アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ヘルシーメイト岡崎店、暮らしの学校、ラカンカ、べーぐる庵に納品します。

2021-01-18 23:49:22 | アンティマキの焼き菓子とパン

  岡崎方面の4店舗に、今年初の納品をします。

   こちらは、自然食のお弁当屋・ラカンカに納品する、サトイモスコーン。ラカンカの取引先、シンシア豊川の里いもとジャガイモを使った焼き菓子を焼き菓子の注文をいただき、何度か試作を重ねてできたご飯のかわりになるスコーンです。スコーンの表面には、自家製白みそをいれたたれ?を塗りました。ねっとりした里いもの食感は、意外とスコーンにあいました。

  ジャガイモは青のり入りのクラッカーに。スコーンとクラッカーをセットにして、ラカンカさんのお弁当とともに、シンシア豊川さんが医療従事者のもとにとどけることになっているそうです。サトイモもジャガイモもシンシア豊川さんのご提供。 

  サトイモスコーンとジャガイモクラッカーは、個別に、ラカンカの店頭でも販売します。

  お初の焼き菓子は、ガナッシュサンドクッキー。ココア生地のクッキーで、チョコレート風ペーストをはさみました。乳製品、チョコレート不使用。オーガニックココナッツオイルを混ぜて、サンドできるようにしました。

  毎年冬になるとつくるかきもち、今年は、設楽町名倉の三川農園と、信州阿南町の農薬不使用のお米を使いました。

 ブルーチーズクッキーも久々にお持ちします。穀物クッキーは4種類。コーヒー味が人気です。

   ヘルシーメイトには、パラダイス酵母パンを2種類納品します。一つは、粉と塩と酵母とピンクペッパーだけのシンプルなパン、もうひとつは、ライ麦パンに、自家製の栗の渋皮煮を入れてみました。栗の渋がわずかに残っていますが、それもまた深みのある味になりました。

   ヘルシーメイトへは、キヨミさんのこんにゃくももっていきます。11時前後には到着の予定ですが、先ほど外を見たら雪が積もっていました。大したことはなさそうですが、気を付けてゆっくり参ります。

   ラカンカへは昼頃、べーぐる庵へは午後2時半過ぎの到着となりそうです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨秋の石窯で遊ぶ会2

2021-01-15 16:10:31 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ

  昨年最後の石窯で遊ぶ会は、12月半ばころに開きました。

   この日集まったのは足助の知人グループと、下山の知人グループ。どちらも、豊田市の山間地域に住む人達とそのお友達。初対面にもかかわらず、共通の知人友人がいる方が多くて、すぐにうちとけ、いい雰囲気に。

   この日のピザにもゴボウをトッピング。ゴボウのあくが程よく調和して、とてもおいしい。

   野菜スープには、白いんげんとキヌアも入れました。

   クリスマスの2週間ほどまえだったので、この日もメインのメニューはシュトレンです。

   このシュトレン、今年は石窯の会のほか、お店や個人の方への納品数が過去最高でした。たくさん作らせてもらえて感謝です。

   シュトレンと同時にスコーンを焼きました。何度も言うけれど、石窯のスコーンは焼き具合がとてもいい。

   この日のスコーンは、リンゴ入りとキンカンの甘煮&甘夏ジャム入り。私のスコーンがお好きだという3歳のお譲さんがこの日、おかあさんといっしょに参加。はにかみながら、混ぜたりかたちづくったりしてくれました。この数日後(翌日だったかも)、お母さんが朝起きたら、彼女が、「マキさんのスコーンを作る」と言って、ボウルと豆乳を出して待っていたとお聞きしました。レシピの要所はきちんと覚えていて、「バターも卵も入れません。豆乳を使います」とそらで言うそう。嬉しいお話です。

   昨年は、春に企画したにもかかわらず、緊急事態宣言のもとでは実施を控えるほうがよかろうと急遽中止に。再開は、9月のなかごろとなりました。

  そのあと会は、計4回開催。どの会の折も、参加した方々がほんとに楽しんでくださり、またぜひ参加したいと言ってくださいました。私たちスタッフにとってはうれしい限りです。

  今年度は、4月または5月、もしかしたら6月となるかも知れませんが、状況が許したら、春~初夏の石窯の会をぜひ開きたいと思っています。決まり次第、ブログとフェイスブックにて告知いたします。お問い合わせは、アンティマキの問い合わせメイルからどうぞ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨秋の石窯で遊ぶ会1

2021-01-15 15:04:32 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ

  昨年の秋から冬にかけて、石窯で遊ぶ会を何度か開きました。そのうち、12月に開いた会の報告をいたします。

 

   この会は、10月に開催した暮らしの学校主催の石窯の会に来てくださった方たちのご要望でひらきました。リピーターのほかに、当日来られなかったというかたたちもご参加。12月とはいえ、まだ比較的暖かい頃だったので、外仕事も気持ちよく進みました。

   彼は高校生。前回も参加してくれた彼に、かまどを担当してもらいました。火をちゃんと熾してもらえたおかげで、ピザとスープが同時に出来上がりました。

   秋の会の時は、レンコンをピザのトッピングにしたら、好評だったので、今回はゴボウを。オリーブオイルと和えてから、上に載せました。

  窯の温度によって、焼き上がりはさまざま。このところ、ずっと調子よく焼けています。窯担当スタッフのふたりのおかげ。

   12月の会で焼くのは、乳製品、卵不使用のアンティマキのシュトレン。バターのかわりに、自家製のアップルバターをつかいます。写真は、焼きあがってから、甜菜糖の粉糖をシュトレンに振り掛けているところ。

  ちょっと過発酵だったので、形が普通のパンのようになってしまいました。でも、美味。焦げたところも〇。

 

   焼き菓子は、おからと生リンゴのケーキにしました。簡単にできる、柔らかめのケーキです。シュトレンもケーキも、お土産です。

   

  写真は、元旦に撮った敷地内の風景。今年は去年と違って雪の多い年になりました。今年はいつごろから暖かくなるかわかりませんが、春になったら、パンデミックの状況を見つつ、会を再開したいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「トニーズチョコロンリー」を見ました。

2021-01-12 15:40:45 | 映画とドラマと本と絵画
  トニーという名前のオランダ人ジャーナリストが、自ら作ったドキュメンタリー映画。上映時間は30分程度の短いものなのですが、中身が濃い。
 
  映画がつくられたのは2002年。当時10万人のアフリカの子供たちが、賃金を支払われず、逃げ出すことも許されず、カカオの栽培や収穫に携わっているということを知った彼。実際にアフリカに行って、農園から逃げた人たちに実態を聞く場面から始まります。
   
  小さな子供が、カカオ豆の入った身長より大きな袋を頭に載せられ、転ぶと殴られる。「一緒に働いていた子供がいなくなる。そういうことがたびたびありました」何らかの理由で殺され、またあらたに労働力として子供が補充されます。食事は一日一回。
 
  トニーは、アメリカで奇妙な裁判を起こします。被告は自分。奴隷的労働は国際法で禁じられている。それを知っているにもかかわらず、奴隷的労働によって入手したカカオ豆を使ったチョコレートを買って食べるのは犯罪だ、という理屈です。盗品とわかっているのに購入するのは罪なのとおなじ。だから自分は罪を犯している、被告人として法廷に立たせろ、というものです。彼の目論見は、大企業のチョコレート会社が、奴隷的労働の実態に頬被りしていることを世間に知らしめるため。
 
  そしてさらに彼の行動はつづき、とうとう奴隷労働をしていない人たちの農場で作られた、と明記してあるチョコレート、その名も「トニーズチョコ」を発売しました!
  このチョコレートは、オランダのフェアトレード会社から発売され、いまやオランダのチョコレートの中で一番の売れゆきとなっているそう。
 
  トニーは、もともとテレビ番組の制作者。番組での宣伝も功を奏しているのでしょう。それにしても一過性にならず、10年以上も人気を博すというのはすごい。味もいいのかもしれませんが、「奴隷的環境のもとで働かされた人たちの作ったチョコレートは食べたくない」と、人々が思ったからなのでしょう。
 
   映画では、制作当時「世界のカカオ生産量のうち、3%は奴隷的労働によってつくられている」と伝えていましたが、それはあまりに数字が低すぎる気がします。確実にわかっているのがそれだけで、ほんとうはどのような形態の農園で作られているのか不明、というのが実態なのだと思います。
 
   それに、もちろん、バナナ農園同様、無理な栽培を強いられ、子供だけでなく大人にも健康被害が出ているかもしれません。でも、そういったことはひとまずさておき、とりあえず「スレイブ・フリー」の合言葉のもと、大企業も企業努力を始めたそう。
 
   このチョコレートを共同購入したいと思って調べたら、ありました。ただし、アメリカから直接送付となるみたい。詳細がパッと見ただけではよくわからないので、あとでゆっくりさらに調べてみようとおもいます。

   くわしくはこちらをどうぞ。http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=7472 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かりんでメンブリージョを作りました。

2021-01-11 23:00:45 | 手作りのたべもの

  大みそかにたくさんのかりんを頂きました。今年2度目です。

  昨秋作ったのはシロップ(ブログはこちら。花梨シロップを作りました。 - アンティマキのいいかげん田舎暮らし (goo.ne.jp)。はじめて、煮てこして作ったシロップは、渋みをわずかに残してはいますが、甘くて香りが強く、色の美しい飲み物となりました。このシロップを作ったあと、お裾分けした友人から、「メンブリージョ」なる食べ物のことを教えてもらいました。

  スペインだったかポルトガルだったかのスイーツで、チーズと食べるととても美味、というのが友人の弁。来年にまたかりんをいただけたら絶対つくろうとおもっていたら、早くもその機会に恵まれました。

  かりんはまずまるごと茹でます。ゆでることで皮がむきやすくなり、しかも皮のおいしい成分が果実に吸収されるのだとか。かりんの生の果実はどうやっても食べられないものだそう。だから獣害には絶対会わずにすむ希少な果物です。

   そのかりん、固すぎて皮を剥くのが大変な苦労。前回、シロップを作ったときこの皮剥きに苦労しました。でも皮を剥いたからこそ、たぶん、渋みの少ないおいしいシロップになったのだと思います。

   その苦労を、またしないといけないとおもっていたのですが、ゆでることにより、皮剥きはらくらくクリア。種とわたを除いてからざく切りにして、果実の量の8分目の砂糖を入れて煮ます。このとき、水とレモン果汁も若干投入。

   面白いことに煮れば煮るほど、色は濃くなり、香りもよくなります。

   でも、ネット検索した時にでてきたもののように、ルビー色に変わるということは起きませんでした。かなり煮たのに。

   シロップを作ったときは、きれいなルビー色になったのに。なぜかしら。

   へたすると焦げ付くので、濃い杏色になったところで終了。フードプロセッサーにかけます。

   そしてまたさらに熱を。少しでも濃い色にしたくてしつこくかきまぜながら火を入れましたが、できません。あきらめてトレイに流し入れました。

   こういう色のメンブリージョもネットにでていたので、良しとすることにしました。

   しばらく冷やすと、固まる、と書いてあったのでそのまま放置。稲武の夜の室温は、冷蔵庫より寒いくらいなので。

    そっと取り出すとこんなふうになりました。さわるとくずれます。たぶんもっとほんとは羊羹のようになるはず。なぜかそうはなりません。今回はあきらめました。

   こんな感じです。食べてみると、渋みはありますが、香りがよくてじわっとおいしい。かためのチーズをのせてたべてみました。とても好みの味。たぶんワインにあいそう。このメンブリージョ、半年もつお菓子だそうなので、いろいろ楽しんでたべられそうです。

   きちんと羊羹上にする方法がわかれば、さらに優れた食べものになるはず。秋の収穫時を待つことにします。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨秋、ガキ大将養成講座で栗染め講習をしました。

2021-01-06 17:59:33 | 草木染め

  昨年の秋、10月の終わりに、豊田市旭地区のさくら村で、草木染め講習会を開きました。主催は、安藤征夫さん。6年前、ご自分の山を切り拓いて子供たちの基地・さくら村を作り、ガキ大将養成講座(参考:ガキ大将養成講座の拠点さくら村を見学しました。 - アンティマキのいいかげん田舎暮らし (goo.ne.jp))を開講。この養成講座の一つのメニューとして、草木染め講習を開いてくださいました。

   さくら村で最も長めのいい場所にある、「どこでもドア」。

   中央が安藤さん。森には遊具がいっぱいですが、これは皆、子供たちがつくったもの。この日は40名近くの親子が集まりました。

   染めるのは、バンダナ、エコバッグ、スカーフのうち各自一枚。まず模様付けします。模様付けには、いつものビー玉や割り箸のほか、木の工作のために作りためた木切れも活用。

   大量の栗のイガを、スタッフが集めておいてくれました。

   お天気は上々でしたが、晩秋の風が冷たかった。

   染液のできあがり。

   イガのほか、栗の皮も少量、はいっています。

   一斉に布を入れて、染め開始。染色棒は、安藤さんがこの日のために、さくら村にあるメダケで作ってくれました。

   最初しばらくは液の中でよく振って、そのあとは、浮かないように気をつけて放置。

   つけておく間にお昼ごはん。午後からは媒染開始です。   

   こちら鉄媒染。ベージュだった布がしだいにグレーになります。

   グレーの希望者多し。

   グレーになった布を、消石灰の上澄み液に入れます。

   深い茶色に変身。いつもの歓声が聞けました。

    染まった布を水洗いします。

   得意げに見せてくれた男の子。栗の鉄媒染です。このグレー、何度見ても渋くていい。

  模様を外している親子。作るときも外す時も、子供たちは熱心でした。

   出来上がった布から、次々に干していきます。

   染めおわったあとの最後のこのシーンがいつも好きなのですが、この日はことのほか、いい景色となりました。森に、すっかりなじんだ染め布。美しい。

   昨秋から年末にかけて、あれこれ忙しい日々が続いたため、ブログへの投稿がすっかり遅れました。2か月後の今、こうして写真を見ていると、子供たちの真剣な顔や嬉しそうな顔が思い出されます。森の中での講習会は、ひときわ心地よく楽しく進めることができました。こういう機会を与えてもらえて、ありがたいことです。

   ところで、この日はわたしのカメラが壊れていたこともあって、アシスタントをお願いした友人の池田ちかさんに撮影を頼みました。彼女は子供と自然とアートをテーマにしたコノハ美術という企画会社を運営しています。

   さて、どんぐり工房での定例染め講習会は、3月までお休みです。再開1回目は3月27日。染め材料は枇杷の葉を使う予定です。お申し込み、お問い合わせはどんぐり工房までおねがいします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする