アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

あしたはよさみガーデンマルシェ

2013-08-31 23:27:45 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    あしたは、刈谷市のよさみガーデンマルシェにふたつきぶりに出店します。といっても、一日雨の予報が出ていて、すでにいまもかなり降っています。

   もしかしたら台風襲来かもしれない、との予報が出ていたため、昨夜はパンの仕込をしませんでした。それで、もって行くパンは、朝仕込んだハーブのフォカッチャだけ。ほかには、穀物クッキーを少しずつ4種とスコーンも4種類。商品はいつもより少なめです。

    こころざし工房のゆきえさんと一緒に出店。彼女の石鹸のほか、Miki-Co-Laboのコンフィチュールも並べます。

    ほかに、稲武野入町の三木さんの農園から、ブルーベリーも出品の予定です。出品するブルーベリーは、収穫時期が少し遅いラビットアイ種。それもほぼ最後の収穫時期なので、加工用を特価でお分けします。数に限りがあるので、早い目にお求めください。

    写真は、先日、三木さんの農園で摘んだブルーベリー入りの特製飲み物。ナシの酵素ジュースに豆乳とレモン果汁を入れ、ブルーベリーを散らしました。先日終わったばかりのちえ流マクロビオティック料理教室の講師、ちえさんに教わった飲み方です。すっかり気に入り、このところ毎朝飲んでいます。

    あしたは、奥三河Three trees+のブースは屋内です。雨の中ですが、楽しいお店がたくさん並ぶこのマルシェ、ぜひ足をお運び下さい。
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明日のご縁市で新商品+ブルーベリーも販売します。

2013-08-24 22:15:51 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   あしたは、毎年春、夏、秋に行なわれる豊田市旭地区の福蔵寺のご縁市です。さきほど、ほぼ準備完了しました。

   さて、あしたは、アンティマキからふたつ新しい品を発売します。ひとつは、甘酒と塩麹のケーキ。

   ひと月ほど前から試作を重ねてできました。国産小麦粉に稲武大野瀬町の筒井重之さんの玄米粉が2割ほど入っています。甘酒と塩麹は自家製。てんさい糖、菜種油、豆乳入りです。アニスシードを少し加え、味にアクセントを加えてみました。タルト型の下に敷いた胡桃がこうばしい。

    このケーキ、何回めかの試作のとき、塩麹を入れ忘れて焼いてしまいました。そしたら、それまで甘すぎるかなと思っていたのに、甘味が足りなくて、メイプルシロップをかけるとちょうど良い甘さになりました。塩が甘さを引き出すというけれど、ほんとうなのだな、と身を持って知りました。

    もうひとつの品は、有機小麦のパン。こねないパンシリーズの新しいバージョンです。

    こちらは、アメリカ産の有機強力粉と有機強力全粒粉が主材料。ほかには、ホシノの天然酵母とゲラントの塩に水だけ。きわめてシンプルなパンです。これまで、玄米ご飯を入れた素朴なパンは作っていましたが、具も油も砂糖も入れないのは初めてです。

     シンプルなパンこそ小麦の味が決め手になるだろうとおもって、いつも使っている国産の小麦粉の2倍ほどたかいのですが、あえて有機認証をとっている小麦を使ってみました。友人に食べてもらったところ、「砂糖を入れてないといっていたけれど、ほんとう? あまい」との感想を。小麦のもつ甘さなのだろうな、とおもいます。小麦の種類もパンにふさわしいらしく、窯のびがよく、きれいに焼けました。

     あしたはこのほかに、スコーン3種、穀物クッキーを3種持っていきます。うち1種は有機ほうじ茶のクッキー。前に作ったときよりほうじ茶の量を増やし、より香ばしさを出しました。小豆のパンとおからのガトーショコラ、ハーブのフォカッチャも並べます。

     さて、以上のほかに、稲武地区野入町の三木さんが、ご自分の農園で採れた瑞々しいブルーベリーを持っていきます。ハイブッシュの収穫期は終わったのですが、ラビットアイはいまが最盛期。オクラッカニーという大粒の品種のブルーベリーの完熟した実を、Miki-Co-Laboのコンフィチュールといっしょに並べます。ぜひ、のぞいてみてください。    
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大阪のそば屋さん「凡愚」

2013-08-23 15:31:35 | たべもの
   「チエ流マクロビオティック料理教室」の講師・ちえさんがずっと前から仕事でかかわっていて、しょっちゅう話に出る、大阪のそば屋さん「凡愚」。ぜひ食べてみたい、とずっと思っていたのですが、ふたつきほど前、やっと念願がかないました。

    お店の構えから、変わっています。街中なのですが緑に覆われています。そば屋さんとはおもえません。そそられる雰囲気です。

    店内には、草間彌生など現代アートの画家達の絵が飾られ、壁に作りつけられた棚には、作家ものの陶器がずらりと並んでいます。

    訪れたのは土曜日だったこともあって、店内は満員。しばらく待って、やっとおそばが。食べたいと思っていた太切りは売り切れていて、いただいたのは細切りそば。

     美しい! そばを見て美しいと思ったのははじめてです。すきとおるような白いそばなのですが、9割がそば粉だそう。冬場だと10割にするところを、夏場はそばが切れやすいので、少しだけ小麦粉を足しているのだそうです。

     そばの味もゆで加減もいい。出しの味も申し分なし。そばが良くてもだしが、だしがよくてもそばがいまいちというお店が多いのですが、こちらはどちらもグッド。

     ゆで加減にしても、近頃はやたら固めに茹でる店があって、せっかくのそばの味がしないところもあるのですが、こちらは、絶妙なタイミングでゆでています。

     そばは最初から2枚注文しました。ざるのあとは、鴨汁。この鴨汁の味、すばらしかった! 

    いただいたそば湯は濃厚で、甘かった。のこりのおだしを入れてすべてのみほしてしまいました。

    私はすっかり満足しましたが、ご主人夫婦は、「ぜひまた冬に来てください。そば粉10割で作る新そばをたべてほしい」とおっしゃいました。ああ、ぜひ冬にまた行きたい!

    さて、こちらのお店のご主人は、もとカメラマン。ニューヨークに住んでいたこともあるご夫婦は、おいしいそばを提供するためには採算をさておいての工夫や努力をなさっているそう。客席からは、ガラス越しに、ご主人がそばを挽いて打っている様子が見学できます。

    さて、そばを白くするためには、かなりの部分をのぞかなければなりません。こののぞいた部分を「あまかわ」というのだそうですが、帰りがけ、ご主人が「よかったらあまかわを、焼き菓子やパンに使ってみてください」と言って、くださいました。

    このあまかわ、顔を近づけるとそばの香りがします。国産のそば粉を買っても、なかなかこういう香りはしません。

    先日、このあまかわを使って、アンティマキの穀物クッキーそば粉入りを焼いてみました。焼いても、香りが残っています。これまで焼いたうちで、いちばん出来のクッキーに仕上がりました。味も鮮度もいいから、おいしいのでしょう。

    そのうちまた、このお店のあまかわが手に入ったら、クッキーを焼いて、みなさんに召し上がっていただきたいと思っています。乞うご期待。

    
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猪ジャーキー

2013-08-23 11:47:14 | たべもの
   友人が、自分で作った猪肉ジャーキーをくれました。

   つくり方は、聞くだけだとけっこう簡単そうです。猪肉の赤身を赤ワインと醤油、ローリエ、黒胡椒などに漬け込み、天日で干す。干し方によって、硬さが変わり、日持ちも良くなるそうです。

   私がもらったのは、ソフト乾燥の状態で、噛み切るのにちょうど良い硬さです。食べてみると、調味料の味と肉の味がうわっと口の中に広がり、そのうち、噛むほどにうまみが出てきます。こんなにおいしいジャーキーを食べてのは初めてです。家人はいっきに何本も食べてしまいました。以前、アメリカ産のビーフジャーキーを食べことがありますが、ちょっと食べただけで、やめてしまいました。あれとは全然ちがう。

   燻煙したものもジャーキーと言うそうですが、一般には干しただけのこの食べ物、肉の保存法としては、たいへん優れていると思います。簡単だし。塩味に漬け込むのは、味付けが目的と言うより、防腐のためだそう。わたしも作ってみたくなりました。いつか猪肉をだれかからもらえたら、ぜひやってみたい。ただし、友人の話では、赤味肉だからうまくできたのだとか。たしかに脂身の多い部位だと、こんな気温の高いときにはただのあぶらになってしまいそうです。

ところで友人は、ジャーキーと一緒に自宅で平飼いしている鶏の卵を持ってきてくれました。私はお礼に、梨と鶏の餌用の糠や古い穀物などをあげました。

   そもそも、この友人は彼女の友達と、猪肉を大豆と交換したそうです。私が友人にわたした梨は、別の友人からもらったもののおすそわけ。

   こうした、わらしべ長者を地で行くような交換や贈与を、このいなかにきてからよくおこなっています。お金がたいしてなくても、あまっているもの、あげたいもののやりとりでなるべく生活できたらいいなあと夢想しつつ、ジャーキーをかじったことでした。
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9月のよさみガーデンマルシェに出ます。

2013-08-23 10:37:44 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   稲武に引っ越して10年。今年ほど、暑い夏が長く続くのははじめてです。昼間だと外においておいた車の外気温は34度。夜も、ここ数日は窓を開けてねています。ただし、朝は少し涼しすぎるな、と感じはしますが。ともあれ、こんなこと、いままでなかったとおもいます。こちらに来た当時、冗談に、「そのうち稲武の気温が京都の気温と同じくらいに上がり、京都では暑すぎて過ごせなくなるかも」と人にしゃべっていましたが、最近の気温の上がる具合を見ていると、なまじ冗談とも言えなくなりました。

  さて、まだまだ残暑は続きそうですが、刈谷市よさみのガーデンマルシェに、9月1日出店します。アンティマキの焼き菓子とパンのほか、奥三河Three trees+のほかの商品も販売します。こころざし工房の石鹸、Miki-Co-Laboのコンフィチュールもおたのしみに。詳細は下記のとおりです。今度も屋内での出店です。

  *日時 9月1日(日)午前9時半から午後3時
  *場所 フローラルガーデンよさみ
     刈谷市高須町石山2番地の1


   
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綾渡の夜念仏と盆踊りを見学しました。

2013-08-14 23:57:28 | 小さな旅
   友人に誘われて、先週土曜日10日に豊田市足助地区の綾渡の夜念仏と盆踊りを見に行きました。

   この夜念仏と盆踊りは、国の重要無形民俗文化財。夕方、足助交流館が手配したバスに乗り、うねうねとした細い山道を登って20分ほどで綾渡に。周囲を山に囲まれた美しい里です。

   到着したのは7時少し前。すでに、鉦をもって笠をかぶった浴衣姿の男衆たちが、曹洞宗のお寺・平勝寺参道の入り口に集まっています。じきに彼らは念仏を唱えながらお寺の山門に向かいました。

    山門の前に止まり、ここで一行は「辻回向」を行ないます。見物客が多くて見えなかったのですが、ここには石仏がたくさんあるそうで、彼らは石仏に向かって念仏を唱えていたのでした。

    夜念仏は、昔は足助から稲武、岐阜県の山岡町あたりまで広く行なわれていたお盆の行事だそうですが、今に残るのは綾渡だけ。昭和35年に保存会を結成し、集落をあげてこの伝統行事の保存に努めてきました。

    昔は、初盆を迎えた家に35歳以下の男衆が出向いて念仏を唱えて回り、平勝寺には、施餓鬼供養と観音の命日の日に集まって同様に念仏を唱えていたそうですが、青年の数が減ってきたことから昔ながらの風習を継続しにくくなりました。そこで、毎年8月10日と15日に、平勝寺での回向だけ行なうようになったとのことです。

    さて、一行は山門で「門開き」の念仏を唱えます。そして寺の住職が門を開けると、彼らは境内に入ります。

    最初に参るのが観音堂。ここで「観音様回向」を唱えます。ついで、隣の氏神の鳥居の前で「氏神回向」、最後に平勝寺本堂前で「仏回向」を唱えます。

    回向の文句はそれぞれ異なります。でも、ずっと静か。ほとんど暗闇の中で、念仏を唱える声だけが聞こえてきます。

    ところで、このお寺は曹洞宗の古刹。寺の境内に観音像があったり神社の鳥居があったりするのはよそでも見たことはありますが、他力本願を願う人たちが自力本願を主張する禅寺で念仏を唱えるという風習が昔からあったというのには、ちょっとおどろきました。でも、このお寺、昔は天台寺院だったそうなので、複雑ないきさつがあって今に至ったのかもしれません。

    夜念仏が終わると、境内に明かりがともります。いよいよ盆踊りです。この盆踊りは、太鼓も三味線も、もちろんラジカセなども一切使わずに、「音頭とり」と呼ばれる男性の歌う歌にあわせて踊ります。

    盆踊り歌は、10曲。順番が決まっていて、「越後甚句」に始まり、「御嶽扇子踊り」「高い山」と続き、「甚句踊り(足助綾渡踊り)」で終わります。  

    写真手前から二人目の年配の女性は、腰の落とし方がすばらしかった。かなりお上手な踊り手らしいのですが、昔の農民の体の動かし方は、こうだったのだろうなと思わせるしぐさでした。そういえば、阿波踊りも、ほとんどずっと腰を落として踊っています。今の私たちがあの体勢を維持するのは難しいことですが、昔の農民たちなら、あの姿勢こそ普段どおりの楽な姿勢だったのではないかと思います。

    私も踊りの輪に入りましたが、かなり難しい振りもあり、まったく習得できませんでした。白い扇子を使う踊りや、地面をこする下駄の音で拍子をとる踊りなど、ユニーク。最後の「甚句踊り」の振り付けは、稲藁を縛り、脱穀して籾を広げる収穫の動作をそのままに再現しているらしい、と現地でたまたま出会った知人が教えてくれました。

    盆踊り歌は、いずれも綾渡で古くから歌いつがれていたものと、近代になってからできたと思われるものがあるようですが、どれもみな色恋がテーマ。なかでも、「娘づくし」は、シモネタのジョークがいっぱいです。駄洒落がちりばめてあって、若い娘たちがはにかみながらもくすくす笑って踊っていたようすが髣髴とされます。若くはない私は顔を赤らめることはなかったけれど、何度もくすっと笑いました。

    盆踊りは、男女の出会いの場だったとよく聞きますが、これらの歌詞はそのことを彷彿させるに十分。ひとときの開放感が、日々のきつい労働で疲れた体と心を癒したのだろうな、と思います。

     夜9時過ぎ、盆踊りは終了。昔はおそらくもっと踊り続けていたのでしょうが、いまは、歌い手の数が少ないので、咽喉を痛めることのないよう、大事をとってひととおり踊り終わったらおしまいにしているのだそうです。

     寺を出てバスの待つ場所に向かう道の端には、小さなろうそくがずらっと立てられ、道案内を。美しくももの哀しい風景です。それにしても、いまは、この小さな里にだけ残る夜念仏と昔ながらの盆踊り。廃れそうになるのを食い止め、保存に力を注いできた人たちの苦労は大変なものだったことでしょう。

   さて、この行事は、明日15日にも行なわれます。足助交流館では、毎年6月から8月にかけて、3回ほど連続して綾渡の盆踊りの講習会を開いています。くわしくは交流館にお問い合わせ下さい。なお、このブログ記事は、足助交流館から配られた資料を参考にし、交流館館長の河澄健一さんが内容の確認をしてくださいました。
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金シャチビールのミツボシビール

2013-08-12 16:36:07 | のみもの
    先日、ひさびさに道の駅・どんぐりの里(観光協会の案内所があるところ。153号線に面した建物です)に出かけた友人が、「人がたくさん居た!」と驚いていました。

   道の駅は24時間、照明はもちろん、冷暖房がつけっぱなしの快適な場所です。広いテーブルがいくつかあり、お弁当を食べたり、おしゃべりしたりするのに好都合のスペースです。

   でも、いつも、電気代がもったいない、といいたくなるほどお客が少ないのですが、今年は暑さを逃れて、多くの人が利用しているようなのです。涼しい稲武でも、日中の炎天下はやはり暑い! こちらはかっこうの休憩場所です。

   どんぐりの里より100mは標高が高い私宅は、崖下にあるおかげもあってことのほか涼しく、扇風機すらほとんどかけずにすんでいます。夏になると、「稲武に越してきてよかった」とつくづく思うのですが、今年はいつにもまして、何度もこの言葉が口から漏れます。

   それでも、ここ数年、稲武でもかなり気温が高くなっているのを感じます。

   以前は、お茶もビールも、まったく冷やさずに飲んでいました。夏でも、です。でも、2,3三年前から、冷やさないとぬるいと感じるようになりました。

   写真は、先日、足助のスーパー・パレットでみつけた金シャチビールです。金シャチビールは見つけるとたまに買うのですが、このミツボシシリーズははじめてみました。ペールエールとラガーとピルスナーの三種。そのうち、ペールエールとラガーを買いました。

   このところ稲武外に出ても、暑くてそそくさと帰って来るので、街でおいしそうなビールを選ぶ暇がありません。それでたいてい、稲武地内で手に入るエビスと黒エビスばかり飲んでいます。だから、。ひさびさのぜいたくなビール。やはりおいしい! どちらもしっかりしたこくも甘さも苦さもちゃんとあります。

   ところで、このミツボシビールは、「文明開化まもない、明治十七から十八年頃、盛田家十一代久左衛門、命棋翁が時代に先駆けて中部圏で初めてビールの試醸に成功した時の名称」だそうです。盛田家とは、金シャチビールの醸造所の当家。

   でも、このとき、「手がけていたワイン用ぶどう畑が害虫により、壊滅の憂き目にあった余波で、ビールの醸造と販売という夢が潰えてしまった」とのこと。そして、1996年、その夢を果たすべく、子孫が立ち上げたのがこの醸造所だそうです。

   100年目に生まれたこのビール、期待にたがわない味でした。また、パレットに行ったら買おう。


   
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福蔵寺ご縁市に出ます。

2013-08-12 14:55:47 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   この夏も、豊田市旭地区の福蔵寺でご縁市が開かれます。

   1昨年から始まったこのご縁市、アンティマキは最初から出店しています。回を追うごとににぎやかになり、たのしいお祭りになっています。

   夏のご縁市恒例の流しそうめんは、山門に至る坂道で行なわれます。地元の主婦達の五平餅やてくてく農園の野菜とジャム、松原さんの椿油、Ysキッチンの米粉のたこ焼き、そのほかたくさんのお店が出ます。本堂前のステージでは、落語や沖縄民謡、読み聞かせが。名古屋おもてなし武将隊のおひとりもブースを出すようです。

   アンティマキ、今度はMiki-Co-Laboのミキさんと一緒に出店します。できれば、いま試作中の甘酒くるみケーキも持って行きたいと考えています。詳細は下記のとおり。

   日時 8月25日(日)10時から14時
   場所 福蔵寺 豊田市太田町蟹田6


   
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おいでんさんそんセンターができました。

2013-08-12 11:59:08 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
  私が住んでいる稲武という地区は、7年前、豊田市に合併されました。豊田市は稲武のほかに、旭、小原、下山、足助の5つの山村を抱え、県内で一番面積の広い市になりました。

  さて、この豊田市に、先日8日、「おいでんさんそんセンター」が誕生しました。センターのある場所は、豊田市足助支所の2階の一室です。3年間は行政の管轄下におき、その後は民営化をめざしています。

   私は昨年夏、豊田市山里暮らし通信員に任命されました。いなかにIターン、またはUターンしてきた人で、いなか暮らしの情報をブログやHP、フェイスブックなどでの発信を行なっていることを条件に選ばれました。通信員の愛称はおいでんさんそんず。

   「おいでん」は、こちらの方言で「いらっしゃい」。「山村へいらっしゃい、と言っている人たち」といった意味だとおもいます。

    命名したのは当時豊田市役所企画部部長だった鈴木辰吉さん。彼は3月に退職なさったのですが、その後、おいでんさんそんセンターの設立準備に奔走。ようやく開所にこぎつけました。

    昨年さんそんずに任命されたのは、3名と1企業だったのですが、さらに今年は2名と1協議会が加わりました。これでメンバーは7名。にぎやかになりました。

    新しいさんそんずメンバーの任命式のあとは、意見交換会。豊田市長とセンター長の鈴木さん、さんそんずの二人と、市街地の主婦グループ・グリーンママンのメンバー、豊田市の自然派系のフリーペーパー「耕ライフ」の編集長がパネラーで、コーディネーターは名古屋大学準教授の高野雅夫さんです。それぞれの活動や山里の魅力について語り、さんそんセンターに期待するところを語りました。

   さんそんセンターの大きな仕事は、都市部と農山村部をつなぐこと。たとえば都市部の、「子供たちに田植えの体験をさせたい」と考えている団体や「定年後の時間を人に役立つ仕事に使いたい」と希望している退職者などの情報と、山村部の、「子供が減って大きな活動ができない」「里山の手入れをしたいけれど人手が足りない」といった情報をデータベース化し、内容に応じた受け入れ先を探して調整します。

    ほかにも活動はさまざま。過疎化のすすむ山里の活性化が目的なのですが、豊かな自然の残る山里が、都市住民にとっても大事な場所であることをアピールし、山里だからこそできる活動を提案しコーディネートします。 

   おいでんさんそんセンターには、市内の山村の案内やしおり、イベントのちらしなどいろいろそろっています。一般の方でも気軽に入れますので、足助の街散策の帰りにでもぜひのぞいてみて下さい。なお、おいでんさんそんずのフェイスブックもできました。こちらからクリックして、「いいね!」を押して下さい!
     
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どんぐり工房の伊藤和久さん

2013-08-03 21:27:29 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
 稲武にきて、精力的に活動するお年寄りの多いことに驚きます。ご本人はとりたてて「がんばっている」意識はないようなのですが、若いうちから体を動かすこと、工夫することが当たり前になっているらしい方に、しばしばお目にかかります。

   どんぐり工房のインストラクター・伊藤和久さんもそのお一人です。

    彼はどんぐり工房で、実にさまざまな体験講習の指導を務めています。藁馬、藁ぞうりなどの藁細工、竹とんぼやウグイス笛、料理用のヘラやバターナイフなどの竹細工、土雛の色づけ、枝や葉を使った細工物、最近ではトウモロコシの皮でできた人形なども手がけています。ここに枚挙できないほど、とにかくたくさん! 工房の庭に設置してある、石焼芋とピザの焼ける金属製の窯も、彼の工夫でできました。

その伊藤さんが最近作ってくださったのがこれ。

   どんぐり工房での草木染め講習のおり、布の干し場が少ないので、いっぺんにたくさん干せる物干し台を作ってほしい、とお願いしたところ、さっそく考案してくださったものです。

   こんなふうにつかいます。

    干し道具の木枠は、可動式。チェーンで高さを調節できます。下はコンロを置く場所。染め液を煮終わってほぼ作業がおわったころに干し場が必要になるので、その上の空間にまとめて干せるよう、工夫して下さいました。干し竿は、稲武のどこにでもある細い竹。いくらでも補充可能です。

    この道具、想像以上に便利です。これまで、この3倍以上の場所に物干し用の紐を張っていたのですが、場所が足りなくて苦労していました。いまは、一挙に解決です。

    とにかく、伊藤さんは工夫の達人。どんぐり工房で教えているさまざまな細工物は、雑誌などに載っている写真を参考にすることもありますが、あとはご自分で工夫。どんぐり工房のインストラクター仲間として彼と知り合ってからこの方、レパートリーは増え続けています。

   「ひとつことを思い立つと、すぐに作ってみたくなる。ああしたらどうだろう、こうしたらどうだろう、とあれこれ考えるのがすきなのです」

    地元にはもともとなかった藁馬も、「写真を見て、どこからどう作ったものだろうかとさんざん考えました。どうにかものにして、今では、小学生でも全員が作れるようになり、この工房から何千頭と旅立ちました」。

    最初は藁馬だけだったのが、次つぎに藁細工ものが登場し、オリジナルの藁の鶴亀も生まれました。

    こちらは虫いろいろ。虫づくりの体験もできますが、むずかしくて時間がかかるので、色づけだけを希望する方のためにつくったものです。
 
     そのほかもろもろの作品は、どんぐり工房に展示してあります。自由に手にとって遊ぶこともできます。

     さて、ものづくりの大好きな伊藤さん、小学校のときは、「読み書き算数はきらいだったけれど、図画工作は大好き」な少年でした。稲武の農事試験場(現農業試験場)で農業を学び、家の仕事を手伝い始めました。

    「だけど、こんな狭い村にいるのはいやだった。広いところに行きたかったよ。ブラジルにでも行こうかな、と夢見たこともありました」

     そんなとき、たまたま愛知県で青年を県外に派遣する制度があり、応募。肉牛を育成する岡山県の農家で半年ほど学びます。

     「土産に、競り市で子牛を競り落として、貨車で一緒にかえって来ました」

     こうして和牛の飼育をはじめ、一人前になりました。その後、山のスギやヒノキの搬出に牛を駆り出して務め、酪農家がちらほら稲武にも現れだした頃には乳牛の飼育に切り替えて牛乳を販売しました。

     養蚕も手がけます。しかし、国内の養蚕業の衰退と共に廃業。クワが育っていた畑に梅を100本植え、いけばな用のサンゴミズキの栽培もはじめます。    

     「当時は、高度経済成長が始まる頃だったから、こんな山里にも豊田の街からマイクロバスが迎えに来て、工場に通う人が増えました。同級生のほとんどは、工場づとめに行きましたが、私は行く気がなかった」

     そのころ、縁あって、稲武にできた名古屋市の教育センターと学習センターにつとめることに。そこでの彼の仕事は、子供達に民芸を教えること。草木染めも紙すきも、独学で学びました。

     そして7年ほど前、どんぐり工房の開設と共にインストラクターに。それから伊藤さんの才能はますます開花。今に至ります。「勤めに出る」のが当たり前の生き方になっている今、試行錯誤しながらさまざまな仕事を手がけて来た伊藤さんのお話は興味深いものでした。

    ところで、伊藤さん以外の工房のインストラクターのおじさんたちも、みな手仕事がお好きです。こつこつ工夫するのが楽しそう。どこかにいってできあいのものを買ってくるのではなくて、まずどうにかして直そうとかつくろうとか、なさいます。

    どんぐり工房の草木染めの折に活躍している、草などを切断する押し切りは、どなたかの家で昔使っていた古いものを、彼らが研ぎ、使えるようになおしたものです。使い心地は、わたしがホームセンターで手に入れた新しい押し切りより、数段いい。

この夏も、どんぐり工房ではさまざまな体験メニューをそろえているそうです。手作りや工夫が大好きなおじさんたちと一緒に、作る喜び、工夫する喜びをぜひ味わって頂きたいものです。お問い合わせは、こちらまで。



      


    
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