アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

今月のどんぐり工房草木染め講習会

2017-08-28 01:03:51 | 草木染め
   今月の染め講習会は、本日27日に、行われました。つかった草は、ザクロ、オリーブの剪定枝、オオマツヨイグサの3種。

   こちらはオリーブ。染めの会常連の友人が持ってきてくれました。染めるのは初めてです。ザクロは、何年も前にもらったもの。実をそのまま乾かしたものなので、果実が虫唾っていますが、なかなか手に入らないので、大事にちびちび使っているものです。オオマツヨイグサは、今月初めに訪ねた、やはり染の会常連さんのお宅で見つけて、採取をお願いしたものです。

   こちらは、本日の参加者のお一人が削った檜の鉋屑。彼女は鉋削りの大会で、女子の部日本一になったという方。鉋屑も染められると伝えたら、うす~く削った、おぼろ昆布のような削りクズを持ってこられました。においも感触もいい。

    彼女がワークショップで作った、鉋削りクズの花。造花は好きでないのですが、この自然な色としわは惹かれます。

    ザクロでそめた大きな布。銅媒染と鉄媒染のツートンカラーが、なかなかいい具合です。

    オリーブで斑染めしたタンクトップ。アルミ媒染したあと、ちょっと縛りなおして、鉄媒染をしました。

    オリーブのチタン媒染。もともとの染液が薄い黄色だったので、チタン媒染にしてもどぎつくない優しいオレンジ色になりました。

     オオマツヨイグサの鉄媒染。前に染めた時は、これほど鮮やかなグレーにならなかった。今日は期待通りの色になって、うれしい。

     きょうも、たくさんの布や服がよみがえりました。

     さて、こちらは染めあがった鉋屑。幅広の薄い屑は、裂けやすくて、もとのうつくしい形にはもどりません。厚めのもののほうは、いろいろクラフトにできそう。

      花もやはり、裂けたりしわが寄ったりして、いささか残念な結果に。でも、まるまってしまった屑は、乾かしてラッピング用のひもやギフト用の詰め合わせなどに緩衝材として使えます。さっそく近々の納品を頼まれている、どんぐり温泉の賞品に使うことにします。


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あした、「いい街発見!地方の暮らしフェア」に出店します。

2017-08-25 16:31:45 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    今日の午後とあした、名古屋のウインクあいちで、中日新聞社主催の「地方の暮らしフェア」が開かれます。副題は、移住・交流&地域おこしのススメ。

    今年は二年目の開催なのだそうですが、豊田のおいでんさんそんセンターも参加する運びとなり、移住者の商品販売コーナーでアンティマキと奥三河Three trees+のメンバー・こころざし工房のゆきえさんも販売に立つこととなりました。近辺ではほかに、旭地区のすぎん工房、いのはな農園なども出店します。

     日時と場所は以下の通り。

     *8月25日金曜日15時~20時とy
       26日土曜日10時~16時30分
     *会場 ウインクあいち7階・8階展示場

    
      豊田市の山間地域だけでなく、愛知のほかの山間地や農村、東海地区から全国他県のブースもいろいろあるようです。田舎暮らしに興味のある人のための情報コーナーや、私たちのような移住者が作った商品の販売も、複数のブースでおこなわれるみたい。とにかく規模が大きそうなので、見て回るのも楽しみです。スタンプラリーもあって、特賞は飛騨牛だそうです。

     さて、アンティマキが明日お持ちするのは、穀物クッキー、米ぬかココアクッキー、グラノーラ。そのほか、Paysan MIKIのブルーベリーの果実のはいったスコーン、稲武中当町の主婦グループのつくる豆腐のおからがたっぷり入ったガトーショコラ、それに、長野県根羽村の大杉豆腐と三木さんのブルーベリー入りのケーキも持っていきます。

      販売コーナーは、豊田おいでんさんそんセンターのブース内にあります。目印は、センターの職員さんたちが着用しているきいろいTシャツ。「車だけっておもってた?」の文字がかかれています。

      今回のフェアのために作ったというポスター(上記写真の後ろ)には、わたしもちらりと出ています。写真家の佐伯朋美さんが撮ってくださいました。移住14年目。地味ながらうれしそうな顔をしています。
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映画「マネーモンスター」

2017-08-23 23:18:19 | 映画とドラマと本と絵画
   ジョージ・クルーニー主演のこの映画、久々に息もつかせず見ました。

   主人公は「マネーモンスター」という番組の司会を務める人気タレント。この番組は、株式市況の動向を伝えるのが目的なのですが、名前のとおり、マネーゲームをエキサイトさせるような言葉を次々に司会者が発し、半ばおちゃらけで進行する人気番組らしい。

   本番が始まった直後、男が侵入。彼は銃を持っていて、主人公に爆薬が取り付けてあるチョッキを無理やり着せます。彼の主張はこう。

   某会社の株を買った。買った理由は、司会者が「貯金より安全」と太鼓判を押したから。だが、一挙に暴落。自分は大金をなくした。そして・・

   司会者と犯人のやり取りはオンエアされ、人々はテレビにくぎ付け。なかばおもしろがって、事件の行方を見守ります。犯人の名前も家族もすぐに突き止められますが、事件は思わぬ展開に。

    株式が話題になっていることもあって、ずっとIT関連の言葉が続出。頭文字だけの略語とか頻繁に登場するのですが、字幕だけでは理解不能。主人公や放送局スタッフ、大会社の幹部たちにはすんなりわかる言葉なのですが、犯人にはわからない。混乱するばかりの言葉なのです。使う言葉ですでに格差が歴然、ということなのでしょう。

   それと、顔認識その他、関係情報が瞬時にわかることにも、あらためて慄然としました。
ああ、今はここまできているよな、ということをひしひしと感じる映画でした。



   
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守綱寺 夏休みお楽しみ会で出店します

2017-08-19 09:27:26 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   毎月、まちかど朝市で出店している、寺部町の守綱寺で、来週の22日火曜日10時半から11時半まで、先月に引き続き、「夏休みお楽しみ会」が開かれます。今月は、音楽会。アンティマキと天然酵母パンのさなパンは、今月も本堂縁側にて、販売いたします。

    お持ちするのは、穀物クッキー2種、名倉の無農薬のコーンがたっぷり入ったコーンブレッド、ひさしぶりに作る予定のグラノーラ、ココア米ぬかクッキー、スコーン(種類は思案中)。いい豆腐が手に入ったら、ブルーベリー入りTOHU CAKEも。

    なお、わたしたちは、10時からスタンバイ。販売終了は12時過ぎの予定です。

    以下、守綱寺の読み聞かせの会の主宰者、渡辺陽子さんからのお知らせです。初めての方も、どうぞお気軽にお越しください。

    「守綱寺絵本読み聞かせの会、「夏休みお楽しみ会」のお知らせです。毎月第2&第四火曜日に開催している「守綱寺絵本読み聞かせの会」ですが、夏休みは特別に時間を1時間に延長し、外部からゲストの方をお招きして「お楽しみ会」という形で開催します。

8月22日(火)10時半~11時半 ミュージカル絵本「ひまわりのおか」チャリティコンサートとクピパトリオミニライブ

津波で流されてしまった大川小学校の子どもたちの8人のお母さんが、避難するはずだった場所にひまわりの種を植えました。お母さんたちはひまわりに語りかけます。「もう泣かないからね、約束できない約束だけど。」
瀬戸ファミリーシンガーズのために書かれた台本をもとに、守綱寺バージョンで
お届けします。
出演:
演出&ソプラノ 小山麻衣
ひまわりの精 杉本真穂 杉本史緒(瀬戸ファミリーシンガーズ)
クピパトリオ クラリネット 岡林和歌  ピアノ 白神由美子  パーカッション ギヨルギエル美郷
ソプラノ 竹内支保子
合唱 守綱寺ファミリー合唱団

こちらは本格的なプロの方が出演して下さるので、参加費を募る予定です(検討
中ですが、親子で1000円くらい?)

まちかど朝市でアンティ・マキさんの焼き菓子、天然酵母のさなぱん
さんのパン販売などがあります。
皆さまの夏休みの予定に、是非加えておいて下さいね~(*^_^*)」

    
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オノ・ヨーコ「グレープフルーツ・ブック」

2017-08-18 23:53:14 | 映画とドラマと本と絵画
    今晩、たまたま見た、NHKの「ファミリーヒストリー」で、オノ・ヨーコをとりあげていました。

    それでおもいだして、彼女の詩集「グレープフルーツブック」を本棚から出してきました。

    1960年代初めころに500部限定で出版したというこの本、私が持っているのは、80年代の刊行です。

   「ダンス・リポート  隠れること
    食器戸棚の中に隠れる  
    a 家族が不審に思うまで
    b 家族があなたを忘れてしまうまで
     (どちらかを選べ)」

    「発見
     クローバーを見つけて、各部分のできるだけ詳
     しい重さを知らせること。」

    不可解だけど、連なる言葉に惹かれる。イラストも、シンプルだけど、味があります。でも、読みかけのままやめてしまったようです。ぱらぱら、みてしまおう。なんだかすっきりしそうです。
    
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NHKスペシャル「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」「全記録インパール作戦」

2017-08-16 17:15:44 | 映画とドラマと本と絵画
  NHKで、今年は、戦争の特集が続きました。初めから最後まで見ることができたのは、2本。8月14日の「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」と15日の「全記録 インパール作戦」です。

   「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」では、終戦直後、樺太にソ連軍が侵攻し、多くの住民がなくなった事件を取り上げたもの。日ソ不可侵条約を破って満州に侵攻したと同様、ポツダム宣言受諾後も、連合軍の意向を無視して、スターリンが北方領土の侵略を狙って攻撃してきたのだろう、とこれまで漠然とおもっていましたが、しかけたのは実は日本のほうだと、今回はじめてしりました。

   なんと、大本営は各軍に戦争終結を伝えたのに、北海道の軍司令部?の長が、自らの勝手な判断で、樺太方面軍にソ連軍が侵攻して来たら戦うよう、命令したのです。援軍も望めなければ戦うだけの武器弾薬もない。でも、「決死の覚悟で戦え」という命令が終戦直後にだされたという話でした。

   大本営の命令に違反して、勝手に「本土をまもるためには、樺太で食い止めるしかない」と考え、命令を下した北海道の司令官。彼の一存で、多くの兵士と民間人の命が奪われたのです。

    翌日の「全記録インパール作戦」。こちらも、軍上層部のある一人の司令官の強硬な主張によって、多大の犠牲者を出しました。この作戦が、非常に無謀な計画だったこと、日本兵の屍が延々続く道を、白骨街道と呼んでいたことは知っていましたが、詳しい経緯は今回初めて知りました。

    当初は勝利していたイギリスとの闘い。でも、圧倒的な物資と周到な計画のもとに反撃を始めたイギリスに、日本はすぐに苦戦を強いられることになります。なんとか、イギリスの本拠地であるインドのインパールを占拠しようと計画したのがこの作戦。泥沼化した太平洋戦争を一気に勝機に変える作戦だと、発案者の司令官は主張しました。

    作戦は、ミャンマー(当時はビルマ)の基地から、最長470キロの行軍の末、インパールを落とそうというものです。行く手には2000m級の山々が立ちはだかり、川幅600mの大きな川も流れている道なき道。しかも亜熱帯のジャングル。90000人の兵士を3週間で、3方面から向かわせる作戦です。

     兵士を投入しても、食料、弾薬の補給ができないことが最大の問題。そのことを理由に反対した兵站の責任者は「大和魂にかける!」と一括され、左遷させられます。そして、決行。

     案の定、3週間の予定だったのに、3か月たっても目的地にたどり着けません。それどころか、イギリス軍の空爆はもちろん、崖からの転落、飢え、溺死などによって兵士は次々に命を落とします。

      NHKがイギリス公文書館の調査書を元に描いた地図。そこには、日本兵の死者の数が赤丸で記されています。でも、おどろくことに、適地にたどりつき、猛攻撃をうけて完敗を喫してもなお、本部からの撤退命令は下りません。敵陣に向かって、決死の覚悟で手りゅう弾を身につけて突っ込むことを強いられた日本兵たち。

      ようやく撤去命令が下ったのは、かなりの兵士が無駄死にしてから。さきの地図には、赤丸の上に、敗退命令後に死んだ兵士の数が青まるで記されました。この青まるで、さらに凄惨な事態が浮かび上がります。敗退後の死者の数のほうが多いのです。原因は、病死と餓死。
      
     雨季の前に作戦を終結させる予定だったのが、長引いたため、雨期に突入してしまったのです。そのため、マラリアや赤痢にかかる兵士が続出。食べ物がないので、弱った体に病原菌は追い打ちをかけます。計3万人以上の人たちが、この作戦で命を散らします。


      この作戦を命じた司令官はいったんインパールの近くまで司令部を移して自らも移動しますが、撤退と決まったらいち早く単身元の安全な基地にもどります。彼付きの将校は、ずっと克明な日記をつけていて、そこには、実際に彼が聞いた、司令官たち上層部が、いかに兵士の命を軽いものとして扱っているかを暴露する言葉も記しています。彼はインパールに取り残され、撤退途中に赤痢にかかり、瀕死の状態に陥ります。

      番組の中で、生き残ったもと兵士が、死んだ自軍の兵士たちの肉を切り取って食べたり、その肉を売りさばくひとたちがいたりしたことを語っていました。

      数年前までは、戦場で、飢えた兵士たちが人肉を食べたという話はタブーになっていたものでした。話が出るときは、特別のことを語るといった雰囲気がありました。

      でも、昨日の番組では、一つの証言として淡々と流していました。飢えをしのぐためにやむなく人肉を食ったことより、彼らに作戦の敢行命令を出し、撤退命令を出すのを遅らせ、死地に追いやった軍上層部のほうが何倍も悪い、ということをはっきり物語る編集をしていました。

      最も重い責任のある現地の司令官は、戦後も生き、死ぬまで自分は間違っていなかったとの主張を曲げなかったそうです。このひとりの司令官の乱暴な計画を許可した大本営。彼より上に位置する軍人たちのなかには、無意味で無謀とわかっていたひともいるのですが、反論したら、上司から「彼(現地の司令官)の顔を立ててやれ」といわれ、口をつぐんだといいます。「彼に任せるのが情だ」といった意味の話も出ていたようにおもいます。

      現地の司令官は、インパールにいるイギリス軍の戦力についても把握してなかったようです。「大和魂」だとか「顔を立てろ」だとか「情」だとか、定義の明瞭でないあいまいな言葉によって重大な決定がなされた事実。すさまじいことです。

      いまでも、こうしたわけのわからない言葉はとびかい、分かったように思い、その言葉によってものごとが動く、ということは始終あります。あらためて、自戒を込めて、意味不明の言葉にたいして知ったかぶりすることはやめよう、とおもったことでした。       
       
      
             
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映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」

2017-08-16 11:52:10 | 映画とドラマと本と絵画
  ハリウッドで数々のヒット作の脚本を書いた、トランボの半世紀を描いた映画

  彼は、ある事情から偽名を使って脚本を書き続けました。代表作は「ローマの休日」。友人の脚本家の名前を使っています。

   ある事情とは、終戦後、冷戦時代に突入してからアメリカで起きた赤狩り。政治家はもちろん、公職に就く人々からかなり末端の人まで、共産党員ないしはその疑いがあるとみなされた人たちを、ことごとく現職から追いやりました。

    ハリウッドもその例外ではなく、思想調査をする組織ができて、次々に裁判にかけられます。党員だったトランボもそのひとり。彼らにどれだけ才能があろうと、映画界は赤狩りを行うことを公然と許す国と、実施する組織の力を恐れ、俳優も脚本家も大道具係からも、仕事を奪います。

    組織をしきったのが、多分著名のジャーナリストやジョン・ウェイン、ロナルド・レーガン。空疎な言葉としか思えない言葉で、人々の自由を束縛します。

    仕事のなくなったトランボは、「ローマの休日」はじめ、たくさんの脚本を次々に手掛けます。偽名を使っても、大手の映画会社では取引できず、小さな、ただただ安上がりにできる映画を量産している会社に売り込んで書き続けます。

    「ローマの休日」はアカデミー賞を受賞。でも、彼の名前は出せないので、友人が受賞したことに。この映画のほか、「ジョニーは戦場へ行った」「スパルタクス」「栄光への脱出」など、有名な作品を次々に生み出します。

     「ローマの休日」では、最高の位にいるはずの王族ですら、実は不自由を託っている、ということを描いてみせ、「スパルタクス」では、最低の身分にいる奴隷が、希望を失わず強権に反抗する姿を描いて見せました。自身の抵抗の気持ちを仕事で表現しつづけ、ハリウッドにも莫大な利益をもたらしました。あきらめずに、自分の能力を発揮できる場所を探し、できうる限りの表現を続けた彼。その粘り強さに脱帽しました。

     
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映画「ルーム」

2017-08-16 10:35:05 | 映画とドラマと本と絵画
    7年間、監禁されていた女性が主人公の映画。制作はカナダとアイルランド。

    主人公は、監禁した男との間にできた息子を唯一の生きがいにして、狭い部屋の中での生活を続けます。

    息子は、5歳になるまで、二人の住む「部屋」だけが世界だと思いこんでいます。彼にとっては、テレビに出てくる人々や動物はみな平面の存在。実際に知っている動く立体は母親だけです。あるとき部屋の隅から出てきたネズミが、はじめて見た、動くいきもの。たいへんな好奇心を抱くのですが、母に追い立てられてしまいます。

    母は逃げる、という意欲を失っているようなのですが、あるきっかけで意欲が再燃。息子を脱出させることに成功します。そしてやっと彼女も救出されるのですが、親子の受けた傷は簡単に修復できません。

    地味ですが、二人の気持の変化、周囲の人の動揺など、丁寧に描かれた映画。救い出されてから、主人公はマスコミのインタビューをうけますが、その質問がひどかった。おもわず、「ひどい!」と叫んでしまいました。
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稲武の石窯で遊ぶ会~秋の会を開きます。

2017-08-12 09:32:22 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
  夏休みに開催の予定をしていた石窯遊びの会は、台風5号の接近により、中止しました。それで、9月、急きょ開催することにいいたしました。

日時は、以下の通り。
*9月16日 土曜日 10時~15時

    場所は、稲武地区ハウスポニー。この施設にあるおおきな石窯を使います。どんぐりの里を越えて、国道153号線から左に入ったところにある施設です。木々の緑が美しく、城ケ山も遠望できる気持ちのいい場所です。

     作るのは、ピザ・野菜たっぷりのスープ・大きなカンパーニュ・焼き菓子。

     スープはこちらのかまどを使います。

     料金は、4000円。3人様の申し込みに限り、お二人までは、ピザとスープのみ1000円にてサービスいたします。定員は12組さままで。直前のキャンセルは、キャンセル料をいただきます。

     お申し込み、お問い合わせは、アンティマキの問い合わせメイルか、フェイスブックのメッセージにて、ご連絡ください。


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「8さいルチカ展」を見に行きました。

2017-08-08 10:20:15 | 映画とドラマと本と絵画
   アンティマキのカレークッキーに使っているカレー粉は、豊田市旭地区のニランジャンのネパールカレー粉です。

  ニランジャンは、ネパール人の夫ニランジャンさんと日本人の妻のまさえさんが経営する、スパイス工房。お二人の長女ルチカちゃんの絵の展覧会が開かれたので、見に行ってきました。開催は、刈谷市のポップアートギャラリーで、8月5,6日の二日間。ルチカちゃん、はじめての個展です。

  以前から、福蔵寺ご縁市やまさえさんのFBなどで、彼女の絵を見ていたのですが、とにかく色使いが面白い。多彩の色を使って、画面いっぱいに書いてあります。


   上の絵は、まさえさんのFBで見ていて気にいっていたもの。「龍の再会」というタイトルがついています。龍だからこそ、山の上に上る大きな月あるいは太陽の仲介で、劇的な再会ができた、ということなのでしょうか?

    こちらは「トナカイの王様」だったかな? 表情はかわいいけれど、優しい目には威厳がある。角の色も形もおもしろい。

    タイトルは「ジェット機自爆」。物語があります。

    小さい時に乗っていた自転車をデコレーション。派手!! 

    下の写真は、「women」と名付けられた小さな作品群。外国の女性たちだそうです。イラストとして、このまま使えそうな作品がたくさんあります。

   「クビになった自動販売機」。こちらも、物語があります。

    「ジェット機自爆」のジェット機も、この自販機も、人間の桎梏から離れて、自由に気ままに生きています。ルチカちゃんの気持ちが映し出されているのかな。

   下の絵は「ないしょ話」。魚かクジラかがひそひそと語らっています。太い線、大胆な色遣いが、見ていて楽しい。

   ニランジャンさんのお宅に一度伺ったことがあるのですが、古い民家の玄関先には、フライパンがたくさんつるされていて、みな、絵がかいてありました。ルチカちゃんのお母さん、まさえさんの作品です。木にも絵が吊り下げられていて、入る前から楽しくなる家でした。彼女は、自作の歌の弾き語りもします。

   小さい時から、お母さんがさまざまに表現するのを当たり前と思ってきたのであろう、ルチカちゃん。お母さんの隣で絵の具をいじり、色紙をちぎって貼り付け、何を描いているのかをお母さんに言葉で伝え、そしてお母さんからもアドバイスや同感の言葉をうけとってきたのでしょう。それが、才能を開花させるみなもとになったのだろうな、としみじみ感じました。

    ギャラリーを一巡した後、突然胸が詰まり、涙が出そうになりました。ルチカちゃんの絵の力強さに圧倒されたのかもしれませんが、突然、子供のころ絵が好きなったことを思い出したのです。絵だけではなく、詩もたくさん書いていたし、ハーモニカもやたらに吹いていた。踊ることも大好きだった。それなのに、すべていつの間にかやめてしまった。

    たぶん、たいていの子供は、絵をかくことも歌うことも踊ることも、言葉をやたら並べることも、みんな好きのはずです。でも、それをし続ける大人は極端に少ないし、つづけていたとしても、ほんとにしたいようにしているかどうか疑わしいことも多いと思います。

    教師や親や同級生からバカにされたり、ほかのことで忙しくなったりして、いつの間にか表現したい欲求をなくしてしまった。

    ずっと前のことですが、深夜のテレビ番組で、その番組のディレクターとか出演者たちに自画像を描かせる、というコーナーがありました。毎回面白がってみていたのですが、そのなかで、ものすごくみすぼらしい絵を描く人がいて、唖然としたことがあります。

    デッサンがなっていないとかそういう次元ではなくて、とにかくみじめな絵でした。描くことにたいして、委縮しているのです。小さい時によほど怖がらせられたのだろうな、と同情しました。

    ともあれ、ルチカちゃんの絵は、見ていて気持ちがのびのびしました。なんでもどんどんやろうではないか、と大人にも子供にもアピールしているみたい。元気になりました。またいつか、大きくなった彼女の作品を見るのが、楽しみです。
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