アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

アンティマキ、4月からのお知らせ

2017-03-30 08:51:38 | アンティマキの焼き菓子とパン
    この3月で、アンティマキは菓子製造業の認可をとってから、10年目を迎えました。5年ごとに行われる調査を経て更新の許可を受けるのですが、2回目の更新の年に当たる今年度4月から、アンティマキはこれまでの営業形態を少し変えることにしました。

    まず一点は、やまのぶ梅坪店での販売の中止です。先日納品した穀物クッキーが最後の商品になります。

    4年ほど前、梅坪店にママンのお気に入りコーナーができたときからずっと販売してきたクッキー類。多くの方たちに気に入っていただき、購買層がぐんと広がりました。はじめは、大きなお店での販売にためらいを感じましたが、コーナーの世話役であるグリーンママンのメンバーや、お店のスタッフが快く応対してくれて、スーパーの一コーナーでの販売という、わたしのような超の上に超がつくような零細メーカーでも、気後れすることなく、仲間に入れてもらえました。

     ほんとにありがたいことだったのですが、直接お客様ともお店の売り場の方ともかかわらない販売形態は、先々さらに歳を重ね、随所に漏れが出てきたときに、どんな迷惑をお店やママンのスタッフにかけるとも限らないと、だんだん心配になってきました。

     それで、スタッフと直にお話がスムースにできるような小さなお店での販売をのぞいて、第三者を介しての販売はやめることにしようと決めたしだいです。ただし、どんぐり横丁への納品は、これまでどおりつづけます。

     お買上げくださったみなさま、長い間、ほんとうにありがとうございます。

     二点目は、個別注文への積極的な対応です。

     これまでも、ご注文があれば対応してはいましたが、たいていは、イベント出店時にたくさん製造するのに合わせて、送らせていただいていました。今後も同様の対応はいたしますが、できたら月に一、二度、当方からラインナップを提示して注文を受け付け、イベント出店のおりに会場で受け渡しする形をとりたいとおもっています。もちろん、発送も承ります。

    上の写真は、先日友人の注文に応じて作ったバンズ。下の写真は、レーズンパンです。レーズンパンは、この友人家族の好みに応じて、レーズンの量を控えめにしました。

     また、このほか、例えばアレルギー対応の焼き菓子の注文などにも、積極的に相談に応じたいと思います。

     こちらは、過日、三好ケ丘の聖マーガレット幼稚園に納品したリンゴスコーンです。園児の口に合わせた小さめのスコーンで、注文いただいた190個のうち、188個はいつもの小麦粉のスコーンですが、残り2個は、小麦アレルギーのお子さんのために玄米粉のスコーンを作って納めました。

    このような注文の場合、数や種類を限らせていただくこともありますが、とりあえず、なんでもお問い合わせください。

   さて、最後の三点目は、小さなマルシェへの出店です。

   昨年一年間は、豊田市で一番大きなマーケット・Street&park market に毎月奥三河Three trees+のメンバーといっしょに出店しましたが、今年は毎月の出店はとりやめます。たまに、一緒に出店する人がいるときに、参加しようと思っています。

   その代わり、毎月ほぼ出店する予定のイベントは、まちかど朝市です。こちらは、旭地区のいのはな農園が運営していて、豊田市の東の地区にある個人住宅を巡回する朝市です。ほぼ毎週火曜日開催なのですが、わたしは第二火曜日だけ、出店する予定です。くわしくは、ママンの運営するメールサービス・お日様メールまたは、アンティマキまでお問い合わせください。

   ほかには、近いところでは、4月20日のグリーンママンの朝市、5月3日の福蔵寺ご縁市、5月14日のナゴヤビーガングルメ祭りに出店します。追って、こちらはそれぞれ告知いたします。

   もう一つ付けたします。

   講習会の開催をさらに進めたいとおもいます。アンティマキの焼き菓子もパンも、とにかく簡単にできるのが身上。みなさんに手づくりを楽しんでいただきたいというのが私の望みです。だから、ぜひ講習会にお越しくださり、ご自分の手でお作りいただきたい。販売している焼き菓子やパンは、いわばサンプルなのです。

   数年前からはじまった岡崎市のカルチャースクール・暮らしの学校の教室、アンティマキの優しく易しい焼き菓子とパンの会は、焼き菓子とパンに限らず、パンに合うおかずもいろいろ講習しています。

   4月期は、4月14日と5月12日。ただいま申込み受付中です。ヘルシーメイト岡崎店での教室は4月20日です。こちらも、募集中です。

   講習会は、ご要望があれば、豊田市、岡崎市周辺であれば出張いたします。こちらもご相談ください。

   以上、いくつか変更はありますが、今年も元気にいろいろたのしみたいとおもいます。皆様には、変わらず応援くださいますよう、お願い申し上げます。
   
     
      
    
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映画「真昼の暗黒」

2017-03-29 09:20:45 | 映画とドラマと本と絵画
   この映画は、のちに冤罪事件の代表格とされた八海事件の裁判中に作られた、実話に基づくものです。八海事件は、中国地方のとある村で起きた、老夫婦二人が惨殺された事件。犯人はすぐつかまり自供したのですが、警察は彼一人の犯行と認めず、彼の遊び仲間数人による犯罪と断定します。

    断定に至る経過がすごい。最初から複数犯によるものと決めてかかり、自白を強要。殴る蹴る、束にした線香で鼻先をいぶす、眠らせない、などなど、要するに思考能力を極限まで低下させて、意識朦朧となった容疑者たちに、無理やり捺印させます。

    当時は、戦中、一般の人たちを怖がらせた特高や憲兵が、そのまま警察に残っていたそうなので、治安維持法の下、拷問をかけて自白させていた習わしが平気でまかり通っていたのではないかとおもわれます。

    いったんは有罪になりますが、原告は一転して無罪を主張。その後、正木ひろしという弁護士が、現場検証、新たな証人の発掘などに尽力して、あきらかに警察のでっち上げであることを証明します。真犯人は、最初に自供した一人のみで、あとは無罪だとの主張です。

    ところが、容疑者もその家族も、完全に勝訴!と喜んでいたのもつかの間、有罪の判決が下されます。真犯人は無期懲役、仲間のうちの一人のほうが罪が重く、死刑を宣告されます。唯一の望みは最高裁でのたたかいしかない、というところで映画は終了します。

    事件が起きたのは1951年。映画ができたのは1956年。裁判中の映画の上映は許可できないと圧力がかかり、映倫からも制作会社は脱退を余儀なくされます。でも、自主上映に踏み切り、その年の数々の賞を獲得。それでも、復帰は果たせなかったそうです。

    捜査中の犯罪をテーマにするとなると、いろいろ差しさわりがあることも考えられるけれど、係争中の事件をテーマにしてはならないとは、驚きの対応です。時の政府や警察、司法が、一般の批判を受けたくなかったからとしか思えません。

    実はこの映画、わたしはだいぶ小さい時に見ています。幼心にもかなり強烈な印象を持ったらしく、老夫婦が殺されるシーンで、電球が揺れるところをはっきり覚えていました。

    ようやく勝訴できたのは、事件から数えて17年後の1968年。長すぎます。子供のころ同様に、全編暗い気分で鑑賞。息苦しくなって、いちどきには見られませんでした。レンタルしたこのDVDを見終わった日は、おりしも共謀罪が閣議決定された日でした。
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あしたのことクラス会、出店します!

2017-03-19 20:58:51 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   豊田周辺の子育て情報誌「ことくら」の発行人兼編集人の岩田牧子さんが主催する、ささやかなイベント・ことクラス会が、明日豊田市街地で開かれます。

   場所は、豊田市福祉センター41号室。
   時間は、10時から3時まで。

   アンティマキも、一昨年の第一回目のことクラス会に続いて今回も出店します。久しぶりの豊田市街地でのイベント出店です。

   さて、おもちするのは、まず、先月のヘルシーメイト岡崎本社店でのイベントで好評だった、なんちゃってクリームパン。卵、乳製品を使わないで作ったクリームパンです。

それから、玄米粉、きなこ、アズキのビスケットも新発売します。このビスケットは、先日幼稚園に納品した、アレルギーのお子さんのための玄米粉スコーンから思いついて作ったものです。玄米粉は、稲武産低農薬栽培のお米、きな粉はやまのぶの自然の味シリーズ、アズキは信州の無農薬栽培のものを使っています。ほろほろとくちどけのいいこのビスケット、洋菓子のような和菓子のような、独特のおいしさです。

     今回、出店する店舗の数は多くはなさそうですが、主催者の岩田さんが、布類や絵本をたくさんおもちになるそうです。

     今日の稲武は、春らしい上天気。梅のつぼみがやっと膨らみはじめました。あしたは、市役所近くにあるフェアトレードショップ・アナムでも、春のハッピーマルシェを開催します。マルシェのはしご、どうぞなさってください。
   
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稲武地球子屋(てらこや)でインド藍染め

2017-03-11 23:35:57 | 草木染め
   稲武を中心に活動している、親子のサークル・地球子屋主催の草木染めの会が開かれました。数年前から、年一回の草木染めの会に、講師として参加しているのですが、今年は、はじめてインド藍の染めを体験してもらいました。

   インド藍の染めは、染め材料店で購入したインド藍の粉末に、ソーダ灰と、還元剤のハイドロサルファイトを適宜入れて調節するだけで体験できます。タデアイの葉からすくもを作って建てる本藍に比べたら、かなり簡便で手間いらずの藍染めです。本藍の濃紺はなかなか出せませんが、ブルーは容易に生まれます。

   そのインド藍の染め、子供たちも楽しみました。大きめのバンダナやエコバッグに、ひもや輪ゴム、割り箸で模様付け。なかなか立派な作品ができました。

   模様付けに使った割り箸も綺麗に染まりました。工作に使うと面白そう。

   小3の男の子の作品です。彼の手も真っ青に染まりました。

   お昼ご飯は、お母さんたちが作ったおにぎりと味噌汁。

   味噌汁は、家にある野菜をみんなで適宜持ち寄り、こぶだしで煮たもの。「一期一会汁」と名付けているそう。いろんな野菜のうまみで、おいしいみそ汁になりました。

    朝は霜が降りましたが、昼間はカラッと晴れ、春のような日差しになりました。

    お昼前に水洗いして干した布は、午後にはすっかり乾きました。この二人の男の子の背中になびくマントは、乾いたばかりの自作のバンダナ。今の子供たちのヒーローは、マントをつけてはいないと思うけど、どこで覚えたのかしら。

    そして、手には、これも自作の割り箸鉄砲。地球子屋は、野や山で活発に遊べて、自然に親しむ子供が増えるよう、手助けするのが目的です。少年たちは、お母さんたちの意図どおり、しっかり遊べる子供に育っているようです。   
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映画「ツォツィ」

2017-03-06 00:07:43 | 映画とドラマと本と絵画
   だいぶ前に見た南アフリカの映画。とても感動したのですが、タイトルを忘れていました。昨夜、BSで放映したので、思い出しました。

   映画の舞台は、アパルトヘイト廃止後10年たった南アフリカ。スラム街で生まれ育ったらしい主人公の黒人青年は、仲間にも本名を明かさないツォツィ(チンピラを意味する現地語だそう)。「明かさない」と書いたが、知らないのかもしれない。ワルの仲間に親のことを聞かれても沈黙。すり、かっぱらい、殺人までやってのける仲間からも恐れられる非情な青年。土管を住処にしているらしい回想シーンがあり、極度の貧困の中で育ったことがわかります。

   その彼が仲間割れして逃げた先は高級住宅街。そこで彼は高級車から降りた黒人女性に銃を向け、車を奪う。しばらくして彼は、車の後部座席に赤ん坊がいるのを発見します。

   この赤ん坊の存在によって彼はしだいに人間らしい気持ちをもちはじめます。アパルトヘイトの廃止によってようやく市民権を得た黒人。しかし、そこでまたすさまじい格差が生じ、高等教育を受けて中流となった黒人夫婦と、最下層の主人公との間には大きな隔たりがあります。そこのところを丁寧に描いた、いい映画でした。
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稲武の石窯で遊ぶ会、今年も開きます。

2017-03-05 14:14:37 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    今年も、稲武の石窯で遊ぶ会を催します。今年は、4月から11月までのほぼ毎月一回開催の予定です。

  差し当たって、4月と5月は、以下の要領で開くことが決まりました。お申し込みは先着順に受け付けます。なお、昨年同様、定例会のほか、ご予算、希望日、メニュー、人数に応じての会も開きますので、ご相談ください。自然豊かな場所にある、稲武の大きな石窯でご一緒に遊びましょう! 

***
日時:4月22日(土)・5月27日(土)
    9時30分受け付け開始~3時ころまで
 場所:豊田市稲武地区 ハウスポニー
 参加費:4000円
    家族・友人割引:ピザとスープのみ 1000円 
定員:12組 (参加人数上限:25人) 
内容:季節の野菜ピザ 野菜たっぷりのスープ(原則的に動物性食品は不使用)
   大きなカンパーニュ1本 焼き菓子または菓子パン1種類
 担当(インストラクター):村田牧子(アンティマキ主宰)・奥田清美
申し込み・問い合わせ:アンティマキ問い合わせ      アンティマキのフェイスブックメッセージ
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今年の醤油仕込みました。

2017-03-04 23:30:52 | 稲武醤友クラブ
   1月の終わりに昨年仕込んだ醤油の絞りを済ませたところですが、今年はいつもよりひとつきはやく、今年の醤油を仕込みました。

   信州安曇野の麹屋さんから醤油麹が届くのを待って、すぐに塩きり。昨年から、道中麹が熱を持つのを防ぐため、麹屋さんであらかじめ少しだけ塩を混ぜてもらうようになったので、このしごと、あせらずできるようになりました。

   麹は25キロ、塩は最初混ぜたのもいれて12キロ使いました。

   大勢でやるほど、仕事は早くちゃんとできます。今日のメンバーは大人5人、子供一人。麹をほぐしながら塩と混ぜるのですが、しばらくしてひとりが、「納豆みたいに糸を引いた豆がある!」と発言。その豆、割ってにおいをかぐとかすかに納豆の匂いがします。似たような少し柔らかめの豆がいくつも出てきて、はっきり納豆の味がするものもあったので心配になり、醤友クラブのメンバーが麹屋さんに電話しました。

   麹屋さんのこたえは、明快でした。「手での作業なので、納豆菌は必ず付きます。でも、全体は麹菌に覆われているので、大丈夫。そのまま作業を続けてください」

   世界最強といわれる納豆菌。稲わらに限らず、ススキでも枇杷の葉からでも納豆はできるといいます。だから全く納豆菌がつかないてづくりの豆麹はまず作れないらしい。要は、豆麹菌が納豆菌を凌駕すればいいだけのこと。話を聞いて安心しました。

   仕事はそのまま続行。昨年同様、設楽町の駒が原の牧場経営のレストラン・ばんじゃーるでいただいてきた地下水33リットルを、塩きりした麹と交互に樽に入れて、作業は終了しました。あさって第一回目の天地返しをおこないます。今年も、いいお醤油ができる環境が続くといいな。
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エコラップをつくりました。

2017-03-04 22:39:24 | 手作りいろいろ
   友人たちと、エコラップを作りました。エコラップ、つまり使い捨てしないラップです。オーストラリア製の市販品があるのだそうですが、一枚800円くらいするのだとか。その品の原材料を見て、できそうと思って作ってみた人がブログに載せたレシピと方法で、やってみました。
 
   材料は三つ。みつろう、ココナッツオイル、ホホバオイル。それと布です。わたしはオーガニックコットンとリネン。友達は、可愛い赤い柄の布を用意しました。

   小さな布一枚作るのに必要な分量は以下の通り。

   みつろう10g ココナッツオイル3g ホホバオイル5ml

   まずみつろうをきざみます。刻む必要はないのですが、切れないので、刻んで分量を量るしかない。これがけっこうたいへんでした。

   すべての材料を鍋に入れ、湯煎にかけます。とけたらすぐに布を浸します。布は洗っておいたほうがいいみたいです。浸した後、液をしごくようにして鍋に戻し、オーブンシートの上に広げます。

   時期に乾くので、それでできあがり。

   コップにかぶせてみたら、手のあたたかさで蝋が溶け、ちゃんとはりつきます。

   そして、水を垂らしたら水滴が転がりました。成功! ただし、終わってから分かったことですが、全部を20倍して液を作ったつもりが、みつろうだけ10倍にしかしなかった! ほんとは2倍入れるべきでした。2倍入っていたら、もっとしっかりしたラップになったはず。

   ともあれ、いちおう、使えるものはできました。お湯で洗ったらいけないのですが、石鹸ならいいのだそう。ただし、肉や魚など、脂のあるものには向かないのだそうです。完全ではなくても、いちおう密閉できるから、いろいろに使えそう。布の柄や色を取りそろえれば、はなやかなラップになります。数年は使えるとあったそうですが、使い方によるだろうとおもいます。

   材料費だけ計算したら、布代は別として1枚40円ちょっとでできました。自分で作れば安上がりだし、たのしい。それに手がすべすべになるというおまけつき。またやろう。
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