している店がある」との連絡をもらったので、彼女に頼んでとりあえず、土嚢にふた袋ほど買ってもらいました。その粘土が写真右。真ん中のバケツには団子を播く予定にしている場所の土が入っています。   
  
   そして種。種は、数年前、野原のガーデン化計画を立てたときに、友人たちにもらった種がたくさんしまってあるので、そこから、今の時期播くのにふさわしく、豆など取りに食べられそうなもの以外の種を選びました。ほかに、豊田市交流館においてある種々の花の種、自然栽培で育てた小麦も今年たくさんもらったので、混ぜました。

    団子を播く前にまず草刈り。草を刈ったところと、草が伸びたままのところとの両方に播いてみることにしました。

    団子は2種類作ってみました。粘土と土がほぼ等分で、種多めのものと、粘土と土の割合が3:2くらいもので、種がすくなめのもの。といっても、かなりおおざっぱなのですが。

    水の量もわからないため、最初はちょっと多めになってしまい、なかなか乾かず。乾燥していないと投げたときに崩れるので、しばし日に干しました。

    干している間、種団子播きに参加した友人が、持参したコーヒーセットで自家製炭火焙煎のコーヒーを淹れてくれました。

    おやつは、知人の家でもらってきたジューンベリーをのせて焼いたスイートピザ。それと米粉クッキーの試作品。

野良で飲む淹れたてのコーヒーと甘いもの、おいしかった!

    小一時間ほど乾燥させた種団子を、いよいよ播きます。水のすくなめの団子は結構頑丈で、遠くまで投げても壊れません。でも、水気多めのほうはぐちゃっとつぶれたものも。それでもまあ、粘土に一応接しているので、ちょっとは守られて、簡単には消えないと思います。

    まずは今回はお試しの団子播き。8月か9月頃、二回目の団子播きをするつもりです。芽の出始めたころに草を刈ってしまうと消えてしまいますが、私の草の刈り方はかなりのトラ刈りのうえ、地表より高いところでとどめるので、たぶん、芽さえ出ればそだってくれると思います。有用の草といっしょにかわいい花や食べられる野菜がごちゃごちゃ混じって育つのが、わたしの理想の庭の姿。実現は近い、かしら?
    
     

    

   
    
   


    
   
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最近のアンティマキの場所のようす

2014-08-14 23:04:13 | 林と畑と庭づくり
     今年は春からずっと一度も草刈りということをほとんどしないまま、夏を迎えてしまいました。あしたこそ刈ろう、と思うとその日は雨だったり用事ができたりでのびのびに。やりなれない仕事なので、ついかまえてしまい、気軽に外仕事ができなくなっているのも一因です。

    先月の終り頃だったか、放置状態のもと畑に上がってみたら、あたり一面、土が掘り返され、背の低い木が何本も横倒しになっていました。クズの根かミミズかモグラをさがして、イノシシが暴れまわったあとのようです。

    上の写真は半月ほど経った昨日撮ったものです。このあたりは、昨年まで一面ミントにおおわれていたのに、ざっと見渡した限り、ミントは見当たりません。

   でこぼこの土地には、あちこち水がたまっています。もともとは造成地なので、ちょっと掘り返すと山砂がむき出しになってしまいます。それで、いつもの年だと、夏は草に覆われていて歩くのがはばかれる場所なのですが、イノシシのきわめて乱暴な耕うんのおかげで(!)、けっこう楽に歩けます。

    クズのつるに覆われていたブルーベリー。意外に元気です。クズの葉に隠れていたので、鳥に見つけられずにすんでいるようです。これから色づいてくれるといいのですが。 

    クリの木のある場所は、もと畑の入り口からだいぶ奥まったところです。草を刈りながら進み、ようやく間近で写真が撮れました。クリの木のまわりのカヤは、イノシシがあそんだかしたせいで、なぜか枯れています。それで、この場所の草刈りもとても簡単に済みました。

    例年イノシシのえさとなっているクリの実、今年はまめに採取に行けば、私達の口にも入りそう。

    クリの木のそばにあるウメの木。この周りは、先月末、ウメの実を採るため、草刈りしました。この木は、こちらに来てすぐの頃、本体が枯れて脇から新しい枝が出ていたのを見つけ、本体を切って生かしたもの。立派に育ちました。

    家の近くにあるカキの木。今年はたくさんの実をつけています。こちらも、8年ほど前、私の背丈ほどに剪定したもの。うまく生き延びるかどうか、わかりませんでしたが、なんとか新しい枝が伸び、年を追うごとに葉の量が増えました。でも、実は毎年数個つけるだけでした。でも、今年は一人前になったようです。青い実は柿渋に、色づいたら干し柿に、熟したら柿酢に、といろいろ試したくなっています。

    どこもかしこも、草だらけの庭ともいえな場所ですが、草を刈るとたまに、こんなのが現れるのがうれしい。こぼれ種で育ったシソです。

     今年の冬、いただいたシクラメン。春になって花が終わったので、外に出しておいてすっかり忘れていました。草に覆われていたのですが、3鉢とも無事でした。

     こちらは、友人にもらったホーリーバジル。数年前、友人にもらってから、ハーブティーに欠かせない材料になっています。だいぶ前にもらったのに、移植しそびれていましたが、なんとかがんばってくれそうです。 

     ペンキが消えていたので、書き直しました。親戚の家の庭の隅に転がっていた、睡蓮鉢の底を利用しています。

     雑草と野菜と華とハーブが共存する庭を作りたいと思いつつ、ずっと手がつけられないできているのですが、外作業になじみ始めるとなんだか、そのうちうまくいきそうな気になります。いまも、そういう気持ちでいます。きのう、わたしにしてはだいぶ長い時間はたらいたからです。この気持ちが続くよう、雨が上がったら、ほかの仕事はさておいて、とりあえずちょっとでも、作業しようと思っています。 
       
      






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岡崎の「ほなの地球ご飯」に行ってきました。

2013-09-16 17:36:59 | 林と畑と庭づくり
    友人のパティシエ、柴田帆波さんから、岡崎市にお店を出すとの通知をもらったので、オープン二日目の8月27日に訪れました。

    お店の名前は「ほなの地球ご飯」。案内のはがきで店名を見たとたん、お店のイメージがわっと頭に浮び、「きっとおいしいものを食べさせてくれるはず」と確信を持ちました。

    久々に会ったほなみさんは、予想通りげんき! 相変わらずさばさばした少年のような雰囲気です。

    彼女はずっとパティシエとして、神戸や名古屋、浜松の大きなお店で働いてきました。洋菓子屋での修業も製菓学校での勉強もしていない私は、焼き菓子を作り始めたころ、彼女にいろいろ質問し、試作品を食べてもらいました。彼女の知識は豊富で、ことスイーツに限らず、さまざまな料理に対して旺盛な好奇心を持っているので、頼りにしていました。

    さて、そんなほなみさんのお店では、「世界のカレーやモロッコのタジン、タイ料理を中心に、イタリアン、フレンチまで」「さまざまな国の「ごはん」に触れられるスパイシーランチと、パティシエ特製のデザート」がいただけます。

    ランチは3種類。週代わりのスパイスご飯ランチ2種と、日替わりの気まぐれランチです。この日は3人で訪れたので、ランチメニューの3種をそれぞれお願いし、ちょっとずつ分けていただきました。

     こちらはまず、チリフィッシュカレー。野菜をベースにしてスパイスで香り付けしてあります。ご飯は、インドの長粒米・バスマティライス。同行した、インド料理の店で働いていた経験を持つ知人は、「岡崎でバスマティライスが食べられるなんて、感激!」と喜んでいました。

     上は、レモンチキンタジン。塩漬けしたレモンとチキンを野菜とスパイスで煮込んだ北アフリカの料理。クスクスが添えてあります。

     気ままランチプレートと名づけたこの一皿には、生ハムとマリネした野菜のオープンサンドとサラダが載っています。パンはわずかなイーストで膨らませた低温発酵の自家製。ひよこ豆の冷製スープがついています。

      ランチプレートだけでなく、上記二つのメニューにもサラダが付いているのですが、このサラダ、ふつうの生野菜だけではなくて、おいしく味付けしたレンズ豆も。これがまたよかった。    

      ランチは以上にコーヒーが付いているのですが、プラス200円だったかで3種類のアイスクリームから1種類を選べるようになっています。私が選んだのは豆腐のアイスクリーム。

      この3つの料理、どれも甲乙つけがたいものでした。わたしは、エスニック料理にもスパイスにもあまりなじみがないのですが、どれも、適度に調和した味で、食べやすく感じました。といっても、日本風にアレンジしたという感じではありません。しっかり個性を生かしながら、おなかにすっと通るランチでした。

      お店で料理をつくっているのはほなみさん一人なので、ランチタイムはデザートは簡単なものだけ。元パティシエのスイーツが食べたい方は、3時以降のカフェタイムにいらしてください。

      「ほなの地球ご飯」
      *愛知県岡崎市井ノ口新町12-2 ℡0564-24-3242
      *定休日 毎週水曜日・第1・3火曜日
      *ランチタイム 11時~15時
      *カフェタイム 15時~19時




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栗の木に至る道

2012-09-16 23:50:39 | 林と畑と庭づくり
   今年もクリの季節になりました。毎年この時期になると、私はやきもきします。うちにある3本のクリの木に実がなっても、思うように採りに行けないからです。その理由はただひとつ。クリの木のある場所の草が、腰の丈ほど伸び放題になっていて、近づくことも難しくなるからです。

   今年こそ、うちのクリを採りたい! そう思って、やっときょう、少し時間ができたので、草刈鎌を手に、このところほとんど足を踏み入れていないもと畑に行きました。

   クズとカナムグラが席巻してはいますが、なんとか道は作れそう。蔓の下は日が当たらないため、枯れ草になっているものも多く、意外に弱い。

   なんとか道を作りながらすすむと、見えました。クリの木です。たわわに実っています。半年振りのご対面かも。ずいぶん大きく成長しています。

   木の近くまで刈りすすむと、アシの茂みの向うに、開けた場所ができています。ちょうどクリの木のまん前。

   イノシシの仕業です。私がつくった道は人一人が通れるくらい。イノシシが作った道は、イノシシが数頭並んで通れそうな広さです。案の定、なぎ倒された枯草の上には、クリのイガがいくつか落ちていました。なんとなく、獣の匂いもします。わりに最近、クリの実のなり具合を見に来たのに違いありません。

   幸い、まだクリのほとんどは青く、旬はこれから。作った道を広げて、少しずつ畑にしながら、できるだけ毎日、クリのようすを見に行くことにしたいと思っています。




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千成ホオズキ

2012-08-12 14:22:51 | 林と畑と庭づくり
東栄町のKさんの家にアイの苗をもらいにいったとき、千成ホオズキの実もいただいてきました。

  食べられるホオズキです。ちょっと甘くてちょっとすっぱくて、フルーツのような野菜のような変わった味です。ピクルスにしたりサラダに散らしたりしたら、かわいくておしゃれかも。

  私の庭にも、彼女から前に送ってもらった千成ホオズキが育っています。標高差が300mはありそうなので、まだ稲武では実ができたばかり。雑草の中でも丈夫に育っています。それもそのはずで、この変わったホオズキは、ずっと前から東栄町のあたりの、地の野菜というよりただの雑草みたいにして育っていたものだとか。

  
  Kさんは、昨年もらった実をそのままほうっておいてぐちゃぐちゃになったものを、ためしに蒔いたのだそうですが、こうして立派に育っているところを見ると、元は雑草なのだな、と納得します。

   昨年、新城市の古民家カフェ爾今の四土市で、長野県売木村の方がこのホオズキを売っていました。わたしはそのとき初めて食べたのですが、そのとき売っていた方の話でも、やはり雑草同様の植物だとのことでした。
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今年もマイタケのふせこみ

2012-08-08 10:25:31 | 林と畑と庭づくり
   一昨年伏せこみをしたマイタケが、昨年秋、ちゃんと出てきてので(コチラ→)、今年もマイタケの原木を注文しました。

   前に伏せこみをした場所は、イノシシの通り道に近いので、今年は別の場所に埋めることにしました。こちらは、裏庭の隅の木立に囲まれた場所で、ずっと前は小さな池でした。家の上方に新しく砂防ダムができたとき、この池に来ていた水が寸断され、すっかり枯れてしまったのです。枯れ枝や木片を放り込んでゴミ捨て場のようになっていたのを、掘り起こし、山砂をしいて、マイタケの生息地にしました。

   前回は3個でしたが、今回は4個注文しました。

   山砂をかけて平らにします。

   その上に、原木と一緒にもらった枯葉を敷き詰めます。これで完了。1年も経てば、りっぱなマイタケができるはずです。

   マイタケの原木を分けて下さったFさんの林。あちこちに、庭で子供が遊ぶプールくらいの大きさの場所に枯葉が敷いてあります。その下はみんなマイタケです。

   竹囲いがしてあるのは、キノコが出てきたとき、ビニールシートをかけて雨よけにするため。手入れの行き届いた人工林の一角にはほかにもヒラタケなど別のキノコも育成中です。キノコ林とでもいいたいこの場所は、ランプシェードの材料になる木を切る場所でもあります。原木マイタケについて、あるいはランプシェードについては、Fさんのブログをご覧ください。
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がんばったえんどう豆

2012-06-12 15:08:02 | 林と畑と庭づくり
   例年通り、野原と化したもと畑。大半はミントとキンミズヒキ、ヨモギ、アシで覆われています。

   先日、ミントを取りに久しぶりにもと畑に行くと、春先に植えたエンドウ豆がちゃんと大きくなり、実ができているのを発見しました。

   2本だけ苗を買って植えたのですが、そのままずっとほったらかし。一度だけ、支柱を立てるためにちょっと気を遣ってやっただけです。その支柱も、細い棒を2本立て、麻紐をななめにわたしただけです。風が吹いたらすぐ倒れるなとおもいつつ、時間がないので申し訳程度のものをつくりました。

   ところが、実がなった! 菜園をやっている人に言わせれば、豆類はけっこう簡単で、ほうっておいても大丈夫なのだそうですが、それにしても雑草が周りにわんさと生えているのに、めげずに実をつけている姿には感激しました。背丈はあまり高くないのですが、両手にいっぱい収穫できました。

   生で食べてみました。けっこう実がいりすぎていたのに柔らかくて甘い。エンドウマメがあまり好きでない家人も、おいしいおいしいといってたくさん食べました。
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石垣の上の草刈り

2012-05-07 13:22:00 | 林と畑と庭づくり
   私宅は道下にあり、居間に座って窓から見えるのが石垣と崖だけ。だから、この場所をきれいにしたい!というのが長年の願いなのですが、なかなか思うに任せないまま、9年も経ってしまいました。

   ほったらかしにしておくと、山の崖と同じ状態になります。ゼンマイ、アケビ、スイカズラ、スイバ、ヤマブキ、フジ、クズ、ノカンゾウなどなどが伸び放題になり、引越しした当初のころは、それはそれで山の中に住んでいるみたいでうれしいと思ったものですが、近頃は少しは手を入れて、日陰でも育つ植物をいろいろ植えてみたくなりました。それで、昨年、伸び放題のサツキや岩南天を剪定してやったら、少し日が当たったせいか、アオイや大文字草が生き生きしてきました。

   先日、福蔵寺ご縁市で買った草刈り鎌を使って、岩や潅木の上をすっかり覆っていたつる草を払いました。垂れ下がっている草がなくなり、やっと石が見えるようになりました。あまりいい石ではなさそうだし、組み方も素人っぽいけれど、苔むしているところが気にいっています。

   右側に茂っているのはギボシ。以前、もらいはしたものの冬のことで植えるに植えられなくて、北側の土地に根っこをむき出しのままほうっておいたのですが、だめもととおもってこの場所においておいたら、すっかり定着しました。株分けしてあちこちに増やそうと思っています。

   左は斑入りのギボシ。鉢のなかで満杯になっていたため、外に出したのですが、株分けが簡単にはできなくなっていたので、とりあえず、地植えしました。右手前にひょろひょろと伸びているのは、アジサイ。どんぐり工房に咲いていた青い美しいアジサイを挿し木したもので、これも、赤玉土に植えたままほうっておいたら、いつのまにか根がついていました。強くて驚きました。

   久しぶりの外仕事で、気持ちはよかったものの、崖の上は不安定であぶなっかしくて、仕事が終わったら左足がやけに懲っているのを感じました。整理体操しないと次の日がしんどそう、と思いながら、結局何もせず寝てしまいました。   
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原木栽培のマイタケが採れた!

2011-10-12 09:51:56 | 林と畑と庭づくり
   9月の中ごろ、知り合いのFさんが、「そろそろマイタケが出るころだよ。20日がめどかな」とおっしゃいました。昨年の夏ごろ、私は彼からマイタケの種を譲ってもらい、自宅の敷地内に「伏せこみ」をしたのです(コチラ→)。
   彼にそういわれたものの、私は、うちのマイタケがちゃんと出るとは信じられませんでした。というのは、「伏せこみ」をした直後、そのあたりをイノシシに掘り返され、広い穴ができていたからです。きっとそのおりに、植えたばかりのマイタケの種もどこかに散らばって、くさってしまったのではないかと疑っていたからです。

   忙しさも手伝って、20日ころ見にいくこともなく過ぎたのですが、一週間くらいたったころ、たまたま通りかかったので、思い出して覗いてみると、実生のトチの木の根元に、あったのです! それも大きな株が二つ! ちょっと育ちすぎでしたが、腐らず立派なきのこになっています。

   手で折って持ち帰りました。
  
    香りがすばらしい。林の中で育った原木マイタケは、天然マイタケとほぼ同じものといっていいのではないかとおもいます。弱弱しくなくて、しっかりしたきのこです。

    ごみを取り除いて、まず焼きました。炭火がいいのでしょうが用意できなかったので、ガスで。いいにおいです。

    残りは、翌日、炊き込みご飯、汁物、てんぷらにしました。てんぷらはかなりおいしかった。でも、どの料理も、一日目ほど香りませんでした。

    ともあれ、消えうせていたと思っていたマイタケ、ちゃんと無事生きていてくれてうれしい! たぶんこれから数年、出てきてくれるはず。きのこになっているところを、他の動物に食べられないよう、今度こそはいい時期に見に行かなくちゃ。

   ところでFさんは、ご自分のブログで今年採れたジャンボマイタケを紹介しています(コチラ→)。なんと4キロ以上あったとのこと! 一見の価値ある写真です。 


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バジルの話

2011-07-01 18:22:03 | 林と畑と庭づくり
  5月のはじめごろだったかに苗箱に蒔いたバジルがなかなか育たなくて、いいかげんあきらめていました。

  ところが先日、久しぶりに様子を見に行ったら、このところの大雨のおかげか、急に生長していました。雨のあとだったこともあって、生き生きしていました。背丈はとっても小さいけれど、いちおう枯れずに育っていました。よかった!

  写真はその二日後のようすです。水が切れてしまったので、色が悪くなりましたが、枯れずにすんでいます。下の写真はまとめて移植したもの。ほそぼそとですが、何とか生き延びてくれそうです。

  先日、豊田市旭地区で就農しているSさんから、こんな話を聞きました。

  「名古屋に住んでいたとき、バジルの苗を二つもらいました。ひとつは化学肥料を施した苗、もうひとつは、化学肥料をやるのを忘れた苗。どちらも見た目は同じで、2本を同じ庭に植えました。肥料苗のほうはすくすく立派に育ち、肥料のないほうはほそぼそと、それでも何とか育ちました。で、両方の葉っぱを食べ比べてみると、ぜんぜん違うのです、香りが! 肥料のないほうが断然いい香りでした」

  香りが命のバジル、いくら葉っぱが大きくてたくさんついていても、香りが薄くては値打ちが半減します。このSさんの話を聞いて思い出したことがあります。

  20年ほど前、ハーブがまだ日本ではあまり知られていなかったころ、あるハーバリストの本に、「日本で育てたハーブは、どうも香りが薄い。本場のヨーロッパとは土質が違うからだろう」と書いてあったのです。

  Sさんの話から想像するに、このハーバリストが育てたか買ったかしたハーブ類は、もしかしたら化学肥料だけで育てたものだったかもしれません。ヨーロッパには、タイムやローズマリーが自生している場所もあるそうです。そういう野生のハーブ類と日本の近代農法で育てられたハーブ類とでは、香りが違うのは当たり前。土質のせいもあるのかもしれませんが、あきらめるまえに、野生に近い環境にして育ててみたら香りはぐんと強くなるかも。

  そういえば、私の畑地で唯一元気に育っているハーブ、ミントは、訪れる人みんなが、においの強さと緑色の鮮やかに感心します。畑とは名ばかりの野原で何年も生きてきたミントは、たぶん雑草並みに強くなっているから芳香も強いのだと思います。狭い苗箱で、水もろくにもらえない過酷な環境でここまでなんとか生き延びてきたバジルも、ミント並みにたくましく育ってくれるといいのですが。

  

   

     



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