アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

つくしはおいしい。

2012-04-16 11:18:07 | 手作りのたべもの
   稲武はやっと梅が満開になりました。水仙も連翹も土佐ミズキもいっせいに咲き始めました。長かった冬もやっと終わり。でも、まだストーブは欠かせません。

   土筆も見つけました。雑草も生え始めたのでなかなか見つけにくいのですが、1本見つけるとあちこちに群れを作っているのに気がつきます。

だいぶトウの立っているのもあるのですが、まだしばらくたべられそう。

   土筆料理はいつもこれ。油で炒めてみりんと醤油で濃い目の味をつけます。今回は、採って数時間後に料理をしたせいか、苦みがすくなく、とてもおいしく食べられました。

   この土筆、京都の宇治川のそばに住んでいたときは、川岸を散歩しながらよく摘んだものです。でも、町場に住むようになってからはなかなか目にすることができず、残念に思っていました。あるとき、滋賀県の農村に住む知人宅を尋ねた折、道端にたくさんの土筆を見つけ、嬉々として摘んで知人に見せたところ、同席していたその家の主人に、「土筆なんか、このあたりは誰も食べないよ」とあきれられました。

   こちらに来て、土筆を食べないのは、その滋賀県の農村だけではないと知りました。又聞きした話ですが、「地獄の果てまで続いているといわれるスギナは、百姓の大敵。その大敵なんかだれも絶対食べない」とのこと。ワラビやゼンマイは貴重な山菜ですが、土筆はただの困った雑草に過ぎないようです。でも、近頃は、どんぐり横丁でもたまに販売されるようになったのを見ると、地元の人の考えも変わったのかもしれません。


   
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ベジライフフェスタに出店しました。

2012-04-16 09:47:29 | イベント記録
  4月14日(土)、豊橋のサイエンスコアで開かれたベジライフフェスタに出店しました。東三河で開かれる大きなイベントとしては初めての出店です。

  今回は、奥三河Three trees+で、二つのブースを借りました。向かって右がこころざし工房の石鹸。まんなかがMiki-Co-Laboのコンフィチュール。金柑と甘夏のコンフィチュールが並びました。左がアンティマキのコーナー。今回は、全部で12種類用意しました。オカキ、オートミールと玄米粉のクッキー、こねないパン2種、スコーン3種、ちょっとこねるパン3種、おからのガトーショコラ、それに新発売の麹のケーキです。立っているのは、右がこころざし工房の中村志江さん、左が、イベントにはいつも手伝ってくれているWさん。

  甘酒と塩麹のケーキは、甘さを抑えているので地味な味わいなのですが、右側に糀屋さんが出ていたこともあってか、けっこう人気でした。

  午前中はあいにくの雨だったのですが、開場をまちかねて行列ができていました。最初に完売したのがスコーン、ついでパン5種類。「こんなにあって売れるだろうか?」と心配になるほど、今まで出たどのイベントよりもたくさん仕込んで持っていったのですが、夕方には、1割ほど残すだけとなりました。良かった!

  「どんぐり横丁でよく買ってます」とか「どれもおいしいからどれにしようか迷ってしまう」とかいっていただいたり、こねずに作るパンの製造法を熱心に聞いてくださったりなど、とても熱い反応をいただき、10時から閉会の5時まで、楽しい興奮に満ちた一日を過ごしました。

  草木染めも、十分陳列する余裕がありました。よく見知っている植物が出す色の美しさを、皆さんに見てもらえたのもうれしかった。

  フェスタで買ってきた品々です。今回は、忙しくはありましたが、買い物する余裕もあって、イベントを少しは楽しむことができました。どれも、豊橋や静岡などで製造している、マクロビオティック系の焼き菓子です。動物性食品は使わずに、いろんな工夫をこらしたお菓子ばかりです。

  会場で3人で食べてしまって写真がないのですが、ココカラカフェの玄米粉のキッシュはおいしかった。卵なしで、おいしく食べられるよう、よく考えられています。

  キャベツとタマネギは、中津川のメダカの学校の野菜。タマネギは白いところももちろん柔らかくておいしかったのですが、緑色のネギの部分も、柔らかくて、味噌汁の具に十分使えました。メダカの学校は、アトピーなど現代医学でなかなか完治しない病気を治す手伝いをしている自然療法の施設です。手前の味噌と麹は、東京の町田からいらした井上麹店のもの。おいしそうな味噌がいろいろ並んでいました。今度はこの麹で甘酒を作るつもりです。

  朝家を出たのが5時半。途中中村さんと合流し、休み時間も入れて3時間近くかけて現地に到着。ここまで遠征したのは初めてです。道中がとても心配だったのですが、おもったよりスムースに行き着くことができました。なかなかいいイベントだったので、できれば、来年も出かけたいと思っています。
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長期保存のできるドイツパン

2012-04-16 09:46:40 | たべもの
   京都にいたとき、明治屋でよく買っていた、長期保存のできる黒パンをひさびさに手に入れました。

   今回購入したパンは、「オーガニック全粒粉ドイツパン ペーマ バイオプンパーニッケル」です。名古屋の成城石井藤が丘店で見つけました。

   この重厚な感じ、大好きです。ずっしりと重く、食パンよりも少し小さめで厚さは半分以下なのに、一枚食べるとけっこうな腹応えを感じます。材料は、有機ライ麦全粒粉と塩とイーストだけ。イーストといっても、黒パンに使うイーストは、ただの一般のイーストではなかろうと思うのですが、細かいところはドイツ語で書かれているのでわかりません。

   少しだけ酸味があり、甘さも感じます。この、複雑な味わいが、私の好みです。キュウリを載せて食べてもおいしかった。でも、このパンと一緒に買ったイタリア産のプロシュートは、まったく合いませんでした。それぞれの味が強過ぎるのでしょう。

   このパン、賞味期限はなんと11月28日。いっさいの添加物を入れずに、長期の保存ができるようになっています。袋の裏には、こう書かれています。

   「ドイツの穀倉地帯フランケン地方を拠点とするロイポルト社の「ペーマ」ブランドのオーガニック全粒粉ドイツパンは、限られた地域の契約農家にて有機栽培された穀物のみを使用し、焼く時々に粉を挽き、地元の天然水を用い、確固たる思想の下製造されています。加えて長年の研究により保存料等の添加物を一切加えずして独自の滅菌方法により長期のシェルフライフを有しています」

   いかにも、「確固たる思想の下」で製造されたドイツパンを説明するのにふさわしい、いささか古めかしいけれども言いたいことはよくわかる文体です。

   
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